今回は地霊殿編です
ここは地霊殿その名の通り地底の世界、地獄にある
この建物は元は灼熱地獄だったらしく非常に熱い
いかにもボスが出てきそうな立地の館の中で
俺は事務作業に励んでいた
地霊殿のある地下は地上よりも過酷な地形が多い
それゆえに特別隊が編成されて地形の調査などを行なっている
さらに地獄でもあるために怨霊や妖怪などの被害も多い
そういった報告書の山の処理の手伝いをお願いされていた
「……」
「……」
さとりと零の間に会話は無い
いや、正確には
(さとり、これ終わったぞ)
(それはあっちの棚に。次はそこの山をお願いします)
(あいよ)
二人は口で会話する手間がいらない
さとりは能力で心が読めるし、零も干渉でさとりの考えなどを読むことができるのだ。
そのため執務室の中ではペンと紙が擦れる音しか聞こえない
(溜め込んでた、ってわけじゃなさそうだな)
(最近になって増えてきたんですよ)
(原因は俺か?)
(そうかもですね)
あまりにも多い数の報告書はどれも最近の日付である
1番古いのは約三週間前。零が幻想入りした頃だった。
(いつも一人で?)
(そうですね、こいしは出歩いてますし、お燐とお空は別の仕事を任せてますので)
別の仕事とは灼熱地獄跡の管理である
お燐は死者の魂の処理、お空は火力調節が主な役割である
お空の「核融合を操る程度の能力」には驚かされたが、納得はできた。
初めて会った時に試し打ちと言われて打ち込まれた魔弾はとてつもない火力だったからだ。
(寂しくねえの?)
(今は寂しくありません、貴方がいますからね)
さとりの言葉に思わず彼女の方を見てしまった。すると彼女もこちらを見て揶揄うようにクスリと笑った
(揶揄うなよ)
(私としては思ったことを言っただけですよ?まあ『言って』はいませんが)
(…便利なんだか不便なんだか)
ため息をつきながら整理をしていると時計が12時を知らせる鐘を鳴らした
(昼か、なんか食べるか?)
「そうですね、お昼にしましょうか」
「こっちで話すのはなんか久々な気がする」
「まあ、4時間も話しませんでしたしね」
4時間の作業を一段落させて昼食をとることにした。
「外の街で食べましょうか、先に行っていてください」
「さとりは?」
「ペット達に餌をあげてから行きます」
「わかった、またあとでな」
「はい」
そう言って零は地霊殿から出てきてカードを取り出した
「スペルカード《式神召臨》」
唱えると捕食者を含めた五人が現れる
「お呼びか?御主人」
「しばらく外には出ていなかっただろう?自由時間だ。」
「まじすか?やった!」
「その代わり、喧嘩沙汰は無しな」
「えー」
「暴れる気満々だったんですね?」
零と捕食者の会話に割って入ったのは緑のローブを纏う少年だった。
「うっせーな、《
守護者と呼ばれた少年は零に尋ねる
「自由ってどれくらいですか?」
「俺が呼ぶまでだ。派手に目立つようなことと喧嘩沙汰以外は許す」
「わかりました」
「つまんねーの」
捕食者はつまらなそうに口を尖らせている
「まあ、そう言うなよ。時期に暴れられるから」
「どういう意味っすか?」
零は彼らに紫が進めている計画について話した
「アハハ!そいつはいいや!」
「面白そうですね」
捕食者も守護者も笑い、後の三人もやる気があるようだった
「それまでの辛抱だ。我慢してくれ」
「あいよ。じゃあ、またあとでな」
その言葉を最後に彼らは自由行動をとり始めた
「お待たせしました、零さん」
「お、案外早かったな」
「さて、いきましょうか」
「りょーかい」
そして二人は街に向かい始めた
次回 午後の休暇 明かされる式神
守護者「やっと、全員ですかね?」
捕食者「かもな、ってか名前何とかしてくれ」
零「気が向いたらな」
守&捕(考えない気か?)
ここまで読んでいただきありがとうございました!
次回はついに残りの式神が明らかに!
察している方もいるかと思いますが
零の《解放》と式神は同名です
なので今回出てきた捕食者と守護者、以前零が使った狙撃手は確定で式神で次回に残りの二人が出てきます
あと名前考えます
次のお話は少しかかると思うので気長に待っていただけたら幸いです
それでは第十九話でお会いしましょう
さよなら!
四章が終わったら…
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描かれなかった日常編
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そのまま五章に突入