新入社員とホロメン   作:主義

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新入社員とホロメンとグッズ

ホロメンの方々はグッズを出す。そしてあんまりお仕事柄はホロメンの方々と接する機会は少なかったですが、他のことで関わることが多かった。そしてそんなホロメンの方々からグッズを渡される。最初の頃は別に問題もなかったから有難く受け入れていたんですが、日に日にグッズが増えていきデスクの上はグッズで溢れているし、僕の部屋もグッズだらけだ。そんなに大きな場所に住んでいる訳ではないですし。

 

 

それにさすがにこれ以上貰っても無駄になってしまう。それならもっとグッズが欲しい人に渡って欲しいという想いがあるんですよね。

 

 

「そろそろ本格的に考えないといけないかもしれない」

 

置き場所に困り始めているのも現実だ。そろそろ断るのも重要かも。

 

 

 

「あ、社員さん~~」

 

 

「…ロボ子さん」

 

 

「そういえば、そろそろグッズが出るから後で届けに行くね」

 

もう当たり前かのように渡しに来ようとしている。今までの僕ならここで何も言えなかった。でも、今日は言わないと……勇気を出して。

 

 

「あ、あの……」

 

 

「どうしたの?」

 

 

「…そ、そろそろ…グッズは届けに来なくてもいいかなぁ~なんて…」

 

 

「ロボ子のことを嫌いになったの?」

 

 

「そ、そんな訳あるわけないじゃないですか。た、ただ……だいじょうぶかなぁ…」

 

さすがにストレートに言う訳にもいかないしね。それにグッズはさっきも言ったようにとても嬉しい。

 

 

「…今日の社員さん、少しおかしいですよ」

 

 

「ぜ、ぜんぜんそんなことないですよ…」

 

 

「そうですか?それならいいけど…まあ、明日にでも持ってくるので」

 

そしてロボ子さんは去っていったが…結局なにも言えなかった。

 

 

「…ど、どうしよう…」

 

ロボ子さんは絶対に持ってくるだろうからもう断れない…。これから言われる人には絶対に断ろう!そう心の中で決めた!

 

 

―――――――

 

 

 

「…すいちゃんのグッズだよ」

 

 

「あ…そうですか…」

 

 

「何?すいちゃんのグッズはいらないの?」

 

 

「い、いや!そんなことはないですよ!もちろん、星街さんのグッズを頂けるのはとても嬉しいですよ」

 

勇気を出して…これからは大丈夫ですと言えば良いだけなのに…。ホロメンの方を前にすると言えない。特に星街さんは目の前に立たれると…何か見えざる力に押しつぶされそうになる。身長は僕よりも低いはずなのに何倍も大きく感じる。

 

「そっか、そうだよね~~やっぱりすいちゃんのグッズを貰えるのは嬉しいよね~じゃあこれからも届けに来るね。そろそろ新しい曲も出す予定だしね」

 

 

「そ、そうですか…」

 

 

「ずっとすいちゃんの曲を聞いてね。それに社員さんが歌って欲しかったら…いつでも生で歌ってあげるよ」

 

 

「…あ、ありがとうございます」

 

星街さんの生歌を聞けるというのは嬉しい限りですが、さすがにそれは職権乱用という奴でしょう。

 

本来の目的であるはずの…これからグッズはいらないですとは言えなかった。言おうとしても言えるものではない。

 

―――――――――――

 

 

「まつりのぐっず~~」

 

 

「…あ、まつりさん…」

 

 

「まつりのグッズ欲しいよね…」

 

 

星街さんとは違う感じの圧を感じるのは気のせいかな。夏色さんの目がもう「はい」と言える訴えている気がする。これが僕の気のせいだと良いんだけど…。

 

 

「…ほ、ほしいです……」

 

 

「そうだよね。まつりのグッズは欲しいよね?世界で一番欲しいよね?」

 

 

「あ、はい…。欲しいです…世界で一番」

 

 

「そうだよね~~ そんな社員さんにはまつりのサイン入りのグッズをあげよう~~」

 

 

「あ、ありがとうございます」

 

本当に僕って勇気ないな。それにグッズをいらないとは言えないですしね。

 

 

そして僕はいらないとは言えずに時は進んでいき、部屋がグッズで溢れかえるのだった。

 

 

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