不屈の悪魔   作:車道

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イエローテンパランスは誰よりも強し その②

 ラバーソールのイエローテンパランスは本来、相手をゆっくりと追い詰めていくタイプのスタンドだ。直接的な攻撃能力は実のところ、あまり高くない。生物を吸収して大きくなるという特性上、物質と同化しているため非スタンド使いにも見えてしまう。

 エンペラーと違って暗殺向きとは言えない能力である。それでも暗殺者として裏社会で生き残れた理由──それは過剰なまでの防御能力のおかげだった。重機関銃の掃射による衝撃すら分散して吸収してしまうテンパランスは、スタンド使いの弱点である本体を守りながら攻撃できる防御壁だ。

 ラバーソールはテンパランスを体に纏わせたまま敵陣に乗り込めばいい。自分より大きな相手にしか変装できないとはいえ、敵陣の奥に忍び込むのは彼にとって容易(たやす)いことだ。もし途中で正体がバレたとしても、一般的な兵器ではテンパランスの防御壁は突破できない。

 総括すると、ラバーソールはテンパランスの能力に頼りきった愚直なスタンド使いである。スタンドの総合力はこの場にいる誰よりも優れているが、本体の対応力は誰よりも劣っていた。テンパランスに食われながらも、ナランチャは一気にラバーソールめがけて詰め寄った。

 

「ケェ! やぶれかぶれになって自分からつっこんできやがったか。その手に持った拳銃でおれを攻撃したって無駄なのによォ!」

「そんなもん、撃ってみなくちゃわからねえぜッ!」

 

 近づいて小声で作戦を聞かされたときに受け取ったのか、ナランチャの手には一般的な回転式拳銃(リボルバー)が握られていた。ナランチャは不慣れな手付きでリボルバーの撃鉄を引き上げると、ろくに狙いも定めずにラバーソールに向かって銃弾を撃ち放った。

 素人の撃った銃弾がそう簡単に狙った場所に当たるはずもない。ラバーソールの右脇にそれた銃弾は、そのまま当たらずにすり抜けていくかに見えた。しかし、それこそがナランチャの狙いだった。

 

「馬鹿が! おれに当てるどころか見当違いな場所を撃ってるじゃあねーかッ!」

「馬鹿はオマエのホウダッ! クラエッ!」

 

 ナランチャが外した銃弾の上からラバーソールを罵倒する声が響く。その正体はピストルズのNo.5(ナンバーファイブ)だった。ミスタはナランチャに拳銃を渡した際、一人だけピストルズを潜ませていたのだ。

 ピストルズは自我があるため、本体であるミスタが見ていなくても行動できる。ナランチャが放った銃弾に乗っていたNo.5は弾道を捻じ曲げて見事に狙いを補正し、銃弾をラバーソールに直撃させた。だが、それでもテンパランスの防御は超えられない。

 No.5の乗った銃弾と同時にエアロスミスが機銃を乱射しながらラバーソールに突っ込んでいったが、それすら防ぎきられてしまう。エアロスミスをテンパランスで絡み取りながら、ラバーソールは完全に勝ったつもりになっていた。

 

「てめーのスタンドはテンパランスで固定した! これでもうオレを攻撃できまいッ! そっちのスタンドも銃弾が無ければ何もできねえカスみたいな能力だしなァ!」

「……エアロスミスを捕らえさせたのはわざとだぜ。これでオメーが動かせるスタンドの量はだいぶ減ったよなァ? やっちまえ、No.5(ナンバーファイブ)ッ!」

 

 ミスタがピストルズをナランチャに託したのは攻撃に利用するためではない。人型ではないため、精密な動きができないエアロスミスをサポートするためだった。No.5の手には1枚の『紙』が握られていた。

