最強生物の息子、百獣のカイドウを倒すのは俺だ!! 作:t-eureca
ジャックが百獣海賊団に入って数日経った後ガオウの部屋にカイドウが入ってくる。
ガオウの部屋には航海の途中で入手した大量の本や刀剣等が飾られており、ガオウはその床で本を読んでおり入ってきたカイドウに視線を移すとカイドウは「何か欲しい物あるか?」と聞かれガオウは突然の質問にキョトンとしながらカイドウに理由を尋ねる。
「おいガオウ…お前欲しいモノあるか?」
「なんだよ親父、藪から棒に…?」
「…お前もうすぐ誕生日だろ?自分の誕生日忘れたのか?」
「…忘れてた!」
「お前なぁ…まぁ良い話を戻すが欲しい物あるか?」
ガオウの返答にカイドウは呆れるが話を戻してガオウに先程と同じ質問をする。ガオウは腕を組んで少し考え込んだ後、カイドウに答える。
「…俺用の武器が欲しい、できればデカい剣」
「ほう…武器か?確かにそこらのもんじゃお前の膂力に耐えられねぇからなぁ…?ちょっと待ってろクイーンを呼ぶ」
ガオウの答えを聞いてカイドウは不敵に笑った後、電伝虫でクイーンを呼び出す。
カイドウの話を聞いたクイーンはルンルンとノリノリでガオウにどんな武器が良いかとリクエストを取ることにした。
「へぇ~武器ねぇ?ちょっと聞くが何で剣だ?カイドウさんと同じ金棒でも良くね?」
「剣が好きなんだよ、デカい大剣を思い切り振り回して斬って斬って斬りまくりたいんだよ」
「理由が物騒すぎるなおい!?…まぁそれならお前の腕力にも耐えれて尚且つ切れ味の良い物か…中々難しいがまぁやってやるさ、楽しみにしてろよガオウ!!」
「お、マジで?流石クイーン、デカい腹は伊達じゃないな!!」
「腹は関係ねぇだろ!?…とぉじゃあカイドウさんにガオウ、早速作ってくるぜ!!」
「おう、頼んだぞクイーン?」
それから数日経ちガオウの誕生日をカイドウ、ヤマト、キング、ジャックで祝っていると扉から勢いよくクイーンが現れる。キングは不快感を表してクイーンを怒鳴りつけた。
「クイーン…てめぇ今日は坊ちゃんを祝う日だってのに遅れたと思ったら何馬鹿な事してんだ…!?」
「うるせぇクソキング、俺はガオウにプレゼント持ってきたんだよ!!…ムハハハ!!喜べガオウ、お前が欲しがってた剣が完成したぜぇ!!」
「おぉ?マジで!?早速開けるぜ!!」
クイーンに渡された刀袋を解くとガオウは中に入っている大剣を観察する。赤い龍の刻印が刻まれた刀身はガオウの身長を一回り超える程大きくそして分厚く剣の形をした鉄塊の様だった。ガオウはそれを見て目を輝かせ剣の柄を握る、並大抵のモノなら持ち上げるだけで一苦労だが子供ながらにカイドウ譲りの怪力を持つガオウは苦もなく高く掲げた。
「良いね…良さそうだ!」
「ムハハハ!だろう?銘は『彼岸花』だ!!おっと…まず試し切りしねぇとなどっかに丁度良さそうなのあったかぁ?」
クイーンが試し切りできそうなのを探そうとしたが船員が血相変えた表情で入ってきた。
「あぁ?どうした?」
「カイドウさん、大変です!!海王類が現れて…!!」
「あぁ…?たく仕方ねぇ…ん?おいガオウ?」
「試し切りしてくる!!」
「はぁ!?正気かよおい!?」
カイドウがやれやれと言いたげに立ち上がろうとする前に彼岸花を担いだガオウが部屋から飛び出していく。ガオウが部屋から出ると海王類が咆哮を上げ今にも襲いかからんとしていた。
「クソ!カイドウさん達はまだかよ!!…え?」
冷や汗をかく船員達を通り抜く勢いよく駆け上がり武装色で黒く硬化させた彼岸花を海王類に横薙ぎに振り下ろした。
『迅雷八卦!!』
そのまま勢いよく海王類の首を真っ二つに斬り落とし、首を切り落とされた海王類の残った胴体は海に沈んでいく。その光景を見た船員達は目が飛び出る勢いで驚愕した。
