新入社員とホロメン   作:主義

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新入社員とえーちゃん

僕は今年からカバー株式会社の社員として入社することになった。正直、この会社がバーチャルYouTuberに力を入れていることも入社してから知った。なんで僕が入社できたのかが分からない。この会社の仕組みに関してもそんなに知らない僕を入社させてくれるなんて。

 

まあ、折角入社できたんだし、自分に割り当てられている仕事を一生懸命やりますか。

 

「どうですか?」

 

 

「あ、えーちゃんさん」      

 

 

「なんかすごい呼び方ですね」

 

私にとってこの会社に勤めている、ほとんど全員が先輩だ。特にえーちゃんさんのような人は大大大先輩にあたる。

 

 

「そうですか……では、どのようにお呼びすればいいですか?」

 

入社直後は仕事に慣れるのに必死で社員さんのことを覚えられるぐらいの余裕がなかった。

 

 

「なんでも大丈夫ですけど、そんなに畏まらなくて大丈夫ですよ。年は私と同じ位ですし」

 

年は同じ位でも勤めている歴というものが全然違う。僕は今年入って来たばっかりの新入社員でえーちゃんさんはずっとホロライブに尽力してきた内の一人だ。

 

「そういう訳にはいかないです。えーちゃんさんは先輩ですから」

 

 

「…先輩と呼ばれるのはちょっと恥ずかしいですし、本当に普通に呼んでくださっていいですよ」

 

えーちゃんさんもこう言ってくれていることだし、何か変えた呼び方にするべきかもしれないですね。でも、失礼のないような呼び方じゃないと。

僕は数分の間、長考してやっと答えを思い付いた。

 

「では、えーさんと呼ばせていただきます」

 

 

「初めて呼ばれますが、あなたがそれでいいのならそれでいいですけど」

 

 

「会社にも慣れてきましたか?」

 

 

「全然慣れてきません!」

 

 

「そんなに堂々と宣言する人初めてみましたよ。そらとかには挨拶できましたか?」

 

 

「出来ました。まだ全員には挨拶出来ていませんけど、半分くらいの人には挨拶は終えたと思います。でも、なんか一人一人個性に溢れていますよね。挨拶をする時に少し話したりしたんですけど」

 

特に宝鐘マリンさんはとても個性に溢れた人だと感じた。初対面の自分に対しても気兼ねなく接してくれたのでこっち的にはとても有難かった。今年から社員になったばかりなので、さすがに緊張しますし。

 

 

「まあ、初めて会うとそういう感想を持ちますよね。でも、皆良い子たちなので」

 

 

「分かっています。これから頑張って仕事をして彼女たちを助けていきますよ!」

 

 

「そうですね。お互いに頑張りましょう!!」

 

 

 

これは新入社員のホロメンの物語。

 

 

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