 エアロスミスでテンパランスに攻撃を続けていたのは、ラバーソールをいい気にさせて注意をそらすのと同時に、一度に操作できるスタンドの量を調べるためだった。

 そして、ラバーソールの側まで移動させたピストルズに『紙』を渡すため、『紙』を括り付けたエアロスミスを突っ込ませたのだ。No.5が上空に向けて『紙』を開封して出てきた物に、ラバーソールは口をポカンと開けて驚いている。

 

「はっ! これはッ!? 自動車だとォ────ッ!?」

「もうおそい! 脱出不可能だッ! このまま車体と地面に挟まれて潰れちまえッ!」

 

 ナランチャがラバーソールを倒すために利用した『紙』は、移動手段として承太郎に預かっていた物だった。中身は一般的な5人乗りのセダンだが、それでも車体重量は1.5トン近くある。

 ミスタは承太郎がフーゴにクルーザーの入った『紙』を手渡していた際の説明を参考に、内容物を攻撃に転用する作戦を思いついたのだ。しかし、そのまま車に押しつぶされるかと思われたが、ラバーソールはスタンドを全力で展開して必死に堪えていた。

 

「おれのイエローテンパランスを舐めるんじゃねえッ! これしきのことで、やられるものかよォ────ッ!」

 

 全身にのしかかる車体の重量すら分散させながら、テンパランスを纏ったラバーソールが歯を食いしばって両腕を上に伸ばす。驚くべきことに、ラバーソールはテンパランスを寄せ集めて柱状にすることで、車を持ち上げて耐えていたのだ。

 しかし、ナランチャの攻撃はこれで終わりではない。車を持ち上げることに集中しすぎてテンパランスから解放されたエアロスミスが、大きく旋回しながら再び銃弾の雨をばら撒いた。

 

「何度やろうが結果は変わらねーぜ! おれの防御壁をてめーのスタンドは超えられねえッ!」

「たしかにオレのエアロスミスじゃあ、オメーは倒せねえ。だけどな、オレの狙いはテメーじゃあねーんだぜッ!」

 

 ナランチャが狙っていたのはラバーソールではない。彼が撃ちたかったのはラバーソールが必死に退けようとしている車のほうだった。ガソリンタンク付近を機銃で穴だらけにされた車は、一瞬で炎上して大きな爆発を起こした。

 車の真下にいたラバーソールは逃げる間もなく、炎と爆発を全身で受け止めて吹き飛ばされることとなった。咄嗟(とっさ)にスタンド能力で衝撃や炎はある程度防げたが、全身は守りきれなかった。

 それに加えて、一気に大量の熱を受けたことでテンパランスは辺り一帯に飛び散ってしまった。

 

「ゲェ! ヤ、ヤバイッ! すぐにテンパランスを戻さねえと、このままじゃあ──」

「散々オレのことを馬鹿にしてたけどよォ……これで終わりだ! ボラボラボラボラボラボラボラボラッ! ボラーレ・ヴィーア(飛んで行きな)!」

 

 がら空きになってしまった自分を守るために必死にテンパランスをかき集めようとしているラバーソールの胴体にエアロスミスが突撃する。プロペラの軸の先端が腹に突き刺さり、エアロスミスがラバーソールの体を持ち上げた。

 そして、そのままエアロスミスは機銃を乱射してラバーソールの胴体に無数の穴を開けて飛び去っていった。血を撒き散らしながら地面にひれ伏しているラバーソールを見ながら、ナランチャは自身の後方にエアロスミスを待機させた。

 少しばかり体に残っていたテンパランスで防御していたため、ラバーソールは微かに息をしているが起き上がる気配はない。意識を失ったことでスタンドを維持できなくなったのか、ナランチャの体に張り付いていたテンパランスはいつの間にか消えていた。

 怪我を負いながらもなんとかラバーソールを討ち取ったナランチャは、ふらつきながらミスタとホル・ホースの戦況を確認するために体の向きを変えた。その視線の先では、もう一つの戦いに決着がつこうとしていた。

 

 

 

