東方監視録   作:三次元大介

9 / 98
八話ッッ!


人妖大戦

 

 数年前に月読から聞かされていた月移住計画が、とうとう本日決行されるらしい。皆慌ただしく動いており、ロケットに荷物を詰め込んだり住民の数を確認したりと忙しそうだ。

 

 そんな私は関係無いので、いつもの研究室の一角からその様子を眺めている。何故かそれなりに偉い筈の依姫が一緒に居る。何でおるんや。ていうか人の部屋ジロジロ見るな。落ち着かない。お前準備しなくていいんか

 

 

「本当に一緒に行かれないんですか?」

 

 

 そんな私の心情を知らずに依姫が口を開く

 

 

「あぁ、月に行ってもつまらなそうだしな。ていうか行こうと思えばいつでも行けるし」

 

 

 まだ依姫は不満そうだ。

 

 

「教えれる事は全て教えたし、いずれまた会えるさ」

 

 

 子供のようにむくれる依姫が面白いので、つい頭を撫でてしまう。すると依姫は顔を真っ赤にして腕を振り回す

 

 

「なっ!?こっ、子供扱いしないでください!」

 

「おお、怖い怖い。ていうか割と洒落にならん攻撃だから辞めろ」

 

なんてふざけていると

 

「妖怪だぁぁー‼︎」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

辺りに警報が鳴り響く。兵士たちが走る。悲鳴が聞こえる。

妖怪達が襲撃を仕掛けて来た その数およそ十万

あちらもかなり必死なのだろう

 

「ヒャッハー!お前ら人間は妖怪の餌になっとけばいいんだよぉー!」

 

なんかきた

この襲撃には出来るだけ干渉しないつもりだったが、あちらから来るなら話は変わる。

 

「死ねぇグギャッ」スパパッ

 

私は残像という言葉すら生温く感じる速度で仕込み杖を抜刀し

妖怪を三枚に卸してやった

 

「岡様!」

 

「ここは私がどうにかしてやる。お前らはさっさとロケットに乗れ。

置いてかれるぞ」

 

「はっはいぃぃぃ!」

 

 

さてと…

 

「これで思い切りやれるぞ?大妖怪とやら」

 

「フンッ 仲間を逃したつもりか?奴らも貴様と同じ運命を辿らせてやる」

 

「私は上級吸血鬼ハロルド!そんじょそこらの大妖怪と一緒に見るなよ!」

 

ほぉこいつ修行前の依姫くらいはあるか

 

「死ね!血閃!」

 

奴は血を亜音速で放ってきた うん威力精度共に申し分ない

 

 

 

 

 

 

妖怪の中で見ればな

 

 

ザシュッ

 

「は?」

 

ボトッ

 

「ギャアァァァ?!う、腕があぁぁ!」

 

神々と飽きるほど殺し合ってきた私にとっては、欠伸が出るほどだ

 

「さてと」ザッ

 

「グッッ!」

 

「ぶっちゃけお前らの生死なんてどうでもいいんだわ。この戦争についてもな」

 

「なら何故邪魔をする!貴様は神だろう!」

 

ほう 初見で私を神だと分かった奴はほぼいない だが

 

「神に手をあげた時点で貴様の死は決まっている。この世は弱肉強食

強い者が生き残り弱い者は淘汰される。それだけだ」

 

「だが同族の為に最後まで戦ったのは敬意に表する。よって最高の技で貴様を屠る」

 

私は奴に向かって手をかざした

  

   "消滅"

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

ふむ、全て飛び立ったか

 

よしよし……ん? あれはもしかしなくとも……

 

核じゃねぇかぁぁぁ!

 

 

ドゴォォォォン!!

 

 

 

 

 

 

 

 

ガタガタッゴトッ

 

「クソッ 月の野郎共、次会ったら覚えとけよ…」

 

核ぶっ飛ばすとか後に生まれる生命のことなんも考えてねぇな

 

さてと、これからどうしましょうかねぇ 

 

またプラプラするか

 

 

 

 




ちなみに殺された吸血鬼は幽香並です

話を見返すと文章があまりに酷い箇所があるので、話に影響がない程度に大修正を行おうと思っていますが、どちらが良いでしょうか?

  • 今のままでいい(修正無し)
  • 直した方がいい(大修正)
  • どちらでも良い

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。