リコリス・リコイル 運命を切り開く者たち 【リメイク】   作:hayato0121

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2週間ぶりの投稿になってしまいました。
今回は原作6話の内容をお送りします。


共同生活

怪我をして涼子さんの病院に入院していた俺はとりあえず完治とまではいかないが日常生活を送れるぐらいには回復して退院する事を許された。だけど心配性の千束とたきなは任務は全て自分達でやるから俺は休んでるように強く言ってきてその強気な姿勢に押された俺は反論する事が出来なかった。

 

「リコリスが?」

 

「あぁ、次々と襲われているらしい。襲われたのは全員サードリコリスでいずれも単独任務中での出来事だったそうだ」

 

俺が先生とリコリコの開店準備をするの前に先生が仕入れた大量のスイカを夏限定メニューとして用意しようとしているとリコリスが襲撃されたという話を聞いた。何でも相手からはこちらがリコリスである事を特定されていていずれもリコリスが1人である時に複数人で同時に襲いかかってきたそうだ。

 

「どうしてリコリスが襲われたんですか?」

 

「わからん。連絡してきた楠木に理由を聞いたが、それについては調査中の一点張りで何も教えてくれなかった」

 

「どうするんですか? もしも相手がリコリスを特定出来る何らかの手段を見つけたとしたら千束やたきなだって襲われる可能性は十分ありますよ」

 

「そうだな」

 

「おはようございます!」

 

俺と先生が襲撃の対策を考えているとそこにたきなが大きなバックを持って店の入口から入ってきた。

 

「たきな? シフトまでまだかなり時間あるのにこんな時間にどうしたんだ?」

 

「店長! 暫く蓮さんをお借りしてもよろしいでしょうか?」

 

「蓮を?」

 

俺がたきなにシフトの時間じゃないのに店に来た理由を聞いたがそんな事お構いなしで先生に俺を貸してほしいと言い出した。

 

「はい。蓮さんも例の襲撃事件については聞いてますよね?」

 

「あぁ」

 

「ですからそれに備えて私達も纏って行動した方が良いと思うんです」

 

「纏ってって・・・・まさか!?」

 

「はい。暫く私と千束、そして蓮さんの3人で一緒に生活しましょう!」

 

「はぁ!?」

 

何言ってんだたきなさん!それがどういう意味かわかって言ってるのか!?

 

「いやいやそれは流石にまずいだろ! 年頃の男女が同じ屋根の下で暮らすとか・・・・」

 

「何か問題ありますか?」

 

「うっ・・・・」

 

何? この曇りのない眼差しは? 何がおかしいのか全く理解してないこの感じ・・・・

 

「先生・・・・」

 

「・・・・まぁ良いだろう」

 

「先生!?」

 

「ありがとうございます。それでは蓮さん。早速千束の家に行くので準備してください」

 

「あっ、あぁ・・・・」

 

結局たきなに押し切られた俺は寝泊まりの準備をして必要な物を大きなバックに入れるとビートチェイサーをリコリコに残してたきなと2人で歩いて千束の家に向かう事になった。

 

 

 

 

「けどどうして俺も行かないといけないんだ? 狙われてるのはリコリスなんだから俺は一緒じゃなくても大丈夫だろ?」

 

「そんな事ないです。敵がリコリスの存在を知っているという事はもしかしたら蓮さんの存在も把握している可能性は十分あります。それにこれは監視の意味も兼ねてちょうど良いと思うので蓮さんも私達と行動を共にしてもらいます」

 

「まぁ確かにその可能性はあるかもしれないけど・・・・ん? ちょっと待て、監視って何だ?」

 

「そのままの意味です。これから暫く私が蓮さんの行動を監視します」

 

「はい!? ちょっと待って! 何で俺が監視されきゃいけないんだよ!」

 

「この間の件で良くわかりました。蓮さんは目を離すと1人で危険な場所に飛び込んでいくという事を。なので今後も同じような事が起こらないように私がしっかり蓮さんの事を監視します」

