最強生物の息子、百獣のカイドウを倒すのは俺だ!! 作:t-eureca
「ヤマト〜早く行くぞ〜?」
「あ、兄ちゃん待ってよ〜!!」
俺は船の扉を開けて外に出るのを見てヤマトは急いで俺の方に走りヤマトが俺の傍に来たので親父に出かけるのを伝えた。
「んじゃ親父、ヤマトと一緒に行ってくるぜ」
「おう、縄張りとは言え気をつけろよ…?」
「あぁ、行ってくらぁ。行くぞヤマト!!」
「お父さん、行ってきまーす!!」
俺は獣型のドラゴンに変型しヤマトをその背に載せて上空に飛び立ち暫く飛んでると街を発見し俺とヤマトはその町の付近の道に降り立ち街を散策し始める。途中串焼きを買ってヤマトと一緒に食べ歩いていると、何やら騒がしい声が聞こえたので近づいてみた。
「ねぇ兄ちゃん、何か騒いでるよ?」
「ん?何だ?祭りか?」
騒いでる場所に近づくと4、5人の男が俺と同じ位の背丈の子供武器を持って囲んでいる、ふてぶてしい顔した子供は周りの男達を鬱陶しそうに見渡していた。
「くそ、この化け物め!!」
「このクソガキを取り抑えろぉ!」
男の一人が叫ぶと同時に一斉に子供を押さえ込んで殴る蹴る等の暴行を始めた、それを見て俺は嫌悪感に眉を顰める。
「おいおいガキ1人に大人数人で囲ってリンチかよ…!」
助けに行くかと考えてるとヤマトが俺のズボンの裾を引っ張って俺に訴えかける。それを見て俺は助けに行く決断をした。
「兄ちゃん、あの子助けてやってよ!!」
「…わかってる、ヤマトちょっと下がってろってうぉ!?」
腕の袖を捲ってぶちのめしに行こうとしたら、リンチを加えていた男のひとりが俺達の方に吹っ飛んできたので俺はそいつを受け止める。
「何だ…?」
「ぎゃあ!!」
するとさっきまでリンチされていた子供が男達の攻撃を跳ね除け逆に1人を捕まえて豪快に地面に叩きつける。その後他の男達を殴り飛ばし蹴り飛ばし、鋭利な歯で噛みつく等で蹴散らして行くのを見てガオウとヤマトは唖然としている。
「マジか…なんつう怪力だよ」
そう呟いていると子供はガオウ達の方に振り返り猛然と襲いかかってきた
「は?おいいきなりなんだよ?!」
「オオオオ!!」
少年の突撃を受け止めるガオウ、少年は歯を剥き出しにし押し切ろうとしている。
「クソッタレ、話聞いてねぇし!?」
仕方ないと思ったのかガオウは少年の顔に真っ向からの正拳突きを叩き込み仰け反らせる。少年は仰け反ったが体制を建て直して大振りにその腕を振り上げガオウに叩き付けるがガオウはそれを受け止め少年の頭を掴んで膝蹴りを叩き込んだ
「オラァ!」
「…!?」
膝蹴りを叩き込まれた少年は怯んだ隙を狙いガオウは回し蹴りを放ち少年を蹴り飛ばす、蹴り飛ばされた少年は息を荒くさせながらもその目には戦意が篭っているのを見てガオウは驚いた、ある程度手加減してるとはいえ並の海兵なら簡単に殴り殺せるガオウの攻撃を何発も食らっても尚立ち上がって来るのである。少年は眉間に皺を寄せると同時に身体の形が変わっていった。
「…ん?」
四足歩行になったのと同時に徐々に身体が巨大化していき全身が毛が生え、鼻が伸び牙が生えていくのを見てガオウは目を見開きヤマトは驚きの声を上げた。
「おいおいおい!?お前能力者か!?」
「象…!?」
ガオウを見下ろしていた象…否マンモスは「バォオオ!!」と雄叫びを上げるとその長大な鼻をガオウに振り下ろす。
「いやありゃマンモス…おわ!」
ガオウはすんでのところで回避するがマンモスは右前脚を上げて思い切り踏みつけようとする。
「俺は…破壊が好きだ!!!!」
「!?」
右前脚を避け、次に左前脚を繰り出して連続で踏みつけようとするマンモスの攻撃を回避しながら反撃の策を考えているとマンモスの真横から金棒を振りかぶりヤマトが飛びかかって行くのを見て驚く。
