リコリス・リコイル 運命を切り開く者たち 【リメイク】   作:hayato0121

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『リコリスリコイル ordinary days』近くの書店になかったのでネットで購入し、今日ようやく届きました。

早速読むべし!


いのち大事に!

「ただいま」

 

「おかえり」

 

俺がリコリコに戻ると先生が出迎えてくれた。

ん? 千束と井ノ上さんがいないな。

 

「千束達は?」

 

「まだだ、そろそろ戻ってきてもおかしくないんだが・・・・」

 

「ただいま! 千束が戻りましたよ!」

 

俺と先生が千束達の話をしているとそこへちょうど千束が帰ってきた。

 

「おかえり千束」

 

「ん? 井ノ上さんはどうした?」

 

「たきな? ちょっと阿部さんから護衛任務を頼まれちゃってさ、それで今日は泊まり込みで護衛することになったから私がお泊まりセットを取りに帰ってる間の護衛を頼んできちゃった」

 

「頼んできちゃったって・・・・」

 

大丈夫なのか? リコリコに来た初日でしかも命令無視するような子を一人で護衛とかさせちゃって

 

「あっ、そうだ! 蓮! ちょっとバイクで送ってってくれない?」

 

「はあっ!? なんで俺が・・・・」

 

「いいじゃんお願い! 蓮のバイクめっちゃ速いからきっとすぐに追いつくと思うんだよね! ねぇいいでしょ!」

 

千束は両手を合わせてお願いしてくるがまだ店の仕事もあるしどうするかと考えながら先生の方を見た。

 

「・・・・行ってきてもいいぞ」

 

先生はあっさり許可をくれた。

 

「・・・・わかった。井ノ上さんのことも心配だし行くよ」

 

「やったぁ!」

 

その後はミズキさんがシフトの交代の時間だと千束に告げるが千束は例の銃取引の事件に進展がありそうだからとそれを無視して俺を連れて店を後にした。

 

 

 

「あのさ?」

 

「何?」

 

俺が黒、千束が白いヘルメットを被り、相棒のビートチェイサーを運転している後ろに千束が乗って井ノ上さんのところへ向かっていた。

 

「今更だけど井ノ上さん一人に任せてきて大丈夫だったのか? 一応彼女って命令無視して転属になったんだんだろ?」

 

「大丈夫じゃない? あの子だってリコリスなんだから護衛対象を危険にさらすような事はしないでしょ・・・・」

 

「だといいけどな・・・・にしても」

 

「なに?」

 

「千束が先輩か・・・・なんか全然似合わないよな」

 

「はあっ!? なにそれどういう意味!?」

 

「ぐ、ぐるしい・・・・締まってる締まってる!」

 

待て待て締まってる締まってる! 首締まってるって・・・・苦しい!マジでやめろ!

ていうかお前、自分の胸が俺の背中に当たってる気づいてないだろ!

 

「たく、いきなり首を絞めるとかマジでやめろよな」

 

「蓮が余計なこと言わなきゃそんなことしないよ、どうせ私のことお子ちゃまとでも思ってるんでしょ?」

 

「思ってねぇよ。千束のことは側でずっと見てきたんだ。千束は優秀だと思うし、これでも頼りにしてるんだぜ」

 

「ハァ・・・・平気でそういうこと言えるの、なんかムカつく」

 

「え? 何だって?」

 

「なんでもない!」

 

千束は何て言ったんだ?全然聞こえなかったし、後ろを向いても千束はそっぽ向いて顔が見えないから何を考えているのかもわからなかった。

 

それから俺達は井ノ上さん達に追いついたのだが、そこで見たのは車に向かって銃を発砲する井ノ上さんの姿で護衛対象『篠原沙保里』さんの姿がないけど何処に行った?