 

「いやいや監視なんてしなくても俺はもう1人であんな無茶しないって」

 

「信用出来ません! 私が、千束がどれだけ心配したと思ってるんですか!」

 

「うっ」

 

「もう、蓮さんが傷つく姿を見たくないんです。だからこれからは私が蓮さんを守ります! 蓮さんや千束がそうしてくれた様に、今度は私が蓮さんを助けたいんです!」

 

「たきな・・・・」

 

病院で千束が泣いてたようにたきなも俺を心配してて少なからずショックを受けてたって事なんだろうな。そう考えると悪い事しちゃったな。

 

「わかったよ。たきな、俺からはもう何も言わない」

 

「蓮さん」

 

「ただし、トイレやお風呂、寝る時の監視はナシで頼む」

 

「ダメです。その間に蓮さんが逃げる可能性がありますからずっと一緒にいます」

 

「だからそれはダメだろ!」

 

あぁもう。少しは気楽に物事を考えられるようになってきたと思ったのになぁ・・・・

 

その後何とかたきなを説得して今言った3つに関しては監視はナシとなった。流石のたきなも俺と一緒にお風呂に入る気かと聞くと彼女は珍しく顔を赤く染めて恥ずかしそうに納得してくれたのであった。

 

 

 

その後、千束の家が近づいてきた事からたきなが自身の端末で千束に電話をかけて事情を説明していた。

 

『え? リコリスが?』

 

「4人とも単独任務中に大勢に襲われたらしいです」

 

『何で特定されてんだ?』

 

「わかりません。例のラジアータのハッキングと関係あるのかも・・・・それと山岸先生から伝言です。『暫くよ、単独行動は控えなさいよ。それと今月の検診昨日よ!』だそうです」

 

『あぁそうだった・・・・』

 

「行かなかったんですね」

 

『だって・・・・』

 

「早速今日から常に3人で行動しようと思います」

 

『いや3人って毎日お店で一緒じゃあ・・・・そもそもあと1人は誰な・・・・』

 

ピンポーン!

 

『ん?』

 

たきなは千束との通話中にも関わらず千束の家のインターホンを鳴らした。

 

するとパジャマ姿の千束が部屋の中から出てきた。

 

「夜は交代で睡眠を取りましょう」

 

「え?」

 

「安全が確保されるまで24時間一緒にいます」

 

「・・・・家に泊んの!?」

 

千束めちゃくちゃ嬉しそうだな。そういえば同年代の女の子が遊びに来た事自体なかったっけ・・・・

 

「ていうか、何で蓮も一緒なの? ・・・・まさか!?」

 

「はい。蓮さんにも私達と行動を共にしてもらいます」

 

「はいぃぃぃぃぃ!?」

 

まぁそういう反応になりますよね。

 

「ちょったきな!? いくら何でもそれはまずいんじゃないかな?」

 

「何故ですか?」

 

「何故ってそりゃ・・・・男と女って色々あるじゃん?」

 

「色々って何ですか?」

 

「あぁもう! とにかく! 蓮があたし達と一緒に暮らすのって先生は許可してくれたの?」

 

「はい。店長からの許可ももらってますよ」

 

「マジですか?」

 

「マジです」

 

「先生・・・・」

 

あぁ、千束の奴きっと頭の中で何で先生許可しちゃったのぉ?って思ってるだろうな。まぁそれについては俺も同意だけど・・・・

 

「それにこれは必要な事だと思いますよ」

 

「どゆこと?」

 

「私達が蓮さんと一緒にいれば蓮さんは無茶な事が出来ませんし、いざという時は私達が蓮さんを守る事ができますから」

 

「なるほど・・・・それはありだな」

 

「はい。ありです」

 

おいおーい、千束さーん。上手い具合にたきなに言いくるめられてますよーっ。

 

 

 

結局俺もここで生活する事になり俺とたきなは普段千束が使っている部屋へと案内される事になった。その途中でたきなは家具や生活に必要な物などが何も置かれていない部屋へと向かっていった。

