(なお、次回の投稿は未定のものとする)
零穂side
いま、私の視線の先には黒い額縁のに入っている『お母さんの顔』写真がたくさんの花に囲まれて置かれていて、周りにはあまり見たことのない人がたくさんいる。そして、私の横で泣いている一花達を見て、お母さんが
「うぅ・・・ぁあっ・・グスッ」
我慢できずにそのまま泣いてしまう。みんなと一緒に居て少しは我慢しようと考えてたけど、悲しさが溢れて我慢なんてできなくて、トイレに行くと嘘をついて別の小部屋に行った。部屋に着いて再び泣いていると、後ろの引き戸から誰かに呼ばれた。
「ちょっと、零穂君。悲しんでいるところ悪いけどいいかな?」
「ズズッ、グスッ・・・はい、何ですか?」
さっきまで泣いていたから引き戸を開けて、目の前にいる髭の生えたおじさんに少し強い口調で答えてしまった。少しだけ悪い気はしながらも会話を続ける。
「ちょっと、提案があるんだ。」
「提案・・・?」
私が困惑していると突然おじさんはポケットから飴玉を取り出し、それをかみ砕いた。その様子に驚いたが、その後の言葉でその感情は押しつぶされてしまった。
「君、【
「・・・・・え?どういうことですか?」
何を言われているか分からなかった。それほど、言われた言葉は衝撃だった。
「それってつまり、みんなと離れてあなたと暮らす・・・ってことですか?」
「うん、そういうことになるね。でも大丈夫だよ・・・だって僕は君たちの【お父さん】だからね」
お父さん・・・・だって?あの、私たちを捨てた父親なのか?
「なんで今更・・・っ!」
「僕は、君たちを置いていったことを後悔しているんだよ。それに、考えてみてよ。君たち六人を全員引き取れる人なんているかい?一応、中野君が引き取ってくれるだろうけど、おそらく限界でも五人までだろうね。」
「それって・・・・」
「そう、君たちの中、【一人】だけが離れてしまうんだ・・・けど、君以外はまた子供の幼さが、深く残っている。だが君は!長女であり!その役目をしっかりとはたしているそうじゃないか!もうすでに
ドキッ・・・
久々に前世を思い出す。
『●●君はすごいな!一人で何でもできる!』
『じゃあ、これお願いね』
『ほら、早くやってね?自分でできるでしょう?』
『●●さんは・・・まぁ、楽しいですよね!』
ぐるぐると忘れかけていた記憶がよみがえってくる。足元がふらつくが、それを自称父親が支えてくれる。
「ど、どうしたんだい?さすがに具合が悪くなったかな?」
「いえ、大丈夫です。」
「そうか。まあ、明日までに考えておいてくれ。君がついてこないならほかの君の妹を連れていくしかないからね・・・」
明日・・・・・か。答えはもう決まってるな。みんなが離れてしまうくらいなら、私が離れる。
ごめんね。お母さん。『六人で一緒に』・・・これ約束だったのに守れないや。最後の・・・・・やくそく・・・だったのに・・・
自称父親がいなくなり、私は我慢していた涙が溢れる。けどこれはお母さんが死んじゃったことだけじゃない。その現実に心の内で決意を決めた。
その誰も見ていない部屋の中から流れるただ一人の少女の嗚咽は、誰にも聞こえることもなくいつしか消え去り、後に残ったのは年相応とは言えない笑みを浮かべたたった一人の【大人】だけだった。
タグに「俺っ子」ってあるけどどうする?これ割とターニングポイントです
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そのままでお願いします!
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いやいやTSなら僕っ子だろ?
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なんなら私のままでも良いのでは?