身体能力チート貰っても転生先が超次元だったら意味ないだろ! 作:村岡8bit
「だ、か、ら、マイナス3からマイナス4を引いたら1だってつってんだろーが!マイナス7にはならない!!」
「はぁぁぁ?マイナス3から4引いてるんだからマイナス7じゃん!!なんでちがうの!?」
今なら夜神月の気持ちがよく分かる。言っても分からぬ馬鹿ばかりだよクソが。しかもこのバカ勉強教えて貰ってるってのに逆ギレしてきやがった。ぶちのめす。
「どうせ解けないのに、亭慈も鹿目もよくやるよな」
「半田うるさい。解けるまで教えてもらうからいいの」
「喋んな半田。解けるまで教えるからいいんだよ」
「ほんと仲良いなお前ら……」
「「そりゃそうよ」」
優と声が重なる。思わず優の方を見てみると彼女も同じことを考えていたようで俺の方を見つめていた。それがなんだかおかしくてつい笑みが溢れてしまう。
「幼なじみだしな」
「幼なじみだからね」
「……なぁ染岡、こいつらマジで付き合ってないのか?」
「あぁ、残念ながらマジだ」
「マジかよ」
俺と優の方を睨み付けながらコソコソと何か言い合っている二人。何の話してんだコイツら?
「ん、何の話してるの?」
「べつに大したことじゃねぇ、お前らの悪口言ってただけだ」
「鹿目はバカだし亭慈はすぐキレるってな」
「は?殺す」
「落ち着け優、いくらなんでもそれは俺も手伝おう」
「訂正、鹿目もすぐキレるし亭慈もバカだった」
「2回殺す」
「ステイだ優、2回じゃ足りねぇよ」
体から溢れるドス黒いオーラが部室全体を飲み込みそうになったちょうどその時―――ビシャアアアアアン!
「新入部員だ!!!」
「うっっっっっさ」
ばかくそデケェマジでうるさい騒音を立てながら開いた部室の扉。扉を開いたのは我らが雷門サッカー部部長、円堂守だ。
そしてマッッッッッッジでうるさい。ピシャリ!とかじゃなくてもうビシャアアアアアン!だよ?あぁぁ鼓膜ないなるううう!
「おいおい円堂、開口一番からそれか。楽しみなのはわかるけどよ」
「そうだぞ円堂。鼓膜が無くなった」
「うっ、ごめん……」
「ねー円堂、新入部員は何人なの?」
「よく聞いてくれたな鹿目!新しく入る部員の数は四人だ!」
新入部員の数は4人、俺たち2年生と合わせて8人だ。
「試合するためにはあと3人足りないな」
「なに、あとたったの3人だ。ちょっと頑張って勧誘すれば直ぐに集まるさ」
どんな奴が入部してくるのか、今から楽しみだ。扱き甲斐があるやつがいいなぁ……
◆
「うっしそんじゃ、一番右の君から順番に自己紹介たのむわ」
教室に置いてあるものと同じ背もたれまで硬い木製の椅子に腰を掛けつつ、横一列に並ぶ新入部員達に自己紹介を促す。
「はい!少林寺歩です!ポジションはMFです!」
元気良く返事をしたのは纏めてポニーテールにしている後ろ髪と前髪以外スキンヘッドの少年。どんな髪型してんだよ
「栗松鉄平でやんす。ポジションはDFでやんす」
お次は特徴的な語尾な前歯少年。そして頭の形が栗。どんな形してんだよ。
「宍戸佐吉です。ポジションは一応MFやってました」
比較的普通な見た目なオレンジボンバーアフロ少年。いや髪色オレンジの時点で普通なわけないんだが。
「か、壁山塀吾郎ッス!ポジションはDFっス」
最後は下っ端口調の深緑顎髭アフロ少年。一年坊の分際で俺よりデケェ。こいつはかなり強力なDFとして活躍してくれそうだ。
「おーけー、自己紹介ご苦労さん。俺は副部長の亭慈 源だ。ポジションはFWだけど基本的どこでも行けるぞ。そんで、さっきから動きだけでやかましすぎるコイツは部長の円堂だ」
そう言って瞳が宝石箱のように輝いている円堂の方に目配せをすると、待ってました言わんばかり口を開く。
「円堂守だ!ポジションはキーパーで、この雷門サッカー部の部長だ!よろしくな! よーし皆、早速サッカーやろ―――「気が早えよダボハセ」あだぁ!? 何すんだよ亭慈!」
「まだ部員全員の紹介終ってねぇだろ。ごめんな一年達、部長がこんなアホ野郎で」
新入部員が来て嬉しいのは分かるが浮かれ過ぎなんだわ。部長なんだからしっかりしてくれよダボハセ。の念を込めて円堂の脳天にチョップを決める。
「あぁそっか、悪い悪い。完全に忘れてたよ。ハハハ……」
「ほんとしっかりしてくれよ……俺は半田真一。ポジションはMF、よろしく」
「染岡竜吾。ポジションはFWで、雷門中のエースストライカーだ!」
たった今聞き捨てならない発言をしたのは俺と同じポジションの自称エースストライカー、染岡竜吾だ。
「は?エースストライカーは俺だが?お前未だに円堂のゴッドハンド破れてないだろうが」
「アァン?」
「もー二人共、一年生の前で喧嘩なんてやめてよね。みっともない。あ、私はマネージャーの木野秋です。よろしくね」
染岡とバチバチとガンを飛ばし合う俺。こうなると誰かが止めに入るまで終わらないことがほとんどだから面倒くさい。長期戦になることを危惧し、すかさず仲裁に入ってきた少女はマネージャーの木野秋だ。
「同じくマネージャーの鹿目優でーす。よろしくね〜」
俺の膝に乗っかりだらけきった表情で手をひらひらと振る優。はしたねぇなこいつ。
「よし!これで全員分の紹介が終わったな!それじゃあ皆!今度こそサッカーやろうぜ!!!」
「分かった。分かったから声のボリュームを抑えろ。耳がいてぇ」
誰かこの熱血部長を鎮めてくれ……
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