 時は少し巻き戻る。ナランチャがラバーソールに詰め寄った時点で、利き手を失った状態のミスタは絶体絶命だった。帽子からこぼれ落ちた弾丸を弾倉に込めるという曲芸のような技術を持っているミスタなら、片手でも拳銃を使うことはできる。

 しかし、両手で拳銃を使えなければ手数が減る上、ろくに止血もできていない切断面からは止めどなく血液が流れ出ている。ナランチャに体を張ってラバーソールの相手をしてもらっている以上、ミスタも命をかけて戦う覚悟はできているが体がもつかどうかは別の話だ。

 目を細めて集中しているミスタは、自分の拳を切断した攻撃の正体を探っている。注意深く周囲を探っていると、すぐに攻撃の正体は見極めることができた。闇夜に紛れて目視しづらかったが、空中を滴り落ちる血液という異様な存在を見つけ出したのだ。

 

「……わかったぜ、さっきの攻撃の正体が。オメーの銃は弾丸もスタンドなんだよな? だったら弾丸を糸みてーに細くすることだって、できてもおかしくはない! 目に見えないぐらい細い弾丸でオレの拳を切断したんだなッ!」

「まさか、おれの『エンペラー・ワイアード(吊られた皇帝)』がこんなに早くバレるとはなあ。それで、正体を見破ったてめーはどうするつもりなんだ? まさか、このおれに勝てると、まだ思ってるんじゃあねえよな?」

 

 ミスタの推測は正しかった。ホル・ホースは目視が難しいほど細くした糸のような銃弾でミスタの拳を切り落としたのだ。かつてのホル・ホースは、ここまで技巧を凝らした戦い方をするタイプではなかった。

 ホル・ホースは自分がスタンド使いとしてはそこまで強くないという自覚があり、コンビを組むことに固執していた。自分ひとりで戦えるほど技術を磨こうとはしていなかったのだ。だが、高町士郎と戦って痛い目に遭わされたことで、元来の性格が少し変わることとなる。

 女好きで一番よりNo.2を選ぶ部分は相変わらずだったが、万が一に備えて奥の手を用意するようになったのだ。ホル・ホースがワイアード(張り巡らされた針金)と名付けているこの技こそ、彼が用意していた奥の手だった。

 この技を作るにあたってホル・ホースが参考にしたのは、士郎が使っていた鋼糸(こうし)という暗器である。ホル・ホース自身は二度と戦いたくない相手だと思っているが、士郎から与えられた影響は根深かった。

 

「どっちにしろ、この出血じゃあオレはすぐに気を失うだろうよ。だから……今すぐにでもテメーをブッ殺して勝たせてもらうッ!」

 

 左手に持ったリボルバーをホル・ホースに向けたミスタは覚悟を決めて引き金を2度引いた。先程まで銃弾を防いでいたラバーソールはナランチャが相手をしている。

 こちらは軌道が読める以上、防げるはずがないと思うミスタだったが、銃弾がホル・ホースに届くことはなかった。

 

「そんなに勝負したいのなら付き合ってやるさ。もっとも……おれにその攻撃は届かねえがな!」

「ソ、ソンナ馬鹿ナッ!?」

「オレタチを直接、見エナイ糸で攻撃シタダトォ────ッ!?」

 

 見えない糸に切り裂かれた銃弾は、細切れに切断されて失速してしまった。ホル・ホースはあらかじめ、糸を結界のように多数に張り巡らしていたのだ。いかに精密な操作に優れたピストルズと言えども、見えない糸を避けるのは難しい。

 糸によって切られたNo.2とNo.3のダメージがフィードバックしてミスタの体から血が吹き出す。ダメージで姿勢を崩したミスタは、手に持っていた拳銃を取り落として倒れてしまった。倒れた衝撃で腰やベルトに納めていた拳銃が周囲に散らばって滑っていった。

 

 必死にそばに落ちた拳銃に手を伸ばしているミスタから距離を取りながら、ホル・ホースは油断なくエンペラーを構えている。実のところ、ホル・ホースにもそれほど余裕があるわけではなかった。

