とある異聞の銃器製造(ガンメイカー)   作:双月ノエル

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次は繋ぎみたいなものになると思います。
電改です。
DDDが読みたいのですが最寄りの本屋全てに売っておらず…半分諦めてます。
後那由多がファルコムクオリティで良いストーリーですね。アクションは苦手ですがこれは楽しめそうです。


入学と、襲撃と

そこまでして成し遂げたいのか。

それは違うだろう。

道を誤った事に気付かず藻掻く人々は哀れで、それでいて面白味のあるものだった。

 

学園都市へ着いてからは全てが流れ作業だった。

まず着くと同時に自分用のIDの発行。そして各種検査。

学園都市で自由に行動できるようになったのは到着から三時間後くらいだった。

既に時刻は夜を迎えようとしている。

由季が出発当日に寝坊しなければ早く着けていたのに…などと愚痴っている場合ではない。

取り敢えず千夜煌貴、由季両名の扱いは『学園都市への旅行者』となっている。

これは煌貴が受験云々で来たということであればすぐに様々な学校から勧誘が来るかもしれない。という懸念からである。

旅行者であるから発行されたIDも一定期間しか効果の無い『ゲストID』でしかない。

早く目当ての学校に着きたいものだ。

 

太陽が沈みかけた頃、ようやく千夜煌貴、由季は目当ての学校へ到着した。

まず煌貴が学園都市外からこの学校を受験するために来た事を職員に説明するといきなり学園長室に案内された。

せめて茶くらいは出ないのかと文句を云いたかったがそれをぐっと堪え、学園長と会話をする。

 

「いやー、この学校を受けるためにわざわざ外からやって来てくれるとは…こちらとしてもありがたいよ」

「…ありがたい、とは?」

「…それがね。近年この学校を受ける人が減ってきているんだ」

 

煌貴の受けるこの学校…長点上機学園は確か学園都市に数ある学校の中でもトップクラスと謂われ、倍率もかなり高かったはずだ。それなのに何故、受験者が減ってきているのか。

 

「…どうやら最近は高見を目指すよりも自分の少し下のレベルの学校へ行く子が増えてるみたいなんだ。君は外から来たと云っていたね。外から来る子達もみんな、長点上機はレベルが高い、と学校に見向きもせずすぐさまどこかへ行ってしまったよ…」

 

つまるところこの学校は評価が高まりすぎた所為で質の良い生徒は集まるが人数がそれほど集まらない、と。

 

「…最近は、人の上に立ちたいという願望を叶えるためにわざとレベルが下の学校に行く奴等も少なくないそうですね」

「そうなんだよ…だからね、君の能力(レベル)が低くてもいい。この学校を受けてくれる。それだけで入学させてあげたいくらいなんだ」

「…では、今から入学手続きをしていただいても?」

 

煌貴が尋ねると、学園長は構わないよ、と云い、席を立ったと思うと数分後、手続きのための書類を持ってきてくれた。

 

審査(・・)は2日後に行う予定があるから、そうだね…午後にまた職員室を訪ねてくれ。君が受けられるように準備しておくよ。…君の妹さんも、ね」

 

やっと書類を書き終え一息ついていると審査とやらが行われると聞かされる。多分能力測定の事だろう。

能力とは、発動していないだけで自分の中に眠っている場合が多い。その眠っている能力を学園都市製の測定器(・・・)で測るのだ。

 

「はい。ではこれで…」

「…ああ、そちらの妹さんだけど、ウチの中等部に入らない?そうすれば寮も一緒で済むしさ。どうかな?」

 

確かに悪くない相談だ。

が、煌貴がとやかく云うことではない。

結局は由季の問題だからだ。

 

「え…いいんですか?」

「ああ…よし、じゃあ大人数用の部屋になるけど構わないかい?」

「構いません」

「うん。それじゃあキーを取ってくるから少し待っていてくれる?」

 

そう言い残して学園長は部屋を去って行く。

まさかこうも早く入学する学校を見つけられ、更に手続きまで済んでしまうとは。

少し呆気なさを感じつつ煌貴は長点上機のパンフレットに目を通す。

 

(教育環境も悪くなく、能力を上げるという面もかなり力を入れているようだな。何故こんなにも良い学校が衰退してしまったのだろうか…)

 

ふつふつと湧き上がる疑問。

当然それに答える者はいない。

 

(まあ、今はそんなことよりも能力の有無が知りたいな…)

 

因みに能力を測ると云ってもそれを必ず発動させられるわけではない。何年もかけてようやく煙草に火が点けられる、という能力者も入れば少し頭を弄っただけで大能力者(レベル4)に目覚めることもある。

更にどれだけ頑張っても能力は有るのに発動が出来ない無能力者(レベル0)もいる。

 

「ねぇお兄ちゃん…何か、聞こえない?」

 

不意に由季に声をかけられ、耳を澄ますと確かに何か聞こえる。これは…地下からだろうか。少し音がかき消されている印象だ。

 

「これは発砲音か?多分警備員(アンチスキル)の訓練か何かだろ。使ってるのも小火器っぽいし…」

「で、でも…」

 

不安なのか煌貴の腕に抱きついてくる由季を落ち着かせるために頭を撫でつつ周囲を警戒する。

一応『月耀蓮』はボストンバッグの中に入れてある。煌貴はそれを取り出し、いざという時に備えていつでも抜刀できる状態にしておく。

それにしても学園長が遅い。

寮のカードキーを取ってくる程度なら遅くても10分程度で戻ってこれるはずだ。

もう三十分は経とうとしている。

さすがに様子がおかしい。

煌貴は由季を腕から離し得物を掴むと同時、ドアが開くのを感知した。

 

「いやー…少しこちらでいざこざがありまして…」

 

そんな学園長を無視し、ナニカが来る(・・・・・・)と察し、刀の柄に手をかける。

瞬間。

床が爆ぜ、中から小銃を手にした少女が飛び出してくる。

少女は此方に気付くと小銃の照準を向ける。

そして、小銃から高速の弾丸が来る。

今なら視える。

弾丸を一撃で斬る(殺す)

死の刃は弧を描き、弾丸は床へ落下する。

そのまま煌貴は遠心力で身体を右に回転させ、左手でコートの中から出したナイフを二本、投擲する。

すると少女はいきなり小銃を虚空へ消し、そのまま窓を破り外へ逃げて行った…。




戦闘描写入れてたら2000文字超えとか…
極力1000〜2000までに収めたいですねー。
まあ私の場面の切り替えなんかが下手なだけですけど…
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