リコリス・リコイル 運命を切り開く者たち 【リメイク】   作:hayato0121

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この度、『リコリスリコイル 運命を切り開く者たち』を削除して新しくリメイクした内容をお送りすることにしました。

色々と考えた結果、こっちの方がいいかもって思うところが後からいくつも見つかったのでこのような形をとることにしました。

こんな感じになってしまいましたが、これからも読んで楽しんでもらえたら嬉しいです。


出会いと始まり

電波塔事件が起こってから10年、今日も人々は平和に過ごしている。

というのは表向きで本当はいつ事件が起こってもおかしくないけどそんな事件を未然に防ぐ存在がいる。

それがDirect Attack…通称DAという組織に所属しているリコリスと呼ばれる少女達だ。

彼女達は殺人が許可されていて、それによって犯罪者達は日の目を浴びることなく帰らぬ人となってしまう。

リコリス達の存在は社会的に秘匿されて秘密裏に犯罪者を処分することで平和な日常が保たれているのだ。

 

そんな世界で俺、『逢沢 蓮(あいざわ れん)』はDAの司令官、『楠木』さんからの依頼で関西のリコリス達と協力して犯罪者確保のために大阪へ行っていた。

その事件も無事に解決して翌日の一番早い便の飛行機に乗って帰ってきた俺はいま羽田空港のロビーにいる。

 

「ふぅ・・・・昨日ぶりの東京、今日もいい天気だな」

 

〜♫

 

「ん?」

 

そんなことを考えているとスマホの着信音がなってそれを手に取ると画面には『先生』と表情されていた。

 

「もしもし先生?」

 

『蓮か?』

 

電話の相手は俺達をサポートしてくれる『ミカ』という黒人の男性で俺や千束は『先生』と呼んでいる。

先生は元DAの訓練教官で俺が住み込みで働かせてもらってるお店『喫茶リコリコ』の店長だ。

 

「どうしたんですか?」

 

『羽田には着いたか?』

 

「えぇ、たった今着きましたけど?」

 

『トラブル発生だ、すぐ来てくれ』

 

えぇ・・・・帰ってきて早々、しかもこんな朝早くに事件とか勘弁してほしいんですけど・・・・

 

「来てくれって、俺のバイクはリコリコに置きっぱだし、すぐには無理ですよ。千束はどうしたんですか?」

 

『もちろん千束にも連絡して今こちらに向かっている。そっちにはミズキを向かわせた。あいつの車に乗ってこちらに来てくれ』

 

「了解です」

 

通話を切ると俺は荷物の入った黒いスーツケースを持って移動した。

 

「お? 来たか?」

 

そして空港の駐車場で迎えを待っていると一台の赤い車が目の前で停止した。

 

「蓮、お待たせ」

 

「ミズキさん、お疲れ様です」

 

その赤い車に乗っている茶髪の女性の名は『中原ミズキ』さん。元DAの情報部員で俺と同じ喫茶リコリコの店員だ。

それから荷物を車にしまって助手席に乗ると車は走り出した。

 

「それで、状況はどんな感じですか?」

 

「何でも銃取引が行われてる場所にリコリス達が向かったらしいんだけど、ちょっと手こずってるみたい。武器の出所を突き止める為にも犯人は生かして捕らえたいんだって」

 

「それで俺や千束にも出動要請がきたのか」

 

ミズキさんの車で現場に向かっていたが、あと2、3分で現場に到着するという時に再び先生から電話がかかってきた。

 

「えぇ!? 商人達が射殺された!?」

 

なんでも現場にいた一人のリコリスがその場にいた武器商人を全員射殺したらしいけど何をどうしたらそんなことになるんだよ。

 

『すまんが任務は終了だ。 千束を回収した後そのまま撤収してくれ』

 

「了解です」

 

そして俺達は現場のビルに到着してその近くにいた千束を見つけた。

 

「千束!」

 

ミズキさんが車の窓から右手を振りながら顔を出してここにいると知らせると俺もその反対側で顔を出して千束のことをみた。

 

「蓮!」

 

するとこっちに気づいた黄色がかった白髪のボブカットに赤リボンを付けた俺と同じ17歳の少女、『錦木千束』が嬉しそうな表情で俺のところまで歩いてきた。

 

全く、朝から元気だなぁ・・・・

 

「あたしは無視かい!」

 

ミズキさんは自身の名前が呼ばれなかった事にツッコんでいたがそれは日頃の行いもあるだろうからツッコまないことにしよう。

 

「おかえり蓮! お土産は?」

 

「ハァ・・・・そう言うと思ってお土産にお菓子を買ってきたぞ」

 

「お菓子!? やったぁ! ありがとう蓮!」

 

「はいはい、わかったからとっとと乗れ」

 

千束を車に乗せると俺達はその場から離脱した。

 

 

その後はいつも通り『喫茶リコリコ』を開店するが今日はあんまりお客さんが来ない。

 

その間に千束は買い出しに出掛けて、ミズキさんは店番、俺は店の奥の畳の部屋で先生に大阪での任務の内容を報告した。

 

「そうか、ご苦労だったな」

 

「いえ、それにしてもさっきの事件、現場のリコリスは待機だったんですよね? どうしてその子は犯人を射殺したんですか?」

 

「その時は一人のリコリスが人質になっていたんだ、そして彼女は自身の判断で発砲した。」

 

「そうですか・・・・」

 

「・・・・気になるか?」

 

「えぇ」

 

いやいや、リコリスの体制を知ってる人なら気にならないわけないでしょ?