 

・・・・なんかスゲェ嫌な予感がする。

 

「どこが大丈夫だって?」

 

「あははははっ・・・・」

 

千束は苦笑いしてたけど、俺はバイクを離れた場所に止めて井ノ上さんやその相手に気づかれないように裏道から井ノ上さんに接近すると千束が井ノ上さんを捕まえて一度下がらせた。

 

「何してんの!」

 

「尾行されてたので誘き出しました。彼らが銃の所在を知ってるはず・・・・」

 

「ちょっと待て、沙保里さんって人はどうした?」

 

「車の中です」

 

「護衛対象を囮にしたの!?」

 

やっぱりか、姿が見えないからそんな気はしてたけど護衛対象を囮にするとかボディガードとしては一番やっちゃいけないことだよねそれ!

 

「彼らの目的はスマホの画像データです。沙保里さんを殺す意図はないと思います」

 

「人質になっちゃうでしょ!」

 

「この女がどうなってもいいのか!」

 

「千束、どうやら時すでに遅しってやつみたいだぞ」

 

「うぅ・・・・」

 

千束の予測通り、相手は護衛対象を人質にしつつ車を捨て逃げようとしていた。

 

たく、護衛任務が犯人の確保と人質の救出、難易度が更に上がってんじゃんかよもう・・・・よし決めた! これから暫く井ノ上さんを一人にするのはやめよう。うん、そうしよう!

 

「あなた達が止めていなければもう終わっていました」

 

「沙保里さんに当たっちゃうでしょ?」

 

「そんなヘマはしませんよ」

 

「いやいや、ヘマをするしない以前に護衛対象を囮にするのは一番やっちゃいけないことだろ? 例えどんな理由があってもな」

 

「銃の所在をつきとめるのが最優先だと思いますが、なんならこの距離からでも射殺できます」

 

「『いのち大事に』だってば! 射撃に自身あるなら七時方向にあるドローンを打ってくれる? あぁ音出してね」

 

「んじゃ、井ノ上さんがドローンを撃ったのを合図に行動開始といきますか。千束、作戦は?」

 

「私が右から近づくから蓮は左からお願い」

 

「了解」

 

 

 

 

 

 

そして千束の言った通りの位置に4つのプロペラをつけたカメラ付きの黄色いドローンが俺達を監視していたのでそれを狙って井ノ上さんが発砲し、ドローンを破壊するとその銃声を聞いた相手側は自分達が撃たれたのでは錯覚してんだろうな。開けっぱなしの車のドアを盾にして身を隠すと千束はその隙に男の目の前に接近した。

 

「やぁ、取引したいんだけど・・・・」

 

「うわぁ!?」

 

男は突然目の前に現れた千束に驚き彼女の顔目掛けて発砲するが、その弾丸は千束の髪を掠めただけだった。

いきなり撃たれたのかな対して千束はムッとしながら、目の前にある車のドアを蹴飛ばして男を倒しドア越しに弾丸を何発も撃ち込んだ。

 

そこまでしなくても・・・・まぁそれだけムカついたってことか・・・・

 

それによって一人目が気絶するとその間に千束は弾切れになった銃の弾を再装填しながら車の後ろに隠れている他の男達に接近した。

 

残った男2人は目の前にやってきた千束に対して持ってた銃で発砲しようとするがその前に千束が先に発砲して1人はそれを受けて気絶するがもう1人は千束の弾を受けながらも何発が銃弾を放つが千束はそれらを全て回避していた。

 

まぁそれ以上はさせないけどな

 

「隠禅・黒天風(いんぜん・こくてんふう)!!」

 

「っ! ぐはっ!」

 

千束に向かって発砲している男の背後に回り込んだ俺は天童式戦闘術二の型十六番の技『隠禅・黒天風』という鋭い回し蹴りを繰り出す技を使い俺に気づいた男は振り向きざまに拳銃を俺に向けてくるが技を放った右足が男の顔に直撃するとそのまま相手の顔を車のボディに叩きつけて足と車のボディに顔を挟まれた男はそのまま気絶した。

 

「非殺傷弾?」

 

俺達が戦ってる間に井ノ上さんは千束が使っているのが通常の弾丸ではない事に気づいたらしい。

それは千束の要望で先生が開発した命中時に血煙のような赤い煙が巻き上がる『非殺傷弾』で人間を殺害できないよう威力を抑えられた拳銃弾なんだけど、そんなの作れるなんて先生って凄いよな。

 

「たきな、沙保里さんを!」

 

