リコリス・リコイル 運命を切り開く者たち 【リメイク】   作:hayato0121

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お待たせしてすみません。
最新話が完成したので投稿します。


買い物

季節は夏になり、俺達が着ている制服も夏服に衣替えした。

千束とたきなはそれぞれ冬服でも着ていた赤と紺の長袖が半袖になり、俺はブレザーを脱いで白い半袖のYシャツと藍色のネクタイと黒い長ズボンになっている。

 

 

パン!パン!パン!パン!

 

俺と千束、たきなの3人は店の地下にある射撃場で訓練を行なっていた。

 

俺達がいま使っている弾は普段から千束が使っている非殺傷弾で、それを使って撃っているのだが3人とも殆ど的に命中していなかった。

 

「ハァ・・・・なんですかこれ?」

 

「私も当たんない」

 

「先生の話だと弾の先端には金属以外にプラスチックの粉末も使われてるらしいから弾道がブレ易いんだとさ」

 

「だからですか?」

 

どうやらたきなも実際にその弾を使って撃つ事で何故千束は相手に近づいて撃っているのかが理解できたらしい。

 

「そう! 近寄れば絶対に当たる!」

 

「・・・・私には無理ですね」

 

「まぁ、こればっかりは千束のように相手の動きを見切る事ができないと無理だろうな」

 

「でも蓮だってやろうと思えば出来るでしょ?」

 

「そうなんですか?」

 

「あぁ、俺にはこの義眼があるからな。これを使えば相手の弾道を把握してそれに応じて対応できる。まぁでも俺は機械に頼ってそれができるってだけで千束は自力でそれができるんだから大したもんだ」

 

「ふふん! もっと褒めて!」

 

千束の言う通り、俺の右目についてるこの『二一式黒膂石義眼』には義眼型の高性能コンピューターが搭載されていて、それによる戦闘補助を使えば相手の動きに対して瞬時に対応できるけど、それなしでも同じ事ができる千束はホントに凄いと思う。けどあまり言いすぎると本人が調子に乗るから言わないようにしよう。

 

「でも、この弾だとある程度距離が離れた敵が相手だと厳しいから俺はいつもDAから支給される弾を使ってるんだ。」

 

「そうだったんですね。でも確かに、私もこの命中率では自分を守れない」

 

そう言いながらたきなは俺も使っているDAから支給されたいつもの弾に変えて撃つと全弾が的の中心に命中してるんだから、たきなってホントに射撃が上手いよなぁってつくづく思うよ。

 

「凄いねたきな機械みたい。実弾でそれだけ上手なら急所を避けられるでしょ? 蓮だってそうしてるし無理に先生の弾撃つことないよ」

 

「急所を撃つのが・・・・仕事だったんですけど?」

 

「もう違うでしょ?」

 

「だな」

 

「・・・・そうですね」

 

この時のたきなは少しだが笑っているように見えた。

少しずつだけど表情が豊かになっているみたいでホントに良かったって俺は思う。

それから訓練を終えた俺達は今日もいつも通り営業しているリコリコの仕事を始めた。

 

 

 

 

 

 

「すみません蓮さん、買い物まで付き合ってもらって・・・・」

 

「気にするな。こういう荷物運びは男の仕事だからな」

 

そうして夜になってお客が少なくなった時間を使って俺とたきなは食材の買い出しのために出かけるとお互いの両手にはたくさんの食材やこれから必要となる物が入ったビニール袋を持ちながらリコリコまで歩いて移動していた。

 

「そういえばたきな? リコリコでの生活にはもう慣れたか?」

 

「はい。おかげさまで」

 

「そっか・・・・」

 

『ぬああああーー!!』

 

「っ!」

 

「何だ?」

 

俺達がリコリコの前までたどり着くと店の中から千束の大きな声が聞こえてきた。

 

確かアイツは俺とたきなが出かける直前にクルミに貸してもらったネットゲームをしてたけどそれ絡みか?

