リコリス・リコイル 運命を切り開く者たち 【リメイク】 作:hayato0121
リコリコってキャラそれぞれにちゃんと見せ場があるから好きです。
ライセンスを更新する為にDA本部に来ていた俺達だったが、俺はそこで蛇ノ目エリカさんと出会い少し気になることがあったのでお互いに受付の側にある椅子に座りながら話をしていた。
「それじゃあ、あの銃取引の事件の時に人質になったリコリスって蛇ノ目さんだったんだな」
「エリカでいいです。みんな私のことそう呼ぶので・・・・」
「わかった。エリカちゃんは井ノ上さんに何か伝えようとしてたみたいだけど・・・・」
「はい。お礼が言いたかったんです。あの時助けてもらったお礼がまだちゃんと言えてなかったので・・・・でも・・・・」
そっか、エリカちゃんは井ノ上さんにお礼が言いたかったんだな。
「そういえばさっきの子達が言ってた『味方殺し』って何のことだかわかる?」
「っ! それは・・・・」
俺はさっき通りかかったリコリス達が言ってた味方殺しのことをエリカちゃんに聞くと彼女は身体をビクッとさせて反応していた。
「私の所為なんです。たきなは私を助けようとしただけなのに・・・・みんな事件の詳細より結果の方ばっかり気にして、その所為で悪い噂が広がっちゃって、それでたきなが・・・・」
エリカちゃんの目は少し涙目になっていてそれがどれだけ悲しく、悔しかったのかが俺には凄く伝わった。
「わかった。それじゃあ最後に一つ聞いてもいい?」
「なんですか?」
「井ノ上さんが独断行動をした時も司令部はずっと待機命令をだしてたの?」
「そうだったと思います。ただ、たきなが動く直前に通信障害があって司令部と連絡が取れなかったってフキが言ってました。」
「通信障害!?」
「はい。ほんの数分だけらしいんですけど・・・・」
通信障害ってあのラジアータがモニタリングしている任務中にそんなことが起こるなんて普通じゃありえない。まさかラジアータがハッキングされた? それってDA的には一大事じゃんか! まさか、その事実を隠蔽する為に井ノ上さんの独断行動を利用したのか?あの上層部ならやりそうなことだよな・・・・
俺は過去に自身が簡単に切り捨てられた時のことを思い出して内心ではかなり怒っていた。
「逢沢さん」
「あっ、はい」
「更新の準備が整いましたのでこちらにお越しいただけますか?」
そんなことを考えているとさっきの受付の女性が更新の準備が整ったと俺を呼びにきてくれた。
「わかりました。それじゃあエリカちゃん俺は行くよ。話してくれてありがとね」
「いえ・・・・あの!」
「ん?」
歩き出した俺は突然エリカちゃんに呼び止められてその場で振り向いた。
「たきなのこと・・・・よろしくお願いします!」
エリカちゃんはそう言って頭を下げた。
「勿論、最初からそのつもりだ。それじゃ・・・・」
そう言って俺は受付の人の後を追ってその場を後にした。
「それではこれで更新の手続きは以上になります。」
「はい。ありがとうございました」
それから俺は無事に更新の為の手続きを終えて部屋を出てると井ノ上さんのいるであろう訓練所に行こうとしていた。
「久しぶりだな、蓮」
「え? 楠木さん!?」
俺は歩いていた背後から呼び止められたので振り返るとそこには楠木司令とその秘書が立っていた。
「どうしてここに? 確かまだ会議中だって・・・・」
「予定より早く終わったのでな、それでちょうど問題児達が本部に来ていると聞いて様子を見にきた」
「問題児って・・・・」
「事実だろ? お前も千束もDAの任務にはあまり協力的ではないからな」
「俺この前楠木さんの指示で関西に行ったんですけど・・・・」
「何か言ったか?」
「いえ、なんでもないです」
文句なんて言わせないと言わんばかりの圧力に負けて俺は怖気付いてしまった。
「あの、どうして井ノ上さんをリコリコに転属させたんですか?」
