五分の四の姉(男)と五等分の花嫁   作:狐の化狐

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本編に繋げて、クリスマスの話を書いてみました。
それでは!

メリークリスマス!!


クリスマスの大切な想い出

零穂side

「ゴホッゴホッ!・・・あぁ~~・・・なんでこうなった。」

 

あの日の翌日、私は風邪をひいた。他の妹たちにはうつっていないようで安心したが、当然修学旅行には、行けなくなってしまった。

 

「絶対写真、右上に顔だけ置かれるな~~・・・はぁ・・・」

 

皆は今頃京都か~~・・・お母さんも完全に退院はできてはいないが、見送りと写真は撮ってきたらしい。ちなみに看病してくれたのは江端さんで、お母さんは家には帰らず、また病院に戻ったそうだ。

 

「あ~具合は悪いし、寂しいし~!・・・こほっ」

 

私も、症状が重いわけではなく、せいぜい咳や熱位だ。だからといってずっと寝ているのは飽きてくるのだが...

 

「とにかく帰ってくるまでに元気になっておかないと」

 

 

 

 

 

 

 

~~翌日~~

 

「治った~~・・・けど誰もいない~~・・・」

 

江端さんの看病と、1日の間ほぼほぼ寝ていたこともあり、元気にはなった。だけどなあ・・・

 

「暇だぁ~~・・・」

 

そう、暇なのだ。やることがない。一応本やゲームはあるので、それで暇はつぶせるのだけど・・・あれ?本?

 

「そうじゃん。本あるじゃん。」

 

思いつかなかった。そうだ、本は漫画だけじゃないんだよ。

 

「これだ~!」

 

そう言い、私が出したのはお母さんがたまに見ている料理本だった。

 

「前世じゃ料理全然出来なかったから、ちょっとやってみたいんだよねぇ~」

 

よしよし、じゃあ後は江端さんが帰ってくるまで・・・あ、そういえば前世で思い出した。

 

「そういえばここに・・・あった!!」

 

そう言って、取り出したのは1本のマイクだった。これは・・・

 

「初めて気を使わないで・・・お母さんに・・・人にねだった物・・・だったかな」

 

そう、私・・・『俺』が転生した目的・・・『気を使いすぎずに生涯を生きる』を意識していこうと思い立った理由の一つだ。

確かあれは・・・・・一昨年のクリスマスだったかな・・・

 

 

 

 

 

 

 

~~回想~~

今日は確か・・・クリスマスか・・・もう転生して10年・・・何も変わってないな。

 

「クリスマスプレゼント何もらうの?」

 

「私は~~」

 

なんて会話が聞こえるけど、私は去年からクリスマスプレゼントはもらわないことにした。それは、家計が苦しいのを知っているからだ。誕生日のプレゼントだって買うのを難しくなっているのに、クリスマスなんてもってのほかだろう。*1*2*3

なので、私はプレゼントはいらないと言った。・・・・・言ったはずなんだけどなあ?

 

「「「「「ハッピークリスマ~ス!!」」」」」

 

「零穂!おかえりなさい!はい!これプレゼントっ!!」

 

「う、うん。ただいま?後、ありがとう?」

 

なんで?いやいらないって言ったよ?俺。・・・なんで??

 

「去年、誕生日プレゼント私たちにくれたし、」

 

「今年のプレゼントはいらない~~なんてこと言ってるから」

 

「じゃあどうにかしようってお母さんに相談したの」

 

「そしたらね・・・・・」

 

え?なんでそこで間を開けるの?怖いんだけど。

 

「それ、開けてみて?」

 

「うん・・・」

 

促されるまま、箱を開けると一枚の手紙が入っていた。それを読んでみるとそこには・・・

 

『零穂、貴女が折角あげた誕生日プレゼントを妹たちにあげていたことは目をつぶります。しかし、それで心配させてしまうのは本末転倒あまりよくないことですよ。ということで、貴女が欲しいものは何ですか。PS.貴女がいらないと言えば、妹の分もなくなってしまうかもしれませんよ?』

 

もうこれ半分脅しだろ!そう思いながら、

 

「分かった。ねえみんな、お母さんは家に居る?」

 

「うん!いるよ!・・・ちゃんと手紙読んだ?」

 

「うん。読んだよ。だから、取り敢えず中に入れてくれないかな?」

 

「?・・・あっごめん。みんなでふさいじゃってたね。」

 

そのまま家に入りお母さんのもとに行った。

 

「ただいま。」

 

「おかえりなさい。零穂」

 

ぁ~~これ言うのめっちゃ恥ずかしいんだけど!

