東方監視録   作:三次元大介

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尸解仙

 

 

 

 

 

神子(豊聡耳は長いので省略)の奴が能力を悪用しない事はよく分かった。普通の能力持ちなら態々こんな事はしないが、神の不祥事で起きた事だからな。対処せざるおえん

 

暫くここいらに滞在する事になったので、都にある空き家を借りて監視する事にした。だがちょくちょく仕事が舞い込んで来る事もあり、偶に英知界に戻ったりして仕事もする。やはり神域と地上の中継地点であるからよく情報が入って来る。

地上の監視や他の神々からの報告を纏め上げるだけで無く、時間の流れ・空間の歪み・星々の公転等見ることが多すぎる

 

 

そうだ宇宙図を作ろう。これなら即座にこれらの事が起きた時対処できる。仕事がまた一つ減ったな

地上の監視を再開しよう

 

ブォン

 

 

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ブォン

 

「おひさ〜」

「うわっ!」

「驚かせるで無い!というか何処から来たんじゃ⁉︎」

 

仲の良いコンビがいる部屋に来た モラルだと?そんなものはこの時代に無い ていうかいつも一緒にいるな。デキてるんじゃあないか?

 

「…今何か失礼な事を考えなかったか?」

「さぁ?なんのことやら」

「…まぁ良い。今日は何用だ?」

「別に?暇だったから来ただけさ」

「お主、何処ぞの邪仙の様な事を言うようになったな」

 

邪仙…青蛾のことか 人の子供拉致ってザシュッとしちゃう系娘々か

 

「それより質が悪いかもな」

「口を慎め」

「すみません冗談です地獄行きは勘弁を」

 

あれと一緒は癪だな 私は神をひっ捕まえてザシュッとはするが、青蛾程では無い

 

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「!」ゾワァ キョロキョロ

「月読様?どうかされましたか?」

「い、いえ別に…」

「?」

 

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「それにしてもまさか貴方が伝承にある『監視者』とな?元人間とは信じられぬ」

「私もそれは思った。あんた尸解仙じゃないんだろ?どうやって不老不死になったんだ?」

「……話せば長くなるが、聞きたいか?」

「…!や、やっぱりいい「我は聞きたいぞ!」っておい布都!」

「ハッハッハ。別に減るもんでは無いし、良いだろう。」

 

 

私は『あの時』の事を全て話した。時々二人の顔が青褪めたり仰天していたのが面白かったな。

 

 

 

「…そんな事が」

「よく耐えれたな…」

「人一倍『生』に対する欲求が強かったんだろう。自分でもびっくりだ」

「その神の事を恨んだりしないのか?」

「もう私の中では復讐は済んだし、奴は今仕事という名の無限地獄に追われている。娯楽を愛する神にとっては苦痛だろう」

 

 

さてとではそろそろ…

 

「私の話は面白かったか?」

「…?誰に聞いてるんだ?」

 

「やはり気づかれていましたか」

「神子様っ!?」

 

大方完全なる不老不死について興味があったのだろう。尸解仙による不老不死は、死神に一生追われる羽目になるからな

 

「今言った通り、私もアメノと同じことは出来るがそれはそもそも禁忌とされている上、お勧めはできない。尸解仙になるより危険度は高い」

「分かっています。手を出してはいけない領域、という事ですか」

 

 

あぁ、仮にやったとしてコイツらでは十中八九死ぬだろうな

あれには生に対する執着が必要だ。死に対して恐怖するだけでは成り得ない。

 

 

「どうしてもと言うなら仙人にはなれんが廃人にならなれるぞ」

「はは、遠慮しておきます」

 

 

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まず初めに布都が術を行使し、先に眠りについた。敬愛する者の為とはいえ、奴も中々イカれているな。

遺体が腐敗しないのを確認した後、神子が尸解仙になる為に丹薬を飲み始め、体調を崩すようになった。

これは失敗した訳では無く、必要な過程なのだという。

 

  シャリ…シャリ…

 

「林檎剥けたぞ。いるか?」

「いりません。絶対分かってて言いましたよね?」

「体調不良者は何も食えなくて大変だな。シャリッ うん甘いな」

「うぅ…そんな殺生な…」

 

HAHAHA、おちょくるのはこの程度にしておこう。

 

「そういや大体幾らくらい眠るんだ?」

「青蛾によると千年、もしかしたらもっとかかるかも知れないそうですね」

「何だそんなものか」

「時間感覚狂ってません?」

 

そりゃ何年生きてると思ってんだ こちとらいい歳したジジイだぞ

…と言っとる間に神子の息が乱れてきた。時間か

 

「そろそろか」

「えぇ…もう手足の感覚がありません…。死ぬ瞬間って本当に自分で分かるものなのですね」

「まぁ私はそんな物感じんがね」

「はは、貴方らしい…。また会えますかね…」

「永遠の別れじゃあ無い。たった千年待って見せよう」

「告白ですか?」

「何だ、貰って欲しいのか?」

「ふふ、冗談です。…それでは…また…」

 

眠ったか

 

「青娥、しっかり守ってやれよ。」

「やはり気づいていましたか。言われずとも、私の役目ですもの」

「そうか、では頼んだ。あと気配の消し方がお粗末だ。修行し直せ」

「あらあら手厳しいですわ」

 

「じゃあなまた千年後に会おう」

「御武運をお祈りしておりますわ」

「邪仙からの激励か。不吉だな」

 

失礼ですわ〜と言うのを無視して、神霊廟を後にする

次は何処へ行こうか

 

 




初めて二千文字いった…!

話を見返すと文章があまりに酷い箇所があるので、話に影響がない程度に大修正を行おうと思っていますが、どちらが良いでしょうか?

  • 今のままでいい(修正無し)
  • 直した方がいい(大修正)
  • どちらでも良い

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