麦わら帽子とぬいぐるみSS   作:緋色

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「狙撃の島の『ソゲキング』!?」

「……そう。ウソップ君の親友でこの度キミ達の手助けを託ってここにいる!」

「キィ!」

「ヒ、ヒーローだ!マントしてるからそうじゃねえかと思ったんだ!おれは!すげェ!ヒーロー初めて見た!」

「キィ!?」

「そうか!マントしてるからヒーローなのか……!かっこいいなー!」

「キィ……?キィキィ?」

「ウタ悩まなくていいわ。間違ってないから」

「間違ってないとはどういうことかね!?わたしはソゲキングだ!決してウソップ君ではないぞ!」

「サインください」

「じゃあ…、ウソップはどこ行ったんだ?」

「彼は無事。全く心配御無用だ。とにかく今はロビン君救出に全力を注げと彼は言い去った」

「うん。確かにそうだ」

「キィキィ♪」

「そ、狙撃の島ってどこにあるんだ!?」

「…それは

 君達の……

 心の中さ 」

「心……」

「キィ……」

「どこだ」

「キィ!」

シャイカーを振り、中身をグラスに注いで差し出す。手慣れた動きだ。それに口をつけたシャクヤクは一連の流れを評価する。

「全然だめね」

「キィ…。……!ギィギィ!」

「あら、これが修行じゃないって言いたいの?」

「ギィ!」

「ふふっ。お嬢ちゃん焦っちゃダメよ。モンキーちゃんの決めた2年の修行期間。2年しかないともいえるし、2年もあるともいえる」

「ギィギィー!」

「焦る気持ちはわかるけどね。お嬢ちゃんの力の強さは頭打ちよ。これ以上力強くなることはできないわ」

「ギィ……」

「だからこそお嬢ちゃんは自分にできる事を見つめ直すべきなのよ。モンキーちゃんと一緒にいたからこそ見えなくなってる自分ができる事をね。モンキーちゃんの役に立ちたいんでしょ?」

「キィ!」

「いい返事ね。ここはシャボンディ諸島。海賊、賞金稼ぎに人攫いいろんな客が来るわ。相手がどういう人物か勝つためにはどうすればいいか、取引できるか、吹っ掛けられるか払えるか。見極めなさい。2年もあればモンキーちゃんだって倒せるくらいにはなれるわよ」

 

2年ぶりのシャボンディ諸島に戻ってきた俺はシャッキーのぼったくりBARに顔を出した後にサウザンドサニー号へと向かった。

2年も経った。整備やら修理もしなくちゃならねえ。

レイリーから聞いたサニー号の場所へと向かうと、そこには

「――待っていた」「キィ!」

ボロボロになった『暴君』くまと拙い応急処置をしていたウタがいた。

「!?おめェそこで何を!」

「……任務完了だ」

去っていくくまとそれを見送るウタ。

この2年に何があったのかはわからないだが、サニー号には傷一つなかった。

「船の中も問題ないな。埃も籠ってない…」

「キィ!」

「あう!船を守ってくれてたんだなありがとうよ!」

「キィ~」

2年も寂しくないわけがないだろうに船の掃除や維持をしていたのだろう。これなら軽く調整するだけで済みそうだ。

「ウタ。お前はスーパーな男だぜ!」

「ギィ!?」

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