ミソラ三中の番長   作:箱の中の破壊神

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乱入する双子

 河川敷にて行われている1vs1のLBXバトル。片方は白い騎士の様な機体・アキレス、もう片方は黄色ベースのどこか怪しげなエジプトというLBXだ。

 どちらも一般には販売されていないためカタログスペックも分からず、先の見えない戦いを繰り広げた。

 

 

「ふー、危なかったぁ……。」

 

 

 今は武装の一つである盾を真っ二つにされ、ダウンからの追撃を喰らっていたアキレスであったが、姿勢を起こしながらの体当たりというスムーズかつ機転の効いた行動で難を逃れたところだ。

 

 

「今度はこっちから……って、なんだ!?」

 

 

 反撃をしようと息巻いた直後、Dキューブ内に2体のLBXが降り立つ。

 

 

「バトってるとこ失礼♪よーやく見つけたよ、白いLBX!」

 

 

「ついでに、そこの黄色いヤツ。」

 

 

「だ、誰よあなた達!」

 

 

 LBXバトルをしていた二人とは別に耳当てをつけた少女が正体を問い詰める。

 

 

「私ユウキ!で、こっちが弟のムツキね。」

 

 

「ムツキ。そこのイカれた妹の兄だ。」

 

 

「「あ"?」」

 

 

 問い詰めたら問い詰めたでなんかケンカし始めた。

 

 

「ユウキにムツキって、まさか三中の!?」

 

 

「知ってるのかアミ?」

 

 

「みそら三中の有名な不良よ!あの郷田相手に何度も抗争仕掛けるようなヤツらが、なんでここに……!」

 

 

 耳当ての少女・アミがそういうと、取っ組み合いをしていた双子はその目的を話し始める。

 

 

「レアなLBXが、どれほどの性能か。それを確かめるために、探し回っていた。」

 

 

「そしたら白いのとは別のもいるし、これはやるしかないってことで!」

 

 

 そう言いながらCCMを操作し、動こうとしていたエジプトの前にオルテガを着地させた。

 

 

「先に血の気多いのとやりますか!」

 

 

「……チッ、面倒だ。」

 

 

 エジプトを使う少年は舌打ちしながらも、ユウキの操るオルテガと戦闘を開始する。

 このDキューブは砂漠のフィールドであり、砂に足を取られやすいのだが、エジプトはそれを想定して設計されたのか難なく動く。一方のオルテガだが、普段通りの動きはできないものの、元々跳躍メインの戦法を得意とするため影響は少なそうだ。

 

 

「まずは一発!」

 

 

「カズ!今行く!」

 

 

 友人のLBXがやられているのを見てやっと状況を飲み込んだのか、アキレスはオルテガに槍一本で向かい出す。

 そして、それに割り込むようにムツキのカブトが割り込んだ。

 

 

「まずはこっちだ。」

 

 

「くそっ、足がパンツァーフレームだから地形の影響を受けにくいのか……!」

 

 

「隙アリ!」

 

 

 カブトのシールドバッシュを喰らってよろめいたアキレスに、オルテガのレイピアによる追撃が入った。

 

 

「し、しまった!」

 

 

「おい。」

 

 

「いーじゃんいーじゃん。片方だけしかやらないのもつまんないしー。」

 

 

「……それもそうか。なら……む?あいつどこいった?」

 

 

 アキレスからエジプトへとターゲットを変更したムツキであったが、いつの間にか姿が消えており、見つけた頃にはアキレスの近くであり—。

 

 

「か、カズ!?何するんだ!」

 

 

 なんと、オルテガやカブトガン無視でアキレスに攻撃を仕掛けていた。

 

 

「やめてくれカズ!なんでこんなこと……!」

 

 

