【求む】カオス転生でダークサマナーが就職する方法   作:塵塚怪翁

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山梨支部での生活編、ようやく終了。

※waifulabsで作成したイメージ図を追加


第4話 ガイア連合山梨支部にて その3

 

 

  第4話 ガイア連合山梨支部にて その3

 

 

 例の仏像を渡した日から、時間は過ぎていく。

 

 安倍隆和は山梨支部に来てから、座学でこの世界がいかに危険でいかにどうしようもないかを学び、訓練ではアレも試そうコレも試そうと上機嫌なショタオジ監修の地獄の薩人戦闘訓練でいかに今までの戦闘体験がそのレベル帯に合わない甘さだったのかを学んでいた。

 コレットは山梨支部に来てから、そんな生活で彼が身体と精神の傷は完治されるものの疲弊する精神を守るためという名目で、休憩時は側で励まし夜は大いに甘やかし、その過程で頻度の多い夜の運動をして自分の種族が変わっていることに気付かないくらいに大いに満足していた。

 彼らは基本的にそうやって過ごしていたが、今回はいずれ彼の周囲に居ることになる彼ら彼女らについてそれを見て行きたい。

 

 

 

 

「あんたなんか産むんじゃなかった。そうすれば……」

 

「だから言っただろう!? もう一人なんて産まなければ……」

 

 

 彼女、【百々地希留耶】にとって家は居場所ではなかった。

 かといって、学校は家のことを相談した女性教師に、

 

『彼女の家庭はこのように大変なので、皆さんも親切にしてあげて下さいね?』

 

 と、バラされていじめとは行かずとも腫れ物扱いされ居場所ではなくなった。

 ネットで調べて弁護士の所に行ったが、相談料を五千円払わされて追い出された。

 警察や役所では明確な何かがないとどうにも出来ないと言われて家に連れ戻されて、恥をかいたと言われて父親にお腹を殴られた。

 居場所が無くなって路上生活を続け、繁華街を歩いていたら後ろから殴られて連れ去られ、そこから先はよく憶えていないが、彼女は気がついたらきれいな病室で病院のパジャマを着ていて寝ている所だった。

 

 起きたところでぼうっとしていると、白衣を着た黒医者ニキや女性の看護師たちが来て現在の状況を解りやすく教えてくれた。

 自分の身体がどうなっているかやどういう事件に巻き込まれていたか等のもう後戻りは出来ない今の状況を聞く度に半狂乱するのを、彼らが何か一言言うだけで強制的に何度も冷静にされて彼女も実感させられ理解した。

 時々、看護師達が「キャル虐なの?」「リアルでは止めてくれよ」と意味の分からない事を言っていたのを聞いたが、まんじりとしない入院生活が1週間ほど続いたある日の午後、彼女に面会に来る人物がいた。

 

『ガイアアニメーションの新作アニメ「魔法少女☆マギアレコード」、ついに開始!』

 

 そんなCMをテレビで見ていた希留耶の病室に、ノックの後に隆和と黒医者ニキが入って来た。

 担当医の黒医者ニキも同伴で来たのは、ちょうどよくショタオジが他の仕事に追われて隆和の訓練が休みになっていたからだった。

 一時的に帰宅して、着替えや重要な資格証などの書類を含めた貴重品を持って来ていたため、真面目な話をするからと言われ珍しくスーツ姿でこちらに来ていた。

 そして、挨拶をした彼らがベッドの横の椅子に座り話が始まった。

 

 

「こんにちは、初めまして。安倍隆和と言います。

 巻き込まれた事件で貴女を助けたのは俺になります。

 気分の方は大丈夫ですか?」

 

「はい。まともな温かいご飯は食べられるし、男の人に襲われたり父親に蹴られたりしないので安全によく眠れます。

 あ、名前は百々地希留耶で、中学2年生です。

 ありがとうございます」

 

「そうですかー」

 

 

 隆和が「ここまで酷いとは聞いていないぞ」と隣の黒医者ニキを睨むが、「だって言っていないから」とニヤリと返している。

 不安そうにこちらを見る彼女を前に、気分を落ち着け隆和は話を続ける。

 

 

