遊戯王 デュエリストのお兄さん 蒼銀の導き   作:ひろやん(すぴ出身)

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第9話 バトルロワイヤル開始 降臨シンクロモンスター

 私がデッキを組み終えて会場に行くと決勝戦は遊戯の勝利で終わっていた。今のペガサス会長は賞金を渡さないとかは考えていないので城之内妹の手術費の心配は無いだろう。後で月光君に連絡を入れて賞金の税金や腕の良い医者の紹介とかのフォローを頼んでおくとしよう。

 

 ペガサス会長が遊戯に賞金の小切手を渡してそれを遊戯が城之内に渡したところを見届けてペガサス会長はバトルロイヤルを行う事を宣言した。

 

「ではこれよりエキシビションを行いマ~ス。バトル形式は私と遊戯ボーイ、そして裏ボスキリノと城之内ボーイ計4人によるバトルロイヤルデ~ス。そしてこのエキシビションで新しい種類のカードの発表を行おうと思いマ~ス。皆さんデュエルの行方を注目していてくだサ~イ」

 

 ペガサス会長の宣言とともに会場のデュエルリングが下に下がっていきそれから新しいデュエルリングがせりあがってきた。これは迷宮兄弟がタッグデュエルで使っていたものだ。システムを弄ればバトルロイヤルも出来るので急遽城まで運んできたらしい。

 

「では遊戯ボーイと城之内ボーイはそちらに、私とキリノはこっちに来てくだサ~イ。ルールはライフ4000でエキスパートルールで行いマ~ス。ただし一巡目はドロー、バトル無しです。順番は優勝者の遊戯ボーイ、城之内ボーイ、私、キリノの順番で行きマ~ス」

 

 ペガサス会長がルールを説明すると遊戯達はルールを飲み込めたらしく問題な誘うな顔で位置についた。

 

「ではこれよりバトルロイヤルを開始シマ~ス」

 

 こうしてバトルロイヤルは開始された。

 

 1順目

 

「僕のターン!」

 

 僕?よく見たらデュエルしているのは表のほうだ。何もかかっていないからなのか、表の遊戯にも大会に参加させたいからなのか今回はファラオは出てこないのか。

 

「魔法カード『融合』を発動。手札の『バフォメット』と『幻獣王ガゼル』を融合させて『有翼幻獣キマイラ』(攻撃力2100)を攻撃表示で融合召喚!さらにカードを1枚伏せてターンエンド」

 

 遊戯 ライフ 4000 手札1枚 伏せカード1

 

 有翼幻獣キマイラに伏せカード1枚か守りを意識した布陣だな。次は城之内か…。今の城之内が果たして何処まで出来るか…

 

「俺のターン!俺も手札から『融合』を発動!『真紅眼の黒竜(レッドアイズ・ブラックドラゴン)』と『メテオ・ドラゴン』を融合させて『メテオ・ブラック・ドラゴン』(攻撃力3500)を攻撃表示で融合召喚!こい『メテオ・ブラック・ドラゴン』!」

 

 いきなり最強モンスターを出してきたか。

 

「おれはこれでターンエンド!」

 

 城之内 ライフ 4000 手札2枚 伏せカード0

 

 城之内は伏せカード無しか。メテオ・ブラック・ドラゴンに自信が有るんだな。

 

「では私のターンに入ります。私は手札から永続魔法『トゥーン・ワールド』を発動。そして手札から『トゥーン・マーメイド』(攻撃力1400)を攻撃表示で特殊召喚しマ~ス。トゥーンモンスターは特殊召喚されたターン攻撃は出来まセ~ン。しかしこのターンは攻撃出来ないので問題はありまセ~ン。私はこれでターンエンドデ~ス」

 

 ペガサス ライフ 4000 手札3枚 伏せカード0

 

 ペガサス会長はトゥーンできたか。じゃあ次は私の番だ。

 

「では1順目ラスト、私のターン!魔法カード『ワン・フォー・ワン』を発動。手札のモンスター一体を墓地に送りデッキからレベル1のモンスターを特殊召喚。私は『青き眼の乙女(あおきめのおとめ)』(星1 攻撃力0)を攻撃表示で特殊召喚。そして魔法カード『禁じられた聖槍』を『青き眼の乙女(あおきめのおとめ)』を対象に発動。『青き眼の乙女(あおきめのおとめ)』の効果はもう知っているね。デッキから『青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)』(星8 攻撃力3000)を攻撃表示で特殊召喚!」

