救世の拳が掴み取る!   作:カオスサイン

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外道マッドを断罪する!

Sideタエコ

「以上で報告を終了します」

「なんと!?…」

「そう…あのババラがね…」

旅館での一件を終えて私は組織へ帰還し師匠の訃報を報告した。

勿論セイヤの事やコルネリア達の事は彼との約束で報告しなかった。

報告を聞いて師匠に対して恋慕の気持ちを抱いていたダニエル殿は悲しみの涙を流していた一方、首領であるメラルド様は仕方無いかといったかの様な顔をしていた。

「如何されましょう?一度しくじってしまって組織の信用が落ちてしまっていますので…」

「恐らく敵には羅刹四鬼クラスの者が居るとみて間違いはなさそうね…ここは一旦様子見してから今後の方針を決めましょうか」

「承知致しました」

とりあえずは今後の活動方針は保留になったみたいだ。

「!?」

報告をし終えて部屋を出た所である人物に急に陰に引っ張り込まれた。

それはメラルド様の側近のメイドの一人であるカサンドラさんだった。

何故か笑顔なのに笑っていない気がするんだが…

「…ねえタエコさん、なんで貴方からあの子の匂いがしてきているのかしら?…」

「!?」

カサンドラさんは私の体を嗅ぎながらそんな事を言ってきた。

「あ、あの子って一体どの?」

「とぼけないで…この匂いは間違える筈が無い!行方不明になっている筈のセーくんのもの!」

「はい!?…」

ちょっと待ってえええええー!?私は慌てて彼女の口を塞ぐ。

「ちょ、ちょっと落ち着いてくれ…カサンドラさんにだけは言うしかなさそうだ…私もホントに偶然おもわぬ形の再会で彼に助けてもらったんだ…」

「そ、それじゃあセーくんは生きているの?!」

「あ、ああ…あの頃よりもずっと逞しくなっていたぞ…だがしばらくの間は此方に帰る気は無いそうだ…彼の事はメラルド様や他の者達には言わないでほしい」

「分かっているわ!メラ様や他の子達にそんな事言ったら彼をとられちゃいかねないから!」

「?そうしてくれると助かる…」

何々だこの変わりよう!?…普段の彼女の様子からは想像出来ない様な豹変振りだった。

私はそんな彼女に恐怖を感じてつい約束を破って喋ってしまった。

う、迂闊だった…。

 

その頃、Sideコルネリア

「ねえパパ…イバラさんって人知ってる?」

「ンあ?イバラは俺の同期だが…コルネリア、何で急にお前が奴の事を?」

「ちょ、ちょっとね…」

「?」

劇団の時に現れた青年に命を救われて彼に調べて欲しいと頼まれた人物の事をそれとなくパパに聞いてみたなんとパパの同僚だったようだ。

疑われたかしら?…

 