井ノ上さんは千束の指示で沙保里さんの救助を開始した。

 

「大丈夫?」

 

「こ、殺さないでくれ!」

 

「大丈夫大丈夫!」

 

「千束、そっちは任せるぞ」

 

「りょーかい!」

 

「いのち大事にって敵もですか?」

 

「そう、敵も!」 

 

俺が他の気絶している男達の様子を確認している間に千束は井ノ上さんに撃たれた男の手当てを始めた。

井ノ上さんが敵の命も助けるのに疑問を持ってるみたいだけど、ここで働き続けていたらそのうち理解してくれるだろう。

 

「おっと」

 

そして最初に千束に撃たれて気絶した男が目を覚まして千束に銃を向けたから俺は男の頭に自身の銃を押しつけた。

千束を撃つなんてそんなのさせるわけないでしょ

 

「大人しくその銃を捨てて投降してくれるかな? じゃないとアンタの頭が吹っ飛ぶかもよ?」

 

「くっ!」

 

男は持っていた銃を捨てて両手を上げて降参した。

 

「蓮、最初から撃つ気ないのにそんなこと言わないの」

 

「言うなよ千束、まぁそうだけど・・・・」

 

俺達はその男や他の仲間達を拘束具を使って拘束してその後は『クリーナー』と呼ばれる犯罪の被害に遭った現場の修復や、負傷した犯罪者の回収を仕事とする業者に連絡して男達を引き渡した。

消えた銃の所在は未だに不明だが、まぁとりあえずストーカー事件に関しては一件落着だから良しとしますか。

 

 

 

 

 

翌日、俺は千束の服の赤い部分が黒くなり、逆に黒い部分は白い着物のようなリコリコの制服を着て千束や先生達と昨日の事件についての話をしていた。

 

「イチャついた写真をひけらかすから、こんな事になるのよ〜」

 

「・・・・僻まない」

 

「僻みじゃねぇよ。SNSの無自覚な投稿がトラブルを引き起こすって言ってんのよ!」

 

「いやどう見ても僻んでますよね?」

 

「僻んでねぇって言ってるだろ!」

 

千束は昨日沙保里さんから送ってもらった画像をミズキさんに見せるとミズキさんはどこからどう見ても僻んでるようにしか見えなかった。

 

「どこだ?」

 

「ん〜? ここ、ここ」

 

先生もその画像を見ていて千束が写っている場所を教えていた。

 

「あの日か?」

 

「3時間前だって、楠木さん偽の取引時間を掴まされたんじゃない?」

 

「その女襲った奴らどうしたのよ?」

 

「クリーナーが持ってった」

 

「アンタらまたクリーナー使ったの!? 高いのよ!」

 

「だってDAに渡したら殺されちゃうじゃないですか」

 

「ったく!」

 

ミズキさんが怒るのも無理ないけど相手が殺されずに済む方法を考えるとクリーナーに引き渡すしかないじゃん。

 

「DAもコイツら追ってんでしょ? 私達が先に見つければたきなの復帰も叶うんじゃない・・・・そう思わないたきな?」

 

「やります!」

 

すると千束の声に反応してリコリコの制服姿に着替えた井ノ上さんが更衣室から出てきた。

その姿は普段は下ろしている髪をツインテールに縛っていて、彼女の制服は全体的に青が目立つようになっていた。

 

「うぉっほ〜! 可愛い!!」

 

おいおい、井ノ上さんの制服姿が可愛いのはわかるけどそんなに強引に引っ張るなよ。

井ノ上さんもなんか嫌そうな表情をしてるぞ。

 

「ほら! 蓮も先生もミズキも、もっと寄って!」

 

呼ばれた俺達が近づくと千束は自身のスマホで全員揃った姿を撮影した。

 

「早速お店のSNSにアップしたわ」

 

「君はさっきの私の話を聞いていたのかね? 無自覚な投稿はトラブルを・・・・」

 

「だーいじょうぶ。ここには向かいのビルもないよ」

 

「んじゃま、今日も元気よく開店といきますか」

 

こうして喫茶リコリコはいつも通りにお店を開店するのであった。

 

『いらっしゃいませ!』

 

 




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