「ブルーアイズ…」

「いきなりかよ」

「でも気のせいか迫力が…」

「そう言えば胸に傷が無い!」

「ふっふっふ。あれは私がキリノの為に用意した(事にしてある)パラレルカードデ~ス」

「うわ!ずりー」

 

 出てきた石版ブルーアイズを見て皆がそんな事を言っているがまだ私のターンは終わっていない。

 

「プレイを続けますよ。『ワン・フォー・ワン』のコストで墓地に送った『レベル・スティーラー』の効果を発動。このカードが墓地にあるとき自分フィールド上のレベル5以上のモンスターを対象に効果を発動。対象としたモンスターのレベルを1つ下げてこのカードを墓地から特殊召喚する。私は『青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)』のレベルを1つ下げて『レベル・スティーラー』(星1 守備力0)を守備表示で特殊召喚」

 

 青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン) 星8 → 星7

 

「ブルーアイズのレベルを下げた?」

「それで何の意味があるんだ?召喚したんならリリースとかは必要ないだろ」

「城之内くん、レベル8とレベル7だとリリースの数は変わらないよ」

 

 シンクロ召喚を知らないとモンスターのレベルはリリースが必要な数くらいしか気を使わないだろう。

 

「今その理由を教えてあげよう。私はレベル7の『青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)』とレベル1の『レベル・スティーラー』にレベル1の『青き眼の乙女(あおきめのおとめ)』をチューニング!」

「Why!その組み合わせは!?」

 

 ペガサス会長も知らないだろう。カオスソルジャーが入っていた金のパックに一緒に入っていたカードなのだから。(注パックのレアリティ上一緒に入っている事はありえないカードです)

 

「3体のモンスターをシンクロ素材にしてシンクロ召喚。いでよ、終焉をもたらす氷結の龍!レベル9『氷結界の龍 トリシューラ』(星9 攻撃力2700)!攻撃表示でシンクロ召喚!」

 

 私の叫びとともに無事にトリシューラは召喚された。青子はデータは入っていると言っていたけど未知のカードを無事に召喚できて良かった。(原作で同じく未知の存在であった神のカードがちきんと召喚されたあたり心配は要らなかったかもしれないが)

 

「シンクロ召喚…」

「攻撃力2700…。ってブルーアイズよりも低いじゃねえか」

 

 遊戯と城之内がそんあ事を言っているのでトリシューラの恐ろしさを教えてあげよう。

 

「『氷結界の龍 トリシューラ』の効果を発動。このカードがシンクロ召喚に成功したとき、相手のフィールド、墓地、手札のカードを1枚まで選んで除外できる。バトルロイヤルだと他のプレイヤー全員だ」

「何ぃぃぃ!!!」

 

 トリシューラの効果を聞いて城之内が叫び声を上げた。もっともそのおかげで遊戯とペガサスは落ち着きを取り戻したが。

 

「じゃあ、まず武藤くんから。フィールド上の『有翼幻獣キマイラ』、墓地の『融合』、手札は1枚だからそれを除外。『有翼幻獣キマイラ』は破壊された時に効果を発揮する。除外では効果を発動できないから墓地からモンスターを特殊召喚できない」

 

 これにより遊戯のフィールドは伏せカード1枚だけになった。

 

「次に城之内くん、フィールド上の『メテオ・ブラック・ドラゴン』、墓地の真紅眼の黒竜(レッドアイズ・ブラックドラゴン)、手札は向かって右のを除外」

「そんな、俺のエースモンスター達が…」

 

 除外したカードは『ルーレット・スパイダー』か。

 

「最後にペガサス会長」

「ひぃ!」

 

 そんな怯えなくても。

 

「フィールド上の『トゥーン・ワールド』と真ん中の手札を除外」

 

 あ、『トゥーン・ワールド』は除外だから『トゥーン・ワールド』の破壊で破壊される『トゥーン・マーメイド』はそのままフィールド上に残るのか。

 

「私はカードを2枚伏せてターンエンド」

 

