Sapphire   作:四季社タクト

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第七話 姉妹

 

「なんでこんな山の奥に・・・」

俺らは先生が逃した化け物(クリーチャー)を追って俺たちはバイクで深い山奥に来ていた。

(先生、絶対借りパクしたやつだな、どう見たって本体が自衛隊の偵察用バイクだし、俺が乗ってるサイドカーの部分だって絶対先生の手作りの証のマーク書いてあるし、ここに乗ってる俺は果たして大丈夫なのだろうか?)

物凄い不安な気持ちを抱いてる俺のことを差し置いて先生は俺の愚痴に答えた。

「仕方ないさ、逃したのを捕まえってこい!ていう命令何だから」

「逃した本人にが悪いのになー」

チラリと先生の方を向くと、先生は片手でごめんのポーズした

「あの時は心臓に槍みたいなもの突き刺さってたし、半ば意識も朦朧してたから殺すか逃すかの二択だったんだ、許してくれ」

(しかし、逃したのは間違いだった、まさかセンサーが急に増えるとは)

 

あのあと(第三代電波塔奪還後)俺と東郷は一度本部に戻り、解析班からの結果待ちの時に俺が1匹逃したこと伝えると東郷は笑顔で捕まえてこい、こいつらのサンプルが欲しいと言われた。

 

そして現在、俺たちは捕獲という名目で東京の山間部に来ていた。

「なぁ、先生、人型のクリーチャーいやある程度デカい生き物を初めて殺した時、先生はどう思ったんだ?」

好奇心、いや単純な疑問だった。

俺は虫より大きな生き物を殺したことがない、殺したくもないけどこの組織に関わってから人の死というものが近くなった。

いつか俺も何かを殺す時が来るかもしれない・・・

「そうだな、俺が初めて殺したのは猪だが、殺した感覚はあとからじんわりと伝わってきたよ、最初はちょっとした罪悪感みたいのがみたいのがあったけど、すぐに慣れた」

「慣れか」

「慣れだよ、最初はそんなもんだよ」

 

 

「よし、到着―!」

先生は洞窟前で前でバイクを止め、ヘルメットをとった。

「こんなデカい洞窟日本にあったんだ?」

「昔大きな地震がいくつも発生したせいで日本の地形に大きな影響がおきこのように大きな洞窟あちこちにできた、まぁ地理の授業だとここで終わるが、これのせいで日本全土に土地の所有権を求めた裁判と違法発掘調査のオンパレード、一時期警察総出で対処した事もある」

「だからここまで道路が舗装されていたんだな」

「何はともあれ、始めますか・・・え!?」

先生がスマホを取り出し、相手の位置を見ようとした時だった

「センサーが消えた」

(センサーが切れる原因は大きく四つ、電池切れ、破壊、ジャミング、そして生命反応の停止ここから一番通りの叶っているものは・・・)

先生は俺に対して「龍力、お前は今からここを離れろ、もしも俺が死にかけた、爆弾の威力だったらお前も死ぬぞ!」と言ってきた。

俺は先生の目力に押され先生に素直に従って俺はここから離れ、先生は洞窟の奥に進んだ。

 

 

「ちょっと言いすぎたかなー、後で謝ろうっと」

僕は暗視鏡を装着し、洞窟の奥に向かった。

洞窟の奥に進むにつれ、人によって手の加えられた洞窟から自然の作りに戻っていった、時々寄ってくる虫がちょっとウザいくらいに・・・

 

 

「いたいた、よう久しぶりだな、今回は逃がさないよ」

俺は化け物の脳、心臓、肩の関節部分、足の関節部分を的確に六発打ち込んだがそれでも動かなかった。

(動かない、血もほとんど流れていない、もしかして・・・)

俺は恐る恐る近づき、化け物の首筋に3本の指を当てて脈を測った

「生きも脈もない、死んでる」

(寿命だと思うが、違和感しかない、センサーが切れるにしては、タイミングが良すぎるし、そもそもなんでくっつけたセンサーがなんで二つに増えた?その時点からおかしいって思ってたんだ。)

 

スマホから突然緊急用のSOSアラートが鳴ったが俺はスマホを取り出さずに真っ先に出口に向かった。

 

突然の事であったが恋はこの緊急用のSOSアラートが何を意味するものなのか理解していた、だから咄嗟に体が動いた。

(やはりそっちが本命か、もってくれよ風火、水蓮)

 

恋と龍力が任務開始数分前

 

