ラブライブ!サンシャインR   作:χ-u-魚

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第12話 過去のわだかまり

 

 

 

バオオオオオオオ!!!!

 

バタン

 

ルビィ「この前見たって言ってたのは別の峠だったけど、きっとここにも来てくれるよね!」

 

ダイヤ「えぇ、そうですわね...。ですがルビィ、その前にひとつ聞きたいことがあるのですが。」

 

ルビィ「うゆ?どうしたの?」

 

ダイヤ「このマフラー、どうにかなりませんの?」

 

ルビィ「えへへ!いいでしょこのマフラー!この方がアリストしゃんにも似合うと思ったんだぁ!」

 

ダイヤ「...」

「ブッッッブーーー、ですわ!!!!!」

 

ルビィ「ピギィ!」

 

ダイヤ「ルビィ!いくらあなたでもこれは許容できませんわよ!黒澤家の娘ともあろうものが、あろうことかフルストレートなどという、野蛮ではしたないカスタムなどして!あなたは走り屋である前に女子高生ですのよ!?もっと慎み深い立ち振る舞いをしなければ、網元である黒澤家のメンツ丸つぶれですわ!だいたいこのアリストも...」

 

 

鞠莉「その声は...ダイヤじゃない!!」

 

ダイヤ「!?」

 

「ま、鞠莉さん...」

 

 

ダイヤ「鞠莉さん、なぜ貴方がここにいるのです...?」

 

鞠莉「そんなことは今どうでもいいわよ!久しぶりね〜!留学に行った時以来だから、3年ぶりかしら!随分とLADYになったわね〜!」

 

ダイヤ「えぇ...貴方もあの頃よりもずっと大人びていますわ...」

 

鞠莉「そうだ!お互い積もる話もあると思うし、どこかでお茶しながらでも話さない?もちろん私持ちで!」

 

ダイヤ「あ、あの...」

 

鞠莉「決まりね!どこかこの時間でも開いてるrestaurantはあるかしら?まぁ開けてもらえばいっか!それなら〜...」

 

ダイヤ「鞠莉さん!」

 

鞠莉ルビ「!?」

 

ダイヤ「お気持ちは嬉しいですが、今日はあいにくそういう気分ではないので...。

申し訳ありませんが、また次の機会にお願いしますわ。」

 

ダイヤ「ルビィ、車を出してください。帰りますわよ。」

 

ルビィ「え、でも...」

 

ダイヤ「いいのです。だから早く。」

 

ルビィ「う、うゅ...」

 

 

バアアアアアアアア......

 

 

鞠莉「...first contactは失敗ね。」

 

果南「チャンスはまだあるから焦らなくてもいいよ、鞠莉。」

 

鞠莉「焦ってなんかいないわ。...ただ嬉しかったのよ。ダイヤが元気そうだったのと、久しぶりにダイヤと話せた事が。」

 

果南「でも、鞠莉がこれからやろうとしてることは、せっかく繋がりかけたダイヤとの関係を、また壊すことかもしれないんだよ?それでもいいの?」

 

鞠莉「えぇ、分かっているわ。でもそれくらいの覚悟で向き合わないと、ダイヤは振り向いてはくれないわ。だからいいの。」

 

果南(鞠莉...だいぶ本気みたいだね...なら、私はもう鞠莉のことは止めない。二人を見守る役に徹するよ。)

 

 

 

バオオオオオオオ......

 

ルビィ「おねいちゃあ...あの人って誰なの?おねいちゃあが話したくないなら、ルビィも聞かないけど...」

 

ダイヤ「そうですわね、この際だから話しますわ。別に隠していたことではないですし、もしそうだったとしても、もう時効ですから。」

 

 

3年前、私と果南さん、そして先程の鞠莉さん。その三人で私たちは『スクールアイドル』という活動を行っていましたわ。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

ー3年前ー

 

ダイヤ『今日の練習はここまでにしておきましょうか。イベントまでそう日もありませんし、ここで体を壊したら元も子もありませんからね。』

 

鞠莉『じゃああとは各自自主練ってことでOK?』

 

