【淳之介】
「今回は美岬と桐香にトークをしてもらう」
【桐香】
「はーい。よろしくお願いしますね、美岬さん」
【美岬】
「あ、はい。こちらこそよろしくお願いします……」
【淳之介】
「どうした美岬? いつものテンションじゃないな?」
【美岬】
「あのー……淳之介くん。会長さんもそうだと思いますけど、わたし登場二回目ですよ? こういうのって一回で終わりじゃないんですか?」
【淳之介】
「セッ〇スだって一回
【桐香】
「なるほど。とても分かりやすいお話ですね」
【美岬】
「今の納得する要素ありました?」
【桐香】
「……しかし先輩。まだ未登場の方がいらっしゃるんですよね? 秋野さんとかお呼びにならないのですか?」
【淳之介】
「声をかけてはいるんだが、なかなか予定が合わないらしくてな……都合がつけば来てくれるらしいけど」
【美岬】
「それで、今回もいつものように淳之介くんが持ってきたテーマでおはなししていけばいいんですか?」
【淳之介】
「いや、今回からはちょっとやり方を変更しようと思う」
【美岬】
「……と言いますと?」
【淳之介】
「司会は変わらず基本俺で、進め方もほとんど変わらない。変えるのは……――トークテーマの”形式”だ」
【桐香】
「テーマの形式、ですか……あっ、もしかして――」
【淳之介】
「あぁ。事前に俺はお前たちふたりに今度のトークの相手を教えた。で、その相手への質問――個人的になにか聞きたいこと――を各々2つ考えてもらっただろ」
【淳之介】
「つまり――各々が考えた質問、計4つをトークのテーマとする」
【桐香】
「なるほど。裸INで『美岬になにか質問したいことを2個考えて教えてくれ』とおっしゃっていたのはそういうことだったんですね」
【美岬】
「……ってことは、質問コーナーみたいなトークをお互いにしていくってことですか?」
【淳之介】
「まぁ、平たく言えばそうだな」
【淳之介】
「これまでは俺が話題を提供する形だったが、今回からはお前らが互いに聞きたいことを聞いていく形になる」
【淳之介】
「だから、質問次第ではより個人を掘り下げた話もできなくはない――」
【美岬】
「わたしのアナルのように……ですね」
【淳之介】
「どういう意味?」
【桐香】
「美岬さんのアナルほど
【淳之介】
「理解が早い」
【美岬】
「まぁ、わたしのアナルで例えたら”掘り下げ”どころか”過剰な追及”になっちゃうんですけどね!」
【桐香】
「なるほど……
【美岬・桐香】
「「あははははははっ――!!」」
【淳之介】
「君らそんな仲良かったっけ?」
【桐香】
「とにかく、私たちが互いに聞きたいことを聞けるスタイルになったということですね。承知しました」
【美岬】
「そもそもどうして私たちに質問――もとい、テーマを考えさせる形に変更したんですか? 別にいいんですけどなんか急だなーとも思いまして」
【淳之介】
「…………」
【美岬】
「…………」
【桐香】
「自分で考えるのが面倒になってきたから、と言わんばかりのお顔をしていますね」
【淳之介】
「俺どんな顔してるの?」
【美岬】
「実際どうなんですか?」
【淳之介】
「…………」
【桐香】
「図星のようです」
【美岬】
「黙ったりツッコんだり忙しい男ですね」
【淳之介】
「謝るからそろそろ始めさせてくれないか……?」
【桐香】
「構いませんがその前にもう一点だけ。どうして私と美岬さんの組み合わせなのでしょうか」
【美岬】
「あ、それもそうですね。何か意図でもあったんでしょうか」
【淳之介】
「あー……それは……」
【淳之介】
「…………」
【淳之介】
「……自分たちで考えてみてくれ」
【桐香】
「……?」
【美岬】
「考えさせられる意味あるんですかねこれ」
■桐香から美岬へ質問1:『どうしてあんなにご飯を食べられるのですか?』
【淳之介】
「最初はこれで」
【美岬】
「うーん……どうしてと言われましても……デブだからとしか言いようがありませんね」
【桐香】
「それは結果であって原因ではないと思いますよ? 単にブラックホールのような胃と成り果てた経緯――原点を知りたいだけで、体型のほうはどうでもいいんです」
【美岬】
「思ったよりグイグイ来ますねうちの生徒会長」
【淳之介】
「この子人の心ないから……」
【美岬】
「まぁ、強いて言うならですけど……末っ子なせいで家族に甘やかされてきたから、ですかね?」
【桐香】
「末っ子?」
【美岬】
