ネタノート   作:Uzi

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第2話です。超能力者を活躍させたいと思ったら。カオスな状況に。…どうしよう


IS編 その2

「行くぞ…ガイアァァアアアアアアアアアアア!!!」

 

 

 

どうも。こんにちは、こんばんわ。転生者・河原崎 浩一こと、バビル2世です。

前回の続きからですよ。…前回ってなんだ?

ま、まぁ、それは置いといて、一次移行/ファーストシフトが完了して、ようやく僕の専用機である<ガイアー>が十全に性能を発揮する時が来たんだけど…

本気を出したら相手の……え~っと、誰だっけ?雪城ほのか?いやいや、彼女は日本人。相手はイギリス人。じゃぁ、テレサ=テスタロッサ?まぁ、誰でもいいや、とにかくブルー・ティアーズの人(仮名)って事で。

んで、僕とガイアーが本気を出しちゃったら、ブルーの人(仮)どころか、この学校/IS学園がある、人工島がまるごと消し飛んじゃうからね。本気は出せないね。しょうがないね。

けど、効かないとは言え、このままやられっぱなしっていうのも癪だし。限界まで手加減すれば…見た目互角っぽい勝負ができるかな?

うん。よし。限界まで手加減して、互角っぽい勝負を繰り広げて、最後はぎりぎり僕の勝ち。っていう感じで行こう!

 

 

 

 

 

「彼が国際警察機構からの?」

ここはIS学園の生徒会室。そこにいるのは2人の少女。

「はい。河原崎浩一。国際警察機構所属。激動たるカワラザキの名を継いだ、S級エキスパートです」

口元を扇子で隠す水色の髪を持つ女性と、メガネをかけ、茶色の髪を纏めた女性。

IS学園の生徒達の長である更識楯無とその補佐、布仏虚である。

「激動たるカワラザキ…ねぇ」楯無が呟く。

「はい。先代の最後の活動は10年前の日本での“白騎士事件”。その際には、白騎士確保に乗り出し、返り討ちにされた軍隊を一人残らず救助。それ以前では、テロリスト集団“PX団”や秘密結社“鷹の爪”など多くの犯罪組織の壊滅させた、超能力者/サイキッカーです」虚は手元の資料を見ながら淡々と説明していゆく。「現在は河原崎浩一を後釜に据え、一線を退いているそうです」

「超能力者/サイキッカー…ねぇ」

「……信じられませんか?」

「信じられないわけじゃないわ。更識としての仕事で能力者を相手取ったこともあるしね。確か発火能力者/パイロキネシストだったかしら?」

「では先ほどの言葉の意味は?」

「私の経験則なんだけど…。能力者っていうのは、その大半が私達のような能力を持たない人間を見下す傾向にあるのよ。それに、こんなご時世でしょ?国際警察機構の所属とは言え、生徒に害を及ぼさないか、もしくは生徒が彼を変に刺激しないかが心配なのよ」

 

 

 

 

 

ここで楯無の言った“こんなご時世”の意味を説明しよう。

10年前の“白騎士事件”でISが台頭し、女尊男卑の風潮が広まってゆく現代。だが、その風潮が広まる以前からある差別問題が、“能力者と無能力者”である。

この世界では遥か昔より、所謂“超能力”と呼ばれる力が観測されている。科学が発達する以前は“能力”の事は、ある場所では“魔術・魔法”、またある場所では“奇跡”、ほかでは“呪い”や“神通力”などと呼ばれていた。“能力者”を恐れた“無能力者”達による、迫害…“魔女狩り”などが分かりやすい例として挙げられる。

昔は隠れるように生きていた“能力者”達だが、人類が発展してゆき、“超能力”の存在が公になったのをキッカケに、表社会へ次々と流れ込んできた。

そこで生まれた差別が“能力者と無能力者”である。この問題は今尚続いており、解決の糸口が一向に見えない状態である。そんな世の中に現れたのがISである。ISがさらにこの問題をややこしくした。

“女性にしか扱えないパワードスーツ”、宇宙へ出る為のパワードスーツと言われているが、現状では表向きスポーツの名を借りた国同士の代理戦争の道具と成り果てている。

…裏ではテロリズムなどの犯罪、現存する通常兵器の強化素材などの軍事利用、他にはISコアを動力とした、巨大ロボットやサイボーグ・アンドロイドのロボット犯罪などがIS登場後より爆発的に増加した。

問題は“女性にしか扱えない”という所にあり、そのせいで“能力者と無能力者”という差別から、“男の無能力者”“ISを扱える女の無能力者”“男の能力者”“ISを扱える女の能力者”という混沌とした状況に陥ってしまった。

今尚量産され、裏表問わず両社会、全世界に無節操にばら撒かれ続けるISコア。そのコアを利用して作られる兵器群。それらによって巻き起こるテロリズム。無くならない差別。

 

 

 

