20XX年3月21日
帝国が最新型演算機能搭載のマザーコンピューター『デウス・エクス・マキナ(以降デウエク)』の開発に成功する。
4月4日
帝国がデウエクを使用し新兵器『パラサイト』を開発する。更に他の戦術兵器『複合生物』、『聖遺物兵装』の研究を進める。
4月8日
複数の国が「『パラサイト』が非人道的であり、兵器禁止条約で禁止されている」という署名を製作する。
4月17日
帝国軍最高研究者である『神薙 彩』の一人息子である『神薙 零』が10歳の若さで属性応用派生学の履修課程を修了する。
4月22日
神薙彩の指揮の下、零のクローンである人型戦術兵器『プロトタイプNULL』が完成する。
5月13日
パラサイトを搭載した10人が帝国軍に配属される。この10人はそれぞれに称号であり偽名である名前、実力の順位付けがされ
5月15日
複数の国が再び署名を提出。これが発端となり帝国と署名国(連合軍)による世界大戦が勃発する。
20XX年4月22日
神薙零が病のために亡くなる。享年17歳。
4月26日
神薙彩がNULLと共に連合軍へ亡命。これの制圧のために序列一位『崩壊者』、序列二位『破壊者』が派遣されるが途中で生命反応が消失する。尚、この日の早朝、神薙彩が偶然にも死亡したはずの零の脳がデウエクの補助機構として使用されていることと、他の科学者達の脳が使用されていることを発見していた。
5月3日
この日を境にNULLと思われる人型兵器が確認され、制圧のために14人のパラサイトが派遣さる。しかし派遣された14人の内、『捕食者』『狙撃主』『守護者』『執行者』『演奏家』の五名が行方不明。残りの9名の内『殲滅者』含む5名が重傷で
7月27日
帝国軍最高指導者である『オルガンズ・ガーダイン』が失踪。残された帝国軍幹部は連合国と和睦を結ぶ旨の宣言を出す。
7月29日
神薙彩が死去。享年31歳。しかし彼女の遺体は発見されておらず、本当に死亡したかは不明。
8月2日
連合と帝国の間に停戦協定が結ばれる。が、その式の最中に大量のパラサイト兵器を取り込んだオルガンズ・ガーダインが出現。
8月3日
オルガンズ・ガーダインを中心として半径50キロにもなる半球状の構造物が出現する。この構造物はパラサイトと似た構造の生物細胞で構築されており、あらゆる兵器での攻撃を受け付けなかった。
8月10日
連合国の主力にして英雄的存在のNULLが突如として行方不明になる。同時に彼と行動を共にしていた『捕食者』等も行方不明となる。
9月23日
突如として構造物が消滅する。中心部を調査すると死亡したオルガンズ・ガーダインと思われる肉塊、行方不明になったはずのNULLと遺伝子情報が一致する血液が発見される。
9月26日
正式に停戦協定が結ばれ、約7年に渡る戦争は終結した。
「やぁ、久しぶりだね。ゼロ。」
ゼロに瓜二つの青年がそう言って微笑む。
「……何でお前がいるんだよ…
オリジナル。そう、今目の前に居るのは____
「酷いなぁ。僕にはちゃんと『神薙
ゼロの元となった人物、レイだった。
「お前、死んだんだろ?」
ゼロは注意をレイに向ける。
レイが入った棺に覆い被さり泣いていた彩の姿が思い出される。
「死んだ………いや、
「…なんだと?」
衝撃の事実に耳を疑う。
「僕は病に見せかけて殺されたのさ。」
「そんな馬鹿なことがあるか!」
「あるんだよ。現にデウエクにその記録が残ってた。」
「な…!?」
そのような記録が残っていたというのか。
「…僕は死んだあと、デウエクの補助パーツとして使われたらしい。だけど幸運にも僕の意識はプログラムとしてデウエクに保存された。」
「…だから、調べられたと?」
「まあね。」
レイはそう言った。
「…色々言いたいことがあるが、1つだけいいか?」
「なんだい?」
レイは首をかしげる。
「今回の異変、黒幕はお前か?」
「うん。そうだけど?」
即答するレイに対し、ゼロは言葉を続ける。
「あらかた予想はつくが、どうやった?」
「どうやったって……簡単に言うとね、」
彼が言うにはこうだ。
まず、デウエクの中でデータとして覚醒したレイは様々な情報を漁っていた。そんなとき、殲滅者達が凍結療法でデウエクに接続された。