「それで体質の事はさておき、警察と親御さんへの連絡をしないでくれと頼んだのは何故かな?」

 

「親はあたしに無関心ですから。

 二人揃って兄を連れてメシア教会に入信してから、あたしは完全に放置されたんです。

 それに警察は、家に送り返すだけで信用できませんから」

 

「……家出はいいのかな??」

 

「世間体と面子が大事ですから、うちの親。

 それでそこそこいい学校も行けましたけど、学校で無視されていると知ったら何を言われるか分かりません。

 とにかく、あたしに煩わされるのが嫌なんです」

 

 

 自分の生い立ちも大概だが、彼女も酷いなぁと隆和は思った。

 だが、同時に助けられるなら助けたいとも考えている。

 続いて、黒医者ニキが話し出す。

 

 

「君の家庭環境も彼は理解したようだし、君も今の自分が普通では無い事は理解していると思う。

 さてそこでだが、提案がある。

 彼はここで1、2ヶ月ほどしたら大阪で住み込みで働く事になっているんだが、彼を保護者にして君も来ないかね?

 君の個室も貰えるし、自分で勉強をしっかりやれば中学の卒業資格も何とかするよ。

 彼は了承するようだが、君はどうだい?」

 

「えっ!? いいんですか? うちに帰らなくても!?」

 

「君が了承するならね」

 

「正座させられて、何時間も怒鳴られなくていいんですよね?

 ご飯も無くて、洗面台の水で我慢しなくてもいいですね?」

 

「あ、ああ。大丈夫だとも」

 

「でも、安倍さんはいいんですか?

 こんな面倒くさい家の中学生の女の子の面倒を見るなんて。

 おまけに、怪物ですよ。あたし」

 

 

 黒医者ニキと彼女の環境に素で引いている隆和だが、彼女への同情とは別に引き受ける理由が出来ていた。

 

 それは、今日の午前の事だった。

 ここに来る前に、隆和は一時的に戻った大阪で不快気な様子のウシジマと会っていた。

 少し離れた所には、今まで住んでいたアパートが全焼した姿があった。

 彼の説明によれば原因は夜間の放火で、焼死者も出たらしい。

 たぶん、前の事件の報復ではとも考えているが、放火犯は目撃者がいないため不明とのことだ。

 例の事件の犯人の男の方も、ここの地元の同胞のネットワークにも所属していないのでいまだ調査中という事だ。

 

 幸い、重要な書類や貴重品はウシジマの会社の地下金庫にあったので無事だった。

 燃えた高価な物は、家に置いておいた電化製品などだけだった。

 そこで、隆和は大阪のガイア連合の派出所の一つに契約社員として仕事を紹介される予定だったことを知らされた。

 その上で、そこは宿泊施設も兼ねているのでそこに部屋を借りてはどうかと言われた。

 家は焼けたが住み込みで働けると考えた隆和はその提案を受ける事にして、また腐百合ネキの手を借りて山梨に戻って来たら黒医者ニキに話しかけられ今に至っている。

 

 さて、そんな事を思い出しつつ隆和は彼女に答えた。

 

 

「そんな家に戻らなくても、大丈夫。

 ここの人たちに頼めば、身体の機能とかどうしたらいいかを教えてくれるし、俺も強くなるために特訓しているからね。

 法律なんかの難しい事もちゃんとした専門家に頼めるから、安心して大丈夫だよ。

 ここの人達は、最近有名になってる大企業のガイアグループの人たちだから」

 

 

 そう答えると、彼女はハイライトが消えた目で微笑んで聞いてきた。

 

 

「あ、あの、安倍さん。

 安倍さんは……変な事しようとしないですよね? 信じて良いですよね?