魔女の釜の底のような混沌。それがこの世界の現状だった。

 

 

 

国連所属組織“国際警察機構”。ICPO/インターポールを前身とした対超能力犯罪組織で、世界の至る所で活躍している。

所属人員は能力者と無能力者が混在しているが、組織内での能力・性別による差別はあまりない。…裏を返せば多少はあるということだが。

無能力者の大半は各地にある国際警察機構の支部の保持・運営、一線で活躍するモノたちのサポートなどに回っている。

能力者は“エキスパート”と呼ばれ、その保持する能力に合わせ、世界中の超能力・ロボット犯罪などに立ち向かっている。エキスパートは上からS級・A級・B級・C級で分けられている。

能力の相性などにもよるが、S級ともなると、一人で一国を物理的に沈めることも可能である。

能力者もいくつかの種類に分類される。念動力/サイコキネシスなどを始めとした、攻撃的能力を持つ者を“PK能力者”、精神感応/テレパシーなどの超感覚系能力を持つ者を“ESP能力者”、そのどちらも持つ者を“PSI能力者”と呼ぶ。

大別すればこの3種類なのだが、本来は能力形態などでさらに細分化されている。“欠片/フラグメント”“原石”“HGS/高機能性遺伝子障害者”“異能者/ミュータント”などが例に挙げられる。

以前までは超能力犯罪に対抗するための組織だったのだが、IS登場後に爆発的に増加を始めたロボット犯罪へも介入を始めた。

 

 

 

その介入の一つが河原崎浩一のIS学園入学である。

 

 

 

河原崎浩一。超能力者/サイキッカー・激動たるカワラザキを親に持つ、国際警察機構所属S級エキスパート。様々な超能力・ロボット犯罪を(物理的に)解決してきたエース。

自身もISを起動させてしまった事から、同じ男性搭乗者・織斑一夏の監視もしくは警護の為にIS学園へやって来た。

 

 

 

 

 

「ふっ!これしきの攻撃で私を落とせるとでも!?」

専用IS<ブルー・ティアーズ>を纏ったセシリア=オルコットは自身に迫り来るエネルギー光弾を避けてゆく。

河原崎浩一の纏う大型専用IS<ガイアー>は、動き回るブルー・ティアーズ/セシリア=オルコットに向けて両腕を水平に突き出し、腕からエネルギー光弾を――― 一発ずつではあるが―――連射していた。

「当たりませんわ!どこを狙ってますの?(弾速は遅い。威力は…私のスターライトmk-Ⅲ/レーザーライフルの数倍。直撃は避けるべきですわね)」

連続で迫り来るエネルギー光弾を避けつつ、ブルー・ティアーズ/セシリア=オルコットはガイアー/河原崎浩一への攻撃の手を緩めない。だが―――

「くっ!(厄介なのはあのバリア!こちらの攻撃は一切通さず、尚且つ向こうからの攻撃の一切を透過する。最悪ですわね!)」

ブルー・ティアーズの放つスターライトmk-Ⅲの攻撃は全て直撃しているのだが、ガイアーを球状に包むように展開されている薄緑色のバリア/超念動フィールドがすべてのレーザーをかき消し、バリア内部のガイアーの放つエネルギー光弾は全てそのまま発射される。

「埓があきませんわね(こうなったら、被弾覚悟で一点集中で!)」

ブルー・ティアーズの腰部スカートからミサイルが連続で発射されるが、全てバリアに阻まれ爆発する。爆炎/爆煙がガイアーを包む。

「そこですわ!!」

常人では見えない爆炎/爆煙の中でもハイパーセンサーなら捉えることができる。遠隔無線誘導型兵装“ブルーティアーズ”が本体より分離し、ブルー・ティアーズ/セシリア=オルコットの周囲に展開する。

「これでぇ!!」

スターライトmk-Ⅲと四基の“ブルー・ティアーズ”からレーザー、腰部スカートからミサイルが爆炎/爆煙の中のガイアーに向かう―――

 

 

 

―――が、全てのレーザー・ミサイルが進行方向を変える

 

 

 

「は?」口から呆然とした声が溢れた次の瞬間には、進行方向を変えたレーザーとミサイルが四基の“ブルー・ティアーズ”に殺到し、4つの爆発が起きる。

「な…何が…」4つの爆発を呆然と見つめるセシリア=オルコット。そこにハイパーセンサーからの警告音。咄嗟に我に返り、警告内容を確認する。

 

―――警告:高熱源体接近―――

 

「な…キャァアアアアア!?」警告内容を確認した次の瞬間には、ブルー・ティアーズは炎の中に居た。

突然、炎に包まれた事に混乱するも、逃れようと咄嗟にスラスターを吹かし、離脱する。炎の中から逃れたのも束の間、炎がブルー・ティアーズに向かって“伸びてくる”。

「そんな!?一体何がっ!!」

スラスターを吹かし、依然高速移動を続けるブルー・ティアーズが再度、炎に包まれる。移動を続けるブルー・ティアーズに向かって、炎の蛇にも見える火炎がいくつも伸びてゆく。

