新入社員とホロメン   作:主義

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新入社員とホロメンと嫉妬

 

僕はあんまり人に好かれるとは思っていなかったからこんな日が来るとは思ってもいなかった。

 

「あなたのことが大好きなんです。私と付き合ってくれませんか?」

 

自分には絶対に『彼女』とかは出来るものではないと思っていたし、もちろん告白なんてものもされることはないと断言していた。だから今の状況には驚きを隠せないでいる。

 

 

「え……」

 

 

「だ、だめですか…」

 

僕は生まれて初めて告白というものをされたのだ。

 

自分はどう答えればいいのだろう。自分が彼女に抱いている気持ちが『恋』というものなのか断言はできない。だから僕は逃げの選択の一つとも言っていい手段を取った。

 

 

「…返事は次に会う時まで待ってくれないかな?」

 

これで決断力のない人間だと思われて愛想を付かされたとしても仕方ない。でもここで判断することはできない。

 

 

「わかりました。では次に会う時にお返事を聞かせてくださいね」

 

そしてその現場はまさか見られていたなんて思いもしなかった。この所為でこれからの僕の運命は大きく左右されることになる。

―――――――――

 

僕は出勤するなり、取り押さえられた。まるで警察が犯人を逮捕する時のように。まるで何が起こったのか分からず困惑している間に会議室に連れ込まれた。

 

「な、なんですか?!??」

 

会議室を見渡すとそこには…潤羽るしあさん、宝鐘マリンさん、天音かなたさん、常闇トワさんがいた。全員が僕の方を見ていてその目はまるで罪人に向ける視線のように冷たかった。

 

 

「おはようございます、社員さん」

 

 

「お、おはようございます…ってそんな悠長に挨拶している場合ではなくて…何をしているんですか?」

 

 

「なんか心当たりはないかな?」

 

そんなことを言われても…こんなことをされるようなことはしていないはず。それにどんなことをしたとしても会議室に連れ込まれるって一体どんなことだろうと考えてしまう。

 

「な、ないですよ…」

 

 

「…じゃあ…昨日女と一緒に居なかった?」

 

 

「い、いましたよ…。ちょっと誘われたので」

 

 

「そうだよね。そしてその女はキミに密着してきてたよね。脈のない女があんなことはしない。あの女は絶対にキミに気があった。だから…告白もされたよね」

 

 

「な、なんで告白されたことを!??」

 

 

「だって昨日はキミにずっと張り付いてたもん。キミのことで知らないことはないよ」

 

まるで当たり前かのように潤羽さんは話してくる。これを異常だと感じているのは少なくともこの場では僕だけ。

 

「そうだよぉ~~キミのことで船長たちが知らない事はないんだよ」

 

その瞬間…寒気がした。宝鐘さんの目は嘘を言っているような目じゃない。その目が物語っていた、本気だということを。

 

 

「…な、なんで…?」

 

 

「その怯えている顔もいいですね。普段の社員さんも良いですけど、そんな風に怯えている顔も可愛いですよ」

 

 

「あ、あまねさん…」

 

 

「社員さんが悪いんですよ。僕に壁ドンなんかするから…。あの日から僕は社員さんのことを意識するようになっちゃったんですから」

 

天音さんも確実にヤバい……。僕に迫ってこようとしている…。

 

 

「社員さんが誰かのものになっちゃうなんてトワは嫌だよ」

 

 

「…あ、はい」

 

常闇さんはまだ…この中じゃまともな方かもしれない。

 

 

「だめなの。キミに近づく害虫は排除しないと。社員さんは私たちのものだよ。あんな女のものになるなんて絶対に許せない。だからね…決めたの。社員さんが私たち以外の女のところに行かないように社員さんをるしあたちで襲うってね」

 

潤羽さんは笑顔で話しているが…その笑顔が怖すぎる。まさかホロライブのメンバーに対して恐怖という感情を抱く日が来るとは思いもしなかった。

 

 

「大丈夫だよ~~船長たちはちゃんと優しく全て教えてあげますから。キミの全てを船長たちに預けてください」

 

 

「僕も社員さんにはどこにも行って欲しくないの」

 

 

「トワも社員さんのことが好きなの。だから…頑張って社員さんを夢中にさせるから」

 

それから社員さんのことを目撃したという情報は消えた。数日後の姿を現した…社員は何かに怯えているような表情だったという。

 

 

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