「無論だ。だがいいのか」
「あっちから許可はとってるからいいよ」
「……悪趣味だな」
「美学と言ってくれよ」
「くだらんな、しかし退屈はしなさそうだ」
幻想郷最強
今、この幻想郷に俺に勝てる奴はいない。
霊夢や魔理沙、紅魔館のレミリアや永遠亭の永林、他の勢力のやつらも相手にしたが、負ける事はなかった。
最初は俺を人間だと侮っていたやつらも正面から捩じ伏せる。
致命傷を受けることもなく、苦戦する事もない戦いだった。
そんな自分の力試しを終えた俺は博麗神社の台所に立っていた
「まだー?」
「もう少しだから待ってろ」
「はーい」
今日は久々に霊夢のところへ来ていた
久しぶりだから、と言うことでありものを簡単に調理していく
「出来たぞー」
「いただきます!」
「早えな」
「らって、おいひいんらもん」
「食いながら喋るな」
「ふぁーい」
「ったく」
霊夢が美味しそうに料理を食べているのを眺める
本当にこいつはよくこうも美味しそうにものを食べるなと感心すら覚える
「? 何よ」
「何でもねえよ」
「そ。御馳走様」
「御粗末でした。片付けはやっとくから」
「……ん」ギュッ
霊夢が零に抱きつく
「どうした?」
「…少しこのままがいい」
「……しゃーねえな」
数十分後
「これで終わりだな」
零は霊夢を起こさないように布団を敷き、寝かせ、片付けを終えて休憩しようとしていた
「にしても、退屈だな」
「そうだね、最強はつまらないかい?」
急な声
振り向くとそこにいたのはフルフェイスのヘルメットを被った男がいた
俺はソイツをよく知っている
「…急に来んな、ウルム」
「いやー、すまんすまん。」
「まったく。で、なんの用だ?」
「退屈そうにしている君にお願いがあってね?」
「何?」
「霜月、雪華」
「うん。半人半妖の青年でね。君よりも少し年上なんだ」
「興味ねえ。んで、強いのか?」
「折り紙付きさ」
「俺はどうすればいいんだ?」
「あっちの幻想郷に遊びに行って欲しい」
「ふーん
「いいよ、好きなだけやってくれて構わない」
「わかったよ」
「あ、1つだけ」
「ん?」
「桜っていう少女は殺しちゃ駄目だからね?」
「…何故?」
「教えられない。でも、君にもわかるはずさ」
「………ふん」
「僕は行くよ。出発になったら呼びに来る」
「おう」
そう言ってヘルメット男は消えた
「………これでいいな」
六天の翼や最近会得した召喚術、武器を確認し終える
「……最強…ねぇ?」
彼は考えていた
最強とは何か?
負けないこと?勝ち続けること?
何をもって最強とするのかは、俺にはわからない
だが、これだけは言える
少なくとも、これから会いに行く奴の力は俺並みかそれ以上だ
とりあえずは、ソイツを潰すところから考えるとしよう
これは『戯れ』だ
得た力を試さんと無邪気に喜ぶ少年の、ただの『遊び』だ
「……楽しませてもらおうか」
そういって彼は神社を後にした
四章が終わったら…
-
描かれなかった日常編
-
そのまま五章に突入