遊戯王 デュエリストのお兄さん 蒼銀の導き 作:ひろやん(すぴ出身)
この世界の
予選のルールも微妙に違う。スターチップを10個集めるのは同じだが、最初はチップガーディアンという原作で言うところのプレイヤーキラーからスターチップを奪わなければならない。
チップガーディアンは私とキースが教育したエキスパートルールをマスターしたデュエリスト達で、いくら好成績を残している参加者達とはいえ不慣れなルールでのデュエルに苦戦するだろう。
さらにペガサス四天王という強力なデュエリストも配置してある。一見すると不利なルールかもしれないが最後にはペガサス会長とのデュエルが有るので彼らに勝てなくては優勝は無理だ。
彼らに勝利する事でもらえるスターチップの数は強さに応じて1から4個まで設定してある。ただし四天王は6個と数が多い。
そうしてスターチップを手にいいれれば今度はそのスターチップをかけて参加者同士でデュエルできる。そうやってデュエルでスターチップを10個集めれば予選を勝ち抜けて本戦に進める。ちなみにチップガーディアンとだけデュエルだけでスターチップを10個集めてもいい
そしてて本戦に進めるのは6人まで。たとえスターチップを10個集めても7人目なら本戦には進めない。そして負けても失格にはならずどんどんデュエルできる。ただし同じ相手とはデュエルする事はできない。
本戦は予選を勝ち抜いた6人とシードの2人を加えた『8人』でのトーナメントになる。本選の詳しいルールは本選前に説明すると言って。最後に遊戯をシード選手として紹介して開会式を終えた。
遊戯がシードであることに誰かが意義を申し立てるかとも思ったのだが紹介する時に海馬に勝ったからだと言ったおかげか誰も文句は言わなかった。どこかで見ているであろう海馬は自分に勝ったという事で文句は言えない。全米チャンピョンのレベッカも
開会式が終わると私は海馬を探して船内を歩いていた。
正直レベッカが遊戯にべっとりだったので、レベッカが羽賀を追い払うだろうと思って油断していた。捨てられたカードを目で追いかけた瞬間、エクゾディアの精霊と目があった。とっさの出来事だった。私はエクゾディアを実体化させた。
「へ?」
エクゾディアは海に飛び込もうとした城之内を受け止めて遊戯の隣に降ろすと、高笑いする羽賀をにらみつけた。羽賀はエクゾディアに睨まれると間抜けな顔をした。そしてエクゾディアに指で突かれると座り込んで放心してしまった。
それからエクゾディアが実体化を解いてカードが遊戯の手元に戻るのを見届けて私は気を失った。おそらくエクゾディアの巨体を実体化させた反動だろう。
気がつくと太陽は昇り予選は始まっていた。私が気がついたのを知るとペガサス会長は私を呼び出した。
「キリノ、緊急事態です。これを見てくだサ~イ」
ペガサス会長はそう言うと私の予選のデュエルの映像を見せた。それは城之内・海馬コンビ対迷宮兄弟のデュエルぼ様子だった。
今回迷宮兄弟はペガサス四天王の1人としてタッグデュエルのチップガーディアンをやっている。その迷宮兄弟は海馬の呼び出したモンスターに瞬殺されていた。そう海馬は
「オベリスクの巨神兵」
「やはりキリノの世界にも存在していましたか。封印したはずの神のカードがなぜか海馬ボーイが持っているので~す」
海馬は迷宮兄弟に勝った後、城之内とデュエルしてスターチップを4個手に入れて予選を一抜けした。
「神のカードも問題ですが、海馬ボーイの行動も問題ありマ~ス」
協調を目的としたタッグデュエルを神のカードで力押しして勝ち。お互い6個のスターチップを手に入れた所でパートナーからスターチップを奪う。海馬が城之内と組んでタッグデュエルをしたのは手っ取り早くスターチップを手に入れるためなのだろう。
「キリノ、このまま海馬ボーイを本選に進めさせるわけには行きません。海馬ボーイを止めてくだサ~イ」
ペガサス会長に言われなくてもそのつもりだった。その為には…
「ペガサス会長、お願いがあります。海馬の3枚の
彼女達の力が必要だった。
次回、神Vs究極竜