もういっちょいってみようか(真顔)

半分やっつけでございます。
どうかご容赦のほどを。

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集いしネタの結晶が、新たな作品の扉を開く!光差す道となれ!アクセルシンクロ!生来せよ!鬱フラグクラッシャーズ!


鬱フラグクラッシャーズ 集いし願い編

赤い雨が降る中を、ロミオが駆ける。

己の相棒バスターブレードの“ヴェリアミーチ”を手に、襲い来るアラガミを次々と屠りながら。

赤い雨を遮るための黒い防護服はすでにボロボロであった。

しかし、黒蛛病(こくしゅびょう)に犯されると知りながら、ロミオはなりふり構わず走り続けた。

 

「爺ちゃん……!婆ちゃん……!」

 

自分の身勝手で支部を抜け出たとき。

やさしくロミオに声をかけ、そして笑顔で見送ってくれた老夫婦。

ロミオはその二人のために駆けた。全てを投げ打ってでも、守りたいものだったから。

 

「っ!」

 

ガルムの爪が、ロミオの展開した盾に直撃する。

カーザミーアと呼ばれるこの盾は、長年ロミオを支え続けた愛用の盾であった。

バスター使いのロミオには、タワーシールドは扱いやすく、幾度となくその機能に救われた。

ちらりと周囲にいる神器兵を見るが、立ちすらせずにうなだれている。

 

「邪魔なんだよォ!!」

 

盾受けした後、剣を振り上げるパリングアッパー。

その刃はガルムの首深くを切り裂く。

一刀のもと倒れ伏したガルムに目もくれず、ロミオは更なるアラガミを探す。

居住区から、アラガミを遠ざけねばならなかった。

走っている途中にいたガルムをブラスト“キチェルカ”で攻撃。

リザーブを十分に行っていないため、威力は心もとないが、これで十分である。

こちらへと視線を向ける。それが今自分ができる最善策であると信じて、相棒を振るう。

役立たずの自分を、居場所がなかった自分を、ブラッドに戻してくれて、自分にもできることがあるって思わせてくれたあの二人のために。

お帰りと、自分をあったかく迎えてくれたみんなのために。

 

「俺は……!」

 

ガルムを撃破。

そのまま突き進む。

赤い雨を一身に受けたロミオの体はもう、ボロボロのはずだった。

 

GRRRRRRRRRRRRRRRR.......!!!!

 

「っ!?」

 

ガルム種の唸り声が聞こえる。

振り返れば、そこにはガルムの感応種“マルドゥーク”。

かつて、ブラッドの新入りであるロミオの後輩が退けた隻眼のマルドゥークであった。

その傍らには、ガルムが二体、獲物を求めて血走った眼をロミオに向けている。

 

「ロミオ!」

「ジュリウス!?」

 

その場に駆け付けたのは、ロミオの所属する特殊部隊“ブラッド”の隊長、ジュリウス。

黒い防護服を着用し、愛剣“ヴォリーショナル”を手に、息を切らせている。

 

「行くぞ、ロミオ!」

「……!

 おう!!」

 

GRRRRRRRRRRRUOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!!

 

息つく暇すらなく、マルドゥークが吼える。

それに反応するようにガルムも咆哮する。

ロミオとジュリウスは、無謀ともいえる戦いに身を投じる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

苦戦を強いられていた。

ジュリウスの疲労もさることながら、相手が三体であることも要因の一つだった。

感応種が指示を出しているのか、その圧倒的なコンビネーションでジュリウスとロミオを引き剥がすと、先にジュリウスを攻撃。

ロミオは感応種に翻弄されうまくジュリウスと連携が取れず、ジュリウスは感応種によって強化されているガルム二体に大苦戦している。

 

「ぐぅっ!!」

「ジュリウス!?クソッ!!」

 

ガルムがジュリウスをはじき飛ばす。一体のガルムは仕留めたものの、その瞬間の安堵が仇となったか。

平原にある廃墟の破片へと突撃。がっくりと項垂れてしまった。

気を失っているようだ。

それを確認する術は無く、リンクエイドをしに行く隙すら無かったが。

 

