ハイスクールドロップキック   作:ガラクタ山のヌシ

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今回はあの大人気総督が出ます。
ヤッタネ!!


第14話

『神の子を見張る者』の拠点にて、机に突っ伏しているのは黒と金の髪色の中年男性を思わせる堕天使。

 

「あぁ〜…暇だなぁ〜…」

 

趣味の研究はちょうど煮詰まっているところで、デスクワークもひと段落ついたところ。

暇だし副官でも呼びつけてやろうかと、そんなことを思っている最中…。

 

ピピピピピ…ピピピピピ…。

 

「うん?誰だ?」

 

はてと首を傾げる。

天使とも悪魔とも特に話すことはなかったはず。

研究に没頭できたのも、それを前もってわかっていたからだ。

もしや緊急の連絡か?なら面倒だが出なければならない。

そんなことを思いつつ、ぼんやりとした表情で携帯の画面に表示された名前を見る。

 

人外人間(ハナゾノユリネ)

 

「……………へ?」

 

アザゼルは一瞬フリーズするも、これ以上彼女を待たせるのは得策どころか死を意味すると理解したアザゼルは、血相を変えて電話に出る。

 

「……も、もしもし?」

 

思わず声がうわずり、詰まってしまうが、今はそんなことを考えている場合ではない。

 

「あら、随分と出るのが遅かったのね?堕天使総督サマ?」

 

電話口からでもわかる底冷えするような声。

間違いなく電話先の相手は怒っている。

そして心底不機嫌なのがわかる。

 

「い、いやぁ…今ちょっと仕事中でな…手が離せなくて…ハハハ…」

「…そう。それで、どう言うつもりかしら?」

 

なんとか取り繕おうと言い訳するも、暖簾に腕押し。

 

「ど、どう言うつもりって…オレは別にアンタにちょっかいかけようだなんて…」

「わたしの後輩がね。アンタの部下に襲われたのだけど、それはどう説明してくれるのかしら」

「なっ…なんだと!?確かなのか?」

 

真剣な面持ちになり、事実確認のため電話口に耳を近づけるアザゼル。

 

「ひ〜〜ん!!助けてあざぜるさまぁ〜〜!!」

「………その声は、レイナーレ!?襲ったって、本当なのか!?」

「は…はい…グスッ…わ…わたし…アザゼル様のおやくに…たちたくっでぇぇ〜〜……」

 

その言葉にアザゼルは頭を抱える。

毎日毎日勝手な行動は慎むようにと口を酸っぱくしていっていたと言うのに…。

いやまぁ、自分も必要とあらば民間人でも攻撃はするけども、それだって彼女…花園ゆりねとの確約の中でのこと。

そしてゆりねがこうして咎める電話をかけてきていると言うことは、まぁ彼女か彼女の友人に危害を加えようとしたと言うことに他ならない。

 

「本っっっっ当に申し訳ない!!オレにできることなら可能な限りの支援を…」

 

なんとか気を鎮めてもらえるように交渉しようとするが……。

 

「言い訳はいいから、今から三分以内に駒王学園に来なさい」

「え、三分?せ…せめて十分…」

「今の発言で一分縮んだわよ。あと二分」

 

有無を言わせぬ物言いの後、愕然とするアザゼル。

どうにかしようとするも、電話は既に切られていた。

 

「くぅそ〜〜!!もうどうにでもなれ〜〜!!」

 

その日、アザゼルは風になった。

 




ザ・繋ぎのお話って感じ。
味気なかったかな。
続きを待ってくださった皆さん。ありがとうございます。
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