ホロライブでは企画を行うこともある。それは公式チャンネルでホロメンが様々な企画をしたりすることも多くて…企画が食べ物系だと余ったりすることも少なくない。よくテロップで「これはスタッフが美味しく頂きました」とあるが、あれは案外本当でスタッフが残りを処理している。そしてそれはボクも同じこと。
「か、から!!」
「社員さんって辛いもの苦手だったんですね」
「み、みず!!」
僕は鷹嶺さんから水を受け取って喉に流し込んだ。
「…と、とっても苦手なんです…。激辛はまず無理なのに…」
「それなら無理に食べなくてもいいじゃないですか?」
「そ、そういう訳にも…」
僕以外の社員も激辛は苦手で得意な人がいない。でも誰かがこれを処理しないといけない…という感じで僕が仕方なく食べている。
「別に大丈夫ですよ。私が社員さんの分まで食べますよ」
「そ、それは悪いですよ。一応、これも仕事の一環だと思っているので」
鷹嶺さんが激辛を得意としているのは知っている。でもさすがにキャストに食べてもらう訳にはいかない。
「え~別に私はいいのに…」
「それにしても鷹嶺さんは本当にすごいですね。こんな激辛ふが食べられて」
「そうかなぁ?別の私としては美味しいので」
前に白上さんにも同じようなことを聞いたことがあったけど、同じようなことを言っていた。激辛が好きな人は舌が壊れちゃっているのかと思っちゃう。この辛さを普通に食べる。僕としては絶対に考えられない。
「本当にすごいですよ…」
今日はこの企画の片付けが終われば…仕事は終わり。どこかスイーツ屋さんにでも寄って何か買って行こうかな。何かご褒美がないとこの激辛を食べれるそうにない。
いくら自問自答して言い聞かせても…さすがに急に激辛が食べれるようにはならない。
「鷹嶺さんはスイーツとかお好きですか?」
「スイーツですか?」
「はい」
「…生クリームを使っていないものであれば大好きですよ」
「ではスイーツを奢りますよ。ちょうどこの激辛を食べ終わったらスイーツ屋さんに行こうと思っているので」
「え、さすがにいいですよ!!」
「いいえ、鷹嶺さんには食べてもらっているので何かお礼をしないといけないですし」
元々、鷹嶺さんはこの企画に参加していなかった。でも、ちょうど僕に用があったみたいで来たところに…お願いして食べてもらっている。
「別にこれは私が好きだから食べているだけで」
「それでも何かお礼をさせてください!」
「そ、そうですか…?」
「はい!」
僕の勢いに押される形で鷹嶺さんはやっと受け入れてくれた。
「じ、じゃあ…お言葉に甘えて」
そしてそれから…激辛を食べ終わるまで僕は一時間も掛かった。終わって鷹嶺さんとスイーツ屋さんに行って…そこは店内に食べるスペースがあってそこで食べることにした。
鷹嶺さんは本当に美味しそうに食べていたので…奢ってよかったと心の底から思った。やっぱり美味しそうに食べている人の顔を見るのが一番好きかもしれない。
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