 今回の事件もそうですけど、前に何回か襲われそうになって逃げ出した事があって。

 でも、信じさせてくれますよね?」

 

「信じなさい。

 俺にはちゃんと同棲している恋人もいるし、大丈夫。

 ここで掛かるお金だって大丈夫だよ。

 何しろ、今の俺はちょっとしたお金持ちだしね」

 

 

 この後、ボロボロと泣き出し落ち着いて彼女が眠るまで隆和は手を繋いで頭を撫で続ける事になった。

 その後、大阪に行くまでの間に次第に彼女は明るくなり、頻繁に彼に会いに行き自分でも戦えるようにと訓練をし始める事になる。

 ただ、時々隆和が見ていない所で、微笑んだコレットと彼女が一見仲良く対峙しているのが目撃されるようになり掲示板では、

 

『リアルの家庭板は嫌だが、リアルの修羅場も嫌だ。アーッニキ、何とかしてくれ』

 

 と、いう意見で彼の事を噂する皆の意見は一致したようだ。

 

 

 

 

 さて、もう一人見てみよう。

 

 彼女の名は、【高橋なのは】。通称、【魔王ネキ】と呼ばれる女性である。

 彼女は友人の隆和とは違い、早々にガイア連合に参加していた。

 彼とはレベルアップを共にした戦友であり、6年ほど付き合いのある飲み友達でもある。

 

 そんな彼と知り合ったのは、今は彼女自身も思い出したくない仕事絡みだった。

 当時、彼女は新人の下請け専門のコールセンターのクレーム対応係で、電話の内容は電化製品が何もしていないのに全部壊れたという老人からのものでいくら説明しても話にならず、終いには上司が宥めて菓子折りを持って謝罪する流れになった。

 上司が会社内でも嫌われているお局だったこともあり、新人の彼女が一人で行く羽目になってしまった。

 そして、彼女が行った先に霊能事件の解決で来た彼がおり、すでに自覚なく死霊になっていた電話の主との戦闘に巻き込まれて覚醒し、一緒に倒したのが切っ掛けだった。

 その後、彼のレベルアップが仏像を用いても無理になった頃、彼女は一目惚れした渋い男性だったガイア連合員に転生者だと告げ、仕事を辞めて地元の大阪を離れ付いていった。

 数日後に、彼が嫁と公言していたシキガミに初恋が破れる結末だったが。

 

 そんな事を一年ぶりに思い出したのが、青森の攻略作戦の参加後に周辺の異界を掃除している最中に受け取ったメールだった。

 そこには例の仏像をガイア連合が買い取ったので至急戻るように、とあった。

 前方で戦う同じ転生者の高校生の彼が、「【大切断】!」とボス周辺を薙ぎ払った所で声をかける。

 

 

「大きいの行くから、頑張って避けてね!」

 

「あああっ、またですかぁ! くそっ、たあっ!」

 

 

 彼がギリギリ安全圏に行ったのを視界の端で確認し、パッシブスキルを順次起動し溜めていた範囲魔法をぶっ放した。

 

 

「【万能ハイブースタ】、【魔導の才能】、【大虐殺者】、よし。

 【コンセントレイト】、【メギドラ】!!」

 

 

 ひと目で物凄い破壊力だと思えるピンクのゴン太い光線が、ボス悪魔と周囲を薙ぎ払った。

 迫り来る光線を見て「あ、終わった」という顔で、ボス悪魔たちは消えて行った。

 異界攻略後、地元の彼女にお土産を買うという彼と別れ、一足先に彼女は山梨へと戻って行った。

 

 山梨に戻ると、応接室の方に通されて暫く待つと友人のちひろが書類を持って入って来た。

 それに、軽く挨拶を返すなのは。

 

 

「やっほ、ちひろ。元気だった? 相変わらず、忙しそうだけど」

 

「久し振りね、なのは。

 最初は楽をするつもりで事務に入ったのに、いつの間にかショタオジの専属秘書みたいになっていたのよ?

 そして、いつの間にか事務方のトップみたいになっているのは本当に忙しいのよ? 判る?」

 

「どうする? また、事務のヘルプに入る?

