プルルルル プルルルル
善子「おはようリトルデーモン、今日も朝から堕天日和よ...」
花丸「もしもし善子ちゃん?マルのクルマ直ったから、今夜ちょっと走りに行くずらか?」
善子「上級リトルデーモンには申し訳ないのだけれど、今夜は名も無きリトルデーモンたちと夜を共に過ごす約束があるの。だから行くことはできない...」
花丸「配信ずらね、それなら分かったずら、じゃあまた今度〜」
善子「ちょっ、何であんた配信のk」ピッ
花丸「善子ちゃん、今夜は忙しいみたいずら。」
ルビィ「うゆ、そうなんだぁ...ちょっと残念だけど仕方ないね。じゃあ今日は二人だけで行こ!」
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ルビィ「すっごい...ヘナウェルチャア、こんなエンジンどこで手に入れたの?」
花丸「エンジン本体はオークションで買ってきて、オーバーホールとチューニングをショップに任せたずら!」
ルビィ「そうなんだ!でも、それだけやっちゃうとお金いっぱいかかったんじゃ...?」
花丸「心配ないずら。お坊さんというのは煩悩とはかけ離れた存在だと思われがちだけど、実は煩悩にまみれてるというのは昔からよくあることずら!いくら古いと言えど、潤沢な活動資金はすぐに手に入るのがお寺の強みずらね!」
ルビィ「お寺の人が一番言っちゃいけないことだよそれ...」
花丸「それに!マルはお金と引き換えに絶大なパワーを手に入れたずら!マルのモコには今、140馬力の心臓が入ってるずら!車体の軽さと圧倒的なパワー!内浦のダークホースである千歌さんを倒す日も近いずら...!」
ルビィ「ヘナウェルチャア!女子高生がしちゃいけない顔になっちゃってるよぉ!」
という訳で、新しく載せ替えたエンジンの調子を確かめるためにルビィちゃんと軽く流すことにしたけど、果たしてどれくらいフィーリングが違うのか...楽しみでもありおっかなびっくりでもあるずら。
ルビィ「ヘナウェルチャア、ルビィは準備バッチリだよ!いつでもどうぞ!」
ボボボボボ...
花丸「それじゃ、行くずら!!」
ベエエエエエアアアアア!!!
ルビィ「!!前のエンジンよりも凄く速くなってる!すごいよヘナウェルチャア!」
花丸「...そうずらね...ッ!」
ルビィ「??」
メカチューンというのはここまでパワーを引き出せるものずらね...3000rpmまではトルクがスカスカで進まないけど、パワーバンドに入った途端、軽とは思えない加速を始めるずら...ギア比も絶妙で、パワーバンドから外さずにシフトチェンジできる!素人のターボチューンなんか比じゃないバランスの良さとパワー!
それ故に車体と足回りが付いてこれてないのが現状の課題ずらね...これは、ボディ剛性と足回り部品一式マルっと見直しずらね...
花丸「ルビィちゃん、今からちょっと攻め込んでみるから、しっかり掴まってるずら。」
ルビィ「うゆ、分かったよヘナウェルチャア!」
花丸「行くずら...!」
ヴェアアアア ファシューッ ンヴェアアアアアア!!!
ルビィ「ピギッ!!乗り心地すごいことになってるよぉ!!」
花丸「しょうがないずら。エンジンパワーに対してまだ何もかも釣り合ってないから、攻め込んだ時に不安定になるのは当然ずら。」
ルビィ「で、でもぉ!!」
花丸「今日はエンジンと車体のバランスを見るために来たんだから、ルビィちゃんにはもうちょっと我慢してもらうずらよ!」
ルビィ「ピ、ピギエエエエエエエ!!!
ほねいちゃああああああ!!!!」
ヴェアアアアア!!!! ギャギャギャ!!!!
花丸「うん。車体のセッティングのイメージはだいたいできたずら。付き合ってくれてありがとうね、ルビィちゃん!」
ルビィ「ヘナウェルチャアの役に立てて...ルビィ、嬉しいよ...」ズルズル
花丸「じゃあ、あとはゆっくり上まで戻るずら。もう全開走行しないから安心してね。」
ルビィ「ありがとぉ...」
ベエエエエエエエ...
