今回で第二章「寄生異変」は完結です
投稿間隔短すぎですごく早く完結してしまったな、と思います
二章後の事は後書きに
あと、アドバイスをいただき書き方を大幅に変更いたしました。
以前書いた作品も修正します
それでは最終話
どうぞ
「ここね」
「みたいだな」
二人がいるのは巨大な門の前。次元を飛んでここにやってきた。
あまりにも巨大なその門は低く見積もっても20メートルほどだろうか
「さあ、行きましょ」
「待て、霊夢」
「何よ?」
「これを」
「カード……しかも二枚」
「この後必要になる」
「…わかったわ」
「じゃあ、行くぞ」
「ええ」
二人は門を開けて先に進む
パラサイト・ネスト 内部
「暗いわね」
「そうか?案外見えるが」
「まだ目が慣れてないのよ」
内部は非常に暗く、周りの青白い光が唯一の明かりだった
「見にくくて進めないわ、何とかならない?」
「んー、わかった」
そう言って零は霊夢の目に手をかざした
「どうよ?」
「!…さっきよりよく見える」
「視覚に干渉してるからな、ほぼ永続的な暗視効果だ」
「最初っからやってよね」
「悪い悪い」
等と話していると、目の前に人影が。よく見るとそれは人の形をした
「人間…じゃ無さそうね」
「味方でもなさそうだ。大方、パラサイト・トルーパーってとこか?」
目の前の
「戦う気満々ね」
「時間が惜しい、ねじ伏せるぞ」
「わかったわ」
そう言って零は構えをとり霊夢は神霊杖を発動しその手に持つ
「さあ、ウォーミングアップと行こうか」
二人の蹂躙が始まった。
戦闘が始まって数分
霊夢は零を見ていた。パラサイト・トルーパー相手にただただ蹂躙する彼を。近接武器を弾き、いなし、時に叩き折り一体一体確実に倒していく。
背後にまわられれば回し蹴りで一撃で倒し、遠くから銃で撃とうとすれば零が顕現させた銃で逆に頭を撃ち抜かれる。
文字通り敵無しだった。
「これで、終わりだっ!……霊夢、終わったぞ―?霊夢?」
「え!あ、うん」
最後の一体に止めをさした零に声をかけられ霊夢は我に帰った
「大丈夫か?疲れてんじゃねえの?」
「馬鹿言わないで、まだ行けるわ」
さっきまでは二人交互に前衛後衛入れ換えでやっていたが最後は零の蹂躙で霊夢はなにもすることがなかったので、そんなに疲れてはいなかった。
「それより、この先なの?」
「ああ、親玉はここにいるだろうな」
先程と同じかそれ以上に巨大な門があった。ここに、パラサイトの親玉が……
「なあ、霊夢」
「何よ、改まって」
「あっちって今どんなだっけ?」
急に零が話題を変えてきた
「あっち?幻想郷の事?」
「ああ」
「夜よ、酒でも呑みたくなるような」
「そうだったな」
どうかしたのだろうか?
零は反対側を向いたまま話し続ける
「どうしたのよ、本当に」
「考えてたんだ。いつ打ち明けようかなってさ」
「?」
「霊夢、」
振り返った彼の目には、大粒の涙が溜まっていた。そして彼の瞳にはあの日の彼の、
「霊夢…」
「……なによ」
「俺はさ、幻想郷にこれて良かったと思う。霊夢や魔理沙、フランに妖夢、いろんなやつに会えたからさ」
「……」
「記憶を無くした俺にとって、大切な何かを失ってしまった俺にとって、あの
「…っ。」
「まだ、1週間も経ってないけどさ、気づけたんだ。
「それって……」
霊夢が何かを言おうとした瞬間だった
カクンッ
「……ぁ…?」
霊夢の体が崩れ落ちた。まるで糸の切れた人形のように
「……ぜ…ろ………?」
「お別れだ、霊夢」
なんで?力が入らない。言葉を紡ぐことさえ難しい
「お前に干渉して神経を麻痺させてる、しばらくは動けないだろうな」
なんでよ?なんでそんなことするの?