果南『そうだね。基礎練習とかランニングなんかは家でできるから、そういうのがいいかもね。』

 

鞠莉『All right!じゃあ、私は先に帰るわね〜!』タタタッ

 

ダイヤ『鞠莉さん、最近は特に熱心ですわね。』

 

果南『リーダーのダイヤよりも熱意がすごいよ。まぁ、あのダンスフォーメーションで一番重要な場所を任せてるからね。』

 

ダイヤ『そうですわね。私たちも、鞠莉さんに負けてられませんわ。イベントまでの残り短い期間、気を引き締めていきましょう。』

 

果南『フフッ、そうだね。頑張らなくちゃ!』

 

 

ーイベント前最後の練習日ー

 

ダイヤ『鞠莉さん!その足の包帯、大丈夫ですの!?』

 

鞠莉『自主練してたらちょっとぶつけちゃって...。お手伝いさんったら大袈裟で、ちょっとのキズなのにこんなに包帯巻いてくれちゃって〜!』

 

ダイヤ『んもー!少しの怪我でも、イベントに差支えがあったら元も子もないと言ったでしょう!貴方は大事なポジションなんですから、特に気をつけていただかないと!』

 

鞠莉『oh!ダイヤったら、cuteなFaceが台無しだよ〜?』

 

ダイヤ『ま〜り〜さ〜ん〜!!!!』

 

鞠莉『No!助けて果南!』

 

果南『鞠莉はおっちょこちょいだなぁ〜。今回は大事なさそうでよかったけど、気をつけなよ〜?』

 

鞠莉『off course!!』

 

 

ーイベント当日ー

 

ダイヤ『私たちの出番はもうすぐ...おふたりとも、気を引き締めて行きましょうね。』

 

果南『さ、舞台袖に移動しようか。』

 

鞠莉『...そうね。行きましょう。...うぅっ!』ガクッ

 

ダイヤ『鞠莉さん!?』

 

鞠莉『大丈夫!!ちょっと足がもつれただけ!平気だから!』

 

果南『...』

『ちょっと触るよ、痛かったら言ってね。』

スッ ズキッ!!!

 

鞠莉『あぅ...っ!!』

 

果南『かなり腫れてる...この前ちょっとぶつけたっての、嘘でしょ?』

 

鞠莉『...』

 

果南『ダイヤ、ちょっと話があるからこっち来て。』

 

ダイヤ『...分かりましたわ。』

 

 

 

果南『今回のイベントは辞退しよう。』

 

ダイヤ『そうするしかありませんわ...。私の...私のせいですわ...』

 

果南『違う。ダイヤのせいじゃない。鞠莉にだって非はあるし、そもそも誰のせいでもないよ。しょうがなかったんだよ。』

 

ダイヤ『でも!あの時自主練をOKしたのは私で、あのフォーメーションを考えたのも私ですわ!あんなことさえ考えなければ...!』

 

果南『ダイヤ、自分を責めないで...またチャンスはあるから...。』

 

 

 

こうして、私たちはそのイベントを辞退した。そしてその後、再びスクールアイドルとして活動することはありませんでしたわ。

 

鞠莉さんには当時、海外留学の話がいくつか来ていました。ですが鞠莉さんはその全てを断って私たちとスクールアイドルを続けていました。

スクールアイドルとしての活動がなくなり、私と果南さんは鞠莉さんに海外留学する事を強く勧め、結果として鞠莉さんは留学した。鞠莉さんの未来を奪うまいと、私と果南さんが考えた、精一杯の策でした。

結局その後、在学中に鞠莉さんと会うことはなく、廃校阻止のために始めたスクールアイドルも辞め、学校は統廃合になった...

 

 

ダイヤ「これが果南さん、鞠莉さんとの事の顛末ですわ。」

 

ルビィ「...そうなんだ...」

 

ダイヤ「ルビィが気にすることなんてひとつもないですのよ?これは私たち三人の問題。既に解決しましたし、これから進展することもないのですから。」

 

ルビィ「でもおねいちゃあ、だったら...」

 

「どうしてそんなに寂しそうな顔をしてるの?」

 

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