霊夢vs魔理沙ですが
なんだか、すぐに終わりそうです
それでは第11話、どうぞ!
今回は二人の心境から始まります
親友だった
彼女は私が幼い頃からの親友だった
異変を解決し、喧嘩し
宴会で馬鹿やっては
その日常が当たり前だと思っていた
魔理沙と零が戦ったあの日に
零が勝ったあの日に
彼女の気持ちを察することができなかった
異変が始まったあとも、彼女のことを気にしてはいなかった
気づけていれば、こんなことにはならなかったのに
気づいていれば、彼女は寄生されなかったはずなのに
これが、贖罪になるかはわからない
それでも私は
親友だった
あいつは私の幼馴染みで最高の親友だった
一緒に異変を解決し、共に縁側で駄弁り
馬鹿をやって
私にはそれがとても幸せなことだった
零が来たあの日
あいつに負けたあの日
私は未熟さを知った
このままじゃ、霊夢についていけない
だからこそ、どんな手を使ってでも強くならなきゃいけない
だから、私は
今の私は零よりも強い
私は零を倒す
その邪魔をするなら
例え
「行くわよ!魔理沙!」
「来い、霊夢!」
二人が激突する
星が飛び、札が舞い、互いの必殺の一撃がぶつかり合う
魔理沙はミニ八卦炉を、霊夢は零から渡された新武器を持って全力を出しあっていた
「流石だぜ、霊夢!」
「あんたもやるじゃない!」
二人は互いに互いを知っている
故に
「一気に決めるぜ!」
「やってみなさい!」
互いの奥の手は互いの致命傷になり得た
『寄生符 マスタースパーク・ディザスト』
『神麗符 夢想封印・絶』
二人の技が激突する
あまりにも巨大な衝撃が空気を打ち、轟音を鳴らす
弾かれた二人は再び弾幕を展開し、拮抗する
((まだ、まだ行ける!))
霊夢も魔理沙も純粋に戦いを楽しんでいた
(ここまで強いなんて……もっと早く気づけていれば)
霊夢は悔いていた
魔理沙のことに気づけなかったことを
だが、霊夢は心のそこでは喜んでいたのかもしれない
(終わりたくない…終わらせたくない!)
魔理沙は歓喜していた
霊夢に追い付けたことに
二人は何分、いや何時間も戦っていた
「「はぁ……はぁ」」
二人の体力は限界に到達していた
「?……魔理沙、貴女」
「……なんなんだぜ?…霊夢?」
霊夢は魔理沙の前に鏡のような結界を出した
魔理沙の頬からは紋様が消えていた
「あんた……いつから消えてたのよ?」
「わからないんだぜ……」
なんともしっくり来ない
なぜ紋様が消えたのか
それを教えたのは彼だった
「終わったみてえだな」
「?! 零!」
「久しぶりだな、魔理沙」
「ああ、えっと」
「どうした?」
「あー」
「零、ちょっと」
「ん?」
少女説明中……
「なるほど、戦ってたら魔理沙の紋様が消えて、気がついたら魔理沙も正気だったと」
「そうなのよ、なんでか知ってる?」
「これだろ」
そう言って零は霊夢に渡した武器を顕現させる
「あ、私の」
「これは『滅闇の神霊杖』っつってな」
「どんな効果なんだぜ?」
「戦闘してる相手を浄化しながら追い詰めるっていう効果だが?」
「「……」」
事無げに伝える零に対し二人には思うところがあった
「零……」
「?」
「そんなチート武器使わせないでよぉ!!」
「なんでぇ?!」
チートすぎる、故に締まらぬ
帰り道にて
魔理沙と零は空を飛んでいた
「それが、寄生された理由か」
「ああ、そうなんだぜ」
零は魔理沙の動機を聞いていた
「俺に負けたから、か」
「笑うんだぜ?」
「笑わねえよ、悔しいことは誰にでもあるもんさ」
「……原因の癖に」
「悪かったよ」。。まあ、動機が知れて俺は十分だよ」
「私もいいかぜ?」
「いいぞ」
「霊夢のあの武器、なんであんなものを渡したんだぜ?」
魔理沙の疑問はあの武器についてだった
「だって、嫌だろ?」
「?」
「親友を理由があるとは言え叩きのめすなんてさ」
「!……配慮だったのかぜ?」
「まあな、ちなみになんだが」
「なんなんだぜ?」
そこでは一拍開けて零がまた口を開いた
「お前らから少しはなれたところで待機してたんだが」
「?」
「もし霊夢があれを使ってなかったら」
「使ってなかったら?」
「俺がお前を狙撃してた」
「?!?」
え
「狙撃って、射殺ってことかぜ?」
「パラサイトだけな」
さらっと言われたことに、驚きながらも
魔理沙は満足していた
初めて霊夢と全力で戦えたことが
とても嬉しかった
「っていうことだったわけよ」
「へ、へー」
ここは永遠亭
零は妖夢に結末を話していた
零の頭には包帯が巻かれている
「それで、戦いの最中に怪我をなされたと」
「いや、これは霊夢に零距離で夢想封印食らった」
「……それでよく生きてましたね」
相変わらず化物だと妖夢は思った
「零?いるかしら」
「おう、いるぞ」
紫が部屋に入ってきた
珍しく扉から
「わかったか?」
「ええ、突き止めたわ」
零は紫にとあるものを探してもらっていた
それは
「パラサイトの本拠地はここに記してある」
「そうか、助かる」
そう言って零は立ち上がる
「あ…あの」
妖夢は意を決して声をかけた
「なんだ?」
「お気をつけて、すぐに戻ってきてくださいね?」
「…ああ、わかった」
そして彼は部屋をあとにした
パラサイトの本拠地
それは彼から聞いた話だった
数分前
「パラサイトネスト?」
「そうだ、あいつらの本拠地だ」
この病室には、パラサイトだった彼と聖がいた
「龍義が言うにはそこに親玉がいるらしいんです」
龍義というのは彼の名前らしい
「わかった、んでどこにあるんだ?」
「わからない」
「あ?」
「あれは別次元に存在する。お前にバレないようにな」
「…そうか、じゃあな」
零はそう言って部屋を出て、紫に探すのを依頼した
「さて、行くか」
零は1人で立っていた
全てを終わらせるために
「一人で行くの?」
「いたのかよ、霊夢」
永遠亭の外
月明かりの下に二人はいた
「俺の問題だからな」
「あんただけのじゃ無いわ」
そう言って霊夢は零に近付いていく
「私の問題でもあるわ、親友を誑かした罪を償わせてやるわ」
「そうかよ」
零は手をかざす、するとそこに門が現れた
「この先があいつらの巣だ、準備はいいか?」
「ええ、もちろん」
「いい返事だ、」
「途中でくたばらないでね?言いたいことあるから」
「……楽しみにしてるぜ」
二人は門を越える
全てに決着をつけるために
次回 決戦 パラサイト・ネスト、守りたいもの
霊夢「なんで……なんでよ!?零!!」
零「ごめんな、霊夢。さよならだ」
失った少年が戦いの先に得るものとは?
はい……皆さん思ってることがあるでしょう
霊夢と魔理沙の戦闘が締まらない、と
もとより二人の戦いはああなる予定でした
さてさて、次回は最終回
彼が何を得るのか、ご期待ください
四章が終わったら…
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描かれなかった日常編
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そのまま五章に突入