「ヤマト!?何やってんだ!?」
ヤマトの一撃はマンモスの顔に勢い良く叩き込まれ大きく仰け反らせる。ガオウはそれを見て驚きマンモスも目を見開くがすぐに持ち直し標的をヤマトに変更しヤマトに猛然と突っ込んで行く。それを見たガオウは急いでヤマトの元へ走りだす。
「止めろぉ!」
ガオウの制止も虚しくマンモスはその鼻をヤマトに勢い良く叩き付けて吹き飛ばした。ヤマトは家を数軒突き抜けながら吹き飛ばされていく。
「ふん…!」
ヤマトが飛んで行った方角に走り出しガオウはヤマトの呻き声が聞こえる瓦礫に近づき急いで瓦礫を退かしてヤマトを見つけ出した。
「ッ!?ヤマトォ!?」
家屋を数軒巻き込む程吹き飛ばされたからかヤマトは全身に擦り傷をおっており額から血を流して呻いていた、それを見たガオウは半狂乱になりながらヤマトに必死で呼びかける。
「ヤマト!ヤマト!?しっかりしろ!!ヤマト!!」
「兄…ちゃん…!」
ガオウの声に気付いたのかヤマトはゆっくりと目を開け呼吸を少し荒くしながらガオウを見つめる呼びかけに答える、それを見てガオウの中で「ブチり」とキレる音がした。マンモスはガオウに追撃を掛けようと近づいてくるが、ガオウが立ち上がったのを見て歩みを止める。
「…す」
「あ…?」
ガオウの呟きにマンモスは聞き耳を立てていると、次の瞬間マンモスは大きく目を見開く。目の前のガオウは次第に身体を大きくさせ全身を赤い鱗で覆い、翼と尻尾が生え顔も徐々にドラゴンの形になっていく。変型が終わったドラゴン…ガオウは大きく咆哮した後翼を広げてマンモスに襲いかかる。
「ぶっ潰す!!!!」
尾を大きく振り上げマンモスに打ち付け体勢を崩すとガオウは右前脚を振り上げ爪で切りつける、切りつけられたマンモスは痛みで顔を歪ませるがすぐに持ち直して鼻をガオウの顔に叩きつけた。
「ド、ドラゴンだァ!!?」
「ドラゴンがマンモスと戦ってる!?」
「怪獣映画か!?」
叩きつけられたガオウは怯むが直ぐに反撃を始める、左前脚で殴りつけた後、体当たりを繰り出し建物を破壊しながらマンモスを押し出していく。
「よくもヤマトを傷つけたなぁ…!」
マンモスの首に噛み付いた後マンモスを持ち上げそのまま勢いよくマンモスを地面に打ち付ける。
「チぃ…!!」
マンモスは直ぐに起き上がり突進を繰り出すがガオウはそれを真っ向から受け止め、左前脚の爪で引っ掻く。
「オラアァ!!」
「グっ…ぬおおおお!!」
マンモスはせれをものともせずそのままガオウをつき飛ばそうと押し切ろうとする、ガオウはそれを見てマンモスのタフネスに驚愕した。
(タフな野郎だ、なら…!!)
ガオウはマンモスの背後に飛び乗り翼を広げて羽ばたき始める。
「!?何しやがる!!」
「うるせぇ黙ってろ!!」
マンモスは激しく暴れて振り解こうとするがガオウはそのまま飛翔し始めマンモスを徐々に持ち上げ始める
「…!?」
驚いたマンモスは暴れて引き剥がそうとするがガオウは意地でも離さんと言わんばかりにガッチリと掴んでいる、当初その重量に顔を顰めていたが徐々に慣れたのか高度を上げ空高く舞い上がるとそのまま方向転換しマンモスを掴んだまま急降下し始める。
「グがああああ!!」
凄まじい速度の急降下により生じる空気抵抗に思わず顔を歪めるが拘束してる腕を緩めず地面が見えて来るのを確認する
そしてガオウは翼を後ろに大きく反らして更に加速を付け、地面に叩きつけようとする。
「!!!!?」
そのままの勢いでマンモスを地面に頭から叩きつけ、その余波で周囲の家屋や建物を吹き飛ばしていく。瓦礫の山からガオウが這い出て周囲を確認すると、マンモスは少年の姿に戻っており額から血を出して白目を剥いていた。
「が…あ…!」
「頭かち割るつもりだったんだが、それでも生きてるとはな…」