「ぐッ!」

 

とっさの判断で盾を展開する。

そのままガルム一体をパリングアッパーでふきとばす。

カーザミーアは既にボロボロだった。

 

「畜生……!」

 

盾を折りたたむと、マルドゥークとガルムが自分に向ってくるのを感じた。

瞬間的に、何かが頭をよぎった。

 

「(なんだこれ……)」

 

それは、記憶。

ジュリウスと初めて会った日。

後輩との語らい。

まるで走馬灯のように今までの想い出が呼び起されるのだ。

 

「(まるで、俺が死ぬみたいだな……はは)」

 

水平に愛剣を構えた。

血が騒いだ。今ならできる。

何度頑張っても発現しなかったブラッドアーツが、今際の際に発現しようとしていた。

 

「オラァッ!!」

 

地面に垂直に。今まで使えなかった血の力の分をすべて解き放つかのように。

ロミオは力いっぱい地に打ち付けた。

赤い衝撃波が向ってくるマルドゥークとガルムへ向かっていく。

ふと、ユノの顔が浮かんだ。

 

「(帰ったら、ライブなんだ……俺、絶対見に行かなきゃ……)」

 

マルドゥークはその衝撃波を回避する。

ガルムに直撃し、その命を刈り取った。

だが、マルドゥークはまっすぐに、すでにボロボロなロミオに向って回転攻撃を仕掛けた。

当然、ロミオは壁にたたきつけられる。

 

「(爺ちゃん……婆ちゃん……うまく逃げれた……かな)」

 

脳裏によぎるのは、自分の居場所のきっかけになってくれた老夫婦。

そして、生意気な槍使いの後輩、ギルバートの怒り顔だった。

 

「(ははっ……最後に見えるのがコイツの顔かよ……!)

 オオオオオオオォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!」

 

血の力が目覚めた。壁に寄りかかりながらロミオが吼える。

その力は、あっという間に北の集落を包みこんだ。

そんなことは関係ないとばかりにマルドゥークはロミオ目掛けてその爪を振りかぶった。

 

「(ここで終わりか……ごめんな……)」

 

後悔がロミオを襲う。

自分がもっと強ければ。もっと早く血の力に目覚めていれば。

 

「弱くて……ごめんな……!」

 

涙と共に、今、一つの命が終わろうとしていた------------

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(トラップ)カード、くず鉄のかかし」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……え?」

 

ロミオの目の前に、一つの影が現れた。

それは、ガラクタで出来たかかし。

如何にももろそうなそれは、鉄をも切り裂くマルドゥークの爪をいとも簡単に防いでいた。

 

「これ……」

「弱くなんかないさ、ロミオ」

 

そのかかしのななめ後ろに立つ人物がいた。

ブラッドの副隊長であり、特殊な神器を持ち、ロミオの後輩でもあった男が、今、ロミオを守るようにして立っていた。

 

「お前は弱くない。よくやったロミオ。

 あとは、俺に任せろ」

 

防護服からわずかに見えるマーカー。

左手に装備されている円盤。

その円盤にセットされているカードの束。

そして、傍らにある彼の愛用のDホイール。

 

「来い、マルドゥーク。

 俺が相手だ」

 

「デュエル!」

 

未来の英雄。

不動遊星の姿がそこにあった。




「ロミオ……なぜ……」

『やはりそうなりましたか』

「あの子は、贄となるはずだった……ジュリウスの……王の贄に……」

『これも、彼の力です。
 英雄と呼ばれる、彼の』

「また……一からやり直しですか……?」

『いえ、それは大丈夫でしょう。
 私とあなた……そしてアンチノミーとアポリア、パラドックスが。
 この世界に新たな秩序をもたらしましょう』

「まぁ……うふふ……素敵ですわ。
 そのためならば、この命……いかようにも」














オリジナル展開などございますが……鬱フラグクラッシャーズ特有のご都合主義ということでご理解ください。

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