 戦うのを辞めても、こっちでも手助けできるわよ?」

 

「事務の資格持ちで色々知ってるからそうして欲しいけど、貴女の火力は現場で生かさないとってショタオジが止めたからねぇ。

 後進の転生者用に事務の枠は開けないといけないし。

 そうそう、その辺も関係して急に戻ってきて貰ったのよ。

 この書類を読んで、理解したらこの欄にサインと親指で判を押してね?」

 

 

 一枚目は、例の仏像の売買に関する契約書だった。

 確かにアレは使い方次第で有効に使えるなぁと、あの異界で連続してぶっ放していたのを思い出す。

 あれは気分爽快だったと思いつつ、口止め料込みのちょっとした大金の振り込み書類にサインを書く。

 

 二枚目は、大阪での事業計画書への参加要請書である。

 それは、現場では自分も欲しいと思っていたちゃんと回復する霊地にある宿泊施設の派出所に関するもので、場所が大阪城近くの国道沿いにある3階建てのホテルという地方で泊まるならこういうのが良いと思えるものだった。

 そこには彼が住み込みで働く旨も書いてあり、なのはにも事務のまとめ役と現場での火力役を期待するとあった。

 疑問に思った彼女は、ちひろに色々聞いてみることにした。

 

 

「ねえ、ちひろ。

 この計画のことなんだけど、参加者は他にも居るの?」

 

「参加者? 転生者の事でいいのかしら。

 代表に男性が1人、事務員と女性スタッフが貴女を含めて4人、住み込みの男性スタッフが2人かしら。

 後のいろいろなスタッフは、身元調査の終わった現地の人を使う予定よ」

 

「代表って、もしかして隆和くん?」

 

「違うわ。他の人よ。

 彼、話を聞いてから私の所に履歴書を持って来て、日商PC検定三級を持っているとかTOEICで600行っていますって事務員になる気だったみたいよ。

 でも、『それなら今の訓練は何のために受けているんですか?』って聞いたら、かなり落ち込んだ様子で戻って行ったから悪い事したかしら?」

 

「彼、前の職場を辞めたのかな?

 それと、それなら大丈夫なの。

 彼に取り憑いてるあの幽霊が、夜にガッツリ慰めたでしょうし」

 

「あの娘ね。なるほど、それならいいか。

 前の職場は、何かあって辞めたそうよ。

 彼には、主に関西方面の異界の攻略を担当してもらう予定だから。

 ほら、彼が知らせてくれた大型異界の事もあるし。

 あと聞いたわよ。貴女も知っていたって。

 何故、報告しなかったの?」

 

「あの異界、中の悪魔がいつも最奥の方を気にして外に出ようとしないの。

 それに、定期的に戻って彼と一緒に掃除していたし大丈夫かなって」

 

 

 ため息を付いたちひろは彼女に注意し、お茶と煎餅を用意して休憩も取るつもりでがっつりなのはと話し込み始めた。

 

 

「大事になっていないからいいけど、これからは止めてね。

 それで、シキガミもまだいないし特定の人は見つかった?

 彼とはどうなのかしら?」

 

「まだよ。

 それに、自分でシキガミ彼氏を持つのは何か負けた気がするの。

 わたしの好みって、大○周夫さんや大○明夫さんに石○運昇さんが演じるような渋い男性よ。

 その点でいけば彼は、年上であの幽霊がいなかったら狙っていたかも」

 

「ふ~ん、そうなんだ。それでね、……」

 

 

 結局、サインをして話し終わるのに2時間ほど掛けてしまった。

 ちひろは、これで直帰だからと書類をまとめて帰って行った。

 なのはは彼に会おうと思ったが訓練はまだ続いていると聞き、宿泊施設が開設した時にまた会えばいいかと山梨にある自分のシェルターに泊まるべく歩いていった。

 

 ただ、その姿を見て不審がられないように道を開けられている事を彼女は知らない。

 何しろ掲示板では、某ハム子ネキとツートップで共に異界に行くのを避けられているのだから。

 「そんなだから彼氏が出来ないんだろう?」は、この二人には禁句である。

 

 

 

 

 最後に、もう一人見てみよう。

 たびたび登場している彼、【黒医者ニキ】である。

 

 彼は前世も今世も医者の家系に生まれ、医者として生きるのが運命づけられていた。

 前世では親の院内の人間関係に嫌気が差し、早々に人間関係のいい地方の診療所に行って亡くなったが、前世の経験を思い出した事で今世の両親に“神童”と見られ、前世以上にゴリゴリと人間関係に精神を削られる子供時代を送った。

 そのまま地方の両親の病院に勤めた時に、地下の遺体安置所で出た幽霊を覚醒して倒した事で疑問に思いネットを調べ掲示板に真実に辿り着いて、彼は弾けた。

 