ー2週間後ー
花丸「とりあえず、足回りとボディ剛性の見直しができたから、今からその試走をやるずら!」
ルビィ「この前よりも走りやすくなってるといいね!ルビィも楽しみだよ!」
花丸「ルビィちゃん、ありがとう!じゃあ善子ちゃん、今回のナビシートよろしくずら!」
善子「いきなりすぎるわね…っていうかヨハネなんだけど!なんか特別なことしといた方がいいの?」
花丸「特に準備はいらないずら。試走の時は横に誰か乗っててくれた方が落ち着くってだけずら!」
善子「そう...フフ、さすが私のリトルデーモン第1号、案外可愛いところもあるのね...」
花丸「じゃ、早速横乗りお願いするずら!」
善子「よかろう!可愛いリトルデーモンの頼みとあれば!」
ヴェアアアアアアアア!!!!! ファシューッ ヴェアアアアアアアア!!!!
ギャギャギャギャギャギャ!!!!
ガクガクガク!!!!
善子「何が『特に準備はいらない』よぉぉ!!!!覚悟の準備が必要じゃないのぉぉぉぉ!!!!!」
善子「全っぜん可愛くないわよぉ!!!!!ちょ、リトルデーモン!!!ブレーキ!!!!ずら丸!!!!ブレーキ踏んで!!!!!は゛な゛ま゛る゛っ!!!!」
花丸「ここでブレーキずら」
ギャギャギャアアアアア!!!!!
善子「ぶつ゛か゛る゛ぅぅぅ!!!は゛な゛ま゛る゛さ゛ぁぁぁん!!!!!」
善子「う゛っっ...う゛ぅっっ...」
ルビィ「よっっ善子ちゃん!!どうしたの!?」
花丸「全開走行が怖かったみたいずら。走り屋の走りを見てるから大丈夫だと思ったずらが...」
善子「花丸ちゃん...こ゛わ゛い゛よ゛ぉ...」
ルビィ「口調が変わっちゃうほど怖かったんだね...ルビィもこの前は怖かったから分かるよ...」
善子「じゃあなんで言ってくれないのよ!」
ルビィ「ピギィッ!ご、ごめんなしゃい...」
花丸「セッティングはバッチリだったから、もう帰ろっか?善子ちゃん、送っていくずらよ?」
善子「イヤ!イヤ!もう乗りたくない!」
花丸「もうあんなに飛ばさないから、ゆっくり帰るずら、ね?」
善子「そ、そうだルビィ!ルビィの車で送ってよ!」
花丸「ルビィちゃんの車はご近所さんの迷惑になるからダメずら。」
ルビィ「酷いよヘナウェルチャア...ルビィのアリストさんはちゃんと走るもん!」
花丸「フルストレートのアリストで沼津を走ったら警察呼ばれちゃうずらよ。善子ちゃん、もう帰ろ?」
善子「.......分かった。でも絶対飛ばさないって約束してよね!」
花丸「分かった!約束するずら!」
ベエエエエエエエ...
本当にゆっくり走るのね...
ずら丸って飛ばす時はあんなに危ないし荒っぽいけど、車はどこにもぶつけてないし、ゆっくり走るとすごく運転上手いし...
幼稚園以来だけど、まさか知り合いがこんな風になってるなんて思いもしなかったわ...
学校ではどんな感じなんだろ...ずっと学校に行ってないから何にもわかんないや...
ずら丸だけじゃない、学校でのルビィってどんな感じなのか知りたいな...
学校、行ってみようかな...
善子「あ、あのさずら丸...ちょっといい?」
花丸「ん?なんずら?」
善子「私さ、ちょっとやってみたいことがあるんだけど...」
花丸「うん、やってみたいことって?.....!?」
善子「実はその...が...」
花丸「......」
善子「が...がっ...」
花丸「......」
善子「...学校に...」
花丸「ごめん善子ちゃん、話は後ずら。アシストグリップしっかり握っとくずらよ。」
善子「へ?」
花丸「ゆっくり走るって約束、守れそうにないずら。ごめんね。」
善子「え?え゛?ちょっと待ってどういうこと!?まだ心の準備が...」
花丸「行くずら。」
ヴェアアアアアアアア!!!!!! ファシューッ!!!!!
「ぎええええええええええ!!!!!!!」
ギャアアアアアア!!!!!!!