 再度ダウンしたアキレスに、今度は馬乗りになって剣を振り下ろし始める。アキレスの持ち主が静止の声を上げるが、止まらない。

 ここで話は逸れるが、エジプトはただ砂地の戦闘が得意なLBXではなく、催眠術をかける機能が搭載されている。故に今のエジプトの使い手・カズは、ただアキレスを破壊するという意志に突き動かされてしまっているのだ。

 

 

「……舐めてる?」

 

 

 そんなエジプトの横っ腹に、オルテガの鋭い蹴りが炸裂する。

 

 

「今のは、流石に冷める。」

 

 

 蹴りで飛ばされたエジプトの先にはカブトが控えており、手に持つランス・迅雷棍でまた弾き飛ばす。

 そこからは一方的。オルテガとカブトの攻撃が交互に放たれ、その度に攻撃頻度も上がり続ける。遂には、オルテガのレイピアによって頭が貫かれ、そのまま爆破してしまう。

 

 

「ぐっ……!?」

 

 

「「カズ!?」」

 

 

 エジプトが破壊されたことで催眠が解けたのか、その場で倒れてしまうカズ。アキレスを使う少年もアミもそれを知る由は無いのだが、それでも案ずる辺り彼らの友情が垣間見える。

 

 

「あ、やべ。流石に破壊まではやりすぎか。……ま、過ぎたことだから置いといて。」

 

 

「元から、そいつだけの予定だったしな。」

 

 

「く、くそ、やるしかない……!」

 

 

 目の前で行われた連携に相手のレベルの高さを痛感するも、闘志が消えることはなかった。

 しかし、アキレスの武装はアキレスランスという槍一つのみ。手数も足りず、徐々に、徐々に押されて行ってしまう。

 

 

「あ、アキレス!」

 

 

「うーん、フィールドもあってポテンシャル測りづらいけど、こんなものかな?」

 

 

「次で、トドメだ。」

 

 

 迅雷棍によるカチアゲを喰らい、打ち上げれたアキレス。その攻撃でCCMに映るHPバーが一定値を越した時、変化が訪れた。

 

 

「え?」

 

 

「ちょっ、そのCCM変形するの?」

 

 

 ユウキの言った通り、突如としてCCMが変形し始め、オマケに空中モニターまで出始めた。

 それと同時に、アキレスの機体が発光し始め、アイカメラに当たる部分が赤くなっていた。

 

 

「ッ!はや—。」

 

 

 オルテガとの距離を一瞬で縮めたと思えば、手刀で首を切り裂いて撃破。続いてカブトにも襲い掛かり、槍同士による鍔迫り合いが発生する。

 

 

「こいつ、パワーも上がってるのか……!」

 

 

 たまらず後退しようとするカブトだったが、そのせいで一瞬パワーが落ち、武器を弾かれたと同時に腰の稼働部に深々と槍を刺されて大破してしまう。

 

 

「な、なんだったんだ今のは……。」

 

 

「あちゃ〜、やられちゃったか。」

 

 

「ここまでやられたのは、久しぶりだ。」

 

 

「あ……ごめん。そんなつもりじゃ。」

 

 

「あー、いいのいいの。面白いもの見せて貰ったしね?」

 

 

「事故で壊すのは、こちらもよくやる。」

 

 

「じゃ、そういうわけで覚えてろー!」

 

 

「借りは、返す。」

 

 

 負けたにしては元気すぎる声でお決まりのセリフを吐いて帰っていく。そんな嵐の様な双子にポカンとするも、すぐにカズの様子を見に行くアキレスの少年こと『ダンボール戦機』の主人公・山野バンなのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『件名:白いLBX

 ヤッホー、白いLBXともう一体レアものLBX見つけたんだけどさー。LBX破壊されちゃって映像データ飛んじゃったw

 代わりに私達の壊れたLBX載せとくねー。』

 

 

「…………いや、そうはならないだろ。」




 とりあえず逃げれば一つ進めば二つの精神で書き切った(久々すぎて手抜きなとこあるかもしれない)
 次回からアングラビシダス編
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