 今の家族の事情も、人権という名の倫理によって雁字搦めにされている現場も、現場で荒れ狂う患者やその家族のヒステリーの坩堝も、全てを放り出して出来たばかりの山梨支部へと走り込み、ドン引くショタオジに雇ってくれと直接頼みこみ迎えられる事になった。

 そして【フェイスレス】氏のような趣味の合う仲間たちにも恵まれ、異能者やシキガミに悪魔と今までにない知識に果敢に挑み、立派なガイア連合の誇る凄腕HENTAIマッド技術者の一人に染まっていった。

 

 そこへ、今回の事件である。

 見つかり難い科学的な盗聴器で詳細を知ると、他に仕事を抱えている連中とは別の仲間たちとなだれ込み、貴重なサンプルたちを確保し治療と検査を嬉々として行なった。

 今回、一番彼の興味を引いたのは、他では診た事のないスキルを所持しサマナーをCOMP無しでしている上に歪な成長をしていた彼、『安倍隆和』だった。

 ショタオジ監修の座学と訓練で隆和は見る間に矯正されていった。

 異能者や悪魔のスキルが成長したり変質するのは知られていたが、彼が観察をするに隆和もまたこの訓練に於いてそれを起こしていた。

 だが、いかんせん手数が足りず、あの幽鬼単独では背後を守りきれない。

 

 ちょうどそこへ隆和がなにがしかの霊具をこちらに売り、他の情報のも含めて代金が多いために一部を物納してはどうかという意見が出た。

 それに彼は乗り、隆和専用のシキガミを創るのを提案した。

 あんな面白い観察対象は早々に死なれては困るので、顔見知りの彼が作製することを願い出て隆和とコレットにも受け取るように理詰めで説得し許可された。

 完全オーダーメイドは初めてだったが、造形資料は隆和の友人であるウシジマ氏からコレットに見つからないようにと預けられていたスケベ本を入手し、隆和の体の一部は特訓で飛び散ったものを大量に入手して隆和と同じ趣味のシキガミ製作者の協力を得てその娘は完成した。

 

 彼女の紹介はサプライズで行なうことにした。

 特訓を終えて大阪に帰る2日前の隆和たちの寝所に、ガイア連合製の依存性のない悪魔も淫乱になるお薬を持たせて彼は送り込んだのだ。

 経過は省くが、彼らへの挨拶と家族と成る事には成功していた。

 1日経過した出発日、大阪に帰るげっそりとやつれた隆和の横には、肌をつやつやとさせたコレットとトモエと名付けられたシキガミに不潔なものを見る目の希留耶の姿があった。

 

 腐百合ネキの転移で大阪に帰る彼らを見送り、黒医者ニキは今回の経緯を資料にまとめるべく上機嫌で帰って行った。

 そして、彼は思う。

 『巨乳シスターではガイア連合ではメシア関係で許可が降り難いが、黒髪ロングの巨乳巫女好きで助かった。今度行く店でそういう子を選ぼう』、と。

 

 

 

  

 かくして、山梨支部での日々は過ぎ、再び大阪で物語は幕を開けることになる。

 彼がどうなるかは続きをお待ち頂きたい。




後書きと設定解説


・関係者

名前:百々地希留耶
性別:女性
識別:異能者(悪魔人)・14歳
職業:中学2年生(不登校)
ステータス:レベル11・スピード型
耐性:火炎耐性・電撃弱点・衝撃耐性
スキル:アクセルクロー(敵複数体・2~4回中威力の物理攻撃)
    マリンカリン(敵単体・中確率で魅了付与)
    獣眼(自身の攻撃の命中率上昇)
    見切り(物理回避率が10%増加)
    野性の勘(自身が受ける攻撃のクリティカル率を25%減少)
詳細:
 カルト(メシア教)に嵌った両親に放置された末に悪魔合体の実験に使われた少女
 杜撰な「魔獣ネコマタ」との悪魔合体で唯一成功し生き残った
 度々怒鳴られていたため、大きい音には身が竦む癖がある
 前髪の一部がストレスで白くなっていて、耳と尾が隠すのが苦手
 身長152cm、体重41kg、処女(黒医者ニキのメモより)


【挿絵表示】

waifulabsで作成したイメージ図(2~3年後?)