 

「ぁの!その~~~~・・・」

 

「どうしたのですか?」

 

もぅ~~わかってるくせに~~・・・

 

「わ、」

 

「わ?」

 

「私も欲しいものができたのでっ、みんなのプレゼントも買ってください!」

 

「はぁ・・・」

 

え!?なんでため息つかれたの!?

 

「零穂。」

 

「は、はい!」

 

「一度、誰のことも考えずに、なんでもいいから、欲しいものは何?」

 

「え?え~っと」

 

いやお金がないから本当は買わない方が・・・それに欲しいものなんて・・・

 

「あっ」

 

「?。何か見つけた?欲しいもの。」

 

「あ、いや、何でもないです・・・」

 

これ買ってもなぁ・・・

 

「零穂。何が原因かは分かりませんが、そこまで気を使う必要はないですよ。貴女は私の娘なんですから・・・それに、敬語もいりませんよ。【家族】でしょう?」

 

「っ!」

 

【家族】・・・か。信じられないな。でも、それでもこの人なら、お母さんなら信用・・・して、いいんだよね。

 

「私は・・・マイクが欲しいです。」

 

「マイクか・・・一応理由も聞いてもいい?」

 

「私はすごく歌うのが好きです。もちろん聞くのだって好きだし、ここがアパートで近所に迷惑がかかるのもわかっているけど。気持ち良く、マイクを使って歌いたいです」

 

「そう、分かった。じゃあ、買いに行きましょうか」

 

「うん!」

 

そのあとはマイクを買って、アパートに帰った。そして、

 

「ねぇ、折角買ったんだし、何か歌ってよ!」

 

「え~。恥ずかしいよ////」

 

「良いじゃないですか。私もお風呂から聞こえる歌声しか聞いたことがないのですから特等席で聞かせてくださいよ」

 

「う~ん・・・ていうか聞こえてたの!?」

 

「バッチリ聞こえてるよ~。というかみんな零穂が歌うことが好きってこと知ってるし」

 

「そっか////じゃ、じゃあ歌うよ!」

 

「♪♪♪♪♪♪~~~」

 

「わぁ~~」

 

あぁ~~~~緊張したぁ~~!ちょっと歌詞間違えかけたけど割と上手く歌えたよね?

 

「ど、どうだったかな?」

 

「め、」

 

「め?」

 

「めちゃくちゃ上手だったよ!!零穂!」

 

「うん。上手かった。」

 

「そうですね。とても上手でしたよ」

 

「あ、ありがとう!!////ニコッ!」

 

「あ!笑った!」

 

「え?いやいつも笑ってるよ?」

 

「ん?ん~~~確かに!なんでだろう?まぁ良いや。歌、上手だったよ!」

 

「うん!ありがとうね!!」

~~回想終了~~

 

 

 

 

 

 

 

あの後大変だったな~大家さんに怒られるし、隣の人にも騒ぎすぎだって怒られたしね。

でも、あのクリスマスの日から、楽しく暮らせるようになったし、このままの日常がずっと続いて欲しいなぁ・・・なんて、

*1
ちなみに去年の誕生日もプレゼントは妹にあげた。

*2
クリスマスプレゼントは一昨年まで布団の上に置いていて、それは拒否することはできなかった。

*3
去年、プレゼントが四葉に見つかり、お母さんがあげていたことがばれてしまった。




どうでしたでしょうか。ちょっと変かもしれませんが、ここまで読んでくれて、ありがとうございました!
次回の話もぜひ読んで下さいね!

タグに「俺っ子」ってあるけどどうする?これ割とターニングポイントです

  • そのままでお願いします!
  • いやいやTSなら僕っ子だろ?
  • なんなら私のままでも良いのでは?
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