 

「プロの部屋だ」

 

「感動してるとこ悪いけど千束の部屋はそこじゃないぞ」

 

「え?」

 

「あぁ、そっちじゃないよこっち」

 

「え?えぇ・・・・」

 

それから千束はからくり屋敷にもありそうな壁の回転扉から梯子を使って下へと降りていった。それからたきな、俺の順番で下に降りるとその先には俺の予想通りDVDとお菓子が散乱している部屋へとたどり着いた。

 

「相変わらず散らかってるなぁ」

 

「うっさい! あぁその辺座って2人ともアイスコーヒーでいい? たきな、足もう平気?」

 

「えぇ」

 

「良かった。蓮はまだ治ってないんだから無理しちゃダメだからね」

 

「わかってるよ」

 

「何なんですかここ?」

 

「長く仕事してると色々あるのよ。ここはセーフハウス一号。他にも3つあるんだ」

 

「セーフハウス?」

 

「ようするに襲撃者から身を守る為に使ってる部屋って事だよ」

 

「襲撃された事があるんですか!?」

 

「まぁな。千束は良い意味でも悪い意味でも色々な人達に対して目立ってるからな。そういった時に身を守る為に先生や楠木司令が用意してくれたのがセーフハウスってわけだ」

 

「なるほど」

 

それから俺達は千束が用意してくれたアイスコーヒーを飲みながらのんびり過ごしていた。

 

「たきな、何書いてるんだ?」

 

「家事分担を決める為のスケジュール表を作ってます。共同生活するにはこういった事はちゃんとする必要がありますから」

 

「なるほどな。完成したら俺にも見せてくれ。千束、ちょっとトイレ借りるぞ」

 

「どうぞーっ」

 

千束から許可をもらった俺はトイレに向かった。

 

そしてトイレから戻ってくると何故か千束が上機嫌でたきなはスケジュール表を見ながら固まっていた。良く見るとスケジュール表は全てたきなの名前のみ書かれていて俺や千束の名前は一切なかった。

 

「何だこりゃ?」

 

「あぁおかえり。今ね当番をジャンケンで決めたんだ! そして私の全勝! 大勝利! ブイブイ!」

 

ブイブイ! じゃねぇ! もしかしてたきなの奴、何も知らずに千束とジャンケン勝負したのか?

 

「お前なぁ、何も知らないたきながお前とちゃんとジャンケンしたらどうなるのか教えなかったのか?」

 

「それは・・・・えぇっと・・・・」

 

千束の目が泳いだ。コイツ家事分担やりたくなくてあえて教えなかったな。

 

「はぁ・・・・たきな」

 

「蓮さん。私、千束にジャンケンで一度も勝てなかったんです。どうしてこんな事に・・・・」

 

「あぁそれはもう良いから。家事分担だけど、俺もやるから手分けして担当しようぜ」

 

「そんな!? 蓮さんはまだ怪我が治ってないんですから休んでてください! 蓮さんに無理させないようにって私と千束で家事分担しようって考えていたのに・・・・それじゃあ意味ないじゃないですか!」

 

「気持ちは嬉しいけど全部任せっきりにするっていうのは俺が嫌なんだ。だから少しでも良いから俺にも手伝わせてくれよ」

 

「蓮さん・・・・」

 

俺達はいつの間にかお互いの顔を無意識に見つめ合っていた。

全く、たきなはいつも何かと自分1人で背負い込む所があるよな。そういう所は俺達でフォローしないと。

 

「おーいお2人さーん。何か良い雰囲気じゃあーりませんかぁ?」

 

「「っ!」」

 

俺とたきなが見つめ合っていると横から千束が声をかけてきた事で正気に戻った。

 

「前から思ってたんだけど、蓮ってたきなに甘いよね。何かあるといつもたきなの手助けばっかりしてアタシの時はちっとも助けてくれないじゃん」

 

