ROMANCE DAWN〜その麦わら帽子は何を紡ぐのか 作:Land1028
ギザード視点
「ヨホホホ、皆さんまとめてお相手しますので、私を殺す気で来てください」
ブルックの気配は、先程までとは打って代わり、とてつもない殺気を放つ。
これが伝説の海賊……!?
だけど、敵意は感じない。
「ならこっちも最初から全力で行くぞ!!」
今できる俺の最強の技を……!!
「ギア
ブルックへと照準を合わせ、俺のパンチを超高速で放つ。
……!?
「ヨホホホ、その悪魔の実はこの時代ではあなたを選んだんですね。ですがまだまだ荒削りです」
当たって無いだと!? 俺の最高速度だぞ!!
見えるはずがねぇ!!
リルが2本の刀を構え切り掛かる。
「二刀流 絶」
二本の刀はブルックの胸の前をX状に斬りつけようとする。
……!?
「あなたは二刀流なんですね、ですがそれではゾロさんには届きません」
ブルックは二本の刀を、右手の手のひら1つで受け止めている。
刀だぞ!?
そのままブルックは刀を押し返し、リルを吹き飛ばす。
シーラが間合いを詰め、技を放つ。
シーラの持つ槍は、雪に包まれ硬化する。
「雪月花」
ブルックの首目掛けて槍を突く。
がやはりその槍は避けられている。
「お嬢さんは槍使いでしたか、しかもロギア系 ユキユキの実ですか。残念ですが、冷気は私の得意分野でして。それにロギアだからと言って無敵だと思い込むのもいけません」
そう言いながらブルックはシーラの腕を掴み、軽く押し飛ばす。
ちょっと待て!! シーラはロギアの能力者だぞ!!??
なんでそのシーラを掴めるんだよ……。
ケイトはシーラが投げ飛ばされた瞬間に、2丁の拳銃で狙撃する。
それをブルックは軽々と首を捻るだけで躱した。
「おやおや今のはいいタイミングでしたが、バレバレです。まぁ当たってたとしても大したダメージでは無いんですが」
当たりを見渡すとキリニアの姿は無い……。
透明化したんだな。
するとブルックが軽い身のこなしで、何かを避けている。
まるでキリニアが見えてるかのように。
「その能力も久しぶりに拝見しましたよ。サンジさんは今でも欲しいんでしょうかねぇ」
「くっ!! なんで全部避けやがん…… 」
その声が終わる前に、後ろの方の木箱が大きな音を立てて壊れる。
恐らくキリニアが吹き飛ばされたのか……。
「さて皆さんの実力は十分理解しました、少しだけ攻撃させていただきます」
杖を持ち上げ、その中から刀を取り出す……!?
その杖仕込み刀だったのかよ!!
「少し本気を出しますので全力で防いでくださいね」
シーラとリル、そして恐らくキリニアも、ブルックへと掛け出す。
……が気にすることも無くゆっくりとブルックは歩き出していた……!?
いつの間に俺の前へ!!??
「なんで私たちの後ろにもう居るの!?」
「嘘だろ!!」
リルは一足先に全てを察し顔をしかめる。
「あっもう切っちゃいました。鼻唄三丁矢筈斬り」
そう言いながら、ブルックは刀を納める。
その瞬間3人の体から血が吹き出す。
「お前ら!!!」
「安心してくださいギザードさん、傷口は最小限に浅くしてあるので、それより自分の心配をした方がいいですよ?」
ブルックの方に視線を戻すと、俺の目の前に剣を突き付けられていた。
「
突き付けられた剣から、岩をも簡単に砕けるであろう衝撃波が飛ばされ、俺は吹き飛ぶ。
防御は何とか間に合ったものの意識が飛びそうだ……。
薄れゆく意識の中で、ブルックがケイトへと近づくのがわかった。
「眠り歌フラム」
どこからともなくバイオリンを取りだし、ケイトを眠らせる。
今の俺じゃ仲間を護れないのか……。
俺は強くなくたっていい、あいつらを護れさえすれば。
俺は弱くたってなんだっていい、皆と夢を叶えたいんだ……。
どこからともなく声が聞こえてくる。
「ニシシ、お前面白ぇな!! 俺の技使えよ!! ブルックなら大丈夫だからよ!」
誰だこの麦わら帽子を被ってる男は。
けど俺が強くなれるなら……、仲間を守れるならなんだってしてやるよ。
「ギア
※
ブルック視点
まさかあの技まで使うとはたまげたものです。
少し反応が遅れていれば私も無事ではいれませてんでしたね。
ヨホホホ、元から無事な姿では無いですけどね。
ルフィ船長の面影を感じたと思えば、まさかゴムゴムの実まで食べていたとは。
この時代でニカは彼を選んだのですね。
ついつい楽しくなって、やりすぎたでしょうか。
私とした事が
…………。
ルフィ船長。
私は、いや私達は貴方が居なくなった日、みんな後悔しました。
もっと自分に力があればと……。
あの日の私たちはみんな生きる希望もなかった。
でも今日思い知らされました。
……私生きてて良かった。
貴方の意志、絆、思いは確実に次の世代に伝わってます。
ルフィさん、もう少しだけそっちで待ってて下さいませんか?
私はこの若者達の行く末を見届けたいのです。
私の船長は今でも貴方ですが、貴方の思いを受け継ぐものの力になりたいのです。
いずれ彼らは私達のように、莫大な物を背負うでしょう。
その時力になりたいのです。
ルフィさんなら笑って「当たり前だ」って言ってくれますよね?
もう少しだけ寂しい思いをさせますが、どうか我慢してください。
そっちに行ったら永遠に終わらない宴をしましょう。
一応クロスギルドの連中と黒ひげ海賊団の連中は死んだ設定になってます。
そのうえでこのキャラ登場させて欲しい!! とかがあれば言ってください。
作風に合う限り要望は聞き入れていきます。
今回情報がぐちゃぐちゃになったと思うので軽く設定を纏めておきます。
ギザード ゴムゴムの実の能力者
キリニア スケスケの実の能力者
シーラ ユキユキの身の能力者
オリキャラの服装や格好の説明等は次回以降しっかり描写していきますので、少々お待ちください
ブルック 20年の時を経て武装色は流桜まで(原作のワノ国ルフィ程、ひょう爺を助けた時レベル)、見聞色は相手の感情を読み取れる程まで。覇王色はもちろん使えません。