「言ってませんでしたっけ? わたし、畔家の五人姉妹の末っ子なんですよ」
【桐香】
「あら、そうだったんですね。美岬さんのお家は大家族だったんですね」
【美岬】
「それでよく小さい頃から食べろ食べろと親姉妹から食事を勧められまして……」
【桐香】
「気づいたら今のようになっていたと」
【美岬】
「姉妹の中でもわたしだけなんですよ? こんなに太ってるの……はぁ、どうしてこんなことに……」
【淳之介】
「今も爆食してるからお姉さんたちのせいとは一概に言えないと思うが」
【美岬】
「淳之介くんは黙っててください」
【桐香】
「相変わらずデリカシーがありませんね、先輩」
【淳之介】
「なんかごめん……」
【美岬】
「聞いた話だと畔家はもともと太りづらい家系だったそうなんですけど、わたしだけ肉がつきやすい体質だとかなんだとか」
【桐香】
「たしかにご姉妹の中で美岬さんだけ、というのも不思議なお話ですよね」
【桐香】
「……でも、普段の食事量を考えるとかなり瘦せてるほうだと思いますよ?」
【美岬】
「……本当ですか?」
【桐香】
「えぇ。だって……というより……」
【美岬】
「?」
【桐香】
「……お尻の大きさ、まったく食べない私とほとんど変わらないじゃないですか」
【淳之介】
「おい、それはまた別の話で――」
【桐香】
「先輩」
【淳之介】
「はい」
【桐香】
「黙ってていただけますか?」
【淳之介】
「すみませんでした」
【美岬】
「お尻……? あ、たしかに会長さんってスタイルのわりにお尻だけ大きめですね」
【桐香】
「美岬さんぐらい食べてればわかる話ですよ? さっきも言いましたけどほとんど食べないんです。それなのにこの大仏級の大きさ……おかしいと思いませんか?」
【美岬】
「わたし今さりげなくディスられました?」
【淳之介】
「郁子や礼は天性のものとか言ってたな」
【桐香】
「はい。なのでもし人並みに食べてたら絶対美岬さんになってたと思うんです」
【美岬】
「本当に人の心ないんですね」
【桐香】
「そういう意味では美岬さんが羨ましいです……脂肪が胸に効率よく届いているようなので」
【美岬】
「いまいち褒めきれてない気もしますけどたしかにおかげさまでそれなりの大きさではありますね」
【桐香】
「何を食べたら礼や美岬さんのような大きなおっぱいになれるのでしょうか?」
【美岬】
「え、気にされてたんですか? というか、一般基準では会長さんのも十分大きい部類のはずなんですけど……」
【桐香】
「残念ながら青藍島基準では控えめなほうなんです。やはり大きくなるにはとにかく食べるしかないんでしょうかいやでもそれで美岬さんになってしまっては本末転倒で――」
【美岬】
「そろそろ表現改めてくれません?」
【桐香】
「あ、それなら今度美岬さんのお家にお邪魔してもよろしいでしょうか? 普段どんなものを口にされているのか見てみたいので」
【美岬】
「わたしは全然かまいませんよ? でもどうせならSSのおふたりも連れてきてはどうです?」
【桐香】
「……郁子と礼も? よろしいのですか?」
【美岬】
「はい! いっぱい人がいたほうが楽しいですし、なによりうちのお母さんがそういう人なので!」
【桐香】
「……そうですか。とても、ありがたいことですね」
【淳之介】
「…………」
【美岬】
「いやぁ、これを口実にうちで焼肉パーティーできますねぇ……! お母さんきっとA5肉とか奮発してくれますよぉ……うひっひっひっ……!」
【桐香】
「……えっと、美岬さん? その、普通のお食事で構いませんので……」
【美岬】
「駄目ですよ。お客さんがいらっしゃるときは盛大に振舞うのが畔家の慣習なので。遠慮せずお腹いっぱい食べていってくださいね!」
【美岬】
「まぁその前にわたしが全部平らげてしまうかもしれませんけど……ブヒヒ」
【桐香】
「……先輩」
【淳之介】
「はい」
【桐香】
「……もし私が美岬さんになってしまっても、変わらず愛してくれますか?」
【淳之介】
「どっちにしてもその気はないんだぞ」
■美岬から桐香へ質問1:『勉強の成績が学校で1位って本当なんですか?』
【美岬】
「およ? 今度はわたしからの質問ですか」
【淳之介】
「交互にやってったほうがバランスいいかなと思ってな」
【美岬】
「なるほど。……というわけで、会長さん?」
【桐香】
「はい。まさしくその通りです。間違いありません」
【美岬】
「ここまで堂々と言い切れるのカッコよすぎません?」
【桐香】
「事実なので♡」
