ー浜松サービスエリアにてー
ダイヤ「...一体何が起こったのです...?」
私のスープラは道路の隆起を踏んで、制御不能に陥ったはず。なのに、気付けば車2台に挟まれる形で停止していました。1台は鞠莉さんのLFAなのは分かりましたが、もう1台は一体誰のもの?
鞠莉果南「ダイヤ!」
ダイヤ「鞠莉さん...と、果南さん!?」
鞠莉「急にスリップするからもうダメだと思ったわよ!」
果南「バトルには間に合わなかったけど、こっちには間一髪間に合ってよかったよ〜。鞠莉、上手く合わせてくれてありがとね。」
鞠莉「No problem!ダイヤのためならお安い御用よ!」
ダイヤ「という事は、このフェアレディは果南さん、あなたのものですの?」
果南「そうだよ。だいぶ前にエンジンブローしたのを直したっきり眠らせてたのを、引っ張り出してきたんだ。」
ダイヤ「そうでしたの...でもお二人とも、私のせいで車を傷だらけにしてしまって、申し訳ありません...このお詫びは必ずいたしますので!」
果南「いいよそんなの。私も鞠莉も、ダイヤを助けられたんだから気にしないよ。」
ダイヤ「で、ですが!」
鞠莉「ダイヤがどーしてもって言うんなら、考えちゃおっかな〜?」
果南「ちょっと鞠莉!」
ダイヤ「いいですわ果南さん。私はどんな事でも構いません。」
鞠莉「ん〜っと、そうね〜。...そうだ!」
鞠莉「果南と3人でお茶しない?ダイヤったら久しぶりに会えたのにずっと冷たいんだもん!バトルもDrawで終わっちゃったんだし、いいでしょ?」
ダイヤ「それは...。私には鞠莉さんと一緒にいる資格なんて...友人である資格なんて...!」
鞠莉「果南から聞いたわよ。ダイヤ、あの時自分のせいで私が怪我したと思ってるんでしょ?」
鞠莉「バカねぇ。あれは無茶した私が悪いんだからダイヤが責任を感じる必要なんてないのよ?それに、私のせいでダイヤと果南にラブライブを諦めさせてしまったことを謝りたかったの。」
鞠莉「一体何年、3人一緒にいたと思ってるの?そんな些細なことで崩れるほど私たちの関係はダテじゃないでしょ?」
鞠莉「だから、友達じゃないなんてそんな悲しいこと、言わないで。」
ダイヤ「...鞠莉さん...!」
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千歌「車の、チームですか?」
ダイヤ「えぇ。こうしてこれだけの人が集まったのも、きっと何かの縁ですし、これを機に思い切ってチームを結成するのも悪くないかと思いまして。」
梨子「いいんですか?チーム結成ということは、やっぱりそれなりに実力のある人じゃないと、バトルやスピードレコードの面で、あんまりよくないんじゃないかと思ってしまうんですが...」
ダイヤ「その点は気にしなくても大丈夫ですわ。私が結成しようと思った目的はあくまで私達の交流のため。スピードを競ったり、他のチームとバトル、なんてことはありませんから心配しなくても良いですわ。」
曜「それじゃあ、私みたいに車を持ってなくてもいいんですか?」
ダイヤ「えぇ、それも構いませんわ。必ずしも車で集まる事もありませんわ。私はこの9人で集まることができればいいのです。」
千歌「スピードを競ったりバトルしたりもしなければ、車に乗ってなくてもいいって、ダイヤさんって不思議なこと考えるね〜。」
曜「ね。私なんか千歌ちゃんや梨子ちゃんに乗せてもらって峠に行ってるだけでなんにも知らないのに、それでもいていいって言ってくれるんだもん。」
梨子「でも、そういうダイヤさんの考え方って何だか分かる気がするんだよね。今はまだ言葉にしづらいけど...」
ルビィ「お姉ちゃん、いきなりチームを作るって言い出したからビックリしたけど、特に決まりがないことの方がビックリだよ。」
花丸「そうずらね。ダイヤさんのことだからてっきり、車のバトル漫画みたいに自分は一線を退いて、少数精鋭の遠征チームでも作るのかと思ってたずら。」
