ハイスクールドロップキック   作:ガラクタ山のヌシ

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フリードくんの口調、ヘンかもです。

すみません。


第8話

廃教会の入り口をズンズン進むゆりねの背後。

 

「ちょっといいの?リアス…」

 

こっそり何かしていたのを目撃していた朱乃は咎めるように小声でリアスに問う。

 

「いいこと朱乃…」

 

それにリアスも小声で答える。

 

「人手不足は、全てに優先すべき事柄なのよ」

 

その目はマジだった。

もう後には引けないと言わんばかりの表情だった。

 

「大丈夫。何かあったとしても貴女と言う親友のことは忘れないわ」

 

うわぁ…いざと言うときコイツ自分をゆりね先輩に売る気だ…。

 

そう思っても朱乃は口にはしない。

自分の勝手な予感だけでみんなを混乱させるのはよくないからだ(ミス○さん風味)。

 

「それに、いざとなれば顔なり記憶なりいじって誤魔化せばなんとかなるでしょ?」

 

うわぁ…コイツうわぁ…。

 

危機的状況が彼女をそうさせしめているのか、或いはコレこそが漏れ出した彼女の包み隠さぬ本心なのか…できれば前者であってほしいものだが。

 

まぁ、嘘をついた結果後々しばかれるのはリアスだし。自業自得と言えばその通りなわけだが。

 

そんなこんな、ゆりねが立ち止まったのを見るや、リアス達も身構える。

 

「おやおや〜ん?邪神ちゃんの言う通りホントに来たじゃんよ〜」

 

ゆりねの視線の先にいたのは白髪赤目の神父服を着た人物。

その気配はどこか禍々しいものさえあった。

しかし、肝心の邪神ちゃんの姿が見当たらない。

 

「くっくっく…ゆりねぇ〜!!貴様もとうとう年貢の納め時ですの〜〜!!」

 

そう言ってゆりねの頭上から襲いかかり勝ち誇った表情を浮かべるのはご存じ邪神ちゃん。

しかしそれもあっさりとかわされ…

 

「フンッ!!」

「うげえええぇぇ!!」

 

そのままグーで鉄拳制裁を喰らう。

 

「アンタ、部室で留守番してたんじゃなかったの?」

 

呆れたようにそう聞くゆりね。

 

「うるっせ〜ですの!!毎日毎日私をパシリに使いやがって!!いくら温厚な私だってなぁ〜!!堪忍袋の緒が切れたってモンなんですの〜!!」

 

吹っ飛んだ先からムクリと起き上がり殴られた頬をさすりつつそんなことをのたまう邪神ちゃん。

 

「はいはい。それは分かったから、で?ソイツ誰よ?」

 

見覚えのない男を目で見て示す。

 

「いやぁ〜、フリードくんとはな〜んか話というか波長が合うんですの〜」

「だよなぁ〜。オレっちも普通悪魔、即、ぶっ殺しなんだけどなぁ〜」

「なるほど。要は似たもの同士ってわけね…」

「ふはははは〜!!さっきは油断したけど次はそうはいきませんの!!なんたってフリードくんはチョー強いんだかんなぁ〜?」

「ふ〜ん…ま、どうでもいいけど…ねぇアンタ、この辺に堕天使がいるの…知らない?」

「あれま、そっちが狙いですかい。そんじゃまぁ…」

 

フッ…とフリードの姿が消える。

 

「力ずくで聞いてみなぁ!!」

 

ゆりねの懐に潜り、手にした剣で斬りかかる。

 

が、しかし…。

 

フッ…とフリードの武器は空を切る。

 

「それで?次はどうするの?」

 

気がつけば、ゆりねがフリードの背後をとっていた。

その後、何度となく同じように斬りかかるも、あっさりかわされ見切られ、ついにはカウンターまで入れられる始末。

戦闘狂でかつ殺しを愛するフリードだが、だからこそ格の違いを刻み込まれるのはそれだけで十分に過ぎた。

 

「あっコレ勝てないや〜つ…」

 

フリードはポツリとそう呟くと、懐から何かを取り出し投げつける。

 

カラン…と軽い音がしたと思ったら次の瞬間には煙に包まれ、晴れた頃にはフリードはいなくなっていた。

 

「あ、あれ?フリードくん?」

 

邪神ちゃんは現実から目を背けるかのように周囲をキョロキョロと見回すが、目的の人物はいない。

 

「あの野郎!!自分に勝ち目が無いからって逃げるとかどう言う神経して…」

 

そして、目の前には武器を構えたゆりねがゆっくりと歩み寄りーーーー。

 

「それで邪神ちゃん?言い訳はあるかしら」

 

そう、裁きを下される直前の有無を言わさぬ一言が、嫌に耳に残っていた。

 




次回、堕天使○す!!

かも。
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