零は力無く倒れている霊夢に向かって歩いていき、しゃがんで言葉をつないだ
「ここからは俺一人でやる。お前は連れていけない」
「……そ…………な…」
「お前を失いたくないんだ霊夢。お前は確かに強い、だけどお前がいると傷つけてしまうんだ」
「……ぃ…ゃ」
どうする気なんだろう?そこでふと気づいた
零からもらった札が光っていることに
「神社に戻れる、安心しろ」
いや、私も戦う
そう言いたかった
あの日の決めたのに。絶対に失わないと、失いたくないと
「霊夢」
零の声。顔を見上げるが、自身の涙でその顔は見えなかった
「ごめんな」
次の瞬間、私は幻想郷に戻っていた
~霊夢Side~
「霊夢!無事だったの?!」
「ゆ…か……り…?」
目の前にいたのは紫。おそらく帰ってくるのを待っていたのだろうが、その目には困惑の光がうつっていた。
「零は?一緒じゃなかったの?」
「っ!……零は…零はッ……!」
霊夢は麻痺の切れた体を勢いよく起こした
「まだ来てないわ」
「そんな……」
「霊夢…何があったの?」
霊夢は伝えた。なにがあったのか、自分はどうしたいのかを。
「まだ行けば間に合うかも」
「!…ほんとなの?!」
「確証は無いけれど、でも行くんでしょう?」
「ええ、もちろん!」
「なら、私達もいくぜ、霊夢」
そこには魔理沙とフランがいた
「魔理沙!フラン!」
「お兄様が頑張ってるんだもん、私もいくわ」
「もちろん私もだ、親友だろ?」
「っ…ありがとう、二人とも」
「開くわよ」
紫がスキマを開く
「さあ、行きましょ!」
「うん!」「ああ、いくぜ!」
三人はスキマを通った
そしてその先で見たものは、
何もない空間で巨大な血溜まりのなかで
ピクリとも動かない息も絶え絶えな零の姿だった
~零Side~
「さて、
そう言って彼は目を閉じる。すると時間が、いや、間隔がおかしくなったような錯覚が起きる
「五倍、いや10倍かな?」
今、零がいる次元と幻想郷では時間の流れが違う。今頃霊夢は神社に飛ばされている最中だろう。
「何とかして終わらせないとな」
零は扉を蹴破った
「ヨクキタナ」
目の前には黒々として滑りけのある鈍い光を放つ皮膚に覆われ、体からタコやイカのような触手を持つ異形がいた
その声を零は覚えていた。先の戦いで帝国軍を率いていた総督の声だった
「
零は気がついていた
この次元は
「オマエハ、アイカワラズヨワソウダナ」
「お前は変わったな、運動しなさすぎでブヨブヨじゃねえか」
「マチワビテイタゾ、オマエヲコロスノヲ」
「奇遇だな、俺もだよ」
零は手を伸ばす。するとその手に黒と白を基調にした剣が出現する
「ホウ、ブキヲツカウノカ」
「当たり前だろ?お前に素手なんざ使ったら臭そうだ」
両者に殺意が籠る
「ナブリコロシテヤルゾ!ゼロ!!」
「ぶち殺してやるよ!ゴミ野郎!」
零は地面を蹴り飛び上がる。それを目掛けて大量の触手が突き刺さんとばかりに向かっていく。零は剣を振るいそれらを切り捨てていく。
「オラァ!」
接近し本体に切りかかるが、すぐに再生した
「チッ」
「ドコヲミテイル!」
「!くそが!」
頭上から迫る触手をバックステップで回避する。
「一気に決めてやる!」
零のスペルが発動する
《解放》捕食者の紅き意思
「消し飛びやがれ!」
零は再びスペルを使う
《滅符》バーニング・ブレイカー
巨大な爆発がパラサイトに直撃した
「グガァ!」
スペルが確実にダメージを与えた
「まだまだぁ!」
さらにスペルを叩き込む
《滅符》インフェルノ・スパイラル
零を中心に火焔の嵐が吹き荒れる
「バ…バカナァ!」
「これで、終わりだぁッ!!」
《滅命符》クリムゾン・デストラクション
とどめの一撃が繰り出された
「はぁ……はぁ」
零は肩で息をしていた。スペルで力を使い果たし、いつ倒れてもおかしくはなかった。
「……スバラシイイチゲキダッタヨ、ゼロ」
「なっ、ゴフッ」
零の腹に触手が突き刺さる。
「ザンネンダッタナ、ワタシニハイッポトドカナカッタヨウダゾ」
パラサイトの体からは煙が燻り、所々体が消し飛んでいた。
「オマエヲコロソウトオモッタガ、ダメージガオオキイ。オマエヲトリコミ、ワガカテニシテヤロウ」
そう言って零を取り込み始めた。
「クヤシイダロウ?ムシヨバワリシテタヤツニトリコマレルノハ?」
「生憎だが、」
力無く取り込まれていく零の顔は
「
悪魔のような笑みが浮かんでいた
「?!、ナゼワラッテイラレル?!」
「お前の敗因を教えてやる」
零の右手にはカードが
「俺を殺さずに取り込もうとしてしまったことだ」
「!!、ヤメロ、ヤメテクレ!」
スペルが起動された
「イヤダアアアァァァァ!!!!」
《死符》イレース・ワンズ・ライフ
「……消えたか」
零は先ほどの空間にいた。取り込まれていた部位は、パラサイトと共に無くなり、そこから大量の血がでていた
「能力が…使えねえ、無理も……ないか…」
意識が遠退く
自分は守りたいものを守れたのだろうか?