 

そして店の中に入るともの凄く悔しがっている千束の姿がそこにはあった。

まぁアイツが悔しがる事なんてゲームで負けた時ぐらいしかないんだけどな。

 

「んん〜!! 悔しい〜〜!!」

 

「ムキになりすぎだろ?」

 

「だってこの人名前がムカ・・・・っ! たきな? 蓮も! いいところに! これやって! これやって!」

 

千束はクルミと話している中で俺とたきなが帰ってきた事に気づくと俺達にさっきまでやってたゲームを代わりにやるように頼んできた。

 

「えぇ? ですが・・・・」

 

「こっちなら大丈夫だ。買ってきた物は俺が冷蔵庫に入れてくるからたきなはこっちの相手をしてやってくれ」

 

「・・・・わかりました」

 

そして俺はたきなが持っていたビニール袋を預かるとそれを持って冷蔵庫のある厨房へと向かった。

 

全く、ゲームで熱くなる気持ちはわかるけど代わってもらってまで勝ちたいなんてよっぽど負けたくないんだろうな・・・・

 

「勝った? 勝った! っしゃーーっ!!」

 

「喜びすぎでしょ」

 

店の方から千束の喜ぶ声が聞こえてくるあたり、どうやらゲームには勝ったらしい。

にしても千束があそこまで勝ちたい相手って一体どんな相手なんだろうな?

 

 

「・・・・・・・・」

 

ゲームも終わり、俺は店で使った食器などを洗ったり、クルミはゲームの後片付け、たきなは更衣室で店の制服に着替えたりとみんながそれぞれ動いている中で千束は店の席に座りながら腕を組んで何を必死に考えていた。

 

「2人ともちょっといい?」

 

「ん?」

 

「何だ?」

 

「あのさ、たきなのパンツって見たことある?」

 

「「あるわけないだろ」」

 

すると千束が俺とクルミに何か質問をしてきたがクルミも俺と同じ考えだったのか2人でハモってしまった。

 

「ちぇー。なんでも知りたいんじゃないのかよ〜」

 

「ノーパン派か?」

 

「いやいやいや」

 

「なら何履いてようとたきなの自由だろ?」

 

「同感だ。それ以前にもしも俺がそれを知ってたら色々と問題あるだろ?」

 

「確かにな」

 

クルミも同意してくれたけど、もしも俺がたきなの履いてる下着を知ってたら変態不審者とか言われてマジで警察に捕まるからな。

それだけは勘弁してほしい。

 

そんな話をしていると千束は何を決意したのか早歩きでたきながいる更衣室へと向かった。

 

さてはアイツ、たきなの履いてる下着を直接見に行きやがったな。

 

まぁ、女の子同士ならOKなのか?

その辺の事については俺は詳しくないが、まぁ何かったらその時はその時って事で・・・・

 

それから数分後、休憩を終えた先生が店に戻ってきた。

 

因みにミズキさんはお休みなので今日は店にいない。

 

そして先生が帰ってすぐに千束が先生を呼んだ。

 

「聞かせてもらいましょうか」

 

「店の服は支給するから下着だけ持参してくれと」

 

「どんな下着がいいかわからなかったので・・・・」

 

「だからってなんでトランクスなの?」

 

「いや店長が・・・・」

 

「好みを聞かれたからな」

 

「アホかー!」

 

「何言ってんすか!?」

 

いやいやいやいや、好みを聞かれたからってそんな威張って言える事じゃないですよ先生!

 

ていうかたきなってトランクス履いてたのか!?

 

たきなもたきなで男物の下着を履くのに抵抗とかなかったのか?

 

「これ履いてみると結構開放的で・・・・」

 

「たきなもそれ以上言わなくていいから!」

 

「そうじゃない! もうたきな、それと蓮も、明日12時駅に集合ね」

 

「仕事です?」

 

「ちゃうわ!パ・ン・ツ!買いに行くの!」

 

「てか俺もかよ」

 

「当然でしょ? 荷物持ちは必要だからね」

 

俺は荷物持ち確定かよ・・・・

 

そう言って千束は店の出入口から出て行った。

 

「あっ、制服着てくんなよ~。私服ね私服・・・・」

 

するとすぐに戻ってきてそれだけ伝えると千束は再び出て行った。

 

「たく、あいつは・・・・自分だって女の子なんだから大きな声でパンツとか言うなっつうの」

 

「指定の私服はありますか?」

 

『・・・・・・・・』

 

そう言われて俺と先生は一緒なってどう答えるか考えてしまった。

 

たきなさん? いくら何でも規則に忠実すぎやしませんかね?