「「「「ええええええええええええ!?」」」」
驚愕している面々を尻目に船板に着地したガオウは彼岸花の刃を見て刃の状態を確認し刃こぼれ一つない事にガオウは満足気な顔をしてクイーンに彼岸花の切れ味を称賛する。
「…よし刃こぼれ一つねぇ、クイーン、お前が作ったこの『彼岸花』は最高だぜ!!」
「えぇ…試し切りで海王類斬るか普通?」
「ウオロロロ…!!流石だなぁガオウ!!」
「ガオウさんすげぇ…」
満面の笑みで答えるガオウにクイーンは唖然としカイドウは満足げに笑っていた。
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それから一週間経った後カイドウはガオウやヤマト、そして全ての船員達を呼び出しこれからの方針を伝える。
「お前ら良く聞け、これから俺達は『ワノ国』に向かう…!!!!」
「ワノ国…?」
「確か…侍っていう強い剣士たちがいる国だったな、その国に戦争仕掛けるのか親父?」
「ウオロロロ…それも面白そうだがそうじゃねぇ、ワノ国のとある将軍の後ろ盾になりに行くんだよ…!」
ガオウの質問を聞いて、カイドウはニヤリと笑いその疑問に答えるとガオウは意外そうな顔でカイドウに質問をする。
「将軍…?後ろ盾…?親父、ワノ国にそんな人脈あったのか…?」
「ウオロロロ…昔ロックスにいた頃船の中にワノ国出身のババァがいてな、そいつから共にワノ国を支配しないか?という話を持ち掛けられてな…?断る理由も無かったがワノ国は俺達にはうってつけの拠点になると確信してその話に乗ったのさ…!」
その話を聞いてガオウは顎に手を添え、「自分たちの様な海賊を招待するなら少なくともまともな輩じゃなさそうだな」と思案する。
「成程なぁ…その為に『黒炭オロチ』って将軍の後ろ盾になるってわけか…俺達海賊を後ろ盾にしたいってその将軍碌な奴じゃなさそうだな…?」
「ウオロロロ…!!碌な奴じゃねぇのは確かだな!!」
「お父さんがそれ言うの…?」
「うるせぇぞヤマト!!」
「ひ~ん…」
ジト目で突っ込むヤマトをカイドウが怒鳴るとヤマトは咄嗟に頭を手で庇う。
「親父、ヤマトにそんな怒鳴るなよ!」
(…カイドウさんに面と向かってああ言える度胸あるのは姉御だけだよなぁ)
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それからまた一週間後百獣海賊団の船がワノ国に到着すると、数人の侍達を引き連れた老婆がカイドウ達の前に現れる。
「ひょひょひょ!!よく来たなカイドウ…!!」
「ふん、相変わらずだなババァ…」
「ひょひょひょ…では早速案内…ん?なんじゃそのガキ共は…?」
ガオウとヤマトに気付いた黒炭ひぐらしはカイドウに二人の事を尋ねるとカイドウは良く聞いたと言わんばかりに笑い二人エお紹介する。
「俺の息子のガオウと娘のヤマトだ…!」
「ほうそうかお主の…お主の…子供!?カイドウ、お主いつの間にこさえたのか…!?」
「うるせぇ!!リンリンと似た様な反応してんじゃねぇぞ!!」
カイドウに怒鳴られたひぐらしは若干狼狽しながらも持ち直しカイドウ達を城にまで案内を始める。
「す、すまん…!いや本当に驚いた…あ、オホン!改めて案内するぞ、付いてまいれよ?」
「ああ、行くぞ…!」
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城の本丸に案内されそこに、現在ワノ国の将軍である「黒炭オロチ」が迎え入れるとオロチはカイドウ達を見て上機嫌な声を上げていた。
「おぉ~よく来てくれた、お前がカイドウだな!!会えて嬉しいぞ!!」
「お前がオロチか…!」