名前:魔王ネキ(高橋なのは)
性別:女性
識別:転生者(ガイア連合)・28歳
職業:クレーム対応のコールセンター職員→ガイア連合の契約社員
ステータス:レベル26・マジック型
耐性:破魔無効・呪殺無効(装備)
スキル:メギドラ(敵全体・大威力の万能属性攻撃)
    フレイダイン(敵単体・大威力の核熱属性攻撃)
    コンセントレイト(使用後の次の魔法攻撃の威力が一度だけ2倍になる)
    万能ハイブースタ(万能属性攻撃のダメージが25%上昇)
    魔導の才能(全属性の魔法攻撃力が25%上昇)
    三段の賢魔(ステータスの魔が15増加)
    大虐殺者(全体およびランダム攻撃スキルで与えるダメージが20%増加)
装備:呪殺無効の指輪
   魔女のタリスマン(ステータスの魔に+2)
   霊木製の魔術師風の杖(鈍器)
詳細:
 栗色の髪のサイドテールが目立つスタイルの良い家庭的な技能も万全な美女で喪女
 普段はOLでクレーム対応しているが、ストレスが溜まると魔法を異界でぶっ放す習慣がある
 絡み酒で最後はトイレとよく仲良しになる酒癖で男性からは避けられている
 身長160cm、B:88(E)・W:60・ H:89(黒医者ニキのメモより)


名前:黒医者ニキ(黒沢忠夫)
性別:男性
識別:転生者(ガイア連合)・32歳
職業:地方病院医師→ガイア連合山梨支部医療班医師
ステータス:Lv21・マジック型
耐性:破魔無効・呪殺無効(装備)
スキル:ハマオン(敵単体・中確率で即死効果)
    ディアラマ(味方単体・HP大回復)
    アムリタ(味方単体・不利な状態異常を全て回復)
    リカーム(味方単体・死亡状態をHP半分で復活)
    グラム・カット(敵単体・小威力の物理攻撃。クリティカル率高)
    ハイアナライズ(解析不可能な一部のボスなども解析可能)
    心霊手術(霊的な要素も含む外科的処置が可能になる技術)
    適切な処置(戦闘時以外で味方一人の不利な状態異常を医療処置で回復)
詳細:
 ガイア連合の誇る凄腕HENTAIマッド技術者の一人で素人童貞
 他にも何人かいる漫画のBJの格好をしている本当の免許持ちの医者
 難しい施術の成功と自分で病気を治せるので性風俗が好きで興奮する性癖
 女性の身体の個人情報を目視で判る特技がスキルのハイアナライズになった


名前:トモエ
性別:女性
識別:シキガミ・18歳相当
職業:主人公のシキガミ
ステータス:Lv20・アタック型
耐性:物理耐性・破魔耐性・呪殺無効(装備) 
スキル(戦):マハンマ(敵全体・低確率で即死付与)
       ギロチンカット(敵単体・大威力の物理攻撃。中確率で麻痺付与)       
       霞駆け(敵複数・2~4回の中威力の物理攻撃。低確率で幻惑付与)
       物理ブースタ(物理攻撃のダメージが15%増加)
       コロシの愉悦(クリティカル率が上昇)
       かばう(主人が致死ダメージを受ける時、その攻撃をかばう)
       シキガミ契約のため主人以外からの精神状態異常無効
スキル(汎):家事・会話・食事・房中術(極)
装備:日本刀(模造刀)  
   巫女服(呪殺無効。ガイア連合謹製改造巫女服)
詳細:
 腰まである黒の長髪のおっぱいがデカい凛々しい巫女服美少女
 黒医者ニキが曰く、「自分謹製のシキガミの最高傑作」
 霊装は、呪殺無効付与のガイア連合謹製改造巫女服
 乳袋型巨乳補正付き白衣と襦袢、紫袴、足袋と草履付き
 身長160cm、B:87(F)・W:57・H:85(黒医者ニキのメモより)


【挿絵表示】

waifulabsで作成したトモエのイメージ図


今回で序章は終了。
次回は、大阪での生活が再スタート。
もし、読んでくださった方がいるならありがとうございます。
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