 

「どうしてその子は司令部に連絡しなかったんでしょう? 現場の状況は楠木さんだって見てたはずだから連絡して判断を仰ぐことだってできたはずです。けどそれをしなかった、その子は以前から命令無視をするような子だったんですか?」

 

「さぁな、それは本人に直接確かめてみたらどうだ?」

 

「え? 本人?」

 

「あぁ、今日からそのリコリス、『たきな』はここでお前達と一緒に働いてもらうことになったからな」

 

「えぇ!?」

 

いやいや待て待て、何をどうしたらそうなるんだよ! 全然理解できないから!

 

「どういう事ですか!?」

 

「転属だそうだ。今日から千束とたきなはコンビを組んで行動する。私もさっき楠木からの連絡で知ってミズキと千束には既に伝えてあるからお前にも伝えておく」

 

「じゃあ俺は?」

 

「お前は一人でも大丈夫だろ? それかお前には2人のサポートをやってもらうことになる。頼んだぞ」

 

「・・・・マジっすか」

 

あぁもう! このタイミングで転属とかいかにも何かありましたって断言してるようなもんじゃん!

これ嫌な予感しかしないんですけど!

そんなことを考えていると店の方ではミズキさんが誰かと話している声が聞こえてきたので俺と先生は一緒に店の方へ行ってみた。

 

すると・・・・

 

「来たか『たきな』」

 

そこにはリコリスのセカンド、紺色の制服を着た黒いロングヘアの少女がお店の中にいた。

俺はこの子が先程の話に出てきたリコリスだとすぐにわかった。

 

「あぁ、DAクビになったってリコリスか・・・・」

 

「クビじゃないです! 貴方達から学べとの命令です千束さん、蓮さん・・・・転属は本意ではありませんが、東京で一番のリコリスとその協力者から学べる機会が得られて光栄です。この現場で自分を高めて本部への復帰を果たしたいと思っています」

 

彼女は何か勘違いしていると判断した俺は先生とミズキさんの方を見ると2人も同じことを考えていたのか3人の視線が合った。

 

「それは千束ではない」

 

「それって言うな」

 

先生の言葉にミズキさんは反論するがミズキさんを千束だと思っていた彼女は実は違う人物だったと知るともしやと考えたんだろう、そんな表情で次は先生のことを見た。

 

「そのおっさんでもねぇよ!」

 

「ここの管理者のミカだ」

 

「井ノ上たきなです。」

 

「彼女はミズキ、元DAだ。 所属は情報部」

 

「元?」

 

「嫌気がさしたのよ、孤児を集めてアンタらリコリスみたいな殺し屋をつくってるキモい組織に」

 

ミズキさんは井ノ上さんの気持ちを察したのか自分からDAを辞めた理由を話してくれた。

 

「はじめまして。俺がさっき君が言ってた逢沢蓮だ、よろしくな」

 

「っ! 井ノ上たきなです! お会いできて光栄です!」

 

「そんなに畏まらなくていいって、よろしく井ノ上さん。」

 

俺が自己紹介をすると井ノ上さんは緊張したのかいきなり背筋を伸ばしてシャキッとして俺に挨拶してきた。

そんなに緊張しなくてもいいのにな・・・・まっ、転属初日じゃ無理もないか。

 

すると店の外から聞き覚えのある声が聞こえてきた。

 

「あっ! ほぉら喧しいのが来たぞ」

 

ミズキさんの言う通り店の入り口から赤い着物のようなこの店の制服を着た千束が沢山の買い物袋を持って店の中に入ってきた。

 

「先生大変! 食べモグの口コミでこの店のホールスタッフが可愛いって、これ私のことだよね?」

 

「私のことだよ!」

 

「冗談は顔だけにしろよ酔っ払い・・・・あら? リコリス? てかどうしたのその顔?」

 

千束はミズキさんにツッコミを入れると店の中にいる井ノ上さんの存在に気づいた。

 

「例のリコリスだ、話したろ千束」

 

「「っ!」」

 

先生の言葉に千束も井ノ上さんも驚くように反応した。

そんなに驚くようなことか?

 

「今日からお互い相棒だ、仲良くしろ」

 

「「この(人)(子)が!?」」

 

すると千束は素早く井ノ上さんに近づいて彼女の両手を自身の両手で握りしめるが初対面でグイグイいくな千束のやつ。

 

「よろしく相棒! 千束です!」

 

「井ノ上たきなです。よろしく・・・・」

 

「たきな! 初めましてよね?」

 

「はい。去年京都から転属になったばかりで・・・・」

 

「おぉ! 転属組、優秀なのね歳は?」

 

「16です。」

 

「私が一つお姉ちゃんか、けど『さん』はいらないからね、ち・さ・と・でOK?」

 

「はぁ・・・・」

 

千束は頬を赤く染めながら嬉しそうに井ノ上さんに話しかけていてその光景を見ていて俺は少し嬉しかった。

なにせ千束は同世代の女の子の友達はあんまりいないからなぁ・・・・フキとはいつも喧嘩腰だしそう考えると千束と井ノ上さんが上手くやっていけることを俺は祈るのみだった。

そして俺の隣にいるミズキさんも同じことを考えていたのかなんだか嬉しそうに千束達のことを見ていた。

 

「千束近い、井ノ上さん困ってるだろ、もう少し離れて話せよ」

 

「この前のアレ凄かったね!」

 

「って聞いてないし」

 

「その顔って名誉の負傷?」

 

「いえ・・・・」

 

「ん?」

 

千束は井ノ上さんの左頬に貼ってあった湿布の事を尋ねるとどうやら名誉の負傷ではないらしいその理由を聞くと千束は少し怒った表情でお店の電話を使って誰かに電話をかけた。

 

あぁ・・・・これはまた喧嘩になりそうだな・・・・

 

この後の展開が簡単に予想できた俺はため息をつくことしかできなかった。

 

 

 




今後ともよろしくお願いします。

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