タフな野郎だなと思っていると周囲に人だかりが集まっているのに気づいて、ガオウは再びドラゴンになり駆け寄ったヤマトを背中に乗せ街から飛び立った。
「(流石に派手にやり過ぎたな!)ヤマト、急いで戻るぞ、乗れ!」
「う、うん…」
ガオウ達が飛び立った後、少年は僅かに動き出しゆっくりと起き上がりガオウが飛んで行った方角を睨みつける。額を抑えながら歩き始める。
「はぁ…はぁ…!逃がさねぇ…ぞ…!」
・
・
・
「それで…そのマンモスの能力者の子供とやり合ったって事?」
「あぁ…」
細身で身長は高いが両腕もそれに比例して細長い。それだけでも特異な見た目だが最も目を引くのは鋭い目と爬虫類を思わせる顔をした百獣海賊団の船医「レクタ」は傷が出来た部分を消毒し、適切な処置でヤマトの怪我を治療しながら事の顛末をガオウから聞いている。
「そりゃ災難だったわね…っとヤマト嬢、もう良いわよ?」
「うん、ありがとう先生!」
包帯を巻き終えて治療を終えヤマトはレクタに治療のお礼を言う、その後ろでガオウの話を聞いていたクイーンは高笑いをした。
「ムハハ!!そいつも馬鹿だな、ガオウに喧嘩売るなんてよォ…!なぁカイドウさん?」
「マンモスの実を喰ったガキか…面白ぇキング、今からそいつを探し出してウチにつれてこい。良い戦力になるかもしれねぇ」
「俺は構わないが良いのか?お嬢に手を上げたガキだぞ?」
「ウオロロロ…!ケジメは既にガオウが付けたから良い…それにガオウを手古摺らせた力があるんだ、放っておかない理由はねえ」
「わかった。何名か連れていこう従わなければ少々痛め付けてでも連れてくるさ」
マスク越しからでも凶悪な雰囲気を放つキングを見て不敵な笑みを浮かべてるカイドウだったが慌てて入ってきた船員を見て少し顔を顰める。
「か、カイドウさん大変です!!」
「あぁ…?どうした血相変えて…?」
「変なガキが来たんですが…そのガキ、ま、マンモスに姿が変わったんです!?きっと能力者ですよ!!」
その言葉を聞いてガオウとヤマトは顔を見合わせる。しかしカイドウは豪快に笑い、金棒を持って立ち上がった。
「え…?」
「まさか…?」
「ウオロロロ…!探す手間が省けたぜぇ!!」
「カイドウさん?アンタが出るまでもねぇと思うが…?」
「何ちょっとした興味だ…」
「あ〜あ、運がねぇなあのマンモス…」
冷や汗を垂らすクイーンを尻目にカイドウが意気揚々とマンモスの所に向かう。船内から出た後、港の方に目をやると先程のマンモスが船員を弾き飛ばしていた。カイドウは面白そうにそれを見てマンモスの方に向かう、船員はカイドウが来るのを見て「カイドウさん!!」と叫んだと同時にマンモスもカイドウの方に目をやり硬直する。
「ウオロロロ!!俺の船になんの用だァ…?」
今まで合ったもの達では比較にすらならない程の圧倒的な威圧感と本能的に感じた相手の力量に戦慄するがマンモスは怯まずカイドウに物申した。
「ッ…!!赤い髪の角を生やした奴を出せ!」
「赤い髪に角…?ほぉ…俺の息子になんの用だ小僧?」
「もう一度俺と戦って貰う、今度こそぶちのめす…!!」
「ウオロロロ…威勢の良い奴だッ!、だがそう簡単に出す訳にはいかねぇなぁ…?」
マンモスの目的を聞いてカイドウは高笑いをし興味深そうにマンモスを見る、マンモスはカイドウに猛然と突撃しその鼻を大きく振り上げた。
「うるせぇ…!!ならお前から殺す!!!!」
そしてそのままカイドウの顔面に鼻を叩きつけるがカイドウは直撃したのにも関わらず怯むどころが表情1つ変えていなかった。マンモスは驚愕する、この鼻を使った一撃は自分にとって最も自信のある攻撃だったからだ。攻撃を受けたカイドウはニヤリと笑いながらその一撃を賞賛する。
「ウオロロロ!中々良い一撃だ、だがまだまだ弱ぇ…!!」
(ビクともしねぇだと…!?ッ!!?)
