遊戯王 デュエリストのお兄さん 蒼銀の導き 作:ひろやん(すぴ出身)
「遊戯、海馬の事が気になるんだろ。俺の事は大丈夫だから海馬の後を追いかけるんだ」
「でも城之内くんが」
「大丈夫だ、遊戯から貰ったカードがある」
「分かったよ、ありがとう城之内くん」
*****
デッキの準備を終えて海馬を待つ間に今の海馬の状態を青子から聞いた。何故海馬がオベリクスを持っているのかは分からないが、もう1人の遊戯がバラバラにした海馬の心のパズルはまだ完成していない。その状態でオベリスクを使った影響でどうやら海馬は暴走しているらしい。
そしてその暴走を止めるには海馬の3体の
つまりペガサス会長から
それからオベリクスに対抗する戦略を考えながら海馬を待っていると海馬と木馬と後から遊戯がやってきた。
「星はそろえた、中に通してもらうぞ」
「ええ、予選通過おめでとうございます。でも海馬くんのオベリスクの巨神兵。そのカードを本選で使わせるわけにはいきません。ですから私とデュエルをしてください。もし私が勝てばオベリスクの巨神兵はいただきます。その代わり海馬くんが勝てばこの3枚の
私がそう言うと海馬は不適に笑った。
「いいだろう。もはや
だめだ、海馬は完全に暴走している。でなければ
「先攻は俺がいただく。俺は(X-ヘッド・キャノン 攻撃力1800)を攻撃表示で召喚。ターンエンドだ」
もうXYZをデッキに投入しているのか。それにカードを伏せないのか。一体何を考えているんだ。
「私のターン、ドロー。(
海馬ライフ 4000 - 1200 = 2800
あっさりとダメージが通ってかえって不気味である。しかしこれでピースを1枚海馬に届けた。
「俺のターン、ドロー」
「にいさま…」
しかし海馬の様子に変化は無く海馬はデッキからカードをドローした。
「(Y-ドラゴン・ヘッド 攻撃力1500)を攻撃表示で召喚。(Y-ドラゴン・ヘッド)で(
海馬、容赦なく
「(
「俺はカードを1枚伏せてターンエンド」
攻撃が通らず、
「私のターン、ドロー。(
「リバース、(攻撃の無力化)。攻撃を無効化してバトルフェイズを終了させる」
「カードを2枚ふせてターンエンド」
攻撃が通らなければピースは届かない。けれど竜魂の城を伏せれたのでドラゴンを墓地に送れば
「俺のターン、ドロー。フハハハハ!この勝負俺の勝ちだ。見せてやる神の姿を」
「何!」
「魔法カード、(クロス・ソウル)を発動。互いのプレイヤーはお互いのモンスターをリリースしてアドバンス召喚することができる」
クロス・ソウル。原作とOGで効果が違うので忘れていた(しかも登場するたびに効果も微妙に違っていた)。たしか原作のカードはバトルフェイズの無効化は無かったはず。
「これで貴様の3体のモンスターをリリースして(オベリスクの巨神兵 攻撃力4000)を召喚」
まずい、手札にリリース1で召喚できるモンスターがない。これではY-ドラゴン・ヘッドをリリースしてアドバンス召喚をする事ができない。
「どうやら召喚できるモンスターは無いようだな。バトル!(オベリスクの巨神兵 攻撃力4000)でダイレクトアタック!神の前に沈め!
」
オベリスクの巨神兵の攻撃をくらって私は4000のダメージを受けた。しかし私のライフは4000のままだ。
「ばかな!何故ライフが4000のままなのだ!」
「攻撃宣言時にに罠カードを使いました」
「神には罠カードは通用しない。攻撃の無効化は出来ないはず」
「ダメージ4000は貰いましたよ。私が使ったのは(ホーリージャベリン)。攻撃してきたモンスターの攻撃力分だけライフを回復させるカードです。効果の対象は私のライフなので神の効果は関係ないです」
桐野ライフ 4000 + 4000 - 4000 = 4000
もっとも神の一撃をくらった身体的なダメージはでかい。蒼銀が守ってくれなかったらこれで倒れていたかもしれない。
「ならば、(Y-ドラゴン・ヘッド 攻撃力1500)でダイレクトアタック。俺はこれでターンエンド」
桐野ライフ 4000 - 1500 = 2500
「私のターン、ドロー。これは…」
ドローしたカードを見た時、
「魔法カード(
「そして魔法カード(龍の鏡)を発動。墓地の(
まさか海馬よりも先にこのモンスターを召喚することになるとは。でも海馬の心のピースは2つとも
「ばかな、
「攻撃力4500…」
「神を超えたモンスター」
海馬が遊戯が木馬が驚いている中、私は
「バトル、(
海馬ライフ 2800 - 500 = 2300
ここで、Y-ドラゴン・ヘッド 攻撃力1500を攻撃すれば私の勝ちだった。しかし面倒な勝利条件が有るのでそれは出来なかった。
「ふっ、(Y-ドラゴン・ヘッド 攻撃力1500)を攻撃すれば3000のダメージを与えられて勝てたものを。その余裕をを後悔するがいい。俺のターン、ドロー。(Z-メタル・キャタピラー 攻撃力1500)を召喚。そして魔法カード(死者蘇生)を発動。神の効果でこのターンのみだが蘇れオベリスク!(オベリスクの巨神兵 攻撃力4000)を墓地から攻撃表示で特殊召喚」
オベリスクとYとZの2対のモンスター、狙いは攻撃力の∞かか。
「(オベリスクの巨神兵)の効果を発動!自分の場の2対のモンスター、(Y-ドラゴン・ヘッド)と(Z-メタル・キャタピラー)を生贄にささげ、(オベリスクの巨神兵)の攻撃力を∞にする」
リリースとは言わずに生贄といったか。前より神の影響が酷くなっていないか。
「バトル!(オベリスクの巨神兵 攻撃力∞)で(
海馬は高笑いをしているが、この状況は予想済みだ。対応策は練ってある。
「手札からオネストを墓地に送り効果を発動。(オベリスクの巨神兵)の攻撃力分の数値を(
「何!」
∞の攻撃力を得たオベリスクに対抗できる数少ない手段であり。勝利条件があったので今まで使えなかったカードだ。
神と究極竜。2対のモンスターのバトルは衝撃を生み、一瞬デュエルリングがゆれた。そして
「私のターン、ドロー。このデュエル私の勝ちだ」
最後の最後で私のデッキは勝利条件を満たすために答えてくれた。
「装備魔法(|D・D・R《ディファレント・ディメンション・リバイバル》)!手札を1枚捨てて除外されている(
除外された
「なんだこれは。この光景以前どこかで…」
「俺もこの光景、以前どこかで…」
蘇った
海馬ともう1人の遊戯はこの光景に記憶を刺激されているのだろう。
「これで終わりです。バトル!(
私の命令に
海馬ライフ 2300 - 3000 = 0
「にいさま!」
「海馬くん!」
そしてライフが0になった海馬は意識を失い、その場に倒れたのだった。
補足
クロス・ソウルの効果はイシズ戦の時の物を使用しています。攻撃力∞同志のバトルの裁定は遊戯王Rの神祖・オベリスクVS邪神アバターを参考にしました。