「命令違反に独断行動、おかげで1000挺の銃は未だに行方不明のままだ。本来ならもっと重い処罰を与えることもできたが今回はそれで済ませただけにすぎない」
「けど、彼女はここに戻りたがってます。何とかして戻してあげられませんか?」
「無理だな。一人だけを特別扱いすることはできない。そんなことをすれば組織として成り立たなくなってしまう」
「俺と千束は特別扱いしてますよね?」
「お前達はそれだけの実績を重ねているからできることでそれ以外のものにはできないことだ」
「・・・・確かに何の処罰もなしってわけにはいかないのはわかります。けど本部から追い出すなんていくらなんでもやりすぎじゃないですか? 銃の取引時間とかラジアータがモニタリングしてる時に通信障害とか司令部にだってミスがあったと思うんですけど」
「・・・・話は以上だ。」
「ちょっ!? 待ってください! 楠木さん!」
楠木さんは立ち去ろうしたから呼び止めようとしたけど聞いてもらえずそのまま行ってしまった。
「ハァ・・・・都合が悪くなると話を聞いてくれないのは相変わらずだな・・・・」
そう呟くと俺は再び訓練所に向けて歩き出した。
そして訓練所に到着するとそこで射撃の訓練をしている井ノ上さんを見つけた。よく見てみると人型の的な顔の部分に全弾命中していた。
「お疲れさん」
「蓮さん」
「その・・・・さっき楠木さんに会ったよ」
「っ! 本当ですか!?」
俺が楠木さんに会ったことを井ノ上さんに話すと彼女はその話に食いついてきた。
「それで司令はなんと? 私のことは何か言ってましたか?」
「それが・・・・「どうもっす!」ん?」
すると俺と井ノ上さんの話に茶色のツーブロックヘアをしたセカンドリコリスが割り込んできた。
「君は?」
「ちいっす!乙女 サクラっす、よろしく」
彼女、乙女サクラは自己紹介をすると井ノ上さんの前に手を出して握手を求めてきた。それを見た井ノ上さんも手を出して握手をすると乙女さんはそんな井ノ上さんの手を思いっきり握りしめた。
「命令無視したあげく、仲間にぶっ放したって本当っすか?」
「っ!」
井ノ上さんは本部に来てからずっと気にしてることを指摘されるとそれに焦った彼女は無理矢理乙女さんに握られた手を振り払った。
「うわっ、マジなんすね?」
「違う。私は・・・・」
「やっぱ敵より味方撃つ方が燃えるぅ〜みたいな・・・・」
「やめてください」
「おっと、おっかない。撃たないでくださいよ。あっ、殺しの時しか笑わないだっけ?」
「誰が、そんな嘘・・・・」
おいおい、そんなデタラメな嘘まで広まってるのかよ。何か聞いててムカついてきた。
「いや、あぁしは好きっすよ。映画の殺人鬼みたいでカッコイイっす! アハハハハハ!」
カッチーン!
「おい!」
俺はお腹を抱えて笑ってる乙女さんの肩を思いっきり掴んだ。
「あんまり調子に乗るなよ」
俺は怒りを込めて少し強めに喋った。
「蓮さん?」
「え? 誰すかアンタ?」
「逢沢蓮だ。リコリスなら一度くらいは聞いたことあるんじゃないか?」
俺は井ノ上さんを庇うように乙女さんと井ノ上さんの間に割り込んだ。
「逢沢蓮・・・・あぁ! あの電波塔のリコリスの相棒っすか! で?そんな有名なお方があぁしに何の用っすか?」
「言っただろ? あんまり調子に乗るなって。大事な仲間が挑発されてそれを黙って見てられるほど、俺は人間できてないんだよ」
「蓮さん・・・・」
「大事な仲間? ソイツは味方殺しっすよ。アンタだっていつ殺されるかわからないっすよ?」
「関係ねぇよ。俺は井ノ上さんを信じてる。たとえ周りが何と言おうと俺は、いや俺達は井ノ上さんの味方だ。これまでも、そしてこれからもずっとな・・・・」
「アハハハハハ! カッコいいっすね!流石、有名人は言うことが違うっす! けど安心してくださいよ。先輩の抜けた穴は後任の私がしっかり埋めますから」
「後任?」
「どういうことだ?」
なに言ってんだコイツ? 後任ってどういうことだ?