 目視が難しいワイアードを使ってピストルズを迎撃することはできたが、この技は気軽に使えるものではない。スタンドの形状変化は適性があればそれほど難易度の高い技ではないが、同時に複数の弾丸を変化させるのは負担が大きかった。奥の手とは乱用するものではない。

 スタンドパワーの消費が大きいので、ホル・ホースはできることならこの技の使用は避けたかった。だが、普通に銃弾を撃っただけではピストルズの攻撃は防げないと思って、使用を踏み切ったのだ。

 

 ミスタが立ち上がるよりも早く、ホル・ホースはミスタの脳天に向けてエンペラーを()()撃ち込んだ。後頭部に銃弾が直撃したことで、ミスタの体がビクンと大きく跳ねる。

 

「人生の終わりってのは、たいてーの場合あっけない幕切れよのォー。さあて、ラバーソールの旦那は上手くやってるか──ッ!?」

 

 広がっていく血溜まりを見たホル・ホースはミスタを殺せたと確信した。そしてラバーソールを援護するために動き出そうとした瞬間、耳をつんざく爆音が周囲に響き渡った。

 慌てた様子でホル・ホースが視線を動かした先には、炎上した車にふっ飛ばされるラバーソールと追い打ちをかけようとしているナランチャの姿があった。大急ぎでラバーソールを援護するためにエンペラーを構えるが、ホル・ホースが引き金を引くことはなかった。

 ホル・ホースがエンペラーを撃つよりも早く、1発の銃声とともにどこからともなく銃弾が飛んできたのだ。注意がそれていたホル・ホースは反応できずに、手の甲を撃ち抜かれてエンペラーを落としてしまった。

 口に加えていたタバコが地面に落ちるのも気にせずに、ホル・ホースは銃声がした方向に大きく首を振る。視線の先には全身から血を流しつつも、よろめきながら立っているミスタの姿があった。

 

「……脳天を狙うつもりだったが、やっぱり『4』って数字は縁起が悪いな。だが、テメーがオレの嫌ってる『4』にこだわらずに5発以上撃ってきていたら、防ぎきれなかったかもしれねーからお互い様だぜ」

「な、何ィ~~~ッ! おれは確実にてめーの脳天にエンペラーを叩き込んだはず! なぜ生きてやがるッ!」

 

 2発撃ったことで残弾数が()()になったリボルバーから放たれた銃弾は、ミスタの狙い通りの部位には着弾しなかった。頭から血を流しているが、ミスタは未だ健在だった。その理由は、帽子に紛れ込ませていたピストルズのおかげだった。

 ミスタはホル・ホースが頭を狙ってくるだろうと先読みして、拳銃ではなく帽子の中にピストルズを()()だけ移動させていたのだ。それぞれが2発ずつエンペラーの攻撃を防いだため、ミスタは軽症で済んだのだ。

 通常の弾丸とエンペラーの弾丸は勝手が違うので、3発以上をピストルズ一人で防げるかどうかは怪しかった。もしホル・ホースがミスタの情報を知らずに何発も銃弾を叩き込んでいたら、防ぎきれずに死んでいたかもしれない。

 

(この右手じゃあ、もうエンペラーは握れねえ……ラバーソールの野郎は再起不能になってやがる。せめて、ミスタだけでも始末しねえと報酬は貰えそうにない。一番よりNo.2がおれの人生哲学だが……やるしかねえかッ!)

