一部捏造が入ります。それが許せる方だけご覧下さい。
ー前日譚ー
ーエレジアー
ゴードン「…分かってるだろうなぁ?ウタ…」
ウタ「…分かってるよ、ゴードン」
ーサニー号ー
新たな冒険を求め、麦わらの一味は新たな島を探していた。
「あら、新聞」
船の柵から少し身を乗り出し、海を眺めていたナミは新聞を運ぶカモメからベリーと引き換えに新聞を受け取る。
「何か事件でも起きたのか?」
それまで双眼鏡で島を探していたウソップが作業を止め、新聞を持つナミに話しかけた。
「なになに…?“世界の歌姫・ウタ、初ライブ開催!”…ですって」
「ウタって…あの“プリンセス・ウタ”の事か!?」
ウソップは驚きのあまりに手に持っていた双眼鏡を船内に落とす。
「ウタって有名なのか?」
船長であるルフィが骨付き肉を口に頬張りながら尋ねる。
「みんな知らないのか!?プリンセス・ウタと言えば外見が可愛いだけでなく、歌も上手いんだ!しかもただ歌が上手いだけじゃなくて歌でみんなが癒されるから“天使の歌声”って言われてるんだ!」
ウソップが説明するも、ルフィはまた肉に夢中で聞いていないようだ。
「おれもウソップに映像でんでん虫で見せて貰ったけど、とにかく歌声が凄いんだ!」
とウソップに続きウタの凄さを興奮して話すチョッパー。
「でけぇ声が聞こえたが…何事だ?」
船内に姿を現すサンジにウソップが映像でんでん虫でウタを見せる。
「サンジも見てみろよ!ほら!」
「な〜んて可愛らしい子なんだ!歌声も姿も、まるで天使みたいだ!今会いに行くからね、ウタちゅわ〜ん♡」
サンジはすっかりウタに魅力されていた。
「でもよぉ、会いに行くったってどうやって行くんだ?」
それまで修繕作業をしていたフランキーが問う。
「行き先が分からん事にはわしもどうにもできんからのぅ」
操舵手のジンベエにもそう言われ、すっかりファンになっていた3人は肩を落とす。
するとどこからか封筒が落ちてきた。
「何だァ?これ」
ウソップが中を開けると、1枚の紙が出てきた。
【世界の歌姫・UTA 初お披露目ライブ】
それはウタのライブへの招待状だった。
「こ、これってウタのライブの招待状じゃねぇか!?」
「ナニィ!?」
「お、おれたちは招待されたって事か!?」
ウソップ、サンジ、チョッパーがそう口々に言う。
3人が驚いていると、突如映像でんでん虫が映像を映し出す。
「みんな〜!元気〜?ウタだよ〜!」
「ウウウ、ウターーー!?」
「今日の君も天使だね、ウタちゅわ〜ん♡」
「何でウタが!?」
「へぇ、こいつがウタか〜」とフランキー。
「本当はチケットを用意したかったんだけど、チケットが予想以上に売れちゃって…代わりに招待状を用意してみたんだ!どう?驚いた?」
と微笑むウタ。
「今回のライブは世界中のみ〜んなに見に来て欲しいからね!せっかく楽しみに来てくれてるのにチケットがなくて見られないなんて可哀想だから…。でも、やっぱり招待状も用意できるのが限られちゃって…だから、申し訳ないけど残りの人は映像でんでん虫になっちゃうかな」
「チケットがない人も映像でんでん虫で見られるだなんて…やっぱりウタは天使だ…!」
思わず泣き叫ぶウソップ。
つられてチョッパーも泣いてしまう。
「あ、そうそう!書くの忘れちゃったけど、会場はエレジアだよ!」
「エレジア…?」
ずっと本を読んでいたロビンが、その言葉に反応する。
「みんなに会えるの、本当に楽しみ!このために歌もダンスもいっぱい練習したから、見に来てくれたら嬉しいな!それじゃあみんな!エレジアで待ってるからね〜!」
映像が切れるとウソップが「それじゃあみんな!エレジアに行こうぜ!」と声を大にして言う。
「行きましょうよ!楽しそうだし!」とナミ。
しかし、ルフィとゾロは「興味ねぇ」とバッサリ。
「意外ですねぇ。こういう時、ルフィさんなら真っ先に“行こう!”って言いそうですのに…」
みんなの様子をずっと見ていたブルックが言うと、ルフィは「ライブ?って楽しいのか?そういうのよく分かんねーんだよなー、おれ」と首を傾げる。
「楽しいぞ、きっと!それにな、ルフィ。ライブでは出店があるんだ!肉とか酒もあるぞ!」
ここぞとばかりにアピールするウソップ。
その言葉を聞き、今まであまり反応のなかった2人が「肉!?」「酒!?」と各々の好きな物の話に食いついている。
「よーし!行くぞ、野郎共!エレジアに出航だ〜〜〜〜!!!!!」
船長のその言葉を聞き、船員達も楽しそうに「お〜!!!」と返した。
さて、次はいよいよエレジアです!
映画本編のストーリーとは違うバージョンが見たくて書き始めたこの小説ですが、素人なので暖かい目で見て下さると有難いです!
ウタは、ゴードンは、麦わらの一味は一体どうなってしまうのか!?
お楽しみくださいm(_ _)m