「くぅううう!?」

搭乗者であるセシリア=オルコットはISの防御機構であるシールドバリアーで守られている。肌を焼き焦がすほどの高温から身体を、燃え盛る炎に奪われ続ける周辺の酸素から生命活動に必要な量の酸素を。

炎に包まれているという、体験した事のない驚異によって混乱の極みにいるセシリア=オルコットに再び、ハイパーセンサーからの警告音。

 

―――警告:耐熱限界突破―――

 

その警告を目にする事も出来ずに、突如襲いかかってくる衝撃。その衝撃よって、アリーナの地面へ叩きつけられる。

「くっ…なにが…起きて…」

自信を覆っていた炎が無くなり、開けた視界に写るのはその身に纏うブルー・ティアーズからの現状報告。

 

―――簡易自己診断:

搭乗者:セシリア=オルコット

バイタルデータ:脈拍・血圧高値 血中酸素濃度89%

 

機体情報:ブルー・ティアーズ

シールドエネルギー:残量914

PIC:エネルギー流路一部溶解、スラスター脱落、出力29%まで低下

ハイパーセンサー:高熱量照射の影響により熱センサーダウン

コア・ネットワーク:異常なし

 

搭載武装:

スターライトmk-Ⅲ:状態―――オフライン

ブルーティアーズ・1番レーザービット:状態―――オフライン

ブルーティアーズ・2番レーザービット:状態―――オフライン

ブルーティアーズ・3番レーザービット:状態―――オフライン

ブルーティアーズ・4番レーザービット:状態―――オフライン

ブルーティアーズ・5番ミサイルビット:状態―――オフライン

ブルーティアーズ・6番ミサイルビット:状態―――オフライン

インターセプター:状態―――拡張領域内オンライン

稼働続行:可能―――

 

 

 

―――最悪だった。

 

 

 

武装のほとんどが脱落。目を向けてみると、ビットプラットホームでありスラスターでもある非固定武装もほとんどが溶解し、原型が変わってしまっている。

腰部のスカートも内側から弾けるように変形しており、高熱により内部のミサイルに引火し爆発したものだと思われる。腕部装甲も損傷が酷い。

右腕のマニピュレーターは大半が脱落、生身の腕が剥き出しになっている。―――生身に怪我が一切ないのは絶対防御のお陰であろう。

左腕はかろうじて形を保っているが、装甲が焼け爛れており、所々に突起ができている。熱に晒され、暴発したスターライトmk-Ⅲの破片が左腕部に突き刺さり、熱によって溶接され、この様な突起になってしまったようだ。

 

「………」動けるのが不思議なくらいの愛機を見つめ、倒れたまま呆然とする、セシリア=オルコット。―――そんな彼女に差す影、ガイアーを纏う河原崎浩一だった。

 

ガイアー/河原崎浩一が、ブルー・ティアーズ/セシリア=オルコットに向けて右手をかざす

 

それを呆然としたまま見つめるセシリア=オルコット

 

大きな右手が、セシリア=オルコットの胸から腹にかけて、添えられる

 

「…念動収束」ガイアー/河原崎浩一が口を開く

 

「…破を念じて、力となれ」添えられた右腕に薄緑色の光が集まってゆく

 

「…必殺」光が輝きを増す

 

「エ ネ ル ギ ー 衝 撃 波!!」

 

 

 

―――アリーナが光に包まれた

 




セシリア=オルコット…中の人ネタ。キュアホワイト、潜水艦艦長。どっちも大好きです!

PX団…大塚署長、激動たるカワラザキ、金田少年と少年が操る巨人“鉄人28号”によって壊滅させられたテロ屋

鷹の爪…た~か~の~つ~め~。秘密結社とは名ばかりの謎の組織

この世界…超能力者が跳梁跋扈する世界。主人公に違和感なく力を使わせるために頭をひねったら生まれた世界。様々なアニメ・漫画などの能力体系、能力者が存在している

超能力…この世界では異能はすべて超能力扱い

ISコア…独自設定。何者かの手により、コア量産中。しかもコアは他兵器に流用可能。“ISとして使用”できるのはワンサマーとバビル2世のみだが、動力だとか、PICのみとか、ハイパーセンサーだけとか機能を限定すれば、性別問わず、というか、無人でも使用可能

国際警察機構…超能力者の巣窟。九大天王に十傑集、ほかにX-MEN、エルモア・ウッド、WISE、獣の騎士団…とかとか、様々な能力者が集う場所。スポンサーの一つはシメオン製薬

エネルギー衝撃波…バビル2世の必殺技。“ザ・リターナー”では対消滅兵器のエネルギーを相殺するというトンデモ性能。対消滅エネルギーを対消滅させたのかな?
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