善子「そうなの?私としては、入る時やチームにいる時に変な隔たりを感じなくていいと思うんだけど。」
花丸「それもそうずらね...マルもそっちの方が居心地はいいかも。」
ルビィ「返事は来週で大丈夫って言ってたけど、みんなどうするのかなぁ...」
鞠莉『本当にあんな条件でよかったの?今までのダイヤなら、更に強いチームを作ろうとか思ったはずじゃない。』
ダイヤ「今でもそういう野心のようなものはありますわ。ですが今本当に必要なものはそのような目標ではなく、気兼ねなくいられる雰囲気だと思いますの。」
果南『気兼ねなくいられる雰囲気、ねぇ。』
ダイヤ「えぇ。速さを追い求めると言っても、追い求める手段やその舞台は人によって様々。もっと言えば、車で走る理由、目的ですらも人それぞれですわ。私を含め、目的も手段もバラバラな9人がこうして集まった意味は、そのような「速さ」や「強さ」を追い求めるというところにはないと思いますの。」
鞠莉『つまり、ただ一緒にいるだけでいい、それこそに意味があるってこと?』
果南『ま、3年も離れ離れになった経験を持ってる人が言うんだから、説得力はあると思うけど?』
ダイヤ「茶化さないでくださいまし!...まぁ入る入らないは個人の自由ですし、強制はしませんが、他の方々も事の本質は理解していると思っています。」
ー数日後ー
ヴォオオオオオオオ...
千歌「うぅ〜、なんか落ち着かなくてやっぱり来ちゃったよ...誰かいるかな?」
梨子「誰にも連絡はしてないし、平日の夜だから知り合いは来ないんじゃない?」
曜「週末だったら集まってたかもね〜...ってあれ?」
ベエエエエエエエエ...
花丸「あれ!千歌さんたちずら!どうしたんですか?」
千歌「花丸ちゃんと善子ちゃんじゃん!2人こそどうしたの?」
善子「ヨハネよ!リトルデーモンがどうしても走りたいって言うから、夜会を中断して付き合ってんのよ。」
曜「善子ちゃん、すごい友達思いだね!」
善子「だからヨハネだってば!...うわ、治安悪そうな車来た...」
ドゥンドゥンドゥンドゥン...
果南「あれ、千歌たち揃ってんじゃん。おーい、どうしたのー?」
鞠莉「チャオ〜!こんな偶然ってあるのね〜!」
千歌「うわ、果南ちゃんに鞠莉さんまで!2人ともこんな時間にどうしたの?」
果南「いや〜暇だったからさ、ドンキ行こうと思って鞠莉誘ったら、鞠莉がここ行こうって〜。」
鞠莉「夜中のドン・キホーテもexcitingだけど、こっちの方が楽しいわね!」
梨子「社長令嬢がそんな治安の悪い車に乗っちゃいけないですよ!誰に見られてるか分からないですよ!」
鞠莉「WOW!梨子ってば優しいのね〜!」
果南「別に普通だと思うけどなぁ〜。...お、これで全員揃ったんじゃない?」
バアアアアアアア!!!!
花丸「相変わらずの爆音ずらね...」
ルビィ「着いたよお姉ちゃん!...って、みんな!何で集まってるの?」
千歌「いや〜、なんか偶然が重なってね〜!」
ダイヤ「こんなことってあるんですのね...。せっかくですし、この前の答えを今ここで聞いてもよろしいですか?」
曜「いいですよ!もうみんな答えは決まってるだろうし!」
梨子「そうだね。」
花丸「もういつでも大丈夫ずら!」
善子「我が心の内に秘めたる思いは既に決まっていた...」
ルビィ「みんな決まってたの?って、ルビィもなんだけど」
果南「私も話を聞いた時から答えは決まってたよ。」
鞠莉「むしろそれ以外に選択肢はないデース!」
千歌「みんな、思いはひとつだったんだね!」
千歌「作ろう!みんなでひとつのチームを!みんなの居場所と、これからの未来を!」
一応最終話です。ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。
読んでいただいてる方々は薄々気づいているかもしれませんが、私のモチベーションの波が酷く、投稿頻度がバラバラです。
続編は書いていますが、ある程度書き溜まったら一定間隔で投稿していこうと思います。
今後ともよろしくお願いします。