今日は朝から色々と立て込んでいて、休む暇がなかった。昼休みも返上してずっと作業をしていたのでお腹も減っているし、今は何よりも休憩を必要としている。
そして休憩室に行くと姫森さんがお菓子を頬張っている現場に出くわした。
「こんにちは、姫森さん」
「…………」
どうやらお菓子を頬張ることに夢中になり過ぎて僕のことは全然眼中になさそう。僕もあくまで休みに来たので姫森さんにこれ以上話し掛けない。
僕はソファーに腰を掛けて一息を付く。そこで僕は胸ポケットを触ってみると…そこにあるはずのものがなかった。そこで僕は色々と思案を巡らせてある結論に行き付いた。
「そ、そっかぁ…。今日は忙しかったから買ってないか」
そして僕はポケットから端末を取り出して適当にいじる。まずは連絡が来ていないかとか色々と確認をしてから目線を上げるとお菓子を頬張っている、姫森さんが目の前にいた。
ビビッて声を上げようになってしまったけど、必死に声を押し殺した。ここは会社だし、今も仕事をしている人もいるだろうからさすがに…。
「ど、どうかしたんですか?」
僕がそう問いかけると姫森さんは頬張っていたお菓子を飲み込んでから話し始めた。
「あげるのら」
そう言って姫森さんは自分のお菓子の袋の中からクッキーを手渡してくれた。
「あ、ありがとうございます。でもなんで?」
「社員さん、疲れてそうなのら」
「あ、やっぱり分かっちゃいましたか」
「わかるのら。ルーナたんも疲れた時はお菓子を食べるのら!」
だから、クッキーを渡してくれたってことですか。
僕は姫森さんからもらった、クッキーを食した。そこで驚くような発見があった。それは…このクッキーとっても美味しいということ。今までの人生で食べたお菓子の中でもかなり上位に入るぐらいに美味しい。
「これ美味しいですね」
「うん!美味しいのら!」
「どこかちょっと高いお店のクッキーですか?」
「ううん。違うのなら」
「それなら…このクッキーは?」
「作ったのら」
「え、作ってたんですか!?」
「そうなのら」
姫森さんってお菓子を食べているイメージだけど、作っているイメージは全くなかった。
「へえ…すごいですね。僕も空いた時間に料理をしたりするんですが、スイーツ系はあんまり得意じゃないんですよ」
「美味しいのら」
どうやらもう興味を失ってしまったようで姫森さんはお菓子を食べるのに夢中になっている。
「それにしても今度、自分でも作ってみようかな」
そしてそれから数分、ゆっくりして仕事に戻った。
感想があれば