「ノエルさん?」
「どうしたの?」
「あの…牛丼を食べに行くって聞いて付いて来たんですが…」
「うん!そうだよ!」
「だとしたら…目的地を間違えていないですか?」
「ううん。間違っていないよ。ほら、入って」
「あ、はい…」
僕は仕事が終わって…事務所を出る時に白銀さんと会ってそこで牛丼を食べに行こうって話になった。白銀さんが案内してくれるってことで付いていったら最終的に着いたのはある…マンションの一部屋。そこの表札には『白銀』と書かれている。どう考えてもここは白銀さんのお家だろう。
だけど、僕は流れで部屋に入っちゃったけど、明らかにおかしい。普通はどこかお店じゃないのかな。
「ここって白銀さんおお家ですよね」
「うん、そうだよ!」
「ここで牛丼を食べるんですか?」
「そうだよ!」
「じゃあ、今から牛丼を作っるってことですか?」
「ううん。デリバリーするんだよ」
だとしたら別にお店に行けば良かったんじゃないだろうか。こういう考えはもしかして僕がおかしいのかな。
「それならお店にいけば…良かったんじゃないですか?」
「ううん、それだと社員さんとのんびりお話しできないもん!お触りできないし」
まあ、確かに牛丼屋であんまりのんびりとお話は確かに出来ないかも……ってなんか今さっき、衝撃なことを言ってなかったかな。なんか身の危険を感じた気がする。
「そ、そうか」
そして白銀さんが注文をして今は届くまで待っている。どうやらそこまで時間は掛からないらしい。
「白銀さんって牛丼が好きですよね」
「うん、大好きだよ!」
「それっ何か理由があるんですか?」
「え、牛丼が好きなのに理由なんかいらないよ!」
白銀さんは少し熱くなってきて…僕に迫ってきた。
「そ、そうなんですか…」
「ちょっと…お願いしてもいいですか?社員さん」
「僕に叶えられる範囲であればいいですよ」
「社員さんの体を触ってもいいですか?」
うん?白銀さんは一体なんと言った。多分、僕に聞き間違いのはず。
「あ、あのもう一回、言ってもらってもいいですか?」
「社員さんの体を触ってもいいですか?」
「…や、やっぱり聞き間違いじゃなかったのか」
人の体に触りたい…っていう人に初めて会ったのでさすがに困惑してしまう。それを態々、言う人も少ないだろうし。
「社員さんの体に触りたいなぁってずっと思っていたんです」
突然のすごいカミングアウト。人生で一番驚いたかもしれない、カミングアウト。
「い、いや、僕の体なんて触っても何も面白くないですよ。只の成人男性ですし、白銀さんが好きなショタではありませんよ」
「うん…だけど、なんか初めて出会った日から社員さんの体に触りたかったんです。とっても柔らかそうで触り心地が良さそうですし」
「…あ、あの……四つん這いになりながら、少しずつ近づいて来るのを止めてくれませんか?」
さすがに恐怖が上回ってくる。
「…え~~触らせてくださいよ~」
「な、なんでですか!別に触っても楽しくないので…これ以上、来ないでください!」
「団長は触らせてくれるまで絶対に引き下がらないよ!」
なんでこの人はこんなにも頑なに…。僕の体を触ったところで何もないのに。だけど、このまま言い争いを続けたとしても多分、終わらない。白銀さんも引く感じがしないですし。
「それじゃあ…いいですよ」
「え、本当にいいの!?」
「はい、触るだけですよね?」
「うん!触るだけだよ!」
「それで…終わるなら」
そして僕がそう言うと白銀さんはどんどん四つん這いで距離を詰めてきて、まず、僕の太ももを手で触る。
「あ~これが社員さんの体!」
なぜか、触っただけで目を輝かせているが、白銀さんが目を輝かせるほどの価値はないですけど。
それから白銀さんを足をどんどん触っていって…次は上半身の方に視線を向ける。白銀さんの吐息が聞こえてしまうぐらいに距離は近い。
「はぁ…社員さんって結構筋肉質なんですね」
「…そ、そうでもないとは思いますよ…」
「え~でも…かなり筋肉付いてますよね~」
「そんなことないです…」
「え~~顔を赤くしちゃって可愛いですね、社員さんは」
「…そ、そんなことは………///」
それからも僕は白銀さんに色々と蹂躙つくされた。誰かに体を触られるのは思っていたよりも…快感がすごいことを初めて知ったのだった。
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