作者が唐突に思い付いたプロセカ×遊戯王ARC-Vのクロスオーバーネタの短編。
今回はモアジャン(主にしずあい)メインのエクシーズ次元の話。
遥に関しては台詞一言、みのりは名前だけの登場です(それと志歩も少しだけ登場します)。
時間軸はスタンダード(後のペンデュラム)次元に行く前の頃で、続きに関しては、今の所は考えておりません。
遊戯王とのクロスと言いながら、デュエル描写が殆ど無い作品になってしまいましたが、お手柔らかに御願い致します。
モアジャンinエクシーズ次元
「ティアドロップ!! 氷華傘散!!」
「ギャアアア!!」
私の魂の象徴であるモンスターの攻撃を受け、青い服の男のLPが0になる。
デュエルが終わる共に、私は膝を崩す。
「雫ーー!!」
すると同じくデュエルを終えた愛莉が此方に駆け付けてきた。
「愛莉ちゃん……」
「はい、私の肩に手を掛けて」
「有り難う……」
「少し大変だけど、休める場所を見付けたから、其処に行きましょ」
愛莉ちゃんの言葉に従って彼女と共に10分程歩いた後、近くの廃墟に身を潜める。
私は服のポケットから、1枚のカードを取り出す。
其処に移っていたのは、私にとって大切な妹の姿。
(しぃちゃん……)
私の脳裏に、過去の記憶が浮かんでくる。
☆☆
「頬を伝う涙の雫!! しん々と咲き誇れ白銀結晶氷の微少女よ!! エクシーズ召喚!! 現れなさい!! ランク8!! 《六花聖ティアドロップ》!!」
「行くわよ!! ランク4!! 《ペンギンアイドル》!!」
私と愛莉ちゃん、そして今この場にいないみのりちゃんと遥ちゃんの4人は、このエクシーズ次元でアイドルデュエリストグループ『MORE MORE JUMP!』として、平穏で楽しい日々を享受していた。
けれど、突然現れた『融合次元のアカデミア』と名乗る連中達によって私達の日常は一気に崩れた。
奴等はまるでゲームをする様な感覚で私達の暮らす『ハートランド』を蹂躙し、住人達を老若男女関係無くカードへと変えていった。
ハートランドのデュエリストの中には、自分達の身を守る為に『融合次元のアカデミア』と戦う者もおり、私達モアジャンの皆と実の妹であるしぃちゃんこと日野森志保ちゃんもハートランドを守る為に奴らと戦う事を選ぶも、『融合次元のアカデミア』の連中の『融合召喚』&『集団戦』を主軸にした戦い方に苦戦し、他のデュエリスト達は次々と敗れてカードに変えられてしまい、私と愛莉ちゃんもみのりちゃんや遥ちゃんとも離れ離れになってしまった。
『うわああああ!』
『しぃちゃん!!』
『お……お姉ちゃん……』
『あれ? 君達若しかして姉妹なのかい? 残念だったね~。 彼女は今ボクとのデュエルに負けた所さ。 ……そして……』
しぃちゃんを倒した紫色の髪の少年は、左手に備えられたデュエルディスクに付けられたボタンに指を伸ばそうとする。
『……っ! ダメ! 止めてーーー!!』
『敗者は罰を受けなければならない』
私の叫びも虚しく、少年の指は無情にボタンを押し、其処から放たれた光はしぃちゃんを包み込んだ。
そして光が収まった後、しぃちゃんのいた場所にはしぃちゃんの姿が写ったカードが落ちていた。
『イヤアアアアーーーー!!』
『アッハッハ! 残念だったね御姉さん! ボクを責めたい気持ちは分かるけどさぁ~、そんなに大切ならずっと側にいてあげれば良かったじゃん!』
そして紫色の少年がしぃちゃんのカードに近付こうとしているのを見て、私は急いで彼より先にしぃちゃんのカードを回収し、その場を離れた。
『しぃちゃん……しぃちゃん』
私の目から零れた涙がしぃちゃんのカードに掛かるけど、何の反応も示さない様子に私はただ泣く事しか出来なかった。
☆☆
あの日から私は自身の心に強く誓った。
『しぃちゃんを取り戻し、しぃちゃんが味わった苦しみをアイツらにも味合わせてやる』と。