 キリノ ライフ 4000 手札0 伏せカード2

 

 フィールドを蹂躙して私はターンを終えた。しかしそれが良くなかったようだ。

 

「さすが裏ボス」

「ペガサスさっき言ってた話に乗るぜ」

「お願いしマ~ス。一緒にキリノを倒しましょう」

 

 3人でそんな事を言っている。

 

「ペガサス会長、私が居ない間に2人を抱き込みましたね」

「ノンノン、バトルロイヤルでは一番強いのを協力して倒すのが鉄則デ~ス」

 

 そう言っている間に遊戯のターンが始まった。

 

 2順目

 

「僕のターン、ドロー!魔法カード『天よりの宝札』これでお互いのプレイヤーは手札を6枚までドローできる。皆これて手札を回復して」

 

 遊戯の『天よりの宝札』で全員手札が6枚になった。私も手札が回復したけれど絶対私のターンまで回す気は無いな。

 

「そして魔法カード『手札抹殺』を発動。手札を入れ替える」

 

 手札を捨てて捨てた枚数だけドローするカードか。

 

「今捨てた手札の中に『伝説の白石』が有ったのでその効果を発動。墓地に送られた時デッキから『青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)』を1枚手札に加える」

 

 来たのは青子か。『青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)』が手札に加わっても落ち着いている。やっぱり3人がかりで沈める気だ。

 

「僕は墓地の闇属性モンスター『バフォメット』と光属性モンスター『ホーリー・エルフ』を除外して手札からカオスソルジャー-開闢(かいびゃく)使者(ししゃ)-(攻撃力3000)を攻撃表示で特殊召喚」

 

 カオスソルジャ…、双六さんは遊戯に渡したのか。

 

「バトル!『カオスソルジャー-開闢(かいびゃく)使者(ししゃ)-』(攻撃力3000)で『氷結界の龍 トリシューラ』(星9 攻撃力2700)を攻撃!」

 

 カオスソルジャーの攻撃でトリシューラは破壊され私は300ポイントのダメージを受けた。

 

 キリノ ライフ4000 - 300 = 3700

 

 そしてカオスソルジャーの効果による連撃がくるな。

 

「『カオスソルジャー-開闢(かいびゃく)使者(ししゃ)-』の効果を発動!このカードが戦闘でモンスターを破壊した時もう一度攻撃が出来る」

「リバースカードオープン!速攻魔法『銀龍の轟咆(ぎんりゅうのごうほう)』!墓地から通常モンスタードラゴン族の『青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)』(攻撃力3000)を攻撃表示で特殊召喚!」

「なら僕は『カオスソルジャー-開闢(かいびゃく)使者(ししゃ)-』で『青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)』を攻撃!」

 

 攻撃力3000同志がぶつかり相打ちに終わった。

 

「メインフェイズ2で魔法カード『死者蘇生』を発動。墓地から『カオスソルジャー-開闢(かいびゃく)使者(ししゃ)-』を攻撃表示で特殊召喚。僕はカードを2枚伏せてターンエンド。後は任せたよ」

 

 遊戯 ライフ 4000 手札0 伏せカード3

 

 最初に『死者蘇生』でブルーアイズを蘇えらせ無かったのは『銀龍の轟咆(ぎんりゅうのごうほう)』や『リビングッドの呼び声』を警戒しての事だったのだろう。使ってくれればカラ撃ちさせられたのに。

 

「俺のターン行くぜ!『ランドスターの剣士』(攻撃力500)を召喚!バトル!ランドスターの剣士で桐野さんを攻撃。そこで魔法カード『天使のサイコロ』を発動!」

 

 サイコロコンボかサイコロの目は4か。4倍で攻撃力2000。

 

 キリノ ライフ 3700 - 2000 = 1700

 

「俺はカードを2枚伏せてターンエンド」

 

 城之内 ライフ 4000 手札3枚 伏せカード2枚

 

「では私のターン、ドロー。儀式魔法『イリュージョンの儀式』!手札の『弓を引くマーメイド』をリリースして『サクリファイス』(攻撃力0)を特殊召喚。そして魔法カード『融合』を発動!『サクリファイス』と手札の『千眼の邪教神』を融合させて『サウザンド・アイズ・サクリファイス』(攻撃力0)を攻撃表示で融合召喚」