 

てかそれで良く命令無視できたなって俺はつくづく思った。

 

それから俺は、たきなが気にしている私服についての回答に苦労したのはまた別の話である。

 

 

翌日、俺は白い半袖のTシャツの上に同じく黒い半袖の上着を着て、下はジーパンというシンプルな格好で既に到着していた千束と共にたきなの到着を待っていた。

 

「そういえば、千束とこうして買い物に出かけるのって結構久しぶりか?」

 

「そうだね・・・・最後に一緒に出かけたのって去年の12月頃だから確かに久しぶりかも」

 

「まぁそれ以降は事件が続いたり、たきなやクルミも来て色々あったからそんな時間もなかったしなぁ・・・・」

 

「だね・・・・」

 

俺達はたきなを待ちながらそんな話をしていた。

 

「そういえば千束それ・・・・」

 

「ん? どれ?」

 

「その頭につけてるカチューシャ、俺が前に買ったやつだろ? つけてくれてるんだな。」

 

「えっ!? まっ、まぁねぇ! 今日は仕事じゃないし、たまにはつけてこうかなって思っただけなんだけどね!(まぁ、蓮がプレゼントしてくれたものだし・・・・いつもは大切にしまってあるんだけど////)」

 

「ん? どうかしたか?」

 

「なっ!? //// なんでもない!//// つかこっち見んな!////」

 

「えぇ・・・・」

 

なんかいきなり怒られたんですけど・・・・

 

千束がいま頭につけている黒いカチューシャは前に俺達が一緒に出かけた時に千束が俺の服を選んでくれたお礼にプレゼントした物で、それも今も大切にしてくれているのが俺は素直に嬉しかった。

 

「お待たせしました」

 

「いや、時間通りだし大丈夫だぞ」

 

するとそこに水色の半袖Tシャツに白いラインの入った黒い長ズボンを履いて、背中にはいつもの銃と弾が入ったバックを背負ったたきながやってきた。

 

「お、おぉ〜、新鮮だな」

 

「問題ないですか?」

 

「あぁ、大丈夫ではあると思うぞ」

 

「・・・・銃持ってきたな貴様?」

 

「ダメでしたか?」

 

「いや、流石にダメだろ」

 

「それ、絶対に抜くんじゃねーぞ」

 

「お二人ともその衣装は自分で?」

 

「衣装じゃねぇ」

 

「これはそれぞれ自分達で買った服だよ」

 

「そうなんですね」

 

千束の笑顔でたきなと話してるけど、内心では絶対笑ってないだろうなぁと俺は悟った。

 

そして俺達はショッピングモールを目指して徒歩での移動を開始した。

 

「一枚も持ってないのスカート」

 

「制服だけですね。 普通そうでしょ?」

 

「まぁ俺は女子じゃないからわからないけど・・・・千束は制服以外にもスカート持ってたよな」

 

「一応ね」

 

「何で蓮さんが知ってるんですか?」

 

「千束とはたまにだけど一緒に買い物に出かけたりする事があって、その時に着てた私服の中にスカートを履いてた時があったんだよ。確か白いスカートだったか?」

 

「そうそう。良く覚えてたね」

 

「まぁな」

 

「初めて知りました」

 

俺が千束との過去の話をしているとたきなも興味津々で聞いていた。

 

「でもまぁ、たきなの意見もわかるよ。リコリスは普通制服以外のスカートなんて持ってないだろうからね。だからさ、たきなもスカート買おうよ! たきな絶対似合う!」

 

「よくわかりませんし、千束が選んでくれたら・・・・」

 

「いいの!? おぉやったぁ!! テンション上がるわーーっ!」

 

「?」

 

ほらほら千束、勝手にテンション上げるな。たきながついてこれてないぞ。

 

「大丈夫でしょうか?」

 

「大丈夫だよ。あいつのセンスは一応信用できるからな。俺が今着てる上着も千束が選んでくれたやつだし」

 

「そうですか・・・・」

 

「おーい! 2人とも! 早くしないとおいてくぞーっ!」

 

はいはい。相変わらず元気だな・・・・

 

そんな事を考えながら俺達はショッピングモールへと向かった。

 

そして目的地の服屋に到着すると早速千束がたきなの太ももや膝が隠れるくらいのロングスカートをたきなの身体に添えて選んでいた。

 

「おぉ! こっちもこっちも! 良い! 良いね! めっちゃ可愛い!」

 

「・・・・どうも」

 

それから千束はいくつもの服をたきなに試着させていて、正直見ているだけの俺からしたらたきなが大変じゃないかと思っていたが、そのたきなも少し楽しそうに見えたので俺は何も言わなかった。

 

「ねぇ! 蓮もこれ可愛いと思うよね!」

 

「・・・・どう、ですか?」

 

すると千束とたきなが今たきなが着ている服装がどうか聞いてきた。

 