私たちは先生が調査する予定だった山岳トンネルの奥へ奥へと進んでいた。

「お姉ちゃん、本当によかったの?」

「いいのよ、暇だったし体も動かしったかったからね、それに先生も了承したしね」

「でも・・・」

「大丈夫、もしもなんかあったらあの時みたいにお姉ちゃんが守るから」

私(水蓮)はこの言葉が嫌いだった。

 

お姉ちゃんはいつだってそうだった、私が化け物だと呼ばれていても、家族から暴力を振るわれても、お姉ちゃんは真っ先に私を守ってくれた、そんなお姉ちゃんが私は尊敬もしているし信頼もしていて何より家族として好きだ。

 

 

だけど・・・

 

お姉ちゃんにも幸せになってほしい

 

 

周りの背景溶け込んでいたクリーチャーが突然現れてお姉ちゃんに向かって飛びかかろうとした。

私はお姉ちゃんの前に立ち、ポケットのに入っている小型の水の入った瓶を投げ氷の壁を作ったが・・・相手の方が一枚上手だった。

 

 

「危ないお姉ちゃん」

 

 

私はお姉ちゃんに覆いかぶさるように守ったが爆風までは防げず、私たちは吹っ飛ばされてしまった。

 

 

私は吹っ飛ばされ壁に背中を打ったが体にほとんど傷を追ってはいなかった。

(スイが氷の壁を作ってくれたこと、それにスイが私を覆いかぶさるように守ってくれたおかげで大きな怪我はなかったけど、スイは・・・)

私は爆発で舞い上がった煙の中スイを探した。

「スイ!」

私は咄嗟に妹のスイのところに行き、優しく両手で体を起こした。

「痛いよ・・・お姉ちゃん」

(意識はあるけど、爆発で氷の破片があちこちに刺さって・・・傷の深いものまで)

私は焦っていた、私のが気づかなかったせいでスイを怪我させてしまったから、私のせいで・・・

「スイ、スイ」

「お姉ちゃん後ろ」

私はすぐさまスイを抱き抱えて前に走りすぐに振り向いた。

目の前には私と同じぐらいの身長の人型クリーチャーが立っていた。

(クリーチャーの人型、先生の言ってた通り、五感のいくつかは欠けている)

風火は咄嗟に時計型デバイスから先生に緊急のSOSを発信した。

 

 

俺はすぐに龍力と合流して、風火たちのところに向かっていた

「先生ここから風火たちのところまで間に合うのか?」

「距離は近いが、ギリギリだ」

「ギリギリって」

「安心しろ、あいつらはお前よりも戦いの経験している、そうやすやすとは死なないさ、それに、アレの方が先に着くから大丈夫」

 

私はスイを抱きかかえながら突っ込んできた化け物に一発重い蹴りをお見舞いした。

化け物は一旦距離をおき様子を窺っていた。

 

私はその間にスイをトンネルの壁のところ優しく置き、「ここで待ってね」と一言だけ残し、私は化物の前にたった。

 

化け物は私たちの様子を窺っていたが、私が目の前に立った瞬間、相手は勝てないとわかっていたのかさっきの四足型同じ行動をしようとしていた。

 

この時風火は冷静だった

何故なら私には妹(水蓮)がいるから!

 

 

「爆発は・・・させない・・・」

 

 

超伝導 特定の金属や化合物などの物質を冷却したときに、電気抵抗が0になる現象

 

 

風火は気ずいていた。

姉妹だから知っていた。

水蓮は水分の温度を操れるほかに器に入ってない水も自由に動かせる、だがその代償として体の温度の他に髪色が徐々に変化していっていることに。

最初は鮮やかな青だった、だが能力を使うごとに白に近づいていった。

だが水蓮が、妹が命をかけて自分を守ってくれた。

ならばそれに応えよう、姉としてこの身が燃え尽きるまで!

 

私は腕から炎を出し、能力を使って相手を焼き尽くそうしていた。

 

しかし、突然自分の背後から飛んできたものが目の前の地面に突き刺さったのを見て能力を出すのをやめた。

「これって、先生の」

目の前に刺さった刀の持ち手にはこれを使えと彫られていた。

私は迷うことなくそれを引き抜き居合の体勢に入った。

 

 

特殊耐熱加工型自立式日本刀 カグツチ

 

2105年日本の大分県別府市にとある隕石が落下、その隕石からは地球環境化において全く存在しない金属であった!