 

 覚悟を決めたホル・ホースは左手にエンペラーを出現させて、銃口をミスタに向ける。一方のミスタも左手でリボルバーを構えて引き金に指をかけている。両者の視線が交差して同時に銃声が響き渡った。

 ミスタの頸動脈を切り刻むべく、目に見えぬ糸状の銃弾がミスタに迫る。しかし、ミスタは役立たずになった右腕を盾にして無理やりホル・ホースの攻撃を防ぎきった。前腕が断ち切られた痛みで眉にシワを寄せるミスタだが、その瞳は輝きを失っていなかった。

 

 ミスタの放った3発の銃弾は、それぞれが見当違いな方向に飛んでいった。上空に向けて放たれた2発にはそれぞれ、No.6とNo.7が乗っている。彼らはホル・ホースの脳天めがけて、頭上から銃弾を蹴り飛ばした。

 しかし、ホル・ホースも死角からの攻撃は予想していた。すでに頭上にもワイアードは張り巡らされている。残り少ないスタンドパワーを使ったが、見合うだけの結果を出していた。そして残った1発の銃弾は狙いがそれたのか地面に当たっている。

 これでミスタは銃に込められた銃弾を撃ち尽くした。リロードする間を与える前に仕留めようと、ホル・ホースはエンペラーの引き金を引こうとする。そのとき、意図していない方向から銃声が響いた。

 

「……チッ、おれの負けか」

 

 ホル・ホースはふっ飛ばされて地面に落ちているエンペラーを眺めながら、負けを認めて帽子を深く被り直した。彼の左手には大きな風穴が空いている。一対一の銃撃戦を制したのはグイード・ミスタだった。

 

 地面を撃ったように見えた銃弾の狙いは散らばっていた拳銃だった。ミスタは体勢を崩したように見せかけて、ホル・ホースの後方にピストルズのNo.1を忍ばせた拳銃を配置していた。その拳銃を空中に跳ね上げるために、わざと1発だけ明らかに違う場所を狙って撃ったのだ。

 ピストルズはミスタが引き金を引かなくとも拳銃を撃つことができる。空中に跳ね上げた拳銃がホル・ホースの方向を向いた瞬間に、ミスタはNo.1に命令して銃弾を発射させたのだ。脳天を狙うには角度が悪く手の甲を撃ち抜くことになったが、これで勝敗は決した。

 

「テメーの仲間は倒した! そして、おまえも今からオレのエアロスミスで同じ目に合わせてやるぜッ!」

 

 全身から血を流しているミスタを支えながらナランチャがホル・ホースに脅しをかける。全身にテンパランスが張り付いていたナランチャだが、ミスタよりは軽症だった。出血もさほどしていないため、このまま十分に戦えるだけの体力は残っている。

 しかし、戦意を喪失したように見えるホル・ホースは不敵な笑みを崩さない。チラリとナランチャの背後に視線をやると、ホル・ホースはラバーソールに向けて大声で作戦を伝えはじめた。

 

「ラバーソールの旦那! プランBだ! 連中をスタンドで吸収しちまいなッ!」

「くそっ! 野郎、まだ意識があったのかッ!?」

 

 自信満々なホル・ホースの態度に目を白黒させたナランチャは、振り返りながら攻撃するためにエアロスミスを移動させた。だが、地面にひれ伏しているラバーソールはピクリとも動かない。

 警戒のためにナランチャはエアロスミスでラバーソールの足を撃ち抜いたが、(うめ)くだけで身動きひとつしない。何かがおかしいと思ったナランチャがホル・ホースと問いただすため、再び振り返る。

 だが、そこにホル・ホースの姿はなかった。視界に映るのは遥か遠くに走り去る1台の車だけだ。そこでようやくナランチャは気がついた。自分はホル・ホースに騙されたのだと。

 

「チ、チクショオオオオオオ! あのヤロー、逃げやがったッ!」

「それよりも……早く止血してくれねーか。そろそろ意識が朦朧(もうろう)としてきたんだが……」

 

 地団駄を踏んでいたナランチャにミスタが声をかける。取り逃がしこそしたが、両手とも拳銃が握れない状態のホル・ホースは無力化されたようなものだ。

 どうにか暗殺者たちを再起不能にしたミスタとナランチャは怪我の応急処置を終えると、周囲の住宅から車をかっぱらってコロッセオへと移動を開始した。




誤字脱字、表記のぶれ、おかしな日本語、展開の矛盾を指摘していただける国語の先生をお待ちしております。

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