予期せぬ接触
「本当にこんなところにいるの?」
「
遺跡の中を進む霊夢は零に問う。
今の二人の目的は遺跡内部にあるという聖遺物兵装を破壊しに来たのだ。
「でも、こんな隠れながらじゃなくてもいいんじゃないの?」
「言ったろ、面倒にしたくないって。」
「面倒って、会いたくない人でもいるの?」
「いるよ。」
零は溜息を吐きつつ続ける。
「俺が…というか俺らが所属していた『第67期帝国兵団』のメンバー。」
「67期…?そんなに嫌なの?」
「嫌っていうか、その中に戦いたくねぇ奴が何人かいる。」
「へ~、例えば?」
「五行の術式を扱う
「速水?」
女と直感したのか霊夢が聞き返す。
「そうだ。今も戦い方を変えてなければ大剣片手でぶん回す戦いをしているはずさ。」
「へ~。……あれみたいに?」
「は?」
一方そのころ
「これが…聖遺物兵装?」
零達よりも先に聖遺物兵装にたどり着いたのはヴァイオレットチャリオッツであった。
「周囲に変化はないか?」
指揮をしている女性が周囲を調べている兵士に声をかける。
「問題はありません、ハヤミ騎士団長。」
「そうか…これの識別は?」
「外観、内部の術式から『愛を捧ぐ乙女』かと。」
「ほう。」
ハヤミは目の前の兵装を見据える。
膝を折り、天に向かって祈りをささげている少女の像が、危険視されていた聖遺物兵装とは、初見では気が付かないだろう。
「この後はどうするんだ?」
「内部に不備がないかを調べた後、安全装置を解除して回収作業に入ります。」
「そうか。くれぐれも気を付けてくれ。」
「承知しました。」
指示を出したハヤミは少しその場を離れた。
すると、彼女の懐に入っていた端末が震える。
「こちらハヤミ。」
「もしもーし、聞こえっかー?」
「……貴方ですか、カツラギ。」
「ちょいちょーい、なーんか疲れてないかー?」
「任務終わりに貴方の声を聴けば誰だってこうなりますよ。」
「ひっでーwww。んで、見つかったん?」
「見つかりましたよ。識別名は『愛を捧ぐ乙女』だそうです」
「『乙女』、ねぇ。周囲の人間の肉体や精神の治療に特化したやつだな。」
カツラギが冷静に分析するのをハヤミは聞いていた。
同級生のこの男はスイッチが入れば頼れる奴なのだ。
「これから回収して帰投する。」
「あいよー。あ、そうだ。」
「なんですか?」
「任務終わったら飲み行かねー?」
「嫌です、お断りします。」
「つれねーww。…?! ハヤミ!今すぐそこからにg
「カツラギ?どうしたんですか?」
先程までいつも通りの調子で喋っていたカツラギが焦ったと思ったら通信が切れた。
「ハヤミ団長!敵襲です!」
「な?!」
「大量のゴブリンが!」
「チィッ!全員戦闘態勢!聖遺物兵装を守り抜くぞ!」
背後に出現させた魔法陣から身の丈の1.5倍はあろうかという大剣を取り出した。
「掃討する。生きて帰るぞ!」
その声を合図に戦闘が始まった。
続く
実装して欲しい兵装(元ネタの名前で募集)
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しめ縄
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千岩
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雷のような怒り
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楽団
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剣闘士