更に数日後、なんと八雲紫がレイと接触。この時既にオルガンズ・ガーダインの計画を知っていたレイは紫と結託することになった。
まず、紫がゼロと捕食者達を幻想郷に引きずり込む。レイ曰く捕食者達も一枚噛んでいたらしい。
次に幻想郷で俺が力をつけている間にレイが凍結療法中の殲滅者達のパラサイトに幻想郷の情報を書き込み、更にレイ自身の情報を記録させる。
頃合いを見て俺にパラサイトの本拠地と偽ってオルガンズ・ガーダインのところの座標を伝え、討伐させる。
討伐後、時間を開けて殲滅者達を再起動させ、幻想郷に紫のスキマを擬装させたワープホールを潜らせて幻想入りさせる。
あとは俺が捕食者達五人を式神として取り込むと精神世界でレイが顕現する、ということだった。
つまり………
「俺はお前の手の平の上で踊らされた、ってことか。」
「まあそうだね。」
非常に気に食わないがそう言うことだ。
「だが、かなりの賭けだったんじゃないか?」
そう、この計画は俺が
「それはそうだね。でも僕は信じてたから。」
「何を?」
「捕食者達を仲間に引き込んだ君なら殺さないだろう、ってね。」
「……あっそ。」
目の前の男の豪胆さに呆れながら、俺は眼下の島を見る。
「あれは、アイツ等のための家か?」
「うん。『魔法式と生物の複合計画』で作られたものをアレンジしたんだ。」
魔法式と生物の複合計画。
それは元の世界にあった技術である『属性学』を生物と同化させるというものだった。研究所に配属されたレイが指揮を執っていた計画であった。
「彼らは僕が作り替えて使い魔として運用できるようにしたものなんだ。」
「使い魔。ねぇ?」
「なんだい?おかしな所でもあるかい?」
「無いさ。」
ゼロは笑った。
「お前は…いや、俺達はどうなる?」
「僕の意識と使い魔達は後付けの情報として君の中の魔術回路に刻まれる。」
レイは淡々と語る。
「今後は僕の能力を君も使えるようになる。使い魔もね。」
「魔法は苦手だ。物理で殴れば解決する。」
「それでも物理が効かない相手が出たら、使わざるをえないだろう?」
「…まあな。」
「大丈夫、短い期間なら君の体の主導権を僕に移せるから。」
「変なことすんなよ?」
「わかってる。」
レイは笑顔を引っ込めて真剣な表情になる。
「ゼロ、僕がここに来たのは君の力を借りたいからだ。」
「何?」
「前の世界では、帝国軍の軍事施設で封印されていた『聖遺物兵装』が眠りから目覚めようとしている。それを止めてほしい。」
「またあの世界に行くのか?」
「そうだ。」
ゼロは溜め息を吐く。
「行きたくはないが、放っても置けんな。」
「準備をしっかりと整えて行こう。」
「ああ。」
ゼロは頷き、レイに手を差し出す。
「よろしくな、レイ。」
「うん、よろしくね。ゼロ。」
二人は、互いの手を強く握った。
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「………。」
「あ、起きた!」
ゼロが目を開けると、そこには霊夢や焔、そして他の式神と妖夢達がいた。
「大丈夫なの、あんた?」
霊夢が心配そうに首を傾げる
「問題ねぇ。それよりも話すべきことがある。」
ゼロは体を起こし、立ち上がって話を始めた。
次の戦場は
どもー、フォーウルムです。
今回でAnotherNumber編は終わりになります。
次回は少し日常系を書こうと思っています。
前書きの年表は旧世界こと零達がいた世界での出来事になります。
書いてる内に日付がごちゃごちゃになって大変でした。
慣れないことするもんじゃないね。
それでは、また次回お会いしましょう!
実装して欲しい兵装(元ネタの名前で募集)
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しめ縄
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千岩
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雷のような怒り
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楽団
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剣闘士