霊夢を救えたのだろうか?
あれ?
霊夢って……
「零……?」
部屋の中央で零は倒れていた。
「零…!起きてよ、零ぉ!」
霊夢はスキマから出るや、零に駆け寄り抱き起こした
「!」
軽い、軽すぎる。
それもそのはず
零の体には大きな穴が空いており、所々
「そんな……お兄様…」
「…酷いんだぜ…」
「紫、いるんでしょう!紫!!」
「そんな怒鳴らなくても……って何よ、その零の怪我?!」
怒鳴られて呼び出された紫は零の様子を見て驚愕した
「早く、永遠亭に運んで!!早く!!」
紫が急いで開けたスキマを霊夢は零を抱えるようにして通った
永遠亭 待合室
霊夢達は待合室にいた
そこには他にも、紫、魔理沙、フランやレミリア、咲夜、早苗、そして、傷がある程度治った妖夢がいた
皆、暗い表情であったが、霊夢のそれは比べ物にならなかった。
そこへ永琳がやってくる。
「零の容態は?」
「一言でいえば、絶望的ね」
永琳は淡々と話し始めた。
「右腕の全損、左足の炭化、右足は膝から先がない。目は左目の欠損に右目は失明。正直まだ生きてるのが奇跡ね」
絶望
永琳から出た言葉はまさにそれであった
「そんな…治す方法は無いんですか?永琳様?」
尋ねたのは妖夢だった
「駄目ね、手は尽くしたけれど、効かないわ」
「…え?」
「どう言うことなんだぜ?薬が効かないっていうのか?」
「ええ、厳密には効果が
「能力はまだ生きてる……?」
「なにか方法は無いの?このままじゃお兄様が!」
どうしようもない
霊夢はただただ俯いていた
彼に何もすることはできない、彼からもらったスペルは強制転移のスペルで……
スペル?
「あれ?」
待て、思い出せ
あのとき零は
『この後必要になる』
そう言ってスペルを渡してきた
枚数は
「ああ、」
「どうしました?霊夢さん?」
もし、彼がこうなることを予想していたら?
「ああ!」
「れいむ?」
「どうしちまったんだぜ?」
もしも
霊夢はポケットから零からもらったスペカを取り出した。
「これが使えるかも」
「何かしら?それは?」
「零のスペル、この後必要になるって」
「零が?」
「彼の病室は?」
「ここを出て左に……ってちょっと?!」
霊夢は急いだ。零の病室に向かっていく
その後を魔理沙達がついていく
「入るわよ」
部屋を入って奥へ進むとカーテンの閉じられたベッドがあり、それを開くと中には一人の男がいた。
零。変わり果ててしまった霊夢にとって大切な人。
「これで戻らなかったら、承知しないから……」
そう言って霊夢はスペルを唱えた
《解錠》解き放たれし願い
瞬間、辺り一面光に包まれた。
「霊夢!なにして…って眩し!」
それは目が眩むような光だった。
赤、青、黄、緑、紫
そして白
六色の光が零を包んでいく。
すると
「霊夢!零が!」
「え?」
光は零と一体化していく
右腕、左脚、右脚、そして目と髪
全てが元に戻っていく。
「終わったの?」
光が収まり、目を開けると
そこには
「待たせたな、霊夢」
零が立っていた。
「あ……ぜ…ろ?」
「俺だよ、心配かけて済まなかったな」
ああ、帰ってきたんだ
「もう、本当に……心配したんだから…!!」
霊夢は零に抱きついた
そしてこの上なく強く抱き締めた
「ただいま、霊夢」
「お帰りなさい、零」
こうして、変異異変は幕を下ろした
次回 異変解決、そして…
紫「覚悟はいい?零?」
零「ああ、問題ない」
今回で…終わりませんでした。
次回はエピローグ&スペル、武器紹介です
コメント…ホシイナ……
四章が終わったら…
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描かれなかった日常編
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そのまま五章に突入