新入社員とホロメン   作:主義

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新入社員と夏色まつり

白上さんと出会ってからは極まれに一緒に昼食を取ったりするようになった。白上さんは僕が白上さんの動画を見ていたことをいつでも言ってくるのだ。もう忘れても良いようなことなのに。でも、僕をからかう時の白上さんはとってもいい笑顔をしているから止めてと強く言えない自分がいる。白上さんがファンの人から好かれている理由が少しは分かった気がした。

 

 

そして僕を最近悩ませているのはまた別のホロメン。

 

 

 

「ねぇ、ねぇ、ねぇ……ねぇってば!」

 

そのホロメンは夏色まつり。ホロライブの清楚担当?らしいのですが、センシティブな発言も目立つ。でも、何よりもホロライブのことを考えてくれているのが会話をしてみると分かる。

 

 

「なんですか?」

 

 

「あそぼ~」

 

そう、こんな感じで夏色さんは『あそぼ~』とずっと話し掛けてくるのだ。これでは仕事に全然集中できない。

 

 

「夏色さん、私が今、仕事をしているのが分かりませんか?他のホロメンでも誘ってみてはどうでしょうか?」

 

 

「だれもかまってくれないんだもん~」

 

 

「いや、そう言われても僕も構えないんですよ。今、ちょっと仕事の方が忙しくて」

 

ちょっと色々と手違えがあって今は仕事が山積みなのだ。これだと残業コースにまっしぐら。だから、夏色さんい構っている余裕がないのが本音。

 

 

「じゃあ~その仕事が終わったらかまって~」

 

 

「これが終わるのを待っていたら夜になってしまいますよ」

 

それを伝えると夏色さんは明らかに不満そうな顔をしていた。そんな顔をされても仕事があるのでとしか言えないんです。

 

 

「む~~」

 

 

「いくら僕に言っても無理ですよ。なので他の人に当たってくれると助かります」

 

それに夏色さんが隣にいると気になって仕事にならない。ただでさえ、終わるか終わらないかの瀬戸際に立っているのに。

 

 

「え~~キミとあそびたい~~」

 

 

「では、明日にしてくださいませんか?明日の昼休みぐらいなら付き合うこともできるので」

 

 

「や~だ~~」

 

このまま夏色さんをほっとくと本当に集中できない。ここで怒っているように見せかけて夏色さんを立ち去らせることもできるけど、それを使ったらダメなことは理解できる。

もうそれなら、夏色さんの遊びに付き合ってあげた方が良いのかもしれない。ある程度、遊び終えたら夏色さんの疲れるだろうし。

 

「はぁ……それでは遊びましょうか」

 

 

「ほ、ほんと!??」

 

 

「はい。これ以上、言い合っていても時間が無常に過ぎているだけですしね」

 

 

「やった~~」

 

その日の残業はほぼ確定した。

 

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