「ひょひょひょ!そうじゃ、今この国の頂点に立ってる男じゃよ…!」
「ムハハハ!まあ取り合えずまずは歓迎をせんとな!婆さんからお前が酒好きと聞いてワノ国から美味い酒を仕入れてきたんだ、遠慮なく飲め!!」
オロチが手を叩くと待機していたであろう遊女が複数の種類の銘酒をカイドウの前に出すとカイドウは機嫌よく笑いながらその酒に手を取った。
「ウオロロロ…!気が利くじゃねぇか…!!」
酒好きであるカイドウは笑いながら早速銘酒の一つを吞み始め暫く経った後ひぐらしはカイドウにこれからする事への説明に入る。
「飲んでる最中で悪いがカイドウ…この後侍共を集めてお主の事を紹介する、まぁ反対意見は出るだろうがそういう輩は…」
「ウオロロロ…力尽くで黙らせれば良いんだな…!?」
「ひょひょひょ!その通りじゃ!!」
銘酒を呑みながらひぐらしと会派をするカイドウを見てガオウは隣にいたキングに小さく話しかけ。
「…キング、城内で死人出して大丈夫と思うか…?」
「…カイドウさんに逆らったらどうなるかっていういい見せしめになる、鎖国で外の事を知らねぇ井の中の蛙共にわからせるにはうってつけだ」
「成程…確かにそうだな」
確かにキングの言う通り長年鎖国を守り続けた侍達を黙らせる為には力で黙らせる方が手っ取り早い、それにガオウは会って間もないオロチの性格がかなり悪辣な人物だという事を既に察していた為オロチを嫌ってカイドウの紹介の際に反発する侍が出る可能性も考えていた。
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暫く経った後オロチは城内にいる侍達を呼び出し、ワノ国の武器工場の増設をすることを宣言するとそれを聞いた侍たちは全員オロチに反発を始めた。
「オロチ将軍、何故武器工場の増設をなさるんです!?」
「武器の数なら充分足りております!!理由を仰ってください!!」
「黙れ!!嘗て白ひげという海賊がワノ国に来たのを忘れたか?あのような海外かからの不埒者から国を守るためのワシの考えがわからんのか愚か者どもめ!!その為にワノ国の守護神になるであろう海賊をわざわざ海外から招いたのだぞ!!」
反論する侍達をオロチは一喝すると海外から招いたカイドウを呼びだした。
「は…?海外から招いた?」
「我々では役不足と!?」
「だから呼んだのだ馬鹿者!!なら紹介してやる…カイドウ!!」
「フン…!」
オロチから呼ばれ眉間に皴を寄せながら現れたカイドウの威容に反発していた侍達は一斉に狼狽え始める。
「こ、この男は…!」
「どうじゃ?この威容?貴様らがいかに役立たずだと言うのがわかるであろう…?それでも文句があるなら戦ってみるがいい!!」
先程までカイドウの威容に狼狽えていた侍達であったがオロチの挑発に憤り数名の侍たちが立ち上がり刀に覇気を纏わせて構える。
「くっ…良いでしょう!!」
「海賊め、追い出してくれる!!!!」
そしてカイドウに勢いよく切りかかっていくがカイドウは構える事すらせずにその斬撃を受けるがカイドウの身体には傷一つ付かなかった。
「な…!?」
「我々の流桜が通じないどころか傷一つ無い…!?」
「なんだその程度か…?侍は全員覇気が使えると聞いて期待してたが…とんだ期待外れだな!!」
自分たちの攻撃が通用しないことに侍達は動揺し、カイドウは落胆交じりに声を出しながら金棒「八斎戒」を振るい侍達を一撃で吹き飛ばしていく。
「あ…あ…」
「な…何という事を!!」
「ムハハハ!!どうじゃ!?これでも納得できないか!?」
一撃で吹き飛ばされた侍達を見て残っていた侍達はカイドウの強さに驚き恐怖しているのを見て嘲笑っていた。
「フン…これならまだ俺の息子の方が強え…!!ガオウ!!」