【美岬】
「はえー……麻沙音ちゃんから軽く聞いてはいたんですけど、まさか本当だったとは……」
【淳之介】
「どうだ美岬? A等部2年のワースト2である俺たちとしては立つ瀬がないな?」
【美岬】
「そのワースト1の人に言われるのは業腹ですけどたしかに立場ありませんね」
【桐香】
「そんなことありませんよ。おふたりはやってないだけなのでしょう? 普通に勉強していればきっと――」
【淳之介・美岬】
「「普通に勉強してこれなんだよ(なんですよ)――!!」」
【桐香】
「……そ、そんなことあるわけないじゃありませんか。お冗談が過ぎます。だってワースト2ですよ? 逆にどうやったら――」
【美岬】
「信じられないかもしれませんがそういう人間もこの世にはいるんですよ……」
【桐香】
「……その、すみませんでした」
【淳之介】
「もっと惨めになるからやめて」
【美岬】
「てかわたしたちのことはどうでもいいんですよ! 会長さんの話です!」
【桐香】
「そう言われましても……さっと教科書に目を通すくらいしかしてないので……」
【美岬】
「かーーっ! これだから天才ってやつは始末に負えませんね! 本気で言ってるところがもう――!!」
【淳之介】
「今回ばかりは美岬に完全同意」
【桐香】
「えぇ……だって本当のことなので……これ以上はなんとも」
【美岬】
「そもそも学校で1位ってなぜわかるんですか?」
【美岬】
「生徒会長なのでこの学園で全国模試の上位に入っている方がわかるんです。私はそのトップの方より上なので、実質学校で1位ってことですね」
【美岬】
「教科書読んだだけでそれはおかしくありません?」
【桐香】
「……あ、すみません。正確には教科書だけではありません。赤本も解いてます」
【美岬】
「赤本……ってなんですか?」
【淳之介】
「大学の過去問だよ。そんなことも知らないのか?」
【美岬】
「へぇー……ぜんぜん知りませんでした。よく知ってましたね?」
【淳之介】
「俺たちももうすぐ受験生だからな。大学行くつもりならこれくらい知ってないとまずいぞ」
【桐香】
「先輩はこの前私がお教えしたからご存知なだけですよね?」
【美岬】
「それで会長さんは赤本を解いているということでしたけど」
【桐香】
「解いていると言っても本格的に、というわけではありませんよ? SSの仕事の合間にパラパラと読んでるだけですので」
【美岬】
「もはやどこからツッコめばいいのか分からなくなってきましたね」
【桐香】
「しかし赤本に先に手を付けるのは効率的なんですよ? 目標の大学合格レベルと今の自分の実力がどれほど乖離しているのかが目に見えてわかるので、対策がしやすくなります」
【美岬】
「それって受験生レベルになってはじめてわかる理屈じゃありません?」
【桐香】
「あら、そうなのですか?」
【美岬】
「……こうして話すことで改めて会長さんのすごさを身に沁みて
【淳之介】
「異世界ではこんなやつといっしょに仕事させられたんだぞ俺」
【桐香】
「では区切りもいいところなのでそろそろ次の質問に行ってみましょうか」
■桐香から美岬へ質問2:『昔は大人しかったというお話がいまだに信じられません』
【美岬】
「これ質問になってます?」
【淳之介】
「どっちかというと”疑問”だな」
【桐香】
「今でこそお馴染みの美岬さんですが、なにやらNLNSを結成する前はそうではなかったとよく耳にします」
【美岬】
「これ自分で説明するの恥ずかしいですね」
【桐香】
「しかしあくまで都市伝説レベルのものと認識しておりますので……しているのですが……実際はどうだったのか、念のためお聞きしてもよろしいですか?」
【美岬】
「…………」
【桐香】
「…………」
【美岬】
「…………本当、なんです」
【桐香】
「…………」
【美岬】
「…………」
【桐香】
「…………ほんま?」
【美岬】
「ほんまです」
【桐香】
「…………」
【桐香】
「…………」
【桐香】
「…………」
【美岬】
「淳之介くん! 会長さんがフリーズしました!」
【淳之介】
「トーク中に一番やっちゃいけないことをやるな」
【桐香】
「――……っ! ……ごめんなさい。自分の中のイメージとまったく照合できず、ローディングに時間がかかってしまって……」
【美岬】
「ゲームみたいな言い方しますね」
【淳之介】
「気持ちは分かるが本当だ。俺――いや、NLNS全員が証人だ」
【桐香】
「……いったいなぜですか? 個性の塊の美岬さんが……?」
