遊戯王 デュエリストのお兄さん 蒼銀の導き   作:ひろやん(すぴ出身)

13 / 31
 今回のデュエルは割と大雑把です。


第4話 城之内の進撃

 城之内Vs竜崎戦

 

 城之内 ライフ 700 場にカード無し 手札3枚

 竜崎  ライフ 1500 場に真紅眼の黒竜(レッドアイズ・ブラックドラゴン)攻撃表示1体、魔法&罠ゾーンカード無し

 

 城之内ターン

 

「俺のターン!俺は魔法カード『右手に盾を左手に剣を』を発動!これで『真紅眼の黒竜(レッドアイズ・ブラックドラゴン)』の攻撃力と防御力を入れ替えるぜ!」

 

真紅眼の黒竜(レッドアイズ・ブラックドラゴン)攻撃力2400 → 2000

 

「はん、それでも並みのモンスターでワイのレッドアイズは倒せへんで」

「そしてここで魔法カード『融合』を発動!手札の『真紅眼の黒竜(レッドアイズ・ブラックドラゴン)』と遊戯から貰った『メテオ・ドラゴン』を融合させる。いでよ『メテオ・ブラック・ドラゴン』(攻撃力3500)!」

 

 メテオ・ブラック・ドラゴン(攻撃力3500)

 

「こ、攻撃力3500やと!」

「バトルだ!『メテオ・ブラック・ドラゴン』(攻撃力3500)で竜崎の『真紅眼の黒竜(レッドアイズ・ブラックドラゴン)(攻撃力2000)を攻撃!メテオ・ブラック・ファイヤー!」

 

 竜崎ライフ1500 - 1500 = 0

 

 勝者城之内

 

「うそや、ワイが何年も貯金してようやく手に入れたレッドアイズがこんな只でカードを貰った奴のレッドアイズに負けるやなんて」

「竜崎、自慢じゃないが俺もバイトとかしているからお金を溜める苦労は知っている」

「その割には変なところで金を使っているけどな」(by本田)

「うるさい!だからお前がレッドアイズを手に入れた経緯は凄いと思う。俺が勝てたのは俺に力を貸してくれたのがレッドアイズ1枚だけじゃなかったからだ」

「はん、ワイのチップを持っていけ。いいか絶対に本選に進むんやで。そこでリベンジしたるで」

「遊戯、お前のくれたカードのお陰で何とか勝てたぜ。」

 

*****

 

 気を失った海馬を部屋に寝かせると私は城之内達と合流したいと言う遊戯を城之内達の所へ案内していた。実は参加じゃたちにはGPSを持たせている。島の敷地は広大なのでこれが無いと全員の居場所が把握できないのだ。そのGPSを見れるのは運営委員だけなので私が案内するしかないのだ。…運営委員長なのに下っ端の仕事をしている理由は聞かないで欲しい。

 

「さて城之内くんはこの先のデュエルリングで四天王の1人とデュエルをしているようだ。決着には間に合うだろう」

「あの、四天王ってどんな人たちですか?何故かじいちゃんも加わっているみたいだし」

「実を言うと四天王はこのイベントのために集められた寄せ集め集団なんだよ。2人で1人分とカウントされる迷宮兄弟はペガサス会長の子飼いの部下。古の神官こと双六さんはブルーアイズの件で貸しがあったので参加させて欲しいという要請を断れず、実力をみたら強かったので四天王いり。そしていま城之内くんとデュエルしているブラック・マジシャン・ウーマンはデュエルモンスターズのコスプレが趣味の舞台女優だ。」

「舞台女優?」

 

 まあ不思議に思うのも無理は無いだろう。

 

「彼女は数年前に公演されたオペラ『ブラック・マジシャン・ガールと賢者の石』でブラック・マジシャン・ガール役をやった過去があり、その時デュエルモンスターズのコスプレに目覚めたんだ。その後デュエルモンスターズのイベントによく顔を出すようになり、そこで今回ペガサス会長が声をかけたんだ」

「ひょっとして以前言っていた杏子の憧れの人?」

 

 そういえばそんな話もあったっけ。杏子がダンサー志望になった理由は子供の頃、オペラ『ブラック・マジシャン・ガールと賢者の石』を見たからだって。

 

「正直に言うと女優としての実力はあるけど人として尊敬するのはやめた方がいいと言っておく。何しろいい年をして未だにブラック・マジシャン・ガールのコスプレをしているのだから。さすがに『ガール』は無理があるから『ウーマン』に改名させたほどだ」

 

 あとキースをあんな姿に帰るだけの物理的な力も持っている。

 

「えーと、僕は何て返せばいいのでしょう?」

「何も言わなくていいよ。本人の前では年齢の話はダブーだし」

 

 そっれから無言のまま、最後の四天王の話題を出さずに私達は城之内の元にたどり着いた。そして…

 

「誰だー!あの美少女モンスターは!」

「桐野さん落ち着いて、あれは『DNA改造手術』で戦士族になった『真紅眼の黒竜(レッドアイズ・ブラックドラゴン)』ですよ」

 

 たどり着いた途端、目の前で真紅眼の黒竜(レッドアイズ・ブラックドラゴン)が美少女に変化した姿を目の当たりにするのだった。

 

「ペガサス会長は自分がデザインしたモンスターに愛着を持っているんだ。だからこんな事をするはずがない。誰だこんなプログラムを組んだのは!」

「ソリッドビジョンシステムは海馬君が作ったものだから犯人は海馬君…なわけないか」

「ブルーアイズが美少女になったら有りそうだけど、これは違う」

 

 思わず絶叫してしまったけれども何とか落ち着いて私は状況を把握しようとした。

 

「ウーマンは『マジシャンズ・ヴァルキリア』でヴィルキリーロックをかけて『一族の結束』で攻撃力を上げたのか。それ対して城之内くんは罠カード『DNA改造手術』を発動。場のモンスターが戦士族になったことでヴァルキリーロックは解除され、『一族の結束』の効果も受けれなくなったと」

「あ、城之内君が『メテオ・ブラック・ドラゴン』を融合召喚して勝利した」

 

 デュエルが終わりソリッドビジョンが消えたのを見て私はシステムのメンテナンスをしなければと思った。同じくこのデュエルを見てペガサス会長が激怒して黒服たちが怯えているのを知らないまま。

 

 そして城之内は海馬に負けた後の2個から竜崎戦の2個そして今回のウーマン戦での6個のスターチップを手に入れて、チップの合計が10個になり本選に進むのであった。 




 ソリッドビジョンの不調の謎についてはまた先の話で。ブラック・マジシャン・ウーマンの設定はオリジナルです。

補足2、某ゲームで城之内が『ブラック・メテオ・ドラゴン』を使っていたので入れてみました。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。