幻想郷と別世界からの来訪者   作:フォーウルム

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どうも!フォーウルムです!
今回は地霊殿編その二です
明かされていなかった二人の式神も登場します!


午後の休暇 明かされる式神

 

ここは人里

急に言い渡された自由時間をどう使おうか悩んでる女性がいた

髪の毛は腰くらいまで伸びており、その髪は眩しいほどの金色だった

瞳も髪と同じような金色で身長は170センチほど

それでいて可愛らしくアイドルのような顔をしている

モデルのような姿の彼女にとって「目立つな」というのはまさしく無理難題であった。

「全く、あの御方も酷いです。目立つななんて」

ため息を吐きながら里を見て回る

自分が知っている街とは大違いだった

ビルが立ち並び車が道を埋め尽くす息をすることすら困難で、人々が暗い顔で歩き回る世界とは違う

昔ながらの木造の家、道を走る馬に引かれる荷車、明るい表情で過ごす里の人たち

自分が憂い、嫌い、壊そうとした世界とは違う

「…あの御方の目指した世界は、このような世界だったのでしょうか?」

彼女は元は音楽好きの少女だった

気になった楽器は調べて演奏しプロに勝らずとも劣らないくらいの腕前だった

しかし、周りからはその才能ゆえに嫌われ、隔絶された

そしてそんな中、始まった大戦

彼女はパラサイトに寄生され、その特技から『楽器の演奏の音色で戦う』という異質な能力が発現し、帝国からは異名を与えられた

そしてしばらくしたある日、()が現れた

音による衝撃波や音色による魅了なども行ったがまるで効かず、殺されると思っていた

「俺と共に来い。お前のその音色は破壊のためのものでは無い」

「その力を、その音色の輝きを、俺の目指す世界につかえ」

荒々しくも自分を認めたその言葉に、彼女は救われた気がした。

だから彼女は彼に従おうと誓ったのだ。

()()()()()()()()()()()()()()()()

彼女の名は凛音。与えられた異名は演奏家(パフォーマー)

「とりあえず、お昼にしよっと」

そう言って彼女は歩き出した

 

 

 

 

 

 

旧地獄

 

「ここか?」

「はい、ここのラーメンは格別なんです」

昼食をとるために外へ出た零とさとり

やって来たのは旧地獄でも有名なラーメン屋だった

「お?さとりさんじゃねえか!」

「どうも、いつものをお願いします」

「あいよ、そっちの兄ちゃんは?」

「味噌ラーメンで」

「あいよ!」

ラーメン屋の店主は見たところ種族は鬼だった

気さくで豪快で、やる気に満ち溢れていた

「どうかされましたか?」

「いや、何でもない」

あの世界の連中は、こんなに活き活きとはしていなかった。

どいつもこいつも死んだ魚のような目をしていて、世界に絶望してしまったような雰囲気だった

零は、思い出している最中に思考を振り払う

せっかく旨そうなものにありつけるのだ、つまらないことを考えては不味くなる

「あいよ!」

「ほぅ?旨そうじゃないか」

零のラーメンはチャーシューが三枚と味玉がのった味噌ラーメン

さとりのはチャーシューは少ないものの、野菜が多くのっている塩ラーメンだった

「いつもそれなのか?」

「ええ、美味しいですし、野菜もとれるので」

 

 

味はめちゃくちゃに旨く今後も来ようと決意する零であった

 

 

 

 

 

「いやー、旨かったな」

「そうですね、最近出れなかった分美味しかったです」

食事を終えた二人は街を歩いていた

「この後はどうするんだ?」

「そうですね、零さんのおかげでかなり楽できましたし、ゆっくりしましょうか」

そんな会話の中

「キャアアアアァァァァァ!!」

「あ?」

「? なんでしょうか」

急な悲鳴、それに反応して割れる人混み

その先には

「うっ動くな!こいつがどうなってもいいのか?!」

「ママー!」

子供を抱え、首にナイフを当てている中年の妖怪がいた

「中年…なのか?」

「どうでしょう?少なくともおっさんみたいですね」

そんな他愛ない話をしている間にも誘拐犯は逃走しようとしている

「しゃあねえな、待ってろ」

「え」

零は人混みを飛び越え誘拐犯の元に

「あ?!なんだてm」

「吹っ飛べ」

零の拳が誘拐犯の顔面に食い込み誘拐犯は吹き飛んでいった

捕まっていた子供は零によって救出された

「零さん!さっきの奴は?」

「どっかいった」

「追いかけないと!」

「いや、いいだろ」

「なんでです?」

「これから死ぬ奴がどうなろうと知ったことじゃねえよ」

「?」

 

さとりは気づかなかったが、このときにとある人物がその犯人を追っていた

 

 

 

 

 

「はぁはぁはぁはぁ、なんなんだあいつは?!」

誘拐犯は口を押さえている

彼の歯はくだけ散っていた

「くっそ、だが逃げれただけいいとするか」

彼は実は犯罪者で牢屋から脱走してきていた

 

 

だが

 

 

カツン…カツン…

 

 

「あ?」

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身長は190を越えているであろう、かなり高い

顔を影になっていって見えない

「なんだテメエは!?」

「…」

脱獄犯は吠えるが大男は何も話さない

「そこを退きやがれ!」

そう言って走って近付いた彼は

 

次の瞬間に肉片に変わっていた

辺りに血の匂いが充満する

「……やはり、臭いな。罪人の血は」

男は低い声で呟く

「我が主の邪魔をしたのだ、もう少し耐えてくれればよかったものを」

男は落胆しながらその手にこびりついた血を振り払う

「罪人は所詮罪人。我が正義の前に立ちふさがることは不可能」

男の顔に深い笑みが刻まれる

「我が《執行者》の名の元にすべての悪を滅ぼす!」

その男の名は竜胆、花から名前を貰った彼は己が信じる正義のために生きてきた

その執念がそうさせる運命だったのか彼の異名は執行者(エンフォーサー)であった

零と出会った彼は彼の意思の強さと彼自信の力に心酔していた。

それ故に、彼は零の為にその身を捧ぐ

「さて、私も昼食としようか」

男は歩き出す

己の正義が必要とされるまでしばしの休みだ

 

 

 

 

二日後

 

「行ってしまうのですね、零さん」

「ああ、一旦博麗神社に戻るよ」

彼は後の二日も地霊殿で過ごした

そろそろ神社が恋しいので一度帰宅しようと考えていたのだった。

「またいつか会えるだろうし、気長に待っててくれ」

「そうですね、またお会いしましょう」

それを最後に零は地上に戻っていった

 

だが、彼は気づいていなかった

彼の身に起こっていた異変に

 

 

 

 

 

 

 

次回 止められぬ渇望 永遠亭での一時

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霊夢「お帰り!………どうしたの?」

零「霊……夢…」

 

 

 

 




ここまで読んでいただきありがとうございました!

竜胆はもともとは別のにしようと思ってたのですが、「闇落ちした正義って良くね?」という私の厨二病心をくすぐる結論に至ったのでそうなりました。
次回は永遠亭……の前に零の身に起こる変化です
一応規制がかからないようにするつもりですが、どうなるかわからないです……
ちなみに官能小説的な展開ではありません
アンケートの結果、紹介が欲しいとのことだったのでそちらも作ります。
なので多分次はそっちの紹介が出るかなー、と思っています。
長くなってしまいましたがここらで終わりにしたいと思います
次の投稿をお待ちください!
それでは!

四章が終わったら…

  • 描かれなかった日常編
  • そのまま五章に突入
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