その金属は鉄のように多様性があり、ダイヤモンドより硬く、そして2,000度の炎にも耐える、耐熱性。

 

 

(昔、先生の刀の持ち方、戦い方をずっと見てた、いや、見て盗んだの方が正しいのかな、

だからある程度は扱える。)

 

かつて日本人は「刀」を捨ててしまった。

だが、今日までそれを扱う技術は捨てなかった。

 

「知りなさい、日本の武を!」

 

風火は真っ直ぐ向かってきた化け物の心臓を的確に突きそのまま切り上げた。

化け物はそのまま背を地面に向けて倒れた。

 

「居合及び抜刀術 逆風 に近いものよ、覚えておきなさい」

 

居合の高度な技術を有する武芸として成立している例は、世界でも類を見ない。このように日本固有の形態を有し、かつ日本の武を象徴する日本刀を扱うことから、居合は「日本の武道・武術の中でも最も日本的なもの」

 

風火は急いで刀を鞘に収め、水蓮のところに駆け寄ろうとした時

「間に合った・・・のかな?」

先生が息を切らしながら現れて状況を確認していた

 

私咄嗟にスイの方に指を指して先生に向かって叫んでいた

「先生スイを!」

先生は私の声に気ずき、私の予備の指している方みた。

「いた、任せておけ!」

僕は急いで気を失っている水蓮の元に駆けつけ容態を確認した。

(水蓮の周りには生ぬるい薄い水のようなものが貼っている?いや纏っているか、能力を使いすぎがよかったのか本来大量に出る血が止血されている、そのおかげで氷の破片も致命傷にいたらず固定されている、状況から予測するに咄嗟に姉(風火)を守りながら自分の身を守ったのか偉いぞ水蓮)

 

 

「先生スイは?」

風火は顔色を変えて聞いてきたので、風火を安心させるために俺は笑顔で返した。

「大丈夫、傷はどれも致命傷じゃないし、止血もちゃんとされている、体は冷たいが低体温症の軽度だよ、ただこの白くなった髪は僕にも直せないからショックを受けるかもしれない、遅れてすまなかった」

先生は立ち上がり深々と頭を下げ、私たちに謝った。

「先生気にしないでください、私がしたくてしたことだし元々は私が無理やり頼んでこの任務に参加したんですから・・・」

私は今どんな顔をしているんだろ、確実に普段見せる顔はしていないだろう

「そうか・・・あまり気病むなよ」

先生はスイを抱きかかえ出口に向かった。

 

 

「そうそう風火、お前のその腕の火傷あと、家に帰ったらしっかり直してやるからな」

先生は振り返りはしなかったが私が手で隠していた火傷あとに気づいていた。

「最初の頃もそうでしたもんね」

「ん?最初?」

「いいえ、なんでもありません」

先生は自分では気づいていなかったかもしれない、先生は私たち(弟子)の変化にすぐに気づくという事に・・・

「ほら外で龍力や医療班待たせているんだから行くよ」

私は先生に置いてかれないように先生の後を追いながら外に出た。

外にはバイクにもたれかかりながら時計型のデバイスをいじる龍力とその奥に11/2t救急車があり、その中から医療班の人たちが出てきた。

「この子を頼みます。後そこの女の子も一応検査おいてください、あーちょっとまってもらっていいですか」

俺は医療班の人たちに水蓮と風火を預け、龍力のところに行った。

「龍力お前は風火と水蓮の様子の確認と、何処病院に送られたか教えてほしいから着いっててほしい。」

「先生はどうするんだ?」

「僕は少し調査してから、相棒(バイク)で帰るから、安心しろ前回のようには絶対にならないから」

俺がバイクを優しく撫でながら言ったが、龍力は以前の任務の時みたいになるのではないか、不安と疑いの目を向けてきた。

「以前のようにはならないでくださいよ、先生」

龍力は口ではそう言っていたが、納得はしていないみたいな顔をして俺に言ってきた。

そんな龍力の頭を撫でて俺はトンネルの奥に再び向かった。

 

 

「珍しく丁寧語使いやがって・・・心配なら心配してるってそう言いやがれ」

口では愚痴を言っているが、この時の俺の顔は笑顔になっていたであろう。

 

 

トンネルの奥に進み、ライトがチカチカと点滅しているところまでいき、俺は足を止めた

「おい、ここにいるんだろ、ファースト」

静かで何もない場所に突然人の形をしたゲームバグみたいな生き物が現れた。

「あらあら、バレちゃったか、さすが再名生 春くん、いやもう恋なのか」

「春?誰のこといっているんだ?」

ファーストは俺の質問には答えなかったが、ある一つの提案をしてきた。

「少し、お茶しようか」

 

 




特殊耐熱加工型自力式日本刀 カグツチ

見た目は普通の日本刀であるが未知の金属が使用されており現在もその金属の研究が行われている。

刀の柄の部分にブースターユニットを後付け可能これにより自立して持ち主のところに戻ることが可能である


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