全て嫌になった人   作:さちは

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第1話 雷が響く深き夜

 

 ここは?

 

空中に浮かぶ画像、データ、そして動いてるアプリのプログラム

 

 

 …最後の記憶は確か雷雨の日に、目の前が真っ白になって、そこで途絶えた。

 

 雷で死んでしまったのか?

 

 

 

そんなことはどうでもいい。全てが嫌になったから、こうやって終わるのもいいだろう。

 

別に何も他人に害されたわけではない。何かを欲するものもない。心を無に毎日、毎日も生きていくだけ。

 

 

命の尊さは知っている。よって自殺することはない。自分という命に親が何千万、もしかしたら何億もかけて育ってきた。自分の手で終わるのも惜しいだろう。

 

 

唯々時間が過ぎていくだけ

 

 

自分の命を身代わりに他人の命が救えるのなら、喜んで捧げよう。

 

 

ここはどこだ?様子からして電脳世界のようだ。

 

今は…2765年か…不思議な感覚だ。視覚、触覚…五感もないのに情報が受け取れるし、発信もできた。

 

 

 ああ…自分が生きていた時代からもう700年以上過ぎたことになっているな…寿命を延ばす技術が発明してなかったのならば、もう10世代以上も世代交換していただろう。

 

俺がいた時代は、もう、存在していない。

 

本当の一人ぼっち

 

 

そういえば俺が死んだ後はどうなっている?

 

 

 

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7件ヒット

 

…これらのデータは、古いな。所々破損もしている。

 

1件目

2022/2/¥#

 

違う

 

2件目

2022/3/&6

 

違う

 

3件目

2022/#/2¥

 

…これだ

 

 

2022年#月2¥日、火yo日

aる住宅街n雷が落ち、甚大nな被害が広まっta。

 

主に火災による延焼の二次被害が大きく、死亡1名、火傷による軽傷は14mえい。

原いnはいmあtよsあtyうd---

 

 

やっぱり雷か。これ以上ノイズが酷過ぎて、読み取ることができないな。

 

 

今の世界はどういう様子だ…?

 

その前に自分が持つ力を確認しなきゃな。

 

自分が今いる場所は電脳世界であると決めていいだろう。プログラミング知識はそんなに持ってはいないが…自分がプログラムの中を泳いでいるのか、はたまた自分はプログラムでできていたのか、プログラミングはまるで息するようにできてしまった。

 

 

ネットの海からリアルを見ることができるのはやはり監視カメラだろう。

 

セキュリティは…やばいな。前世ならば誰一人突破できないだろう。そんな厚さだ。攻撃しようとした時点で逆探知で爆破される。パソコンが

 

でも今の俺ならできるだろう。何が起こっても即座に対応できるし、タイピングという行動が間を挟まないやり方では、肉体を持つ人を優に越えられる。

 

…まあ、それでも怖いから間に何個も傀儡を挟まるのだが。

 

 

接続…よし、誰にもバレていないな。

 

 

 これは…!!

 

 

唖然

 

 

 空は…存在してなかった。

 

 

 

 

 

どうやら第三次世界大戦が勃発し、世界は戦火に包まれ、地上は人が住める環境で無くなったらしい。

 

ただ、大半の知識人は戦争は悪手だと考え、完全に地下へ移り住んだ。

 

戦争後半になるとかつて栄えた大国のほとんどが消えてしまった。

 

戦争の難民は地下へ移動するように、地下世界を作った組織へ連絡し、無事に移り住むことができた。

 

だが悲しい人の性かな。地下でも人種差別や互い敵国だった人の対立が始まった。

 

だけどそもそも最初に組織を設立した知識人たちが許すわけではなかった。

 

 

資源の不足は理由の一部でもあるが、始まったのは地上への追放

 

追放者のDNA情報を記録し、永遠に、二度と、戻ることはなくなった。

 

もちろん反対する人もいた。だけどその人たちも追放されてしまった。それでいつしか反対する人は出てくることはなかった。

 

そもそも地下都市を構築したのは彼ら知識人たちであり、全体的に繋がるのは広くない連絡用通路だ。物理的に反乱が起こるということはあり得ないのである。

 

至る所に監視カメラが設置されており、反乱が起こる前兆が見られると、扉が閉まって、通風口から催眠ガスではい終わり。

 

 

−超監視社会

 

それが今の人類の現状

 

でも一般の人には関係ない話

 

エネルギーだけは地熱による発電から一切の問題はない。同じく鉱石類なども問題なく、食糧問題も昔のの遺伝子組み換えの作物で解決されてる。

 

一切の不自由もないのだ。

 

むしろ自分がいた差別があった時代よりも暮らしがいい。

 

 

 そういうわけでしばらくネットの海で漂ったが、

 

 

 

━━地上の人間が滅んだわけではない

 

このつい最近のニュースは瞬く間に全ての地下都市を駆け巡った。

 

 

 

 

 

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