「あぁ、よく似合ってる。たきならしくて可愛いんじゃないか?」

 

「・・・・ありがとうございます」

 

「でしょ? よーしたきな、これを買おう!」

 

こうしてたきなが着ていた服をその場で購入してその後もその服を着て外を歩く事になった。

 

「たきな、リップグロスって持ってる?」

 

「千束・・・・そろそろ、本来の目的を・・・・」

 

「えっ?」

 

「えっ、ってお前、自分で言ってた事も忘れたのか?」

 

「えぇ〜っと・・・・っ! そうだった! 下着だった!」

 

そうだったって完全にたきなの服選ぶのに夢中でここに来た目的を忘れてたなコイツ・・・・

 

「そうだよ。んじゃ俺はその辺で時間潰してくるから買い物が終わったら連絡してくれ」

 

「えっ? 蓮さんは一緒に来ないんですか?」

 

「「えっ?」」

 

たきながとんでもない事を言い出して、俺と千束は同じ事を思ってたのかお互いの声がハモってしまった。

 

「いやいやいや、俺が一緒に行ったらまずいだろ?」

 

「そうだよたきな! 服はともかく、下着はダメ!」

 

「そういうものなんでしょうか?」

 

「そういうものなんです!」

 

「んじゃ千束、とりあえずたきなのことよろしくな」

 

「まっかせなさい!」

 

何とか千束が話をつけてくれたので俺達は後で合流する事になり、千束とたきなは下着売り場へと向かった。

 

 

〜千束サイド〜

 

 

私とたきなは蓮と別れて下着売り場へ到着すると、早速たきなに好みの下着を選んでもらう事にした。

 

「どう? 好きなのあった?」

 

「好きなの・・・・を選ばないといけないんですか? 」

 

「え?」

 

「仕事に向いている物が欲しいですね」

 

「あぁ銃撃戦用のランジェリーですか・・・・ってそんな物あるか!」

 

何言ってるのたきな! そもそもスポーツ用の下着はあっても、私達が使うような銃撃戦用の下着なんてあるわけないでしょ!

 

「これ良いんですけどね・・・・通気性も良くて動きやすい・・・・流石店長だなって・・・・」

 

「いや先生そんな事考えてるわけないだろ・・・・だいたいトランクスなんて人に見せられたもんじゃないでしょ?」

 

「パンツって見せる物じゃなくないですか?」

 

「いざって時どうすんのよ?」

 

「いざってどんな時です?」

 

いざってそりゃ、男の人とする時には下着姿を見せる事になるんだし・・・・もしかしたら蓮と・・・・ってまた何考えちゃってるのよ私!////

 

「・・・・知るか!////」

 

「・・・・・・・・」

 

「えっ? ちょっ!?」

 

するとたきなは私の手を引っ張って一緒にお店の更衣室に入った。

 

「・・・・何?」

 

「千束のを見せてください」

 

「えぇ!?」

 

「見られて大丈夫かパンツかどうか知りたいんです!」

 

「えっ、あっ、えぇ・・・・」

 

嘘、嘘でしょ? 何でこんな事に・・・・私、たきなに自分のパンツを見せないといけないの・・・・

 

「・・・・早く!」

 

「っ! うぅ・・・・」

 

わかったよ。見せればいいんでしょ? 見せれば・・・・

 

そして私は履いていた短パンを下ろして私が履いているパンツをたきなに見せた。

 

「・・・・・・・・これが私に似合うって言うと違いますよね?」

 

「その通りだよ何で見せたの私!?////」

 

もうイヤ・・・・穴があったら入りたい・・・・

 

それからたきなは自分で選んだ下着を無事に購入した。

 

「これでトランクスとはおさらば! 男物の下着は全部処分するからね!」

 

「はい」

 

これで目的の物は全て手に入ったし・・・・

 

「さ・て・と! 次は千束さんお待ちかねのおやつタイムだ!」

 

「目的は完遂しましたよ?」

 

「完遂って仕事じゃないんだから今日は付き合ってよ!」

 

そんな事言わないでよたきな! 一緒におやつ食べた事一度もないんだから一緒に食べに行こうよ!

 

「・・・・はぁ・・・・わかりました。とりあえず蓮さんにも連絡して合流してから行きましょう」

 

「そうしよう!」

 

よぉし!ここからは楽しい楽しいおやつタイムだ〜っ!

 

さぁて今日は何を食べようかな・・・・

 

 

〜千束サイドアウト〜

 

 

 




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