『そうか……。 お前がそう決めたのなら止めやしないさ。 俺も奴等に瑠璃を攫われた時から、復讐の道を突き進んでいる。 お前達と共に行く事は出来ないし、こんな事を言っても慰めにもならないが……お前が志保を取り戻せる事を祈る』
ついこの前偶然再開した友人は、私の胸の内に秘めた強い決意を否定せず、逆に後押ししてくれた。
若しかしたら、私も彼もお互いの姿に今の自分を重ね合わせていたのかもしれない。
「キャアアアーー!!」
不意に悲鳴が耳に届いた。
「行くわよ! 愛莉ちゃん!」
「行くって……!」
愛莉ちゃんの言葉が終わらない内に、私は悲鳴の聞こえた方に駆け出して行った。
「ヘヘッ! 見ろよこの女達!」
「ウヒョー! 結構可愛いじゃねーか!」
「なぁ! この金髪ショートの女、俺のペットにするぜ!」
「じゃあ俺はもう1人の方にするわ!」
目的地に近付くにつれて聞こえて来る下劣な会話への不快感と怒りから、私は足の速度を速める。
「待ちなさい!」
そして目的地に付くなり、一声を放つ。
「何だテメェは?」
「さっき聞こえた悲鳴の原因はあなた達ね。 さっきの会話、如何言う意味かしら?」
「あ゛っ? んなのテメェには関係ねぇだろ」
「ちょっと待てよ。 この女、意外と可愛くねぇか?」
「言われてみれば……」
やがて原因である融合次元の人間の特徴であるアカデミアの赤い制服を着た2人の男達は互いに顔を見合わせた後、下劣な表情で私を見る。
「おい女! 俺達とデュエルしようぜ!」
「俺達が勝ったら、テメェもさっきの女達と同様、カードにしてやるよ!」
そう言って私に見せたカードには、悲痛な表情をした私達と同じか1つ上の年齢の少女が写っていた。
「良いわよ。 あなた達が融合次元の人間である以上、本気で叩き潰してあげるわ」
私もデュエルディスクを取り出して、自身の左腕に装備した。
「ちょっーーと待ったーー!!」
その時、私の横に同じくデュエルディスクを構えた愛莉ちゃんが来る。
「女の子相手に男2人掛かり何て随分乱暴じゃない? このデュエル、私も参戦させて貰うわ!」
「愛莉ちゃん……」
「雫、生き残るわよ。 アンタまでカードになったら、志歩ちゃんを元に戻すのはおろか、みのりや遥とも会えなくなるのよ。 ……この戦争が終わったら、また4人で『モアジャン』を再開しましょう」
「……ええ」
愛莉の言葉に、私は同調の意を示し返す。
「『モアジャン』だか『革ジャン』だか知らねえが、たっぷり可愛いがってやるよ!」
「……そう言う貴方達にも……私達『モアジャン』の実力、見せてあげるわ!」
両者の間を一陣の風が吹き抜ける。
そこ直後、小さく何かが倒れる音が鳴った。
「「「「デュエル!!」」」」
さぁ、戦争の音楽を奏でましょう。
此処まで読んでくれて、誠に有難う御座いました。
次の内、作者が現状で考えているプロセカキャラの使用するデッキの候補で、あなたが『これは有りかも』と思うのを選ぶならどれですか?(()内は、そのデッキを使用するプロセカキャラです)
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白石杏×アロマ
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東雲彰人×暗黒騎士ガイア
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青柳冬弥×クリストロン
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鳳えむ×ネフティス
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草薙寧々×人造人間
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東雲絵名×春化精
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暁山瑞希×ウィッチクラフト