 

 皆『融合』好きだね。ペガサス会長の『サウザンド・アイズ・サクリファイス』は原作効果で一度に全モンスターを吸収できたっけ。

 

「『サウザンド・アイズ・サクリファイス』の効果を発動!フィールド上の全モンスターをこのカードに装備させその攻撃力の合計数値分をこのカードの攻撃力にしマ~ス」

 

 『サウザンド・アイズ・サクリファイス』以外のフィールド上のモンスターは『カオスソルジャー-開闢(かいびゃく)使者(ししゃ)-』(攻撃力3000)、『ランドスターの剣士』(攻撃力500)、『トゥーン・マーメイド』(攻撃力1400)。合計で攻撃力4900。

 

「ペガサス会長、協力と言ってきながら何気に2人を出し抜いていますね」

「ふふ、これがバトルロイヤルの醍醐味デ~ス。協力しながらいつ相手を出し抜くかも重要なタクティクスなのですよ」

 

 それはそうだけど子供相手にここまでするか?

 

「では最後の共闘として『サウザンド・アイズ・サクリファイス』(攻撃力4900)でキリノにダイレクトアタック!」

「『ホーリー・ジャベリン』でライフ回復」

「ワッツ?」

 

 キリノ ライフ 1700 + 4900 - 4900 = 1700

 

「オウ、ノォ!私はこれでターンエンドデ~ス(手札2枚はトゥーンモンスター今は使うことが出来まセ~ン)」

 

 ペガサス ライフ 4000 手札 2枚 伏せカード0

 

「さあ、反撃の時間だ。ドロー!まずは魔法カード『禁じられた聖杯』を『サウザンド・アイズ・サクリファイス』を対象に発動。これで『サウザンド・アイズ・サクリファイス』の効果は無効化される」

 

 つまり装備していたモンスターは破壊され『サウザンド・アイズ・サクリファイス』の攻撃力は元々の数値0に『禁じられた聖杯』のもう1つの効果攻撃力を400ポイント上げるので400ポイント加算され攻撃力は400になる。

 

「これでフィールドにモンスターを出しても吸われることは無い。『カイバーマン』を召喚。『カイバーマン』の効果を発動。このカードをリリースして手札から『青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)』(攻撃力3000)を攻撃表示で特殊で特殊召喚。魔法カード『死者蘇生』で『青き眼の乙女(あおきめのおとめ)』を攻撃表示で特殊召喚。手札から装備魔法『団結の力』を『青き眼の乙女(あおきめのおとめ)』に装備。『青き眼の乙女(あおきめのおとめ)』の効果で『青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)』(攻撃力3000)を墓地から攻撃表示で特殊召喚。装備魔法『団結の力』を装備したモンスターの攻撃力・守備力は自分フィールド上の表側表示のモンスターの数×800ポイントアップする。今表側表示のモンスターは3体。よって『青き眼の乙女(あおきめのおとめ)』の攻撃力は2400…。いや墓地の『レベル・スティーラー』を『青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)』一体を対象に守備表示で特殊召喚して攻撃力を3200にしよう。」

「「「「さすが裏ボスだ」」」」

 

 ギャラリーが煩いけどデュエルに集中しよう。

 

「キ、キリノ。私達友達ですよね?」

「友達だと思ってくれていたのですか?なら友達としてデュエリストとして全力でいかないと。それにこのターンが終われば『禁じられた聖杯』の効果が切れて『サウザンド・アイズ・サクリファイス』の効果が復活するので見逃せないです」

「ならせめて3体のモンスターで3人ずつ攻撃したらどうですか?」

「げ、そりゃねーだろ」

「ペガサス会長…、問答無用!『青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)』(攻撃力3000)で『サウザンド・アイズ・サクリファイス』(攻撃力400)を攻撃!続いて2体目の『青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)』(攻撃力3000)でダイレクトアタック!」 

「オゥ、マイ、ゴッド!」

 

 ペガサス ライフ 4000 - 2600 - 3000 = 0

 

「悪は滅びた…」

 

 

 デュエルの続きは次回に続く。




 2順しかしていないですけど4×2で8ターンなので疲れました。続きは次回ということで。

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