そして同じ頃、Sideセイヤ

「!?…何か今凄い悪寒が…むっ?あれは…」

一人旅を満喫していてふと俺は悪寒を感じたがすぐにある光景が目に入った。

それは殺し合いの場面だった。

その中にはアカメに似た容姿の子が居た。

真逆別の暗殺部隊の子達か?…しばらく陰に隠れて見ているとカチューシャを付けた可愛らしい少女が油断して斬られてしまっていた。

相手の方は既にほぼ全滅しているらしくすぐに戦いが終わりその子を急いで搬送しなきゃならないみたいだ。

調べてみる価値はあるか…俺はそう思い影の歩で少女達を尾行した。

「此処は!…」

誰にも気付かれずに辿り着いたのは明らかな実験施設だった。

俺は少女達から離れて裏口へと回って施設内への侵入に成功する。

「!」

すぐに独房の様な場所を発見し陰に潜む。

すると直後に先程の少女達がハゲたおっさんによって収容されてしまっていた。

「相手に強者が居たとはいえ犠牲を出したのはお前達のチームだけだ。

しっかりと猛省するがいい…よって定期投薬はしばらく行わんぞ」

「!…」

会話内容から察するに薬物依存か!…ン?という事はさっきの斬られた少女は!…

嫌な予感を感じて即座にその場を離れて件の少女の病室を探した。

幸いすぐに其処を特定出来て侵入した。

すぐに駆け寄って少女の状態を確認すると薬の効果でまだ眠っているようだ。

俺は念の為病室内を探りドア付近の壁から非常用であろう隠れ通路を発見出来たので其処に隠れ潜む事にした。

「No.32、起きろ」

そう少女を呼びながらさっきの糞ハゲ野郎が入ってくる。

「はっ!?…も、申し訳ありませんでした!傷が治ったら次の任務で必ず挽回を…」

「いや、お前はもう不要なのだ」

「え?…」

目覚めた少女はハゲ野郎にそう言ったが次の奴の放った一言で思考停止してしまう。

「確かにお前は役立った…だがしかしお荷物は不要なのだよ。

最後はせめて幸せに逝くが良い!」

「い、イヤ!?…」

そうとんでもない事を言い放ったハゲ野郎の手には注射器が握られていた。

させるかよ!

「吐き気を催す外道だな!」

俺は壁から飛び出してハゲ野郎の背後をとった。

「!?」

「なっ!?…何者だ貴様!?…どうやって此処に侵入した!?」

「問答無用!アアッタァー!」

「ぐおっ!?…」

俺はマッド糞野郎の頭を突く。

「?…はははは!何かと思ったら只の苔脅しだったか!貴様を即刻排除してくれようぞ!」

マッド野郎は己の異変に気が付かないまま持っていた注射器を刺そうとしてくる。

が…

「!?な、何故だ!何故儂の体が全く動かぬ!?…」

「秘孔「新壇中」を突いてやった。

テメエは俺が解かない限り永遠に動く事は出来なくなった!」

「な、なんだと!?…き、貴様!この儂が誰だと…」

「悪党の名なぞに興味は無え…テメエには最も相応しい死よりも恐ろしい罰を与えられよう…テメエが抱えている子供達は全員引き渡してもらうぞ」

「ククク…!あの者達には幼少から睡眠学習を用いて意識の底から帝国を裏切らぬように徹底に施されている…助け出した所でその意識は変わらず貴様等に敵意は向けられるだろう!」

「そうか…聞いてもいねえのに口を割ってくれてありがとよ…地獄に落ちるのはテメエ一人で十分だって事が良く分かったぜ」

糞マッド野郎は最後の悪足掻きにそう言い放ってきたが北斗三千年の歴史の中で培われてきた秘孔医療術の中には不要な記憶を消してまともな第二の人生を歩ませる

事が可能な精神治療が出来る秘孔もある。

トキさんに此処に居る子達を診察してもらえばそれが可能だ。

あの子は俺が面倒みるから良いけど。

「ちょっと良いかな?」

「あ、あの?…」

さっきまで糞マッド野郎に殺されそうになっていたきょとんとした表情をした少女に近付いた俺は応急処置を施す。

「すー…」

少女が秘孔の効果で眠った事を確認して俺は施設に居る残りの子達も眠らせて助け出した。

その後…

「おうセイヤ!急に呼び出されたかと思えば仕事の依頼だったか!」

「バットさんお久し振りです!早速で悪いのですがこのズタ袋をアミバさんに、この子達をトキさんの所で診てもらえるように届けてやって下さい」

「長い事運送業やってきたけどこれだけの人数の人間の運搬を頼まれるとはなあ…了解だ!料金もちょっぴりだけ割り引いておくからよ!」

「ありがとうございます!」

俺は運送業を営んでいるあの村で出会ったバットさんに連絡を取って助け出した子達を村まで運んでもらうように依頼した。

ちなみにズタ袋には拘束した糞ハゲマッド野郎が入れられている。

精々純粋な子達の心と体を弄んだその罪、生地獄を味わいながらしっかり償うがいいさ。

 

 




なんか書いててドラ子がヤンデレ化しかけているな…。
セイヤの怒りを買った糞ハゲマッドことビルはアミバの刑に処されました。
久し振りに秘孔研究出来てウッキウッキなアミバによって木偶という名の原作よりも恐ろしい生地獄を一生味わされる事になるでしょう。
クロメ達はレムスちゃん以外はトキの所で纏めて面倒みてもらう事に。
強化方針どうしようかな?

クロメ組強化する?

  • 強化しない
  • 強化する(門下生の奥義等で)

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