「あれ聞いてなかったんすか?自分がこれからフキさんのパートナーを務めるっす。アンタの席はもうないっすよ」
「ちょっと!」
するとそこへ体力測定を終えた千束がやってきて乙女さんの首根っこを掴んだ。
「黙れ小僧」
うわぁ、千束もめっちゃ怒ってる。まぁ確かに俺もコイツの言い方はいちいち癪に障るからムカついてたんだけど。
「アンタ誰っすか?」
「ソイツが千束だ」
「フキ先輩! おっ、司令まで」
そこへ今度はフキと楠木司令にその秘書さんもやってきた。
「おぉ、これが電波塔の・・・・」
「これって言うな!」
「いやただのアホだ」
フキ、それについては俺も同意するぞ。
そんなことを考えていたのが悟られたのか千束は俺の方も睨んできたので俺は慌てて目を逸らした。
何なのコイツ、もしかしてエスパーか?
そんなことをしている間に井ノ上さんは前に出て楠木さんに近づいていった。
「司令! 私は銃取引の新情報となる写真を獲得し、提出しました! この成果ではまだDAに復帰できませんか?」
「復帰?」
「成果を上げれば私はDAに戻れ・・・・」
「そんなことを言った覚えはない」
「楠木さん!」
「そんな・・・・」
井ノ上さんは楠木さんの言葉を聞いて明らかにショックを受けていた。
「諦めろって言われてんのまだわからないんすか?」
「おい!」
「おぉ怖っ! 流石電波塔のヒーロー様。噂通り迫力ありますね」
乙女さんが更に追い打ちをかけると千束が怒った。
「サクラ訓練の時間だ行くぞ」
「残念もっと話したかったのに・・・・」
フキが乙女さんを連れてこの場を離れようとするけど井ノ上さんはそんなフキの手を掴んだ。
「んだよ!」
「すいません」
井ノ上さんは素直に謝ると手を離した。
「あの時ブン殴られたので理解してなかったのか? だったら言葉にしてやる。お前はもうDAには必要ないんだよ」
「やめろフキ!」
フキの言葉を聞いた千束が怒ってフキの胸ぐらを掴んだ。
「まだ理解できないか? なら今から模擬戦でぶちのめしてわからせてやるよ」
「おぉおぉイイじゃん! たきなやろう!」
「離せよ」
「あっ、ごめん」
フキが挑発するとそれに乗った千束が模擬戦を承諾してフキの胸ぐらを離した。
「あれぇ? ビビってんすか?」
「よし! 2対2で勝負だ。あっ、たきな!」
井ノ上さんは話の最中に走って何処かへ行ってしまった。
「アハハハハハ! 逃げやがったよ!」
その後、千束は一度楠木さんを見た後に井ノ上さんを追いかけていった。
「お前も逃げんのか?」
「作戦会議だよ作戦会議。けど、俺もアイツらを追いかける前に言っときたいことがある」
「お?なんすか? アンタも私らが許せない的なやつっすか?」
乙女さんは相変わらず俺を挑発してくるが、俺はそんなことは気にせず楠木さんに頭を下げた。
「楠木さん、ありがとうございました」
「え? この人なに言ってるんすか?」
「なんのことだ?」
乙女さんは俺の行動に困惑し、楠木さんは俺の行動の意図を聞いてきた。
「井ノ上さんを本部に戻さなかったのは彼女を守るためですよね?」
「なぜそう思った?」
「まだ本部に来てそんなに時間は経ってないですけど、ここに来るまでのリコリス達の態度、そして乙女さんから聞いた噂。どう考えたって今の本部は井ノ上さんにとって居心地は最悪です。だからそんな彼女を守るために現状維持が最善だと判断したんですよね? フキも悪かったな。憎まれ役をさせることになっちまって・・・・」
「・・・・フン」
「言ってることが理解できんな」
俺はこれまでの情報を自分なりに整理してそこから導き出した答えを楠木さんやフキに伝えるとフキは首を横に振り知らん顔をしたり、楠木さんもわからないと言ってるが、俺は知ってる。この2人は口では厳しいことを言うけど本当は優しいところもあるってことを・・・・
「理解できないならそれでもいいです。俺はただ自分が思ったことを言っただけなんで・・・・それじゃあ俺もそろそろ行きます。あとの事は俺達に任せてください。それじゃ!」
そう言って俺も千束達を追いかけるためにその場を後にした。
「・・・・フン。相変わらず生意気なクソガキだ」
次回でアニメ本編3話の内容は終わりその後は本編4話との間にオリジナルストーリーを1話入れる予定です。
良かったらそちらもお楽しみに!
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