動揺してるマンモスの脳天にカイドウは金棒を振り上げ叩き付ける。その一撃を受けたマンモスは白目を剥いて横に倒れた意識を失っていた。
「すげぇ…一撃かよッ!?」
「カイドウさんの攻撃だぞ?生半可な奴が耐えられる訳ねぇ…」
「うわぁ…」
当然の結果だとマスク越しに笑みを浮かべるキング、そして自分達の父親の強さを改めて知りガオウは驚嘆しヤマトは顔を引き攣らせる。カイドウは船医であるレクタァをよび少年を治療する様に命令する。
「ウオロロロ…まだ息があるか!おいレクタァ!!コイツを治療しろ、終わったら海楼石の錠を付けて檻に放り込んでおけ!!」
「全く、また厄介な事起こして…治すこっちの身にもなってよカイドウさんッ!?」
レクタァはカイドウにぼやきながらも医務室に少年を担いで連れて行く。クイーンはその少年を見てカイドウに少年をどうするのか疑問を投げかけた。
「あ〜カイドウさん、あのガキ治したらどうするんで?」
「ウオロロロ…勿論ウチに入る様に勧誘する、入らなかったらキングに任せる」
「わかったぜカイドウさん」
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カイドウに叩きのめされ治療された後レクタァの指示により海楼石の錠で繋がれベッドで寝てい少年は目を開けて見知らぬ風景に驚き体を起こす。
「……ん?」
「俺は何でここに…!?」
少年は意識を失う前の記憶を辿ってカイドウに挑みたった一撃でのされた事を思い出し憤怒の表情をする。
「クソ!1日で2度も負けただと…!?」
「お〜目が覚めたか?」
場違いなのんびりとした声で話しかけた相手に視線を向けるとパンとスープを載せたお盆を持ってガオウがたっていた
「お前は…」
「ガオウ、俺の名前だ。でさっきお前をぶちのめしたのは俺の親父…百獣のカイドウだ」
近づいて来るガオウに眉間に皺を寄せ警戒し疑問をぶつける
「何しに来た…?」
「飯届けに来たんだよほら食え」
お盆に乗せられた食料を見て手を伸ばしかけるが警戒してるのか眉間に皺を寄せたままパンとスープを凝視するのを見て何か思ったのかガオウは毒が無いことを伝える
「…」
「毒とか入ってねぇよ心配するな、飯食い終わったら俺の親父の所に案内するよ、親父がお前に見所があると言っててな、お前の事気に入ったらしいんだ」
「…殺さねぇのか?」
「親父は力がある奴が好きなんだ、それに度胸も気に入ったって言ってたぞ?まぁ悪い様にはしねぇから心配するな」
「…」
その後少年はパンとスープを食べ終え海楼石の錠を外して貰いガオウにカイドウの所に道案内される。当初ガオウは錠を外した瞬間暴れ出すかもしれないと警戒していたがダメージがまだ残っているのか大人しく着いてきた
「親父、連れてきたぞ!!」
「おうよく連れてきたなぁ!!まぁ座れ小僧…!!」
先程の事もあるが目の前のカイドウの威容を感じ少年は大人しく座った後カイドウは口を開く
「さっきの一撃、ガキにしては中々だったぞ…?」
自分の強さには自信があったしその自分の一撃を受けて微動だにしなかったカイドウの言葉を聞いて複雑な表情をしながら少年は口を開く。
「ビクともしなかった野郎に褒められてもな…」
「ウオロロロ…あれ位の攻撃なんざよく受けてるんでな、それより小僧、お前には見込みがある…俺の元でその強さ磨いてみねぇか…?」
「…!?」
カイドウの思ってもいなかった言葉に、少年は少し考え込みゆっくりと…しかしはっきりと答えた。
「俺は…」
「ん…?」
「俺は…破壊が好きだッ!!アンタの元にいれば全部ぶっ壊せる力を得られるのかッ…!?」
「ウオロロロ…!!破壊が好きか…!!それはテメェ次第だがさっきも言った様に見込みはある、仮にそこまでの力を得られたのならどうしたい…?」
「気に入らねぇ奴は全員壊してぇ…だが何よりこのつまらねぇ世界を跡形も無くぶっ壊してぇッッッ!!」
少年の話を聞きカイドウは膝を叩きながら心底面白そうに豪快に笑う、そしてニヤリと笑いながら少年を見据えながら答えた。
「ウオロロロ…!!そうかそうか世界をぶっ壊してぇか…増々気に入った!!なら俺と来い!俺と共にこの世界をぶっ壊そうじゃねぇかッ!!」
「…アンタは世界を壊せるのか?」
「俺にしか壊せねぇ…!!」
はっきりと力強く答えたカイドウの声に少年は少し臆するがそれを聞いて決意したようにカイドウに頭を下げる。
