幕間 もう1つの地球
紅魔館のホールには多くの実力者が集まっていた
八雲紫や博麗霊夢はもちろん
館の主レミリアや西行寺幽々子
八意永林や古明地さとりなどもいた
「急にお呼び立てして申し訳ない。俺は零。最近ここに来た外来人だ。」
零が話し始めた
「皆さんに集まってもらったのは他でもない。今、そして今後発生するであろう異変についてだ」
周囲にどよめきがはしる
無理もない
これから起こる異変についてなど話す者は今までいなかったのだから
「先ずは聞いてほしい。なぜ、この異変が起こったのかを」
地球にて彼らは戦争していた。
彼らの世界には2つの勢力のみが存在していた。
独裁政治を敷く帝国軍と小さい国々の集まりである連合軍
この2つが争っていた。
連合は生物兵器を、帝国は機械兵器を使った戦争でなん十年も続いていた
しかし、最悪の事態が起ころうとしていた。
帝国は次元を越える装置を開発し他の次元から戦力を得ようとしたのだ
連合は必死に抵抗しようと策を練った
その結果生まれたのが『零』であった
彼は帝国軍を蹴散らし続けた
そして、ついに帝国軍を追い詰めた
だが、帝国軍は諦めなかった
戦いの最中、帝国軍は座標をセット、そして繋がった次元に兵器を送り込んだのだった
直後、帝国の本拠地は巨大な爆発を起こした
装置が負荷に耐えられず暴走したのだ
結果、巻き込まれた零は次元転送に巻き込まれた
だが、これで終わらなかった
転送の最中にアクシデントがあり零の精神が不安定になった
直後にであったのが八雲紫であった
零は彼女に事情を説明した
取引として『零が別次元で使っていた力を能力に置き換えて幻想入りさせる』
ということが決まった
だが、その代償として零の魂を別の魂に換え、元の魂を封印することで、最悪の事態に備えたのであった
「これが、俺がこの幻想郷に来た理由だ」
誰もが真剣に聞いていた
そこで1人が手を上げた
緑髪の巫女、東風谷早苗である
「あの、機械兵器っていうのはどういった物なんでしょうか?」
「これだ」
零は黒い何かを宙に上げ固定した
それは百足のような機械だった
「これは『パラサイト』。名前の通り人間に寄生する」
フランの中にいたものと全く一緒でレミリアは顔をしかめた
「これは生物に寄生し、精神を暴走させる。特に『負の感情』を抱いていればより強く発現する。発現すると顔に紋様が浮かび上がる、最下級は緑で強くなるに連つれて赤くなる」
フランについていた紋様は黄色だったから、そこそこ強いんだろう
「あともう1つ、パラサイトに寄生された奴には、
ざわめきが起こった
能力が効かない、となれば止める手段がガクンと減ってしまうので当然だろう
「じゃあ、どう止めればいいのかしら?」
発言したのは風見幽香だった
「能力は精神的なものはほぼ効かない、物理的に無力化するしかない」
相手を傷つけるしかないのか……
「まあ、それに関しては何とかするよ。他にはいないか?」
誰も発言するものはいなかったのでそのままお開きとなった
「ねえ、零」
「どうした?霊夢?」
会議後、霊夢は零に気になったことを聞いていた
「記憶、戻ったの?」
「……いや、俺はあいつとは違うんだ」
「?」
「あいつの記憶は、脳にのみ保存されている。今の俺は……別人格とでも思っといてくれ」
「そう……」
「あとな」
「? 何よ」
「
「!! そんな……」
衝撃的だった。
「大丈夫、元の…霊夢の知ってる零に変わるだけさ」
「……貴方はどうなるの?」
「消えて無くなるよ」
「…怖くないの?」
「怖いさ…でもやらなきゃいけない」
強い……でも……悲しそうに見えた
「……ヤバイな…眠くなってきた、霊夢」
「何?」
「お願いを2つほど聞いてくれないか?」
なぜか、胸が苦しい
でも、心配をかけないように答える
「何をすればいいのかしら?」
「あいつが目覚めたら、何があったか伝えてほしい。」
「わかったわ。もう1つは?」
「肩を、貸してほしい」
零の声はか細くなっていた
「っ……いいわよ」
「ありがとな」
霊夢が座ると、そのとなりに零も座って、霊夢の肩に頭を乗せた
「重くないか……」
「これぐらい余裕よ」
「そうか……」
「なあ、……霊夢…」
「何よ?」
「ありがとうな、本当に」
それが
「早く起きなさいよね、零」
彼女の目には涙がたまっていた
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
次回から異変解決に向けて物語が進んでいきます。
お楽しみに!
戦闘シーン増えるから、書く練習しなきゃ
四章が終わったら…
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描かれなかった日常編
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そのまま五章に突入