「呼んだか親父」
カイドウに呼ばれ、襖を開け現れるガオウを見て侍達は再び動揺しざわざわと騒ぎ始める。
「子供…?」
「あの男の息子か…?」
「おい、ガオウこいつらの相手をしろ…お前の強さを見せつけてやれ!!」
「え?お、おいカイドウ…それは…『良いぜ』え!?」
カイドウの予想外の行動にオロチは驚くがガオウは二つ返事で承諾して侍達の前に立ちはだかり両手の関節を鳴らし始める。
「侍の強さが知りたいと思ってたところだ…来いよ!!」
「おのれ…子供にまで舐められて溜まるか!!」
ガオウの挑発に憤慨した二人の侍は覇気を纏ってガオウに切りかかるが両腕を武装色で硬化させて侍達の刀を素手で掴んで受け止める。
「…!?」
「な…!」
「何だこの力!?本当に子供か!?ビクともせんぞ!?」
侍達はガオウの手から刀を精一杯の力で引き抜こうとするが一切ビクともしないことに驚愕の表情を浮かべている。そしてガオウは深呼吸をしたあと両腕に力を籠め始めた。
「ウオオォ!!」
ガオウが掴んでる箇所から刀身に徐々に罅が入り始めていき、遂にはガオウにより刀身が握りつぶされてしまうと侍達は信じられないと言わんばかりに口を開けたまま折れた刀を見つめているとガオウの両手が侍達の顔面を掴んで持ち上げた後そのまま力任せに畳に叩きつけた。
「がっ…!」
「グぅ…!!」
叩きつけられた侍達は白目を剥いて気を失っているのを確認したガオウは残りの侍達を一瞥すると一連の流れを見ていた侍達は「ひぃ…!」と小さく悲鳴を上げる。そしてカイドウは心から愉快だと言わんばかりに大きく笑い始める。
「ウオロロロ!!流石だな…!」
そしてオロチとひぐらしに視線を向けてカイドウは己の息子の強さについて尋ねる。
「どうだ、オロチ?ババァ…?ガオウの力は…?」
「え!?…ああ、ウム!流石お主の息子だなカイドウ!!なあ婆さん!?」
「え?…う、ウム…!!」
(流石はカイドウの息子!父親譲りのあの膂力…光月を滅ぼす良い戦力になるじゃろう…!!)
ガオウの少年とは思えぬ膂力にオロチは驚きながらもガオウのその強さを称賛しひぐらしは光月打倒の為の良い戦力になれると確信していた。
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その後ある程度ワノ国を回った後ワノ国でカイドウ達の根城となる鬼ヶ島の城内にカイドウはガオウやヤマトだけでなくキングやクイーン、そしてジャックも集まている。
「ワノ国は長年鎖国状態と聞いていたが予想以上に発展してるんだな…」
「うん、初めて見た物が沢山あったね!」
「俺はこのおしるこってのが気に入ったぜ…!」
「クイーンの兄御、それ何杯食ってるんですか…?」
「ふん、んなもん食ってると汚ねぇ身体が更に汚くなるぞ能無し…!」
「あぁ…?うるせぇカスキング!!」
「静かにしねぇかたく…ガオウの言う通り長年何処も寄せ付けなかった鎖国状態にも関わらずここまで発展している…そして武器の質も他に比べたら圧倒的にワノ国製の武器の方が勝っている…俺がこのワノ国を拠点にしようと決めた理由の一つだ…!」
「確かに…この国の職人が作った武器の質は凄いな、でも親父の言い方だとまだ他に何かあるのか?」
「そうだ…まあそこは追々話してやる、話は置いてこの『鬼ヶ島』が今日から俺達の拠点だ!わかったなお前ら…!!」
ニヤリと笑いながらカイドウはガオウの言葉を肯定し、カイドウは高らかに『鬼ヶ島』が自分達の拠点にする事を宣言した…。
武器解説
名称:彼岸花
クイーンがガオウの誕生日プレゼントとして作った少年期のガオウの背丈よりも長大な大剣、ガオウの膂力に耐えれるように頑丈に作られている。