【美岬】
「もともとそっちが性根と言いますか……一番はドスケベセッ〇スの際にこのお腹を見られるのが嫌だったので本読んで大人しくしてた、って感じですかね」
【桐香】
「お腹?」
【美岬】
「はい。コンプレックスなので……――あっ! でもまったくセッ〇スしたくなかったというわけではなくですね――」
【桐香】
「なるほど。ヒナミさんで言う身長、先輩で言うEDみたいなものですね?」
【淳之介】
「EDじゃありませんけどぉ!!!!」
【美岬】
「今日一番の声」
【桐香】
「しかし改めて考えてみるとすごいことですね。奈々瀬さんはギャルビッチ、ヒナミさんはロリの壁で身を守っていましたけど、美岬さんはそういったものが特にないのに……」
【美岬】
「そうですねぇ……持ち前の影の薄さだけで乗り切りましたねぇ」
【桐香】
「影が薄い……」
【美岬】
「ドスケベセッ〇スから逃れ処女を貫けた一番の理由はこの能力のおかげですからね……! あ、処女なのに貫けたというのも変な話ですけど――」
【桐香】
「美岬さん」
【美岬】
「はい」
【桐香】
「……よろしければSSに入隊しませんか? その力があれば奇襲作戦で存分にご活躍できるかと」
【美岬】
「なんか勧誘されちゃいましたけどこれ」
【淳之介】
「桐香、考え直せ」
【美岬】
「淳之介くん……!」
【淳之介】
「――美岬の
【桐香】
「――――っ!!」
【美岬】
「そろそろ怒っていいですか?」
■美岬から桐香へ質問2:『もし淳之介くんにNLNSに入れと言われたらどうしますか?』
【桐香】
「あら、今度は私が勧誘されちゃいました♡」
【淳之介】
「仮定の話だぞ」
【美岬】
「はい。本当にもしもですけど……こんなことがあったら会長さんはどうするのかなーと思いまして」
【桐香】
「ふふっ、先輩たちのお仲間ですか……面白そうですねぇ」
【美岬】
「そもそも会長さんってSSでは戦闘の場合どういった役割でしたっけ?」
【桐香】
「簡単に言えば隊全体の指揮、その系統の確認または直接の戦闘参加ですね」
【美岬】
「あ、そっか。よく考えたらリーダーさんなわけですから……どちらかというと淳之介くんに近い感じですかね?」
【淳之介】
「リーダーは譲らんぞ――!!」
【美岬】
「そんな話してました?」
【桐香】
「そんな……先輩から指導者の座を奪うわけないじゃありませんか。そばに置いていただければそれで十分です♡」
【淳之介】
「それはどうかな――! お前のカリスマだけは本物だからな! 俺の知らんうちに篭絡にかかるかもしれまい――!」
【桐香】
「ふふっ……それは無理ですよ、先輩?」
【淳之介】
「――なぜだ?」
【桐香】
「だって……そんなことしたら文乃さんに怒られガタガタブルブル……!」
【美岬】
「え、イメージだけでですか?」
【淳之介】
「この場に居なくても存在感を発揮する文乃すごいな……」
【桐香】
「…………ふぅ。冗談はさて置き、もし先輩に本気で勧誘されたとしても、私はNLNSには入りませんよ?」
【美岬】
「まぁ、それはそうですよね。SSのトップがそんなことしたら大変なことになりますし」
【桐香】
「それに……SSは私の大切な"家族"ですから」
【美岬】
「……会長さんのそういったところに、SSの皆さんは素直についていくんでしょうね」
【桐香】
「美岬さんこそ、その持ち前の明るさにNLNSの皆さんは救われているのではありませんか?」
【美岬】
「おや……わたしたち、どこか似てますね?」
【桐香】
「えぇ……そうかもしれませんね」
【美岬】
「まぁでも会長さんがNLNSにいてくれたら戦力的に大助かりなのは事実なんですけどね!」
【淳之介】
「良い感じになったムードすぐぶち壊すじゃんお前」
【美岬】
「しかし本当に入らないんですか? 淳之介くん大好きな会長さんならきっと、淳之介くんに声をかけられたら案外コロッといくかなーと思ったんですけど」
【桐香】
「そうですねぇ……今ならですけど、強いて言えば、条件によっては仮入会もなくはありませんね」
【淳之介】
「それでも仮かい」
【美岬】
「して、条件とは?」
【桐香】
「先輩と文乃さん、もしくは奈々瀬さんとの濃厚なドスケベビデオレターを毎晩送っていただけたら――」
【淳之介】
「やっぱこいつとは相容れないわ」
【美岬】
「ぐへへっ……それ、いいですねぇ! ……淳之介くん! 今度ぜひ
【淳之介】
「お前とも相容れないわ」