「それは日頃の行いが原因だと思うぞ。たきなは日頃からやる事はちゃんとやってくれるけど千束はそういう事ちゃんとやってくれてるのか?」

 

「そ、それは・・・・」

 

「俺に手助けしてほしかったらやる事ちゃんとやるんだな」

 

「はーい」

 

「ほら、そろそろ支度しろ。じゃないと時間に間に合わないぞ」

 

「わかってるよ!」

 

そうして俺達はリコリコに向かう準備を始めるとその後は3人でリコリコへと向かった。

 

 

 

「おはよう! 労働者諸君!」

 

「「おはようございます!」」

 

「聞いたよ。えらい事になってるわね」

 

俺達がリコリコへ戻ってくるとミズキさんが出迎えてくれて例の襲撃事件の事を心配してくれていた。

ミズキさんって普段は騒がしい所もあるけど本当に大事な場面ではちゃんと心配してくれる優しい所もあると俺も千束も知っている。その優しさに救われた事がこれまでにも何度もあったからな。

 

「あぁ・・・・アタシらDAじゃないから大丈夫だよ」

 

「可能性はゼロじゃありません」

 

「だな。警戒はしといた方が良いと思うぞ」

 

そして千束とたきなが更衣室に着替えに行くと先生が楠木司令と電話で話していた。

 

「・・・・あぁ、わかった」

 

「楠木さん?」

 

「司令は情報くれそうですか?」

 

「極秘だとさ」

 

「相変わらずだな楠木さんは・・・・」

 

「DA様は秘密が多いこって」

 

「勝手に覗いちゃうからよ〜っ」

 

そう言って畳の部屋でゴロゴロしていたクルミは転がりながら俺達の視界から消えた。

 

 

 

その後、リコリコが開店して常連さん達もいつも通り来店してくれてそれなりに忙しくなっていた。

 

「抹茶団子お待たせしました」

 

「珈琲お待たせしました」

 

「蓮くん退院したばかりでしょ? 怪我はもう平気なの?」

 

「はい、もう大丈夫です。ご心配をおかけしました」

 

たきなと俺が2人でお客さんに対応しているが千束とクルミの姿がどこにも無い。

 

アイツら何やってるんだ?

 

俺が店の奥に行ってみると畳の部屋で2人でゲームして遊んでいた。

 

「何してんだお前ら」

 

「調査するんじゃなかったの?」

 

おっ、ミズキさん

 

ミズキさんが俺の後ろから千束達に声をかけてきた。

 

「情報をダウンロードして後でゆっくり調べるんだよ」

 

「アンタ、DAをハッキングしてんの!?」

 

「流石クルミさん。ヤバいね」

 

「チョロいね」

 

そう言いながらクルミは手元にあった白玉ぜんざいを平らげた。

 

ホントにクルミは電脳戦に関しては天才だけどそれ以外ではあんまり使い物にならないんだよなぁ・・・・これは本人に言ったら怒られるので黙っておこう。

 

「たきなおかわり!」

 

すると俺とミズキさんの後ろを通りかかったたきなにクルミが白玉ぜんざいのおかわりを頼むがたきなは何だか嫌そうな表情をしていた。

 

「はぁ・・・・たきな、ちょっと早いけど休憩して来て良いぞ」

 

「え? でも・・・・」

 

「俺なら大丈夫だって、その分この2人を使うから」

 

「え?」

 

「千束はもう十分休んだだろ? その分しっかり働いてもらうぞ。もし断ったら夕飯のおかずを一品減らすしクルミのギャラも減らすからそのつもりでな」

 

「っ! さっ、さぁてダウンロードはどこまで進んだかなぁ」

 

「ク、クルミ!」

 

「千束!」

 

「わ、わかったよぉ」

 

クルミには押し入れの中に逃げられたがその後は千束をこれでもかと使い倒して忙しい時間を乗り切る事が出来た。まぁその後はたきなからちゃんと休んでください!って怒られたけど、それはそれで反省しよう。

 

 

 




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