「わかった…カイドウさん、俺は今日からアンタとアンタの息子のガオウさんの下に付く…!!」
少年の言葉を聴いてガオウは目を丸くしカイドウは面白そうに少年に尋ねた。
「え?俺?」
「ほう、ガオウの下にも付くか…理由は?」
「俺をサシで真っ向から下した最初の人間だからだ…!!」
「ウオロロロ…!!そうかそうか…そろそろガオウに直属の部下を付けようかと考えてた所だったから丁度いい、おいガオウ構わねぇか?」
「俺は別に良いけど…」
「決まりだな…おい小僧、それでお前の名前は…?」
「…ジャック」
少年…『ジャック』の名を聞いたガオウは驚きそれを聞いたクイーンは腹を抱えて笑い始める。
「え?」
「はぁ…?ジャックぅ?ムハハハ聞いたかよカイドウさん、ジャックだってよ!?どんな偶然だよムハハハ!!」
クイーンの笑い声に不快感を露わにしながらもキングはジャックに尋ねる。
「…俺達の事を聞いて名乗ったのか?」
「知らねぇ…俺はジャックだ」
「ウオロロロ…面白いじゃねぇか、おいガオウ、ジャックに色々と教えてやれ!!」
「わかってるよ親父、着いてきなジャック」
「あぁ…」
ガオウに促され立ち上がったジャックはガオウについて行く、クイーンはそれを見て再び笑い始めた。
「ムハハハなんだあの生意気な返事、面白いガキが入って来たもんだぜムハハハ!!」
「アンタが好きそうなガキだな…カイドウさん?」
「ウオロロロ…まぁ今の所は嫌いじゃねぇぜ?」
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「えーっとここが俺とヤマトの部屋な」
ガオウはジャックを連れて自分とヤマトの部屋にまで案内をする、扉をノックした後ガオウは部屋に入ると一人読書をしているヤマトがガオウの方に振り返った。
「あ、兄ちゃんお帰りって…あ、目覚めたんだ…」
「コイツは…」
「妹のヤマトだ、挨拶と後ぶっ飛ばしたの謝れ」
「ジャックだ、さっきは悪かったヤマトさん…」
ガオウに促されジャックはヤマトに頭を下げて謝罪をする、しかしヤマトは自分をさん付けするジャックに変な感じがしたのかジャックにヤマトと呼ぶように伝える。
「えっと…敬語じゃなくて良いよ、何か変な感じがするし」
「だがカイドウさんの娘だし…」
「あ、なら親父達の前ではヤマトさんって呼ぶのはどうだ?」
ヤマトの言葉にジャックは頭を搔いて困っていたがガオウの話を聞いて了承する。
ヤマトはジャックに手を伸ばし握手を求めた。
「まぁそれなら…」
「本当?それならよろしくねジャック!!」
「あぁ…よろしく」
その後ジャックをシャワー室に連れて行き暫く待った後上半身裸でタオルを巻いたジャックを見てガオウはある部分に気付く。
「エラ?お前魚人か?」
「…そうだが?魚人じゃ問題あんのか?」
「別に只聞いてみただけだ、気を悪くしたなら謝る」
眉間にしわを寄せて答えるジャックを見てガオウは謝罪し、その謝罪を見てジャックも少し驚きながらガオウに謝罪する。
「良い…俺こそ悪かった、魚人ってだけで舐めてくる奴等が多かったから」
「…んな事するかよ、種族が違うだけでそいつを見下すなんざダセェ奴のするこった」
「…そうか」
ジャックはその言葉を聞いて表情は変わらないが声色は僅かに喜びの感情が入ってるようだった…。
その後シャワーを浴び終え再び部屋に入ったジャックとガオウはヤマトも交えて会話を始める、その時ジヤマトはふとジャックに質問をした。
「あ、そう言えばジャックって何歳なの?身体が大きいから兄ちゃんと同い年?」
「3だ…多分」
「「え…?」」
ジャックの返答を聞いて鳩が豆鉄砲を食ったような顔をする二人にジャックは訝しげに問うた。
「…何だよ?」
「え?まさか僕と同い年!?全然背丈違うじゃん!?」
「マジか…成長速度早すぎだろ!?」
「そんなに驚く事かよおい…」
二人の答えを聞いてジャックは呆れた顔をするが不思議と嫌な気持ちは起きなかった。その後3人で布団を広げて眠りについたのであった…。
キャラクター紹介
レクタァ…百獣海賊団の船医、爬虫類の様な顔をしているが百獣内では比較的良識ある人物でウィルスを嬉々として開発するクイーンに嫌悪感を抱いている、かつては名医として数々の患者を治療してきたがとある事件をきっかけに医療免許を剥奪されて失意のうちに彷徨っていたところ偶々船医を探していたカイドウに拾われる。